モルタル外壁やコンクリートに小さな穴が開いているのを見つけたとき
「自分でも穴埋めできるのでは?」と思われる方も多いと思います。
例えば外壁に取り付けていた電気メーターを交換した後に、取り付けのために開けられた穴がそのままになっていることも多く、そのままにしておくと外壁の中に水が入り込んでしまう恐れがあります。
また見た目的にも目立って気になる方もいらっしゃると思うので、この記事ではモルタルで行う穴埋め補修方法を解説していきます。
また、ご自身で補修したい方は、どのモルタルを選んでいいのか分からないと思いますので、場所別・用途別におすすめのモルタル材もご紹介します。
記事の後半には、穴埋めをプロに依頼した際の費用相場をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
0章 モルタルで補修できる場所
まずモルタルで穴埋め補修が出来る場所についてご紹介します。
住宅内でモルタル補修が出来る場所は主に以下の4つ(外壁・外構・基礎・ブロック塀)です。
基本的にモルタル(セメント)とコンクリート部分の穴埋めはモルタルで補修することが出来ます。
この記事ではこの中から自分で出来る穴埋め方法をご紹介していきます。
1章 モルタル外壁の穴埋め
モルタル外壁の穴埋め方法をご紹介します。
モルタルに穴が開く理由としては、給湯器や電気メーターを交換・撤去したことによる跡や、シロアリ消毒の注入の際に開けた穴がそのままになっているケースがあります。
放っておくと外壁の内部に雨水が入ってしまう可能性があるので、早めに穴埋め補修を行ないましょう。
1-1 準備するもの
壁の穴埋め補修で準備するものは以下の4点です。
・屋外壁用モルタル
出典:モノタロウ 200ml コンクリートひび割れ補修材
・マスキングテープ(100均のものでOK)
・外壁と同じ色の塗料
・細い筆(100均のものでOK)
1-2 補修方法
それでは具体的な補修の手順を紹介していきます。
ご自身でもできる簡単な穴埋めなので、参考にしてみて下さい。
①穴の周りを綺麗に掃除する
細い筆などで穴の中や周りを軽く掃除します。
②穴の周りをマスキングテープで囲います。
マスキングテープを付けるときは端に折り目を付けておくと最後に剥がしやすくなります。
③モルタルを注入します。
奥まで注入していきましょう。
④1日乾かして、マスキングテープを剥がします。
⑤上から外壁と同じ色の塗料を塗り完成です。
2章 基礎コンクリートの穴埋め
基礎コンクリートの穴埋め方法をご紹介します。
基礎の穴の正体は、コンクリートを固める際に使用する道具(Pコン)の跡です。
出典:三和建設
通常穴は埋まっていますが、詰められたセメントが劣化してボロボロに崩れてしまう場合もあります。
崩れている状態のまま放っておくと水が染み込んでしまう場合もあるので、穴埋め補修が必要です。
2-1 準備するもの
基礎の穴埋めで準備するものは以下の4点です。
・モルタル補修材
出典:モノタロウ 穴の埋めもどしセメント グレー
・プライマー(密着をよくするためのもの)
出典:モノタロウ モルタル接着強化剤
・ワイヤーブラシ
出典:モノタロウ スチールワイヤブラシ
・細い筆(100均のものでOK)
2-2 補修方法
基礎に開いてしまった穴を埋める方法をご紹介します。
少々準備するものが多いですが、綺麗に仕上げたい方は手順を参考に行なってみてください。
①穴の中を掃除します
ワイヤーブラシを使って穴の中を掃除します。
②プライマーを塗っていきます。
細いハケで穴の中にプライマーを塗っていきます。
③モルタル補修材を団子状にします。
モルタル材を練って細長い団子状に形成していきます。
④モルタルを穴に詰めていきます。
団子状にしたモルタルを少しずつちぎって穴に詰めます。
奥まで入るように指で押し込んでいきます。
⑤モルタルを平らにして完成です。
最後まで詰めたら、トンカチ等の柄など平らな部分を使って、詰めたモルタルを平らにしていきます。
3章 外構コンクリートの穴埋め
最後に外構のコンクリートに穴が開いてしまった際の補修方法をご紹介します。
外構は上からの衝撃で穴が開きやすいので、知らず知らずのうちに穴が開いてしまっている場合があります。
3-1 準備するもの
外構の穴埋めで必要な道具は以下の3点です。
ここではペースト状のモルタルを使用します。
・ペースト状のモルタル
出典:モノタロウ ペーストモルタル
・ヘラ(又は要らないポイントカード等)
・細い筆など(100均のものでOK)
3-2 穴埋め方法
それでは、具体的な穴埋め方法をご紹介します。
簡単なのでぜひお試しください。
①欠けてしまった部分を軽く掃除します。
細い筆などでかけてしまった部分を軽く掃除します。
②ペースト状のモルタルを穴に注入します。
充てんしすぎると周りに広がってしまうので、ギリギリ溢れない程度に注入します。
③ヘラやカードなどで平らにします。
補修部分を平らにした後、周りにはみ出た余分な補修液はいらない布でふき取ります。
④乾かすと少しボリュームが減るので、再度モルタルを注入します。
溢れないように一滴ずつ注入していきましょう。
⑤ヘラやカードで平らにします。
⑥乾かした後にへこまずに仕上がっていたら完成です。
4章 大規模な穴埋めはプロに依頼しよう!
ここまで自分でもできる簡単な穴埋め方法をご紹介しましたが、左官作業を伴うような大規模な穴埋め工事はプロに依頼しましょう。
モルタルは場所・用途によって材料や水と混ぜる割合を変えて使用します。
知識のない方が行なってしまうと、すぐに壊れてしまったり、うまくモルタルが密着しない場合もあるのでプロに依頼するのが安心です。
プロに依頼した際の費用相場は以下の通りです。
補修内容 | 費用相場 |
モルタル外壁の破損による穴あき | 1~2万円/箇所 |
ブロック塀のモルタル左官 | 1~2万円/㎡ |
外構の一部修繕 | 4~5万円/箇所 |
外構の大規模修繕 | 50~100万円 |
まとめ
いかがでしたか。
屋外でモルタル補修ができる箇所はモルタルやコンクリート部分で主に以下の4点です。
・外壁
・基礎
・外構
・ブロック塀
穴が小さければご自身でも補修することが出来ますので、正しい手順で行っていきましょう。
ただし、大規模な穴埋めの場合は、専門的な知識や道具が必要になるので綺麗に仕上げたいのであればプロに依頼しましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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