外壁塗装をお控えのあなた。
工事中の湿度によって、塗装に影響がないのか心配されているのではないでしょうか。
特に湿度が高い地域にお住まいの方や、夏ごろに塗装をされる予定の方は、気になりますよね。
ご心配されている通り、塗装工事は湿度が高すぎると、仕上がりに影響が出てしまうので注意が必要です。
そこでこの記事では、外壁塗装ができない湿度と、注意が必要な時期・地域について解説していきます。
さらに、湿度が高い状況で塗装したときにおこる不具合もご紹介しますので、塗装後に不具合が出ないか確認するためにも事前に把握しておきましょう。
記事の後半では、湿度や天候条件を守って塗装してくれる業者を見極めるポイントをご紹介します。
高品質工事のためには業者選びが重要になってきますので、ぜひ最後までご覧ください。
塗装ができる湿度や天候条件をご自身でも把握し、満足のいく工事にしていきましょう!
目次
1章 外壁塗装は湿度85%以上では出来ない!
外壁塗装は年中できる工事ですが、ほとんどの塗料が湿度85%以上では塗装できません。
なぜなら湿度が高いと塗料の乾きも悪くなり、結露してしまう恐れがあるからです。
この章では、湿度が高くなりやすい時期・地域と湿度以外に気にするべき塗装条件についてご紹介していきます。
1-1 湿度が高い時期と地域
湿度が高くなる時期・地域についてご紹介していきます。
塗装をいつ頃やるか迷っている方は時期決定の参考にしてみて下さい。
■2019年 1か月ごとの平均湿度(%) ※気象庁のデータ参照
上記の表は2019年の各地域における月ごとの平均湿度です。
雨が多い梅雨6・7月や台風が増える8・9月が高くなっています。
このデータを見ると、6~8月には湿度が高くて塗装が出来ないのではと不安に思われるかと思いますが、それについては心配ありません。
上記のデータは雨の日も含む湿度平均なので、晴れ日のみでの湿度はもっと低くなります。
地域ごとにご説明すると、寒冷地である北海道や宮城・新潟では、冬になると雪が降るので塗装は避けた方が良いでしょう。
6~8月にかけて湿度が高くなる宮城・東京・愛知・大阪・福岡に関しては、夏場でも雨が降っていなければ問題なく塗装をしていただけます。
沖縄に関しては雨や台風が多い地域なので、心配な方は夏を避けて塗装を行うと安心です。
1-2 湿度以外の天候条件
外壁塗装工事には湿度以外にも天候条件があります。
湿度を守って塗装しても他の条件が守られていなければ、同じように不具合が発生する可能性がありますので、湿度条件と共に把握しておきましょう。
■塗装ができる条件 ・気温が5℃以上 ・湿度が85%未満 ・強風・降雨・降雪の天候でない ・結露が発生していない |
まず気温が5℃未満の場合は、高湿度時のように塗料の乾きが不十分になって不具合が発生してしまう恐れがあります。
また、強風・降雨・降雪の場合も塗った塗料に悪影響が出てしまい仕上がりが悪くなってしまうので塗装しないようにしましょう。
結露が起こっている場合は、塗料と水滴が混ざって性能が落ちてしまうことがあるので塗装面が乾燥していることを確認した上での塗装が大切です。
※天候条件が悪い時でも「足場架設」や「高圧洗浄」などの塗る作業でなければ品質に問題なく工事を進めてもらうことが出来ます。
2章 湿度85%以上で塗装すると起こる不具合
湿度85%以上の時に塗装すると塗装後に不具合が発生する場合があります。
この章では起こりうる不具合についてご紹介します。
2-1 色ムラ
高湿度で乾燥が不十分になると、色ムラになってしまったり、艶が引いて曇った仕上がりになるケースがあります。
▼色ムラ
▼艶引き
この写真は屋根ですが、高湿面に塗装すると乾く際に艶が引いてしまい、ムラのようになってしまいます。
せっかく塗り替えても仕上がりが悪いともったいないですから、高湿度で塗装しないように注意しましょう。
2-2 膨れ
結露などの水分と塗料が混ざってしまうと、内部に含まれた水分が塗膜の外に出ようとして膨れてくるケースがあります。
ただし、高湿度で塗装されていなくても、外壁自体が劣化して水分を含んでいる状態であれば膨れが起きる場合もあります。
2-3 剥がれ
高湿度で塗装し、外壁と塗料の密着が悪くなると剥がれてしまう原因になります。
年数が経っていないのに剥がれが起きてしまったら、高湿度での塗装の可能性もありますので施工業者に連絡して当時の施工の様子を確認してもらいましょう。
3章 高品質な塗装をしてくれる業者の見極め方
湿度やその他の天候条件を守って塗装してくれる優良業者を選ぶポイントをご紹介します。
塗装の質は業者によって雲泥の差が出ますので、業者選びも慎重に行なっていきましょう。
3-1 事前に塗料の説明が詳しくある
契約前の見積り提示段階で、使用する塗料の説明がある業者に依頼しましょう。
業者の中には、どんな塗料を使うのか曖昧に説明してくる業者もあります。
しかし、どのメーカーのどの塗料を使うのか分からないと、その塗料の正しい仕様が確認できません。
ただし、塗料によって施工できる湿度は多少変わることもあるので、ご自宅で使う塗料が湿度何%までOKなのか確認するためにも塗料の説明は詳しくしてもらいましょう。
見積りと一緒に塗料のカタログを持ってきてくれる業者だとより安心です。
★湿度は注意項目で確認! 出典:ナノコンポジットW カタログより 湿度についてはカタログ内の“注意事項”の部分に記載されていることが多いです。 インターネットからでも確認できるので、ご自宅で使われる塗料を調べてみましょう。 |
3-2 工事中に職人+管理担当の二重チェックがある
工事中に職人以外の管理担当が確認に来る業者に依頼しましょう。
特に塗装を下請けの職人に依頼している業者の場合は、その職人がどのような天候のときに塗装しているのか、把握していない場合が多いです。
職人にも当たりはずれがあるので、職人以外の管理担当が現場に来て作業状況や内容を確認してくれる業者だと安心です。
★ユーコーはIT化の管理体制で安心 当サイトを運営するユーコーコミュニティーでは、自社職人と管理担当が作業の様子を写真に撮ってサーバー状で共有しているため、現地にいなくても様子が分かりすぐに対応できる体制を取っています。 お客様の要望も随時共有することで素早い対応を心がけています。 |
3-3 塗料メーカーからも保証が出る
塗料メーカーからも保証が出る業者に依頼しましょう。
通常、塗装工事で保証が付くのは作業を行う施工店だけで、メーカーからは出ないことがほとんどです。
なぜなら、メーカーはどんなに良い塗料を製造しても、高湿度時に塗装されてしまうと本来の性能が発揮されず保証が出来ないからです。
そのため、メーカーからも保証が出る施工店は、塗料の仕様を守って丁寧に作業されていると認められている証拠にもなります。
契約前に塗料メーカーからも保証を出してもらえるのか確認しておきましょう。
★ユーコーでもメーカー保証書を発行しています。 ユーコーコミュニティーでは施工日・塗料使用量・乾燥時間など各現場ごとに管理しており、7社のメーカーから保証を受けることが出来ます。 メーカー保証書があれば、万が一塗料に不良品があった場合も保証してもらうことができるので、安心です。 |
まとめ
いかがでしたか。
塗装は基本的に年中できる工事ですが、品質を落とさないためには湿度85%以上では塗装しないなどの注意が必要です。
高湿度になりやすいタイミングは地域や時期によって多少変わってくるので、お住まいの地域に合わせて塗装時期を調整していきましょう。
また、湿度を含め塗装条件を守って高品質な塗装をしてもらうには業者選びがとても重要です。
工事品質にこだわった優良業者を見極めて満足のいく工事にしていきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆湿度の高い梅雨時期に塗装をお考えの方はこちらの記事をご覧ください。
⇒この3つ守れば梅雨時期も外壁塗装OK!工事の注意点と意外なメリット
◆塗装中の悪天候が心配な方はこちらの記事もご覧ください。
⇒外壁塗装は天気に左右される!適した天候条件とQ&A4つで疑問解消