「シロアリ駆除業者は詐欺が多い」
こんな話を聞いたことがある方は多いかもしれません。
自分では見えない床下の事を悪く言われたり、思ってもいなかった高額な工事費を請求されたり…
シロアリ駆除を検討中の方こそ、
「これって大丈夫かな?」「本当の話なのかな?」と詐欺に遭うかもしれない不安を抱えているところだと思います。
多くが優良業者となった昨今ですが、それでもシロアリ駆除の詐欺は未だに横行しています。
そこで本記事では、シロアリ駆除業者の詐欺手口や注意点を大公開します。
それを知ることで、もしご自身に接触してきた業者に思い当たる点があれば、より警戒ができますし、更には詐欺予防法や適正な価格を知ることで、シロアリ詐欺からご自身を守ることができます。
詐欺被害にあって、心身・お財布が傷つく前に、シロアリ駆除の詐欺についてしっかり知識を得ていきましょう。
1章 実録!シロアリ詐欺の被害事例3選
まずはシロアリ詐欺の被害事例を紹介します。
実際の被害事例を知ることで、ご自身が同じようなシチュエーションになることを避けられます。
被害に合う前に、「これってもしかして?聞いたことあるな?」と気付けることが大事なので、それぞれの事例を見ておきましょう。
【事例1】見積時と違う高額な請求をされた
Aさんの場合… 訪問業者にシロアリ駆除工事をすすめられたAさん。 やっておいた方が安心かなと思い見積をもらうと、15万円と言われた。 痛い出費だが、それくらいならと契約。 ところが、実際に工事が終わった後にもらった請求書には、35万円の金額が! 怒って業者に言うと、 「実際に見てみたら症状が悪化していて、補修工事もしないと危ない状況でした。最初の見積は薬剤を使う工事のみの金額ですが、実際には柱の補修工事も必要だったのでやりました」 と当然のように言われて、何も言えなくなってしまったAさん。 いくらやった方が良い工事でも、黙ってやるなんて…と思いながら、泣き寝入りすることに。 |
詐欺を行う悪徳業者は、工事後に、見積時に出していた金額とは異なる、高額請求をしてきます。
この時、もっともらしく金額が変わった理由を言ってきますが、金額や工事内容の変更が事後報告の時点で、おかしいことは明白です。
こういったことがないように、見積書や契約書に書かれている内容は事前にしっかり読んでおき、また数社の点検や見積を比較することで、診断や施工方法におかしな点がないかを事前に確認することが大事です。
【事例2】不要な工事を必要なものだと押し切られた
Bさんの場合… 近所の人がシロアリ駆除をしたと言っていたので、自分も気になっていたBさん。 ちょうど、点検無料という業者のチラシが入っていたのでお願いすることに。 業者からの説明では 「Bさんのお家は、今はシロアリがいませんが、立地的に湿気が溜まりやすいので、今消毒剤散布と一緒に床下換気扇をつけないとダメですよ!」 という話だった。 そこで出た見積は、シロアリ駆除と床下換気扇を12個つけて100万円という見積り書。 シロアリが今はいないのに…?と思いつつも、プロが換気扇を付けないと危険と言うのだから、そういうものなのかと渋々納得し工事することに。 工事後に近所の人と話すと、「うちも換気扇は勧められたけど、普通の家なら3個くらい付ければ十分と言われたわよ。うちはやらなかったけど」と言われビックリ。 もしかすると本当は、換気扇も不要で、数も大幅にかさましされた詐欺だったのかも… |
不要な工事を、あたかも必要な工事のように言って騙してくるのも、悪徳リフォーム詐欺でよくある手法です。
特に床下は、素人目では良い・悪いの判断が付きにくい場所です。
そのため、「被害が大きくなる前に今やった方がいい」や「今気付いて良かったですね」と言った、消費者心理を突いた言葉を使いながら、必要以上の工事を組み込んで多額の工事費を請求する業者がいます。
他にも嘘をついて、あなたのお家がシロアリ被害にあっていますよ!と報告し、大きな工事を迫る業者もいます。
【実際にあった嘘の報告】 ・よその家のシロアリ写真をあなたの家ですと見せて来て、シロアリがいたと報告してくる ・シロアリを持ち込んで、床下にまいてから、シロアリがいたと報告してくる ・ボロボロになった木材をポケットに入れておき、既に被害が出ていたように見せて報告してくる ・撮影した写真を一部合成して、シロアリ被害が出ているように見せてくる |
こうした嘘や過大報告に騙されないためにも、冷静な目を持って判断する環境をご自身が整える必要があります。
【事例3】工事もせず費用を持ち逃げされた
Cさんの場合… シロアリ駆除工事をお願いしたCさん。 業者の人も親切な感じがしたので、信用することに。 「スムーズな段取りのために、先払いしてもらえるととても助かります」と言うので、信頼できる業者だと思い、先の支払いを承諾。 支払い後、“1週間くらいで工事日のご連絡をしますね”と、言われるままに待っていたが、連絡がない。 「忙しいのかな?」と思いながらも、Cさんは業者を信頼していたのでとりあえず待つことに。 ところが2週間経っても連絡がなく、こちらが電話をしても全く繋がらないので、初めて「騙された!?」と気付くことに… |
最悪なパターンですが、工事前に代金を渡したところ、工事をせずに逃げてしまう会社もあります。
これは完全に騙されてしまったケースで、代金を払ってから「いつ工事が始まるのかな?」と思っている間に、詐欺会社は逃げ去ってしまっています。
そうならないためにも、工事代金は工事が終わった後に支払うのが原則です。
「うちは絶対先に振り込んでもらう決まりになっています」という会社は怪しいため、その業者は選ばない方が良いでしょう。
2章 詐欺の恐れがある悪徳業者の特徴
実例を見て、自分は引っかからないと思っていても、実際にその場になると言葉巧みな営業マンに騙されてしまうかもしれません。
そこで、詐欺の恐れがある悪徳業者の特徴5つのポイントを紹介します。
当てはまる項目が多いほど、警戒すべき度合が上がるので1つずつ確認していきましょう。
2-1 「無料点検」と言って突然訪問してくる
床下の「無料点検」と言って、突然訪問をしてくる業者は、頭から全て信じ切らないでください。
「無料なら…」と思って点検を実施してしまうと悪徳業者の思うつぼで、業者は、点検さえしてしまえば、あとは点検の結果を適当に悪いように報告し、工事契約を迫るのが詐欺の常とう手段だからです。
もちろん「無料点検」や「訪問販売」自体が悪いわけではありませんが、それを理由に1度家に上げてしまうと、詐欺業者だった場合、あの手この手で不安をあおり契約に持ち込もうとします。
初見の業者は特に、『突然の訪問は絶対に家に上げない』『きっぱり断る』を徹底しましょう。
2-2 工事後にワザと別の不具合を報告して延々工事をすすめる
点検や施工をした後に、「定期点検」を理由にして再訪し、不具合があるからと追加の工事をすすめる詐欺の手口があります。
1度点検をする機会を得れば、芋づる式に家のメンテナンスについてアプローチするチャンスが、悪徳業者にできてしまうからです。
(例)シロアリが心配になり、A社にシロアリ消毒を頼んだBさん。 シロアリはいないと言われ、念のため消毒だけしてもらい、その時は終わりました。 半年後、施工後の定期点検ですとA社が訪問してきたので、何も起きていないという確認のつもりで点検をしてもらった結果、 「消毒に問題はありませんでしたが、水道管が錆びているので交換した方がいいですね、そうしないと水漏れが起きて、シロアリが来てしまいますよ」 と言われ、40万円の水道管交換工事を提案されました。 |
本来プロであれば、最初の点検時にシロアリ以外にも気付く劣化症状があります。
床下であれば、断熱材が正しく入っているか、水道管は傷んでいないか、などです。
こうしたことを敢えて最初に伝えず、じわじわと追加工事を迫って、トータルで100万を超えるような大きな額を請求するのが悪徳業者です。
悪徳業者同士でコミュニティーができてしまっていると、床下点検→水道管→水回り→内装→大工工事…と案件を延々“紹介”して横流しする悪循環もあります。
ズルズルと多数の契約を取る算段を取っているので、最初の点検時の診断が業者の見極めに一番重要です。
2-3 ネット広告やチラシで安さだけを売りにしている
ネット広告やチラシで、「期間限定!30坪で●●円!!」と安さだけを売りに呼び込みしているところは、怪しいと疑ってよいでしょう。
こうした安さを売りにした宣伝は「非常に安い価格をエサに、お客様宅へ訪問する機会を作ろうとしている」可能性があります。
家に入るきっかけさえできてしまえば、業者は
・嘘の報告をして高額工事を実施・請求する ・初回の工事の後、追加工事の話を持ち掛けて更に契約をする ・適当な施工をして工事代金だけはしっかりもらう |
という、様々な詐欺手段の間口を広げられます。
そのため、安さを売りにした広告に、安易に飛びつくのは大変危険です。
2-4 同業他社を批判する
同業他社の批判ばかりしているような業者は要注意です。
他社の評価を意図的に落として、自分たちの方が良い会社だという意地の悪いアピールだからです。
特徴として、他社の長短所を簡潔に答える程度であれば親切かもしれませんが、単なる悪口など批判をしているだけであれば、むしろ自社に自信がない証拠ととれます。
実績がある会社・信頼できる会社は他社の悪いところばかりにフォーカスせず、自社の良いところの説明をしているはずなので、話の内容や印象がどうだったか、振り返って判断してみましょう。
2-5 その場で契約を迫ってくる
見積の提示・工事の提案からすぐに契約をその場で迫ってくるような業者は要注意です、応じないようにしましょう。
本来契約者が熟考して納得した上で契約するのが正しい流れですが、考える間もなく契約へ話を運ぶ業者は良心的と言えません。
決して安い工事ではありませんから、「早く工事しないとダメかもしれない」という焦りの気持ちは一旦抑えて、少なくとも1日以上は考える期間を作ってから返事をした方が良いため、当日中に見積や契約全てを終わらせようと迫ってくる業者には応じないでおきましょう。
ここで紹介したのは「シロアリ詐欺をする悪徳業者にある特徴」ですが、必ずしも、該当しているなら詐欺・悪徳業者、と決めつけているわけではありません。
ただ怪しいと疑うことは悪いことではありませんので、総合的な判断で悪徳業者かどうか見極めていきましょう。
3章 シロアリ詐欺を自衛!6つのポイント
シロアリ駆除の詐欺被害を自衛するために、6つのポイントを紹介します。
手口が分かったとしても、いざ自分が被害者になるというのは中々想像しにくいもの。
まさか自分が詐欺に遭うなんて…と後悔しないためにも、どのようなポイントに注意しておけばいいか知っておきましょう。
3-1 慌てて契約しない
シロアリは、出てしまうとお家を傷める原因になりますが、だからと言って慌てて契約しないようにしましょう。
詐欺の手口としても嘘の報告をして焦らせたり、当日契約を迫ってきたりすることがあるように、慌てると冷静な判断力がなくなり、正しく適切な契約はなかなかできません。
「妥当な価格なのか」「施工内容は正しいものか」「いつ工事に来るのか」「保証はあるのか」など契約する前に確認することは多くありますので、少なくとも1日以上は考える時間を作って、その上で契約するか判断しましょう。
3-2 1人だけで対応しない
業者に対しては、1人だけで対応しないようにしましょう。
点検や診断結果、工事の提案などを1人だけで聞いてしまうと、正しい判断ができているかが分からなくなってしまいます。
もちろん対応している時は、自分は騙されているつもりはないと思いますが、別の人が聞いたら、「それって変じゃない?」と思うことも出てくるはずだからです。
特に比較的日中の在宅が多い女性が1人で対応することが多く、最も詐欺に遭いやすいのも女性が1人で対応した時です。
不安をあおられた時に相談する相手がいれば、より詐欺のリスクが軽減できるため、1人だけで対応せず、複数人で相談しながら対応していきましょう。
3-3 相見積もりを取って比較する
相見積もりを取って比較をしましょう。
比較対象があることで、どの業者の何が正しいか、基準ができるので判断つきやすくなります。
金額以外にも、施工する内容や対応・サービスなどで比較対象ができることで業者を絞ることができますし、不審なところがある業者は選ばなくなるため、3社程度は相見積もりを取って比較しましょう。
3-4 施工内容と理由をしっかり説明してもらう
見積りを受け取った後、契約の前段階では、施工内容とその工事が必要な理由をしっかり説明してもらいましょう。
納得いく理由説明をしてもらえない場合は、何かしら隠していることや適当に言って工事費をかさまししている可能性が高いです。
そのため、「どういう工事をするのか」「なんのために必要なのか」を明確に説明してもらい、もし納得のいかない説明があったり、必要性を感じなかったりする場合は断って構いません。
悪徳業者は相手を“騙せる素人”として見ているため、しっかりと突っ込んだ説明を求めることで、騙せない客と思われるように対処しましょう。
3-5 保証期間と内容を確認する
シロアリ駆除をしてもらうと多くの会社では保証書が出ます。
保証書の発行有無の確認はもちろん、保証期間と内容まで確認しましょう。
現在のシロアリ駆除薬品は、効果が5年間ほどのものしか使われていません。
保証書にはおおよそですが、
- ・何年保証なのか
- ・どこをどういう風に保証するのか
- ・今回の施工は何㎡の範囲なのか(保証対象がどこになるのか)
- ・施工時の建物の状況はどうだったか
が表記してあると安心です。
薬剤の品質以外にも、施工業者の腕にも自信がないと、そこまで明記してある保証書は出せません。
サンプルを見せてもらうのが一番分かりやすいため、見本を見せてもらうようにしましょう。
3-6 社団法人日本しろあり対策協会加盟の業者を選ぶ
画像:しろあり対策協会HP
日本しろあり対策協会の会員になっている業者を選ぶと安心です。
この協会は木造建築物のシロアリ被害などを防ぐことを目的とした団体で、優良業者しか加盟できません。
客観的な判断材料として有効ですし、詐欺を行うような悪徳業者はこうしたところに名前が残らないようにしているため、まず加盟することはありません。
公式ホームページでは登録施工業者会員名簿も確認できるため、ご自身の目で確認してみると更に安心でしょう。
→https://www.hakutaikyo.or.jp/meibo
4章 シロアリ駆除の適正相場
シロアリ駆除関係の適正相場も一緒に知っておくと安心です。
事前に相場を知っておけば、見積時から騙そうとして高額代金を提示されてしまっても、正しい金額かどうかの判断基準が持てます。
シロアリ駆除費用 (散布するバリア工法) | 5,000~10,000円/坪 約30坪の家で18~20万円 |
シロアリ駆除費用 (毒エサのベイト工法) | 30坪の家で26~30万円 |
床下換気扇設置 | 30坪の家で10~30万円 |
調湿剤 | 30坪の家で30万円~ |
○相場より極端に高い場合…
明らかにぼったくりをしようとしている可能性が高いです。
なぜこの坪数でここまで費用が掛かるのか、という説明を絶対に受けましょう。
○相場より極端に安い場合…
安く見せかけて契約をし、後から追加契約や聞いていない高額請求が上乗せされる可能性があります。
相場と金額が極端に異なる場合のために、比較・判断材料として相見積もりを取っておくと安心です。
業者によって何が異なるのか比較をしていくことで、本当のことを話してくれている良い業者が分かってきます。
5-1 契約をクーリングオフする
訪問販売による契約であれば、クーリングオフをしましょう。
「特定商取引に関する法律」に基づき、契約を白紙に戻すことができるためです。
適用の主な条件としては、以下の4つが挙げられます。
・訪問や電話営業による営業で契約した ・契約日から8日以内 ・契約した場所が業者の事務所以外(自宅など) ・事業者ではなく、個人で契約した |
解約方法は、業者に郵送でクーリングオフ申請の通知書を送るのが一般的です。
また、悪い業者だと「クーリングオフはできません」など嘘をついてきますが、こうした嘘によるクーリングオフの妨害行為は法律で禁止されています。
慌てずご自身の状況を整理して、堂々とクーリングオフを申し立てれば問題ありません。
>クーリングオフについてもっと詳しく知りたい方はこちらもお読みください。
5-2 消費者センターに相談する
クーリングオフが上手くいかなかった場合は、各地域にある消費者センターに相談しましょう。
・正当な段取りでクーリングオフしたのに、応じてもらえない
・望んでいない工事を勝手にしようとしていて、取り合ってもらえない
など、個人の対応での解決が難しいと感じたら、第三者に入ってもらうのが解決の近道だからです。
ご自身の地域で検索するか、消費者ホットライン(局番なし188)に電話をして最寄りの消費者センターを確認し、相談しましょう。
5-3 警察に被害届を出す
クーリングオフや消費者センターでも解決しない場合は、警察に被害届を出しましょう。
特に、詐欺をするような悪徳業者は質が悪いと、契約解除を申し出たことを理由に嫌がらせや、中には恐喝や恫喝をしてくる業者もいます。
心身ともに疲弊することがないように、解決が難しいと思ったら迷わず、警察に行って相談し、被害届を出しましょう。
6章 詐欺を恐れて自分で駆除するのは危険!
ここまでシロアリ駆除の詐欺についてお伝えしてきましたが、中には「こんなに詐欺の危険があるなら、いっそ自分でやった方が安心だ!」とホームセンターで薬剤を買って実施しようとする方がいます。
ですが、ご自身で駆除するのはとても危険です。
扱いに慣れていない素人が、小さいとはいえ虫を殺せるような薬剤を扱うのには、危険が伴うためです。
気付かぬうちに薬剤を吸い込んで具合が悪くなってしまったり、狭い床下で身動きが取れなくなったり…
健康被害も困りますし、シロアリが発生してしまっている場合は、素人目ではシロアリの巣は分からないため、徹底的な駆除もできません。
身の危険を冒すよりは、信用できる業者を見極めるほうに力を注いで、シロアリ駆除を無事に終えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
シロアリ駆除の詐欺は、自分は騙されるはずがないと思っていても、いつの間にか巧妙な手口で心の隙を突いてきます。
なるべく多くの知識や事例、チェックポイントを手にしておくことで被害にあわずに済みますので、ぜひ覚えておいてください。
シロアリ詐欺の被害事例で主なもの3つは
- 【事例1】見積時と違う高額な請求をされた
- 【事例2】不要な工事を必要なものだと押し切られた
- 【事例3】工事もせず費用を持ち逃げされた
というケースがあります。
似たようなケースに出くわす場合があるので、どういう話の経緯で被害にあった人がいるのか、というのを覚えておきましょう。
また詐欺の恐れがある悪徳業者の特徴は5つ
- 1 「無料点検」と言って突然訪問してくる
- 2 工事後にワザと別の不具合を報告して延々工事をすすめる
- 3 ネット広告やチラシで安さだけを売りにしている
- 4 同業他社を批判する
- 5 その場で契約を迫ってくる
当てはまる項目が多いほど、詐欺の危険度が上がります。
当てはまる業者全てが詐欺会社という訳ではありませんが、見極めるためのヒントとしてチェックしましょう。
ご自身をシロアリ詐欺から守るために、6つのポイントを押さえておくと安心です。
- 1 慌てて契約しない
- 2 1人だけで対応しない
- 3 相見積もりを取って比較する
- 4 施工内容と理由をしっかり説明してもらう
- 5 保証期間と内容を確認する
- 6 社団法人日本しろあり対策協会加盟の業者を選ぶ
慌てない、などの心構えの問題もありますが、相見積もりを取ったり、保証内容の説明を納得できるまでしてもらったりというのは、悪徳業者にとっては面倒な行為なので、ふるいにかけるための予防となります。
駆除の費用相場は以下の通りです。
シロアリ駆除費用 (散布するバリア工法) | 5,000~10,000円/坪 約30坪の家で18~20万円 |
シロアリ駆除費用 (毒エサのベイト工法) | 30坪の家で26~30万円 |
床下換気扇設置 | 30坪の家で10~30万円 |
調湿剤 | 30坪の家で30万円~ |
○相場より極端に高い場合…
明らかにぼったくりをしようとしている可能性が高いのでその金額になる理由など説明を絶対に受けましょう。
○相場より極端に安い場合…
安く見せかけて契約をし、後から追加契約や聞いていない高額請求が上乗せされる可能性もあります。
気を付けていても、もし詐欺に遭ってしまったら…
次の順に対応して、損害を最小限に食い止めましょう。
- 1 契約をクーリングオフする
- 2 消費者センターに相談する
- 3 警察に被害届を出す
泣き寝入りや、気付かずに意味のない工事を契約してしまう前に、しっかりと「被害を広げない」ための行動を取りましょう。
またここまで詐欺の話を見てきて、詐欺に遭いたくないから自分で駆除しようかな…と思われる方もいるかもしれません。
確かにホームセンターなどでシロアリ駆除剤は購入できますが、虫を殺す毒なので、素人が安易に扱うと、具合が悪くなったり、駆除に失敗してシロアリが繁殖してしまったりというリスクがあります。
ご自身で頑張ることより、騙されない業者選びに力を注ぐ方が良いでしょう。
シロアリの詐欺は未だに行われている有名なリフォーム詐欺です。
ご自身が被害に遭わないために、本記事の知識をお役立てください。
ここまでお読みくださりありがとうございました。