将来の外壁塗装工事に向けて、予算を組みたいと思っているあなた。
「外壁塗装にはどのくらいの費用がかかるの?」
「予算はどのように組めばいい?」
「お得にする方法はある?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
外壁塗装工事は決して安い工事ではありませんので、事前に計画性をもって予算組みをするのはとても良いことです。
予算を見積もらずにいると、いざ工事を依頼しよう!と思った時にお金が準備できない場合もあります。
そこで本記事では累計16,000件以上の施工実績をもとに外壁塗装工事の平均費用をご紹介します。
また、相場よりも費用が高くなるケースについてもご紹介しますので、予算組みにぜひお役立てください。
さらに、工事を依頼しようという時に知っておきたい、工事をお得にするコツや予算を削るためによってはいけない注意点についてもご説明します。
より明確な費用感をつかみ、将来の塗装工事に備えていきましょう!
目次
1章 予算組みに役立つ!外壁塗装にかかった平均金額
まずは外壁塗装工事にどのくらいの費用がかかるのか12,000件以上のデータをもとにご紹介します。
※ユーコーコミュニティー約16,000件の工事実績より算出
※足場、養生、洗浄、雨樋や破風板などの付帯塗装もすべて含めた全体工事費の概算
外壁塗装工事の費用相場は80~140万円です。(30坪前後の家の場合)
一番多いのが100~120万円で3割を占めています。
同じ大きさの外壁であっても、どの塗料を選ぶかによって費用が変動します。
▼塗料グレード別の塗装費用相場(30坪の場合)
また、塗装工事費用の内訳は以下の通りです。
外壁塗装の作業の次に割合を占めているのが足場仮設で全体の15~25%になることが多いです。
したがって足場仮設費用を節約するために、外壁塗装と一緒に、屋根塗装や雨樋の交換、使っていないアンテナの撤去を行なうのもおすすめです。
2章 平均よりも費用がかかるケース
費用相場よりも見積もりが高くなるケースをご紹介します。
ご自宅の立地環境や色の選択によって費用が変動するので事前に把握しておきましょう。
2-1 3階建てや敷地の狭い家
3階建ての家や敷地の狭い家は、足場費用が相場よりも高くなります。
なぜなら、一般の住宅よりも足場仮設の際に注意が必要になるため、手間や職人の人数が必要になるからです。
また、敷地が狭く、敷地外の道路などに足場を立てなければいけない立地だと、
・道路使用許可を取得する
・足場仮設中の警備員の配置する
などの手間もかかるので通常よりも費用が高くなってしまいます。
具体的には通常900~1,100円/㎡の単価費用が、
3階建て・敷地の狭い家の場合は1,000~1,200円/㎡とあがるので、トータルで2~5万円ほど多く見積もっておきましょう。
※屋根の塗装も一緒に行なう場合は、屋根の傾斜が急だと屋根足場が必要になるため、単価が高くなります。
2-2 色を3色以上使用する
外壁に使用する色が3、4色と多い場合はその分材料費や手間が増えるので費用が高くなります。
事前に通常価格なら何色まで使用できるのか確認しておきましょう。
業者によってどのくらい費用がプラスされるかは様々ですが2~5万円ほど多めに見積もっておくと安心です。
3章 費用を抑えるための3つのコツ
続いては外壁塗装の費用を出来るだけ抑えるコツをご紹介します。
知っておくだけで10~20万、多ければ100万円近くお得に工事することが出来ます!
工事が終わってから後悔しないように事前に把握しておきましょう。
3-1 劣化が進む前に塗装をする
外壁塗装工事は劣化が進む前に行ないましょう。
家を見て「築10年経っているけど、うちはまだ綺麗だし、ひびもないから塗装は数年後にしよう」と思われる方がいらっしゃいますが、その考えは危険です。
先延ばしにすると気付かないうちに外壁の劣化が進み、本来必要のないはずだった外壁の補修や修繕工事にお金がかかってしまいます。
さらにお金をかけて補修しても、跡が目立って新築時のような綺麗な状態には戻らない場合も。
劣化する前に塗装することで費用を抑え、見た目も綺麗に保つことが出来ますので、早めの塗装工事を心がけましょう。
3-2 地元の塗装専門店に依頼する
地元の塗装専門店に依頼しましょう。
まず、家を建てたハウスメーカーに頼むと相場の倍近くの見積りになる場合が多いです。
なぜなら下請けの職人に依頼することで中間マージンが発生するためです。
家を建てるのがメインのハウスメーカーや工務店は、塗装職人を抱えておらず下請けに依頼します。
本来であれば100万円でできる工事が150万円~200万円で提示されます。
また、どんなにいい業者でもそれがご自宅から2時間以上かかる場所にある場合は、出張費が相場に上乗せされてしまいます。
無駄に費用を払わずに塗装を行うためにも、地元で実績が多い塗装専門店に依頼しましょう。
3-3 ライフプランに合った塗料を選ぶ
ライフプランに合った塗料を選びましょう。
塗装工事は選ぶ塗料によって費用が変わります。
耐久性が高いほど費用が高くなるので、「うちは安い塗料でいいや」と安い塗料で塗装してしまうと、メンテナンス周期が早まり、かえって費用がかかってしまいます。
もし5~10年程度で家を空ける予定があるのであれば、比較的安いウレタン塗料でも問題ありませんが、10年、20年、30年と住み続けたい方はグレードの高いフッ素塗料や無機塗料でメンテナンス周期を遅らせることをおすすめします。
その場の費用だけでなく、長い目で見たときの費用を比べて塗料を選びましょう。
4章 予算を削るためにやってはいけない5つのこと
予算を削るためにやってはいけない注意点があります。
外壁塗装工事は家の防水性を高めて長持ちさせる事が目的なので、安心安全の高品質工事にするためにも事前に注意点を確認しておきましょう!
4-1 自分で塗装する
まずお伝えしたいのが、自分で塗装をするのはNGです。
安全面にしても品質面にしても良いことはありません。
特に2階周りは梯子があっても危険ですし、細かいところまで塗装できません。
また、塗料には種類ごとに仕様があり、それを守って塗装しないと数年で剥がれてしまう恐れがあります。
仕様を守ってご自身で全部やろうと思うと、時間も手間もかかりますし、塗料やローラー、はしご、養生テープなどを準備すると結局費用も掛かってしまうので、ご自身で塗装するのは絶対にやめましょう。
4-2 屋根と外壁を別のタイミングで塗装する
費用を抑えるために、外壁と屋根を別のタイミングで塗装するのはやめましょう。
なぜなら外壁塗装と屋根塗装はどちらも足場を立てないと出来ない工事なので、別々に行うとその分費用がかかってしまうからです。
1章でも説明したように足場費用は工事全体の15~25%占める大きいものなので、その場の工事費用を安くするために別のタイミングで塗装をするのはかえって損になってしまいます。
スレートなどの塗装が必要な屋根であれば、外壁と同じタイミングで塗装しましょう。
4-3 格安業者に依頼する
金額が格安というだけで業者を選ぶのはお勧めできません。
なぜなら、費用が安すぎるとどこかで手を抜かれたり、塗料を薄められてしまう恐れがあるからです。
外壁塗装工事はただ単に外壁を塗る工事ではありません。
足場を立て、外壁を綺麗に洗い、塗料が飛び散らないように養生をして、下塗りから中塗り、上塗りと丁寧に仕上げていきます。
そのため、必要最低限の時間や材料が必要です。
しかし相場よりも安すぎる会社は、本来必要な工程を省いている可能性が高いです。
手を抜かると、数年で不具合が起きてしまう恐れがあるので、再塗装が必要になりかえって損をしてしまう場合もあります。
予算を削るために格安業者に依頼するのは危険なので、見積もりや実績、業者の態度などを見てから決めましょう。
4-4 簡易的な足場にする
工事費用を安くするために、「簡易的な足場にしてくれ」と頼むのはやめましょう。
簡易的な足場(=単管足場)では、職人の安全性が下がり、細かいところも塗装できません。
また、業者側から「足場を安くします」と言ってくる場合もあるので注意してください。
現在、2階建て以上の建物の塗装で単管足場の使用は禁止されており、通報されると工事が止まってしまう恐れがあります。
安さに惑わされず、きちんとした足場で工事してもらいましょう。
【NG】単管足場
鉄パイプをつなげただけのような足場
【OK】クサビ式(ビケ)足場
安定感があり、作業台が付いている足場
4-5 塗装の工程を減らす
工期や材料を減らすために「塗装は1回塗りでいい」と減らすのはやめましょう。
塗料を製造したメーカーの使用規定を守って塗装しないと、本来の防水性や耐久性が維持できません。
耐久性が短くなると、すぐに再塗装が必要な時期が来てかえって費用が倍かかってしまうので、塗装工程は、仕様に沿った回数で行うようにしましょう。
★塗料の仕様はメーカーのホームページやカタログで確認できます。 本来の塗料の耐久性を維持するために、①塗料を水と混ぜる割合 ②1㎡あたりに必要な量 ③乾燥時間は、省かずに守って塗装しましょう。 |
5章 大きな出費を避けたい方はローンがおすすめ!
一度に大きな出費を避けたい方にはリフォームローンがおすすめです。
各銀行やオリコ等でローンを組むことで月々に数万円の支払いで工事を行なうことが出来ます。
(例)120万円の塗装工事を10年ローン(120回払い)にすると、月々12,000円の支払い。
最近は小さいお子様がいる若年層のご家庭だけでなく、定年を間近に控えた方にも人気です。
ただし、金利が発生するので、結果的に出費金額が増えてしまいます。
また、住宅ローンを利用してリフォームを行なう場合、条件が揃えばリフォーム減税を受けることが出来ます。
減税は申請した年から10年間、最大400万円(年間最大40万円)まで控除を受けることが出来ます。
外壁塗装で減税を受ける条件は以下の5つです。
・自分たちが住む家で行った工事であること
・年収が3000万円以下であること
・ローンを10年以上で組んでいること
・工事を行う住宅の床面積が50㎡以上であること
・リフォームの場合は100万円以上の工事であること
条件が当てはまる方は確定申告の際に申請を行ないましょう。
6章 より詳細な予算組みをしたければ早めの見積り取得!
ここまで大まかな費用相場をご紹介してきましたが、より詳細に予算を組みたい方は、早めに見積もりを取ることをおすすめします。
おおよその費用相場は分かっても、実際に外壁の面積を測り計算しないと正確な金額は出すことが出来ません。
なぜなら同じ坪数であっても、窓の数や外周の長さで、外壁の面積は変わるからです。
▼同じ坪数の家の外周の違い
A宅とB宅はどちらも30坪ですが、家の外周は10mも違います。外壁の高さが2mだった場合、
A宅の外壁の面積は80㎡でB宅は100㎡になり、20㎡も差が出ます。
坪数で費用を計算しても概算の費用しか分かりません。
より具体的に費用を知りたい方は、一度ご自宅の外壁を詳細に測り、見積もりを取ってみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか。
外壁塗装工事の平均費用は80~140万円と選ぶ塗料などによって幅があります。
ただし、3階建てや急勾配の家の場合は相場よりも高くなってしまうことがありますので多く見積もっておきましょう。
また、劣化が進む前に塗装することや塗装専門店に依頼することで余計な出費をおさえてお得に工事をすることが出来ます。
しかし、費用を削ろうとして品質や安全面が下がるようなことはしないように注意しましょう。
外壁塗装工事は家を長持ちさせるために必要な工事です。
計画的に予算を組んで、来たる日のために備えておきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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