和風のお家にぴったりな外壁塗装の色8選&注意点を美大卒職人が解説

和風な外壁

我が家はいわゆる「和風」の、昔ながらの住宅。

どうせ外壁を塗り替えるならこれまでと違った色にしたいけれど、最近のお家とは見た目の雰囲気が違うし、下手な色を選ぶと浮いてしまいそう…。

そんなお悩みはありませんか。

 

和風の我が家に似合う、おしゃれに生まれ変われる色を知りたい!

今とは雰囲気を変えてみたいけれど仕上がりのイメージが分からない…

そんな方はまさに必見です!

 

日本の住宅というと外壁は白が多いイメージですが、似合う色が実は沢山あり、印象をガラッと変えられます。

 

この記事では、美術大学を卒業して塗装職人になり、数多くのお客様から色の相談を受けてきた筆者の経験を元に、

 

・純和風の住宅に似合う色

・どんなお家も和風(和モダン)の印象になる色

 

という2パターンに分けて、それぞれ事例も交えながらご紹介します。

 

更に窓枠や雨樋を含めた全体バランスを考えた色もトータルコーディネートでご提案いたします。

 

今まさに和風の外壁塗装を考えている方は、

「あ、このイメージでぴったり!」

「こういうお家にしたい!」

がきっと見つかります。

 

10年に一度の塗装工事。

その先の暮らしを明るく新たな気持ちで迎えて、遊びに来た家族や友人にも褒められるようなお家にして自慢しましょう!

 

※本記事のイメージイラストはChatGPTDALL.E)を用いた生成画像を使用しています。

 

まずは、いわゆる「純和風」の造りの住宅に似合う色をご紹介します。

純和風造りのお家の主な特徴は、

 

・瓦屋根

・お庭や生垣がある

 

という点です。

これを踏まえて色選びをすることで、自然な調和が生まれ、その中で個性を発揮することもできます。

カラーアドバイザーおすすめの色を厳選して4色ご紹介していきます。

 

  • 1-1 王道!「白色系」

White Japanese-style house&white example

白い外壁は、すっきりとした印象が好きな方におすすめです。

日本らしい和風のお家の王道カラーであり、神聖で清らかなイメージを与えます。

また和風のお家の瓦屋根は濃い色が多いため、白い壁とのコントラストが美しく見えるのも特徴です。

 

  • 1-2 明るい「クリーム色系」

Cream-colored Japanese-style house and color examples

クリーム色の外壁は、瓦屋根が黒、グレー、赤茶系のお家におすすめです。

白よりもやわらかい雰囲気のため、親しみやすさ、安心感がある印象になります。

 

1-3 和やかな「くすみ色系」

Examples of muted-colored Japanese-style homes and colors

グレーの混ざったややくすみのある色合いは、周囲の景観も大切にしたいお家におすすめです。

木や石、土などとの相性が良く、時代を超えて親しまれています。

 

1-4 温もりの「ブラウン系」

Brown Japanese-style house and color examplesブラウン系は土壁や漆喰などのどっしりとした安心感が好きな方におすすめです。

植木や苔などのお庭の緑と調和して、季節の移ろいと共に美しく見えます。

 


  • 2章 和モダンに変身!どんなお家にもおすすめな和風の色4選

住宅が純和風でも現代風でも、色を変えるだけで和モダンな住宅にも変身します。

和モダンとは、和風の落ち着いた印象に、現代的でスタイリッシュな雰囲気が加わったデザインのことです。

どの年代の方からも好感を持たれやすいデザインのため、お家の外壁にもおすすめです。

ここではお家の形にとらわれず、和モダンな印象になる・真似したくなるような色をご紹介します。

 

2-1 爽やかな「ベージュ系」

ベージュの家

ベージュ系は自然と馴染む雰囲気が好きな方におすすめです。

癒しと安心感を与えてくれる色で、木や土、砂や漆喰など和の建築物に使われ、相性が良い色とされています。

 

2-2 シックな「ブルーグレー系」

ブルーグレーの家

ブルーグレー系の外壁は、木目の格子窓枠や柱、玄関ドアのあるお家と相性が良くおすすめです。

落ち着いた色合いは、住まいに静けさや品格をもたらしてくれます。

また、ブルーグレーは鼠色や藍色といった日本の伝統色と似ているので、外壁に取り入れることで「和」の印象を与えることができます。

 

2-3 落ち着く「グリーン系」

緑の家

グリーン系は個性を出しつつ落ち着いた和モダン感を演出したい方におすすめです。

抹茶色や若草色などグリーン系の色は植木、苔、石との相性はもちろん、木目との相性も良く、上品な美しさがあります。

 

2-4 温もりの「黄土色系」

黄土色の家

黄土色系の外壁はくすみの入った暖色の為、赤茶や黒などの瓦のお家におすすめです。

塗り壁や土壁、茶室の壁などに使われていた伝統的な色なので、和の趣を自然と表現できる色です。

落ち着きと温もりを与える万能色ともいわれ、こげ茶の木目ドアや柱などとも相性が良いです。

 


3章 和風住宅をトータルでおしゃれに魅せる3つのコツ

次に、外壁の色だけでなくお家全体の色のバランスも見ていきましょう。

なぜならお家は、1か所だけを見るのではなく全体を見たときの印象が大切だからです。

ここでは

 

・どんな色の組み合わせがあるのか

・色選びのコツ

 

を解説してトータルコーディネートとして和風住宅をおしゃれに見せるためのコツを解説していきます。

 

3-1 瓦との色の組み合わせを意識しよう

瓦の屋根は、壁を塗装しても変えられない部分です。

少し離れたところからお家を見るとだいたい目に入る部分なので、色を選ぶ際は瓦の色と壁の色の調和を考えることが大切です。

 

黒っぽい瓦

黒っぽい瓦には白い壁が似合います。モノクロのような重厚な印象です。

また、グリーンや黄土色系の外壁と合わせると、和モダンな印象になります。

瓦:黒、外壁:白
瓦屋根:黒
外壁:白

瓦:黒、外壁:グリーン
瓦屋根:黒
外壁:グリーン

 

赤茶系の瓦

赤茶系の瓦は、白の他にベージュやアイボリーの暖色の壁とのバランスが良いです。

温かみのある印象になります。

瓦:赤茶、外壁:アイボリー
瓦屋根:赤茶
外壁:アイボリー

瓦:赤茶、外壁:ベージュ
瓦屋根:赤茶
外壁:ベージュ

 

紺色系の瓦

紺色系の瓦は、グレーの入った壁の色と相性が良いです。

モダンで引き締まった印象になります。

瓦屋根:紺、外壁:グレー
瓦屋根:紺
外壁:グレー

瓦屋根:紺、外壁:ブルーグレー
瓦屋根:紺
外壁:ブルーグレー

 

3-2 お家全体の色数は3色までにしよう

外壁の色が決まった後は、雨樋などの配管や雨戸などの小面積の塗装物の色を決めていきます。

ここで大切なのは、お家全体で見たときの色数は3色までに抑えるとバランスが良くなるということです。

つまり決めるべき色は、「外壁+2色まで」です!

 

例えば、

外壁の色がベージュの場合、屋根と雨戸が、雨樋が、などです。

お家の色は3色まで

  • ①外壁
  • ②屋根、雨戸
  • ③雨樋

 

色数が多いと、なんとなくカラフルであちこちに目が行ってしまい調和が取れないのです。

せっかく気に入った壁の色にしてもまとまりのない外観になってしまいますので、「お家全体の色数は3色まで」にしましょう。

 

3-3 木部の木目を残したいときは専用塗料を選ぼう

和風の住宅には、木の柱や木の玄関、木の軒天井などお家の外装にも木が使われていることが多いです。

これらの木部は、普通のペンキで塗るとベタ塗りで木目が塗りつぶされてしまいますが、木の風合い、木目を残せる木部用の専用塗料というものもあります。

 

木の風合いを残したい場合は「木目が残る塗装にしてほしい」と業者に伝えましょう。

 

▼木部用塗料で薄い色の上から濃いブラウンを塗装している様子

木部用塗料で薄い色から濃いブラウンに塗装している様子

 

また、基本的に現状より濃い色には変更可能ですが、すでに濃い色で塗られている場合、これから薄い色には塗れないのでご注意ください。

薄い色から濃い色に塗装はOK濃い色から薄い色に塗装はNG

どうしても濃い色から薄い色にしたい場合は、「剥離剤」を使って、お化粧のクレンジングのように今の色を落としてから塗る方法がありますので、出来るかどうか業者に確認しましょう。

 


4章 和風住宅の塗装の注意点!失敗しない為の下地処理のポイント

和風の住宅は築20年以上や塗り替えを2回以上しているお家も多いと思います。

その場合、色を塗り替える前段階である、塗装の「下地処理」がとても重要です。

 

この下地処理が不十分だと、あとになって剥がれてしまったり水や空気の膨れが発生しやすいからです。

せっかく気に入った色が見つかって、素敵なお家になったのに…と数年後に後悔しないように、気を付けるべき下地処理ポイントを2つ解説します。

 

4-1 外壁に膨れがあるときは、ヒビや割れがないか確認

外壁の膨れ

外壁に既に膨れがある場合、どこかにヒビが入っていて壁の中に水が入り、膨れ上がっている可能性が考えられます。

水や湿気が溜まったまま抜け道がないので、外に出ようとしているのです。

水が入りそうなヒビがないか、上部や周囲を業者に見てもらい、写真を撮って報告してもらいましょう。

 

▼水が入る原因になる外壁の割れ

外壁のヒビ

 

膨れは、水が入る場所がどこかを探して塞ぐ補修をしたり、膨れてしまった場所を一度剥がして下地処理をすることが必要です。

 

▼下地処理のために膨れを剥がした外壁

外壁の膨れを剥がした様子

そのまま何もせず塗装をしてしまうと更に膨れたり、別の場所も膨れたりしますので、気になる場所が見つかった時は予め業者に相談しておきましょう。

 

4-2 前の塗装が剥がれているときは、やすり掛けが必要

塗装が剥がれた配管

塗装が2回目以上のお家は、鉄部や配管、雨戸などの前回の塗装の膜「塗膜」が浮いた状態で剥がれていることがあります。

 

こうした症状は、そのままにせずにやすり掛けなどの下地処理が必要です。

なぜなら、浮いた塗膜の上に新しく塗っても素材からは剥がれているので効果がないからです。

また、湿気などがたまっているサインでもありますので、穴やヒビが開いていたら補修が必要です。

 

やすり掛けをすることで余計なゴミや汚れを取り除くことが出来、新しく塗るペンキも定着しやすくなります。

気になる剥がれを見つけたら、予め業者に伝えておきましょう。

 

▼雨樋のやすり掛けの様子

やすりがけ

 


まとめ

いかがでしたか。

和風住宅の外壁塗装の色について、和モダンという見方も取り入れて解説させていただきました。

 

白だけでなくベージュや黄土色、抹茶色やブルーグレーなど、お庭の植栽などともうまく調和するおすすめの色が沢山あります。

せっかくの外壁塗装、あなたの和風のお家に似合う色が見つかったら幸いです。

そして外壁だけでなく全体の色のバランスと組み合わせで、トータルコーディネートとして考えればばっちりです!

 

さらに、和風住宅ならではの下地処理について塗装のポイントも覚えていただければ、外壁の色だけでなくお家全体で満足のいく工事ができます。

あなたの大切なお家が、これからまた生まれ変わって、新たな時間を育んでゆく手助けが出来れば幸いです。

 

当サイトを運営するコノイロでは、お家の点検を細かく行い、素材と症状に合った下地処理や施工方法でご提案します。

また、カラーアドバイザーがあなたのお家にぴったりの色をご提案させていただく事も可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

▼色選びの流れについて具体的に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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