外壁にツタを這わせておしゃれなお家にしたいけど、
「実際ツタを這わせるメリット・デメリットはあるの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
確かに外壁にツタがかかっているお家はレトロでとても憧れますよね。
外国風のお家にもなるのでおしゃれな方にとても人気です。
ただし、ツタを這わせる事は良いことばかりではありません。
メリットだけでなくデメリットも把握した上で決断していきましょう!
この記事では外壁にツタを這わせるメリット・デメリットを一つずつ丁寧にご紹介していきます。
また記事の後半では、ツタのおしゃれな這わせ方や撤去方法・費用についてもご説明します。
外壁を綺麗におしゃれに保っていくためにもぜひ最後までご覧ください!
目次
1章 壁にツタを這わせる4つのメリット
まずは壁にツタを這わせるメリットをご紹介します。
見た目だけでなく機能的にも良い面があるので詳しく解説してきます。
1-1 おしゃれな雰囲気になる
1つ目のメリットは「おしゃれな見た目」です。
ツタを這わせると海外のお家のようにレトロでおしゃれな雰囲気に仕上がります。
こだわりのおしゃれなお家に出来るというところが最大のメリットになります。
1-2 断熱効果がある
2つ目のメリットは「断熱効果があること」です。
ツタを這わせることで室内の温度を外に逃がさず、暖房の暖かい空気が室内に保たれ冬場快適に過ごすことが出来ます。
寒い地域にお住まいの方や暖房の温度をあまり上げたくない方にはとても嬉しい機能です。
1-3 省エネになる
3つ目のメリットは「省エネになる」ということです。
ツタを這わせる事で、夏場は外からの熱を室内に入れにくく、冬場も断熱効果が高いので、冷房・暖房代の節約になります。
日中お家で過ごすことが多い方にとって嬉しい効果です。
1-4 環境や人に優しい
4つ目のメリットは「環境に良いこと」です。
壁にツタを這わせる事で緑が増え、CO2削減になります。
緑によって空気も綺麗になるので小さいお子さんがいる方も安心です。
また、壁を緑化することでヒートアイランドの緩和にもつながるので、特に空気が汚れやすい都心部では効果的で地球にも優しいです。
★自治体によっては助成金がもらえることもある! 外壁の緑化は地球温暖化やヒートアイランド化の防止になるため、自治体によっては助成金がもらえる場合があります。 1平米あたり5,000~20,000円など自治体によって助成金額や条件は変動しますが外壁緑化をお考えの方はお住まいの自治体の条件を確認してみましょう。 |
2章 4つのデメリット
続いて、壁にツタを這わせるデメリットをご紹介していきます。
ツタを這わせる事は良い面ばかりではありません。
デメリットも理解した上で判断していきましょう。
2-1 虫が寄ってきやすくなる
1つ目のデメリットが「虫の発生」です。
緑が増えるとその分虫も寄ってきます。
害虫であればツタの葉を食べてしまうこともあるため害虫剤を使用するのも良いですが、
あまり使いすぎるとお住まいの方や近隣の方へ影響を与えてしまうのでほどほどにしておくことが大切です。
2-2 ツタのお手入れが大変
2つ目のデメリットは「お手入れの大変さ」です。
ツタは植物なので、水がなくて枯れてしまうこともありますし、思わぬスピードで成長してしまう場合もあります。
また、冬場は枯葉・落葉も発生します。
そのため、こまめなお手入れが必要です。
ご自身でお手入れするもの大変ですが、プロに依頼するのも費用がかかります。
お手入れをしたくない、メンテナンスにお金や手間をかけたくない方にはおすすめできません。
~ツタのお手入れ方法~ ツタは育つのが早いので1か月に1度は様子を見て剪定することが大切です。 剪定の際に切るべき部分は、以下の3つです。 ・伸びすぎているツル ・あまり葉の付いていないヒョロヒョロのツル ・枯れて変色している枝(※茶色の部分でなく緑の部分から切る) |
2-3 外壁や家の部材を傷めてしまう
3つ目のデメリットは、「外壁や家の部材を傷めてしまう恐れがある」ことです。
ツタは成長しすぎると、外壁に根を張ってしまいます。
外壁に根を張ると、外壁が湿って耐久性が落ちてしまったり、ツタの跡が残ってしまいます。
また、外壁だけでなく、目地(コーキング)に食い込んでしまったり、雨どいなどの附帯物、室外機や給湯器に絡んで破損してしまうこともあります。
家を傷めないためには、ツタ用のネットを設置したり、こまめに状態を確認するなどの対策が必要です。
2-4 外壁自体のメンテナンスが出来ない
4つ目のデメリットは「外壁自体のメンテナンスが出来ない」ことです。
ツタが外壁に這っていると、外壁の塗装などのメンテナンスはできません。
そのため窯業系サイディングやモルタル、ALCなどの塗装が必要な外壁は劣化が進んでしまいます。
ツタを這わせたいのであればタイルやレンガなどの耐久性の高い外壁でなければリスクがあるということを覚えておきましょう。
3章 おしゃれにツタを生やす方法
ツタを壁に上手におしゃれに生やす方法をご紹介します。
地面にツタを植えた場合、自分では上に登っていかないので這わせたい方向に導くことが必要になります。
おしゃれな壁にするためにも生やし方はおさえておきましょう。
3-1 壁に直接ツタを這わせる場合
レンガなど耐久性の高い外壁の方やお手入れをこまめにする方には、直接壁にツタを生やす方法がおすすめです。
窓の下付近にツタを植え、ある程度ツタが育ってきたら(20~30㎝程度)、棒を地面に指し壁に立てかけます。
その棒にツタをヒモで結びつけて先端が壁に触れるようにします。
そうすることで窓の周りにツタが生えていき、おしゃれな外観になっていきます。
3-2 ネットにツタを這わせる場合
出典:キロ
サイディングやALC、モルタルなど塗装が必要な外壁の方には外壁が傷みにくいように、ネット(又はワイヤー)にツタを生やす方法がおすすめです。
好きな位置にネットやワイヤ–を設置し、設置地面にツタを植えこみます。
20~30cmほど育ってきたらツタをネット又はワイヤーにヒモで括り付けたらネット(又はワイヤー)に沿って育っていきます。
アーチ状になっているフェンスやデザイン性の高いフェンスを選べばよりおしゃれに仕上がります。
4章 ツタの除去費用と3つの方法
ツタの主な除去費用と方法についてご紹介します。
まず、ツタの除去は業者に頼むと5~20万円ほどかかります。(面積によって変動します。)
すでにツタを這わせている方も、これからの方も撤去方法は把握しておきましょう。
4-1 手作業で除去
一番手軽な方法が「手作業での除去」です。
ある程度は手で剥がしていくことが出来ますが、外壁に張り付いてしまったツタは剥がせません。
細かい部分はヘラやカッターを使って剥がしていきますが、壁を傷つけないようにすることが大切です。
4-2 火であぶって除去
2つ目の除去方法は「火であぶる」方法です。
小さいバーナーやライターで、ツタをあぶるとツタが剥がれやすくなります。
ただし、火を使った作業なので葉に燃え移らないように注意が必要です。
4-3 除草剤で除去
3つ目の除去方法が「除草剤を使用する」方法です。
除草剤を使用する場合は、根元に除草剤を撒いて成長を止めます。
ただし、除草剤を撒いても壁に這ったツタがなくなるわけではないので、ツタの撤去は別で必要になります。
また除草剤は薬品なので取り扱い際は体調に影響のないように注意が必要です。
★高圧洗浄のみは外壁が傷つく! ツタを落とす方法として高圧洗浄をするという方法もありますが、高圧洗浄のみ行うとかえって外壁が傷ついてコケやカビが生えやすくなってしまう恐れがあります。 それを防ぐためには塗装して壁をコーティングすることが必要になるので、高圧洗浄を行う際は、塗装工事と一緒に行ないましょう。 |
5章 撤去後は塗装メンテナンスで外壁を長持ち
ツタを撤去した後は、塗装メンテナンスをして外壁を長持ちさせましょう。
ツタが這っていた外壁はメンテナンスがされておらず防水性が下がってしまっていたり、湿気により劣化している場合があります。
塗装をすることで防水性を蘇らせ、外壁を綺麗に保っていきましょう。
※レンガ外壁など塗装が不要の外壁でもレンガの破損がないかなどの点検を行ないましょう。
★ツタのアート施工がおすすめ! 壁にツタを這わせたいけどメンテナンスが大変だから諦めようかな…という方におすすめなのが、アート施工です。 壁にツタの絵を描くことで、水やり・剪定などのメンテナンスが不要なおしゃれな外壁に仕上がります。
アート施工に関心がある方は、美大出身の職人が多数在籍しているユーコーコミュニティーにぜひご依頼ください。 ◆他のアート実績を見たい方はこちらをご覧ください。 |
まとめ
いかがでしたか。
最後にこの記事をまとめます。
▪1章 まとめ
壁にツタを這わせるメリットは以下の4つ
・おしゃれな雰囲気になる
・断熱効果がある
・省エネになる
・環境や人に優しい
▪2章 まとめ
デメリットは以下の4つ
・虫が寄ってきやすくなる
・ツタのお手入れが大変
・外壁や家の部材を傷めてしまう
・外壁のメンテナンスが出来ない
▪3章 まとめ
外壁にツタを這わせるためには、地面に植えて育ってきたら、這わせたい方向に導く。
▪4章 まとめ
ツタの除去費用は約5~20万円で、主な除去方法は以下の3つ
①手作業で除去
②火であぶって除去
③除草剤で除去
▪5章 まとめ
ツタを除去した後は塗装をして壁を長持ちさせる事が大切。
おしゃれなお家にしたい方は、こまめなお手入れで素敵な状態を維持していくことが大切です。
見た目だけでなく耐久性も考慮して、大事なご自宅を長持ちさせていきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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