雨樋のでんでんが傷んでいると業者から指摘されたあなた。
「そもそもでんでんって何?」と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。
雨樋のでんでんとは、竪樋(たてとい、外壁に対して垂直になっている雨樋)を固定しているパーツのことです。
■でんでん
雨樋を外壁に固定しているのが”でんでん”です。
外壁に直接刺したり、ネジで固定したりして使います。
何気ない金具ですが、実はこれも状況によっては劣化してしまいます。
傷んでしまったときは交換しないと竪樋を固定する役割を果たせなくなり、雨樋自体のゆがみ・破損の原因となってしまいます。
小さなパーツですが、雨樋を長持ちさせるうえではとても重要なパーツです。
そこでこの記事では、雨樋のでんでんの役割や交換の時期、交換にかかる費用相場を紹介します。
最後までお読みいただくことで、でんでんがどんなものなのか具体的に分かり、適切なメンテナンスができるようになります。
小さなパーツですが、雨樋やお家自体を守るためにもぜひじっくりお読みくださいね。
目次
1章 雨樋の「でんでん」とは
でんでんとは、雨樋の竪樋を固定するための金具のことで、つかみ金具ともいいます。
形状がでんでん太鼓に似ていることから、この名前で呼ばれています。
雨樋が風などに煽られて歪むのを防ぐ役割をもっていて、雨樋の形状に合わせて丸型と角形の2種類があります。
■でんでん(丸型)
出典:モノタロウ
昔ながらの丸い雨樋の場合は、丸型のでんでんを使用します。
■でんでん(角型)
出典:モノタロウ
新しいお家に多い四角い雨樋の場合は、角形のでんでんを使用します。
素材は樹脂や金属です。
でんでんを直接外壁に刺したり、ネジ等で外壁に固定して使用します。
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2章 でんでんを交換するタイミング3つ
でんでんは一度取り付けたらずっと使えるわけではなく、交換が必要になってくる場合があります。
でんでん自体も経年劣化するパーツだからです。
傷んだものをそのまま放置すると、雨樋をきちんと固定できなくなり、風にあおられて歪んだり破損したりと、大きな被害になってしまいます。
ここでは、でんでんを交換すべき状況を3つ紹介します。
1つでも当てはまるものがあれば、業者に交換を依頼しましょう。
2-1 でんでんに錆が出ているとき
金属製のでんでん全体に錆が出ている場合は、交換が必要です。
なぜなら、錆が進むとでんでんが壊れてしまい、雨樋を固定できなくなってしまうからです。
また錆の放置は、錆の色が雨樋に移ってしまい見た目を悪くする原因にもなります。
でんでんの破損リスクや見た目の点からも、錆が出ている場合は交換を業者に依頼しましょう。
2-2 でんでんが変形・破損しているとき
でんでんが変形・破損している場合は、交換が必要です。
2-1でお伝えしたのと同様に、破損・変形したままだと樋を支えられず、強い風などの際に雨樋が破損してしまう恐れがあるからです。
雨樋が壊れてしまえばその交換費用も掛かってしまいます。
余計な出費を防ぐためにも、でんでんの破損や変形を見つけたら早めに交換を業者に依頼しましょう。
2-3 雨樋の全体交換をするとき
お家の雨樋自体を交換する場合も、でんでんの交換を行います。
なぜなら、既存の雨樋と新しい雨樋とで寸法等が違ってしまうことが多く、今まで使っていたでんでんをそのまま使うのが難しいからです。
そのため、でんでんも新しい雨樋の寸法にあったものと交換します。
一般的な見積もりには、でんでんの交換費用も雨樋交換工事費用の中に入っています。
3章 でんでん交換の費用相場
でんでん交換の際にかかる費用は、
部品代100~500円+人件費(数千円)
です。
でんでん自体はとても安いので、その作業費にかかる人件費の方が圧倒的に多くなってしまいます。
実際、でんでん単体で交換することは滅多にありません。
でんでんがそこまで傷んでいる=雨樋なども破損している、ということが多いためです。
雨樋の修理や交換とセットになれば人件費は一緒なので、でんでんの費用はあまり気にすることはないでしょう。
雨樋の交換工事や屋根・外壁の工事などのときに一緒に依頼するのがお得です。
★天災による破損の場合は、火災保険が使えることも!
大雪・台風などの天災が原因ででんでんが破損してしまった場合は、火災保険の保険金を使って修理できる場合もあります。
その場合には、でんでん以外にも雨樋や屋根にも被害が出ていることが多いですので、直せるところはすべて一緒に修理を頼み、保険適用してもらいましょう。
火災保険の保険金の受取手続きの方法について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
でんでんは、雨樋を支えるパーツ・固定金具です。
材質は金属や樹脂でできていて、形状も雨樋により異なります。
状況により劣化してしまうため、下記のようなタイミングで交換が必要となります。
・でんでんに錆が出ているとき
・でんでんが変形・破損しているとき
・雨樋の全体交換をするとき
交換にかかる費用は、部品代100~500円+人件費です。
でんでんが破損したままだと、雨樋のゆがみや破損の原因となります。
傷んでいるのを見つけたときは、早めに直しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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