家や庭はきれいにお手入れしているけど
コンクリートむき出しの外構が暗くて残念…
デザイン性が高いジョリパットで施工したいけど、施工方法や必要な道具が分からずお調べになっているのではないでしょうか。
「ジョリパット」はアイカ工業の商品名であり、砂などを混ぜた塗料を左官やローラーで仕上げ柄を出していく意匠性の高い製品になります。
他のメーカーだとエスケー化研の「ベルアート」もジョリパットと同等の仕上がりになるものもあります。
これらはコンクリートやブロック塀などの無機質なところに施工すると、家全体が明るくなりおしゃれに仕上がり人気の商品です。
今回はDIYでできるジョリパットの施工方法をご紹介します。
ただDIYでの施工は注意しなければいけないことやリスクもあります。
作業後に後悔しないように、リスクも考慮した上で工事を行いましょう。
目次
1章 施工に必要な道具を揃えよう
ジョリパットのDIY施工に必要なものを準備しましょう。
施工で必要なものは主に以下の12点です。
①ジョリパット(下塗り材・上塗り材) ②高圧洗浄機(なければブラシでも可) ③養生テープ ④マスカー ⑤コテ ⑥コテ板 ⑦ローラー ⑧ハケ ⑨おたま ⑩バケツ ⑪汚れてもいい服 ⑫ゴム手袋 |
製品の詳しい内容をご紹介しますので材料選びの参考にしてみてください。
■ジョリパット 下塗り ☆凹凸のない素地に施工する場合 ジョリパット セーフシーラー2kg:4,980円 1缶で10~40㎡塗装可能 ☆ブロック塀などの凹凸がある素地に施工する場合 ミラクカチオンフィラー:4,030円 1缶で16~17㎡塗装可能 |
■上塗り ジョリパットアルファ16kg:8,052円 1缶で7~15㎡塗装可能 |
■高圧洗浄機 高圧洗浄機がなければ、ブラシなどでOK |
■養生 ・養生テープ(100均で〇)
マスカー:139円(税込) |
■コテ 金コテ:420円 |
■コテ板 パテ盛板M型1,188円(税込)
※100均のちり取りで代用できます。 108円 |
■ローラー(下塗り用・柄付け用) ローラー:582円 ※柄付け用のパターンローラーがあると簡単に柄が付けられます。 |
■ハケ 万能用ハケ:85円(税込) |
■おたま(ひしゃく) ジョリパットやカチオンフィラーを混ぜる時にすくう用 100均のものでOK |
■バケツ ジョリパットやカチオンフィラーを混ぜる際の容器 |
■汚れてもいい服 |
■ゴム手袋 |
全て購入すると2万円ほどです。
ジョリパットの施工面積によって必要になる量も変わってきますので、買う前に施工面積を確認しましょう。
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2章 ジョリパットの施工方法
ジョリパットの施工方法をブロック塀への施工事例を使って紹介します。
DIYでも丁寧に施工すればきれいにおしゃれに仕上がります。
施工を始める前に仕上がりをどんな柄にするのかだけ決めておきましょう。
以下がだいたいの施工の流れです。
早くて2日間で完成しますが、3日間かけても問題ありません。
また、塗る作業の途中で雨が降ってしまうと流れてしまうので、晴れている日に作業を行ってください。
■施工時の流れ(2日間で行う場合)
①高圧洗浄
ブロック塀を洗浄し汚れを落とします。
塗材を密着しやすくするためです。
高圧洗浄機があると簡単に汚れが落ちますがなければブラシで洗いましょう。
②乾燥
高圧洗浄後はしっかり乾燥させてください。
水分が含まれたままだと、内部に含まれた水が出てこようとして膨れがおこる場合があります。
③養生
塗る箇所以外に塗料が付かないように周りをビニールやテープで覆いましょう。
■養生の例
④カチオンフィラーと水を混ぜる
今回はブロック塀なのでカチオンフィラーをコテで塗っていきます。
まず、カチオンフィラーをバケツに入れ、水を入れてよく混ぜていきます。
水はカチオンフィラーに対して25~27%ほど入れてください。
水との割合を間違えないように注意しましょう。
⑤下塗り
- 混ぜたらバケツからお玉でコテ板にカチオンフィラーを入れて、コテでブロック塀に塗っていきます。
先にブロック塀の溝を埋めて、そのあと全体に塗っていきましょう。
塗る厚さは1㎜程度で大丈夫ですのであまり塗りすぎないようにご注意ください。
☆左官作業のコツ |
⑥乾燥
下塗りが完了したら、2、3時間~半日ほど乾かしましょう。
その間に、コテ板やコテを洗っておきましょう。
⑦ジョリパットと水を混ぜる
ジョリパットの缶を開けて使いやすいように水で薄めていきます。
水はジョリパットに対して0.1~0.3%の割合で薄めましょう。
中塗り後に再度乾燥させるので、水を混ぜるのは中塗りで使う分だけにしておきましょう。
多く作りすぎると塗る前に固まってしまいます。
ジョリパットは仕上げによって水の分量が変わります。
仕上げの仕様が決まったら配合率も確認しましょう。
アイカ工業のWebサイトから、仕上げごとの施工手引きが確認できます。
→仕上げごとの施工の手引きをチェック!
⑧中塗り
ジョリパットを塗ります。
コテ板にジョリパットを乗せ、コテで塗っていきます。
コテでうまく塗れなかった角などの細かい部分はハケで補修していきましょう。
塗り終わったら2、3時間~半日ほど乾かします。
⑨上塗り 模様付け
再度水を混ぜて、中塗り同様塗っていきます。
上塗りが乾く前に模様を付けなければいけないので、2人以上で作業が行えると良いです。
コテで模様を付けるのは難しいので失敗したくない方は凹凸のあるローラーでやるときれいに模様が付きます。
⑩完成
3章 おしゃれに仕上がる!おすすめひと工夫
この章ではDIYで簡単にできるおすすめのデザインをご紹介します。
ジョリパットをただ施工するだけでも十分おしゃれですが、ひと手間加えるだけでさらにおしゃれな仕上がりになります。
自分だけのデザインにしたい方はぜひ参考にしてみてください。
3-1 身近なもので模様を付ける
ジョリパットに模様を付けたいけど、わざわざ専用の道具を買いたくない方におすすめなのが身近なもので模様を付ける方法です。
ブラシや、スポンジ、素手などで模様を付ければお金をかけずに簡単におしゃれに仕上げることが出来ます。
ブラシ仕上げ
出典:アトピッコハウス ブログ
台所用のスポンジ仕上げ
出典:アトピッコハウス ブログ
素手仕上げ
出典:アトピッコハウス ブログ
3-2 アイテムを貼る
少しワンポイントを入れたい方はタイルやレンガなどがおすすめです。
ホームセンターや100円ショップにもこういったアイテムが多く販売されています。
全体でなく一部に付けるだけでも印象は変わりますので、さらにおしゃれに仕上げたい方はぜひお試しください。
アイテムを付けたい方は、施工方法の⑤乾燥と⑥下塗りの間にアイテムの素材に合った接着剤で付けましょう。
ジョリパット施工時には、必ず養生テープで覆ってジョリパットがアイテムに付かないようにしてから施工してください。
タイルを使用した施工イメージ
出典:タイルショップたまがわ
3-3 手形を付ける
ジョリパットのひと工夫として手形を残すのもおすすめです。
お子さんがいる家庭ではとても人気で、記念にもなります。
またペットがいる場合はペットの足跡を残すとかわいらしく仕上がります。
実際に試す際は施工方法⑧上塗り施工後、ジョリパットが固まる前に手形を付けてください。
※小さいお子さんは直にジョリパットに手を付けるのは皮膚にあまりよくないので、ラップなどを巻いて行いましょう。
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4章 失敗したくない人はプロに依頼が安心
DIY施工で失敗したくない方はプロに依頼しましょう。
多少金額は張りますが、手間がかからず品質も安心できます。
一番もったいないのは自分で施工して気に入らず、結局プロにやり直してもらうことです。
ジョリパットの左官作業は施工する人によって品質が変わってきます。
きちんとおしゃれに施工してもらいたい方はプロに依頼するのが一番安心です。
次章でプロに依頼した際の費用相場をご紹介します。
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5章 業者に依頼した場合の費用
ジョリパットの施工相場をご紹介します。
ジョリパットには様々な仕上げ方や柄があります。
選ぶ種類や施工の手間によって単価は変わってきます。
吹付仕上げの場合は最も安くて3500円/㎡~、ローラー仕上げの場合は4500円/㎡~、左官仕上げは一番手間がかかるので5000円/㎡~となります。
ただ高意匠のものになると1万円/㎡以上する場合もありますので業者に依頼する際に、柄や仕上げ方、費用を考慮して施工内容を決定していきましょう。
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6章 塗装でのメンテナンスは塗料選びに注意
ジョリパットは数年後メンテナンスが必要になります。
メンテナンスで一番お手軽なのが塗装です。
しかし使用する塗料には注意が必要です。
なぜなら合わない塗料を選ぶと数年で剥がれてしまう恐れがあるからです。
ジョリパットに合った塗料を選んで長持ちさせましょう。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
■ジョリパット専用の塗料も販売されています。 7,308 円(税込) 1缶で25~30㎡塗装可能。(2回塗りの場合) |
まとめ
いかがでしたか。
ジョリパットは独特の風合いでおしゃれな方にとても人気な塗材です。
DIYで施工される方も増えてきています。
タイルやレンガなどのアイテムを使うと周りとは違ったおしゃれなデザインになります。
自分だけのデザインでお家を素敵に仕上げてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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