シロアリ駆除は補助金でなく確定申告でお得に!申請条件・方法を伝授

シロアリ 補助金

シロアリ駆除工事を安くしたいけど…

市や自治体から補助金は出ないの?

と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

シロアリ駆除工事は20~30万円ほどかかる安くはない工事ですから、出来るだけお安く済ませたいですよね。

耐震工事や防音工事などのように補助金が出れば活用したいものです。

 

ただ実は、シロアリ駆除工事には基本的に補助金は出ません。

 

しかし、補助金以外にもお得になる制度はあります。

今回は、シロアリ駆除をお得にする方法をご紹介していきます!

申請の条件や準備するもの、申請の流れも丁寧にご説明しますので、ぜひ最後までご覧ください!

 


1章 シロアリ駆除工事に補助金はない!

補助金出ない

シロアリ駆除工事で補助金をもらうことは基本的にありません。

一部の地域(高知県の香美市)では「害虫駆除補助金」として補助金が出る場合もあります。

ただし、こちらの対象はシロアリではなく、スズメバチやハエ、ゴキブリなど人に悪影響を及ぼす害虫駆除がほとんどです。

また補助金が出たとしても最大1万円程度なので地方自治体に補助金をもらうことはあまり期待できないでしょう。

 

また、保険についても、シロアリ駆除自体の保険はありません

火災保険で台風による雨漏りの補修費用として保険金が下りる場合もありますが、シロアリ被害を自然災害が原因だと証明するのが難しいです。

保険会社によって保険金が下りる場合と下りない場合があるので、気になる方はご加入の保険会社に問い合わせてみましょう。

 


2章 確定申告時に「雑損控除」申請がおすすめ

確定申告

補助金や保険金にはあまり期待できないですが、それ以外で、費用をお得にする方法があります。

それは、確定申告でシロアリ駆除工事を「雑損控除(ざっそんこうじょ)」として処理してもらう方法です。

シロアリ被害は「災害」として考えられ、シロアリ駆除工事で一定以上の費用がかかった場合、所得税法施行令第9条に規定する「害虫その他の生物による異常な災害」として認定されます。

確定申告の際にシロアリ駆除工事を「雑損控除」として申請すると費用の一部が返金される場合があります。

申請が認められた場合に返ってくる金額について次章でご紹介します。

※シロアリ“予防(消毒)”工事(シロアリがまだ出ていない段階での予防の工事)は雑損控除として申請することが出来ません。

 


3章 「雑損控除」として負担してもらえる金額

雑損控除として認定された場合、返金される金額は以下の2つのうち金額が多い方になります。

 

①(差引損失額)-(総所得額×10%)

②(差引損失額のうち災害関連支出の金額)-5万円

※差引損失額の計算の仕方
損失額=駆除費用+災害関連支出の金額-保険金

 

(1)駆除費用が30万円、総所得額が200万の場合。(保険金の補てん無し)

①30万円 -(200万円×10%)=10万円

②30万円 -  5万円=25万円

②のほうが多いのでこの場合は25万円が控除されます。

(例2) ⋆駆除費用が20万円、修繕費用が10万円、総所得が300万円、保険が10万円下りた場合

①(20万円 + 10万円 - 10万円)-(300万円×10%)-10万円

②(20万円 + 10万円 - 10万円)-5万円=15万円

②の方が多いので、この場合は15万円が控除されます。

※⋆駆除費用はシロアリ駆除の費用、⋆修繕費用はシロアリ被害に遭った部分の修理の費用です。

 

※詳しく知りたい方は国税庁のホームページをご覧ください。

 


4章 「雑損控除」の申請方法

確定申告

シロアリ駆除工事を確定申告の際に「雑損控除」として申請する方法をご紹介します。

申請が通れば一部工事費用が返ってきますので、費用負担を減らしたい方はどのように申請したらいいのか確認しておきましょう!

 

4-1 条件・必要書類

まず申請するための条件と必要な書類をご紹介します。

申請できる条件は、損害を受けた資産の所有者が納税者であることです。

または納税者と生計をひとつにする配偶者やその親族でその年の総所得金額が38万円以下も対象に入ります。

 

申請に必要な書類は以下の3点です。

・シロアリ駆除工事の領収書

・確定申告書

・源泉徴収(原本)

領収書はないと申請が出来ません。

必ずシロアリ駆除をしてもらった業者に領収書をもらっておきましょう。

 

4-2 申請の流れ

「雑損控除」の申請は3ステップです。

①申請に必要な書類3点を準備します。

・シロアリ駆除工事の領収書

・確定申告書

・源泉徴収(原本)

 

②確定申告書に、雑損控除に関する事項を記入し、シロアリ駆除工事の領収書を添付(又は提出)します

源泉徴収は確定申告書に添付しなくてもOKですが、提出は必要です。

 

③税務署に行き、必要書類3点を提出し確定申告をします。

 

以上です!

書類さえ準備出来れば、あとは提出するだけなので、ぜひ試してみてください。

 


5章 損したくないなら信頼できる業者を選ぼう!

シロアリ駆除工事を損せずに行なうなら信頼できる業者に頼みましょう。

信頼できる業者とは「適正価格」「丁寧な作業」「保証」も付けてくれる業者です。

まずシロアリ駆除工事は大手ハウスメーカーやリフォーム会社、ホームセンターなどで申し込むことが出来、業者によって費用が異なります。

したがって、適正価格を把握することが重要です。シロアリ駆除の業者別の費用相場は以下の通りです。

シロアリ駆除費用
ホームセンターや個人経営の業者は比較的施工費用が安いですが、品質や保証に不安があります。

したがって、お得に丁寧な工事をしてもらうためには、地域密着型のリフォーム会社に依頼するのがおすすめです。

また、業者によって作業内容・保証内容が異なります。

費用が安いだけで業者を選んでしまうと、保証が付いていなかったり必要な作業が入っていないなどケースもありますので、作業内容・保証内容もきちんと確認した上で選びましょう。

 

◆適切な作業内容・保証内容が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 


まとめ

いかがでしたか。

シロアリ駆除工事に補助金は出ませんが、確定申告時に「雑損控除」として申請すれば一部工事代金が返ってくる場合があります。

 

申請するのに必要な書類は以下の3点です。

①シロアリ駆除工事の領収書

②確定申告書

③源泉徴収(原本)

 

申請の流れは、必要書類3点を準備して必要な項目に記入し、税務署で申請するだけです!

誰でもできるので少しでもお得にしたい方はぜひお試しください。

 

また、シロアリ駆除工事で損しないためには、適正価格で丁寧な作業をしてくれる優良業者を選ぶことも重要です。

金額だけで決めずに、作業内容や保証内容なども確認した上で業者を選んでいきましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

◆シロアリ駆除の適正価格が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
⇒適正価格が分かる!業者別シロアリ駆除の費用相場と優良業者の選び方

◆シロアリ駆除の悪徳業者に騙されないためにこちらの記事もご覧ください。
⇒シロアリ駆除詐欺に騙されない!悪徳業者の特徴と6つの自衛ポイント

 

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