家を建てたときからあるブロック塀。
傷が目立ってきたから、そろそろ補修しようかな…とお考えのあなた。
塀は外から見て一番目立つ場所なので、早めに綺麗にしたい!と思いますよね。
ブロック塀の補修は、ホームセンターなどで材料もたくさん売っていて、ご自身でも気軽にDIYできます!
この記事では、ブロック塀の補修方法と必要なものを紹介します。
初心者の方でもできるように写真も使って解説しますので、ぜひ実践してみてくださいね。
ただし、ブロック塀の劣化状態によってはDIYが難しいものもあります。
その時のために、業者に依頼した場合の費用相場も一緒に紹介します。
ひび割れや欠けをそのままにしておくとさらに広がってしまい、美観を損ねてしまいます。
正しい補修方法を知り、きれいな状態を長持ちさせましょう。
目次
1章 自分でできる!ブロック塀の補修方法
まずは自分で出来る補修方法を紹介します!
・ひび割れの直し方
・欠けの直し方
の2パターンをご紹介しますので、ご自宅の塀の状況に合わせてお選びください。
準備するものから手順まで解説していきますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
1-1 ひび割れ補修
まずは、細いひび割れの補修に必要なものと補修方法を紹介します。
用意するもの
必要なものは、全部で4つです。
1,600~2,000円程度で揃えられます。
①補修材
- アサヒペン ワンタッチ カベ用コンクリ補修材 Amazon:520円(税込)
- 用意する数:1個
- ブロック塀のひび割れ補修に使用します。
②ワイヤブラシ
- アズマ工業 BA725 コケ取りブラシステンレス 価格:831円(税込)
- 用意する数:1本
- 補修箇所に苔がある場合は、これで掃除します。
③スポンジ
- 用意する数:1個
- ※100均のものなどでOKです。
- 補修箇所の汚れ掃除に使用します。
④プラスチックのヘラ
- 用意する数:1本
- ※100均のものなどでOKです。
- 補修材を使った後、平らにならすために使用します。
補修方法
①ひび割れの周りの汚れをとる
表面についた砂ぼこりや苔を、ブラシやスポンジで落とします。
汚れがついたままだと補修材が定着せず剥がれてきてしまう恐れがあるので、必ず最初に行いましょう。
②補修材でひび割れを埋める
ひび割れに沿って、補修材を埋めていきます。
後からヘラでならすので、はみ出すくらい多めの量がベストです。
③ヘラで表面を平らにする
はみ出ている補修材をヘラで平らにならします。
④完成
補修材が固まったら完成です。
ここで紹介している材料なら約4~6時間程度で固まります。
1-2 欠け補修
続いて、角や端などの欠けの補修方法をご紹介します。
用意するもの
使用するものは全部で10点です。
2,800~3,000円程度で揃えられます。
補修材はアルカリ性が強いため、肌に直接触れたり、目や口に入ったりしないようマスクや手袋、保護メガネを必ず使用しましょう。
①補修材
- アサヒペン コンクリート 外カベ・ブロック塀補修材 価格:755円(税込)
- 用意する数:1個
②プラスチックのヘラ
- 用意する数:1本
- ※100均のものなどでOKです。
- 補修材を使った後、平らにならすために使用します。
③保護メガネ
- 安全保護メガネ オールクリア 一眼型 価格:291円(税込)
- 用意する数:1個
④防塵マスク
- 防じんマスク No.8000J(5枚入)価格:647円(税込)
- 用意する数:1個
⑤プラスチック容器
- 用意する数:1個
- ※いらなくなったプラスチックの容器等でOKです
⑥スポンジ
- 用意する数:1個
- ※100均のものなどでOKです。
- 補修箇所の汚れ掃除に使用します。
⑦ワイヤブラシ
- アズマ工業 BA725 コケ取りブラシステンレス 価格:831円(税込)
- 用意する数:1本
- 補修箇所に苔がある場合は、これで掃除します。
⑧混ぜ棒
- 用意する数:1本
- ※割りばしで代用可
⑨水(補修材と混ぜる)
⑩ゴム手袋
- 用意する数:1個
- ※100均のものでOK
補修方法
①スポンジで補修箇所の汚れを落とす
表面についた砂埃や苔を落としていきます。
苔はブラシで落としましょう。
②補修材と水を混ぜ合わせる
欠けを埋める場合は、1kgに対し、190~200mlの水を混ぜます。
水を加える際は、少しずつ加えましょう。
水が多すぎると、垂れてきてしまい作業しづらくなってしまいます。
③欠けている箇所に補修材を盛る
約20分程度で固まってくるため、手早く作業を行いましょう。
④ヘラで見た目を整えて、完成
出典:株式会社ツネミ
2章 DIYする際の注意点
ブロック塀はDIYでも補修できますが、あくまで簡易的な補修です。
場合によってはDIYをおすすめできない、やってもあまり効果が無いこともあります。
失敗しないために注意していただきたい点が2つありますので、必ずご確認ください。
2-1 0.3mm以上のひび割れ・欠けは業者に依頼
幅0.3mm以上のひび割れ・欠けは業者に補修を依頼しましょう。
内部の鉄筋も傷んでしまっていたり、耐久性に問題が出てきてしまっている可能性が高いからです。
DIYで直せるのは表面のひび割れを埋めるだけなので、耐久性の診断や修繕はお近くのリフォーム業者などに依頼をしましょう。
ブロック塀は全体で数十~数百キロとかなりの重量があります。
ひび割れたまま放置すると地震時に倒壊し、周りの人や物に大きな被害を与えてしまう恐れがあります。
安心するためにも、早めに業者に見てもらいましょう。
☆0.3mmの目安
官製はがきの厚さが約0.2~0.22mmです。
柄が印刷された厚手のもので約0.3mmになります。
2-2 補修跡が目立ってしまう
補修後はどうしてもその跡が目立ってしまいます。
ブロック塀向けの補修材はグレー系が多いですが、ブロック塀自体が均一な色ではなく、完全に同じ色にすることはできないためです。
補修跡を少しでも目立たなくしたい、という方は補修後にブロック塀全体の塗装を行いましょう。
補修した面の塗装を行えば、塗料で跡をカバーできるので見えにくくできます。
塀の塗装もDIY可能です。詳しい方法については、こちらの記事をご覧ください。
3章 業者に依頼した場合の費用相場
ブロック塀の補修はリフォーム業者に依頼することもできます。
その場合の費用相場を紹介します。
①ひび割れ補修:13,000~20,000円/㎡
補修材を使って、ひび割れを埋めていきます。
ひび割れの深さ・大きさによって金額が前後する場合があります。
②ブロック塀の一部交換 10,000~20,000円/
出典:建築工房
ブロック塀の一部交換は、車をぶつけてしまい一か所だけ欠けてしまった、などのケースで選ばれることが多い補修方法です。
ただ、交換後の新品のブロックと既存のブロックで少し色の差が目立つ場合があります。
気になる方は交換後に全体の塗装も合わせて行うのがおすすめです。
4章 綺麗に保つなら年に1回の点検が必須!
ブロック塀は補修をしたとしても、いずれまた傷んできてしまいます。
綺麗な状態で長く保つためには、年に1回は専門家による点検を依頼しましょう。
せっかく補修しても、そのまま放っておいては再びひび割れや汚れが出てきてしまいます。
毎日目にする場所でも、細かいひび割れまではなかなか気づきにくいです。
リフォーム業者などの専門家の点検ならそうした細かいひびや欠けも見つけてもらえ、補修も依頼できます。
点検して適切なメンテナンスの相談にも乗ってもらうことで、塀が倒れて周りに被害を与えてしまうといった万一の事故も防げます。
ブロック塀をきちんと保つためには、定期的な点検をしてもらいましょう。
まとめ
ブロック塀のひび割れ・欠けは小さなものであればご自身で補修できます。
材料はすべて手軽に入手できるものばかりなので、ぜひやってみてくださいね。
ただし、幅0.3mm以上のひび割れは内部まで傷んでいる可能性があるため、DIYでは直せません。リフォーム業者などに補修を依頼しましょう。
費用相場は、13,000~20,000円ほどです。
また、補修跡はどうしても少し目立ってしまうことがあります。
気になる方は全体の塗装も合わせてご検討ください。
補修後もきれいな状態を保つためには、専門家による点検が重要です。
年に1回程度、お近くのリフォーム業者などに頼んでみてもらいましょう。
お読みいただきありがとうございました。
>ブロック塀は扱いが難しく重さもあって危険です。少しでも不安に思ったらプロに修理を依頼しましょう。
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