古くなったブロック塀の修理。どこに頼んだらいいのか分からず、検索している方も多いかと思います。
ブロック塀の修理は、工務店やリフォーム会社、工務店など、外構工事を扱う業者ならほとんどのところに依頼可能です。
この記事では、その中でもどんな業者を選べばいいのかをプロの目線で紹介します。
後半では修理の費用相場や、事前に業者に依頼しておくべきポイントもお伝えします。
ブロック塀は老朽化したまま、修理を先延ばしにすると地震で倒壊してしまう恐れがあります。
失敗しない業者選びを行い、早めに修理することで、お家のブロック塀を安全に長持ちさせられるようにしていきましょう。
目次
1章 ブロック塀の修理業者を選ぶ3つのポイント
ブロック塀修理は、ほとんどのリフォーム業者や工務店、外構工事業者に依頼できます。
ただし、業者によりブロック塀の修理が得意な業者やそうでない業者もあり、工事品質にばらつきがあります。
ここでは安心して頼める業者選びのポイントを3つ紹介しますので、あてはまる業者の中から相見積もりを取り、その上で依頼する業者を決めましょう。
1-1 お家から車で30分程度に支店or本社がある
お家から車で30分程度の所に支店や本社がある、地元の業者を選びましょう。
遠すぎる会社だと、すぐ来てもらえなかったり、出張費が必要となる場合があるためです。
ブロック塀は、今は小さなひび割れだけで済んでいても、そのまま修理を先延ばしにしてしまうと、症状が悪化して地震で倒壊する恐れもあります。
お家から近い所にある業者なら、すぐ対応してもらえることが多く、早めに必要な修理を行うことが出来ます。
業者選びの際は、お家に近い業者を選びましょう。
1-2 現地で点検した上で見積もりや提案をしてくれる
現地で点検をしたうえで見積もり・工事の提案をしてくれる業者を選びましょう。
写真だけでは、正確な劣化している場所が分からないのと、元々の塀が地震に耐えられる構造になっているか判断するのが難しいためです。
症状によっては塀の内側も傷んでいるケースや、塀が高すぎたり薄すぎることで、修理しても地震に耐えきれず後で倒壊してしまう恐れがあります。
状態にあった工事で、塀を長持ちさせるためにも、必ず現地で点検をしてもらいましょう。
1-3 工事後も年に1回は点検に来てくれる
工事した後も、年に一回程度は点検に来てくれる業者を選びましょう。
なぜなら、ブロック塀は常に風雨にさらされているので、定期的な点検と補修が必要になるからです。
点検をしておけば、補修が必要になった箇所をそのままにせずすぐに直すことができるので、傷みを最小限に抑えられます。
年に一度の点検で、ブロック塀を長持ちさせましょう。
2章【内容別】ブロック塀の修理費用相場
ブロック塀の修理費用相場は以下の通りです。
劣化の程度や補修する範囲により、金額は変わります。
必ず点検してもらった上で見積もりを作ってもらいましょう。
①ひび割れ補修 5,000~10,000円(1箇所当たり)
②一部交換 10,000~20,000円(㎡あたり)
③解体・交換 35,000~50,000円(㎡あたり)
小さなヒビであればモルタルやセメント材で補修し、補修が難しいようであればブロック塀を交換します。
◆修理だけでなく、見た目も綺麗にしたい方は塗装がおすすめです。以下の記事もご覧ください。
3章 工事前に依頼すべき3つのポイント
ブロック塀の工事が始まる前に、業者に依頼しておくべきもの3つを紹介します。
事前に依頼しておくことで、トラブルを未然に防げるので安心して依頼できます。
業者のHPやチラシなどで確認できるものが多いですが、記載がないものは必ず見積もりや打合せのときに依頼しておきましょう。
3-1 修理前後の写真を撮ってもらう
ブロック塀の修理前・修理後の写真を必ず撮影してもらいましょう。
データで渡してもらうか、修理前・修理後が分かる形で印刷したものが貰えると理想的です。
修理が必要な場所がどこで、きちんと修理してもらえているのかが、写真に残すことで簡単に確認できるからです。
口頭で教えてもらうだけでは、直してもらっていない場所があっても気づけないだけでなく、そこから水が侵入し劣化が進んでしまいます。
抜けのない補修で、後悔のない工事にしていきましょう。
■ひび補修の写真
遠目には見えにくい細いひび割れも、しっかり補修してあります。
このお家はこのあと塗装もして、補修跡は目立たなくできました。
3-2 解体する場合は、近隣への挨拶をしてもらう
ブロック塀の解体をする場合は、近隣への挨拶を必ずお願いしましょう。
解体の際に使用するハンマーや重機の音が出てしまうのと、廃材を積むトラック等を道路端に停める必要が出る場合があるためです。
挨拶時に説明してもらうのは、工事期間・工事する時間帯・工事内容の3点です。
なにも説明なく始めてしまうと、「音がうるさい」「トラックが邪魔」等のクレームとなり、近隣トラブルに発展してしまう恐れがあります。
うちのご近所仲は良好だからそんな心配はない、という場合も、挨拶しておいてマイナスになることはありません。
むしろ大体の場合が、お互い様だから、と言ってくださるでしょう。
事前に説明をして貰うことでトラブルを避け、お互い気持よく工事を進めるためにも、挨拶と連絡はきちんとしてもらいましょう。
3-3 新しく作りなおす場合は、ブロック塀の図面をもらっておく
出典: 厚川設計
新しくブロック塀を作りなおす場合は、その図面も必ず貰っておきましょう。
図面を貰うことで、そのブロック塀がどのような仕様なのか書面で残せるので、将来的にまたリフォームするときや何かトラブルがあった時に使えるからです。
内容は特にチェックしなくても大丈夫なので、貰って保管だけしておきましょう。
ブロック塀は建築基準法でその厚さや高さ、基礎の深さ、補強の為の鉄筋の数が細かく決められています。
この図面には、それらが記載されているので、目視では分からない鉄筋の数や基礎の深さも確認できます。
万が一基準を満たしていない仕上がりだと、地震が起こった際に道路や近所の敷地に倒れてしまい、人や物に大きな被害を与えてしまいます。
きちんとした業者は図面を必ず作っていますので、念のため貰うようにしましょう。
まとめ
ブロック塀修理は、様々な業者が取り扱っています。
ただし、業者によって得意な業者とそうでない業者がいるため相見積もりを取ってから決めましょう。
相見積もりを取る際は、以下の3つのポイントにあてはまる業者から選びましょう。
- ①お家から車で30分程度に支店or本社がある
- ②現地で点検した上で見積もりや提案をしてくれる
- ③工事後も年に1回は点検に来てくれる
修理を依頼する場合の費用相場は、以下の通りです。
- ・ひび割れ補修(1箇所当たり) 5,000~10,000円
- ・一部交換(㎡あたり) 10,000~20,000円
- ・解体・交換(㎡あたり) 35,000~50,000円
業者が決まったら工事前に、以下の3点を依頼しておきましょう。
- ①施工前後の写真を撮ってもらう
- ②解体する場合は、近隣への挨拶をしてもらう
- ③新しく作りなおす場合は、ブロック塀の図面をもらっておく
業者選びのポイントをおさえて、満足いく工事にしていきましょう。
お読みいただきありがとうございました。
◆業者に依頼するなら見た目を綺麗にリフォームするのもおすすめです。施工事例は以下のページもご覧ください。
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