ブロック塀を塗装して綺麗にしたいけれど、費用はどのくらいなんだろう?
と気になる方が多いかと思います。
ここでは、㎡あたりの費用相場、メジャーがなくても分かる面積の出し方をお伝えします。
また、余計な費用をかけずに工事の品質を上げるコツ、塗料の選び方も合わせてご紹介します。
塗装についての知識や経験がなくても、高品質な工事を適正価格で実現できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
1章 ブロック塀塗装費用の相場は3,000~4,700円/㎡
ブロック塀の塗装工事の相場は㎡あたり3,000~4,700円程です。
※施工面積、材料、下地状況や作業日数に応じて費用は変動します。
見積もり書をもらったら、金額のチェックと合わせて、高圧洗浄、塗装作業、下地処理(ひび割れ補修等)の3つが入っているか確認しましょう。
なぜならどれか1つでも抜けがあると仕上がりに大きく影響してしまうためです。
その為、見積もりを依頼する際は「工事一式」でなく作業の内訳まで記載してくれる会社にしましょう。
見積もり書に書いていないものは追加料金が発生してしまうことがほとんどです。
工事の内訳と、相場からかけ離れた金額でないか確認することで余計な出費を防ぎ、適正価格での工事が出来ます。
- ・高圧洗浄
- ・塗装作業
- ・下地処理(ひび割れ補修等)
この作業は必須です。必ず見積りに入っているか確認しましょう!
2章 追加費用を出さないための2つの方法
2-1 あえて塗らない面を作る
あえて塗らない面をつくり、ブロック塀の全面の塗装はやめましょう。
なぜなら、全面を塗ってしまうと、塗料で湿気の逃げ道が無くなってしまい表面の膨れや剥がれの原因となる為です。
膨れや剥がれを直すためには、追加費用が掛かってしまいます。
塗らない面は、裏面(外から見えない、お家側)など、外から目立たない面がおすすめです。
余計な費用を抑えるために、あえて塗らない面をつくっておきましょう。
■施工例 写真では、湿気の逃げ道を確保するために、裏面は塗装していません。 |
2-2 修正用の塗料をもらっておく
工事が終わったら、使用した塗料を必ずもらっておきましょう。
なぜなら、ブロック塀は自転車等をぶつけてしまったりと傷や跡がつくリスクが一番高い場所だからです。
小さい傷なら、この塗料と筆があれば自分で修正も簡単に行えます。
量は500mlのペットボトル位の量があれば軽い補修なら対応できます。
その位の量であれば、無償でくれる業者も多いです。
すぐ使わないからと、もらわないでおくと必要なタイミングで取り寄せに時間がかかったり、塗料代が掛かってしまうケースがあります。
追加費用の発生を防ぐために必ず塗料はもらっておきましょう。
3章 メジャーがなくてもできる、面積の出し方
あなたの家のブロック塀がどの位の面積なのか知っておきましょう。
これで自分の家での費用がだいたい分かるからです。費用が分かることで、計画も立てやすくなります。
メジャーで測るのが正確ですが、ちょっと手間だなという方のためにブロック数での概算の出し方をご紹介します。
ブロック塀の大きさは規格があり、決まった高さ、幅でできています。
縦と横でいくつ積まれているのか分かれば、面積を出すことができます。
積まれているブロックの一つ当たりの大きさは、
高さ:19cm 幅:39cm になります。(上記写真の赤枠内で一つです)
厚さは10-19cmと多少大きさが前後します。
【例】縦に10個、横に15個積まれている塀の場合
1.9m×4.85m=9.215㎡ この面積なら、おおよそ2万7千円から4万3千円程はかかるのが分かります。 |
4章 追加費用をかけずにクオリティを上げる3つのポイント
余計な費用を抑えて、さらにクオリティを上げるためのポイントを3つご紹介します。
見積もりを渡された段階と、工事に入る前とで気を付けて見るべきところが異なります。
ぜひ実践して、良い工事にしてくださいね。
4-1 塗料は「1液型水性塗料」を選ぶ
費用を抑え、美しい仕上がりにするためには、適切な塗料選びが必要です。
見積もりは1液型水性塗料で作ってもらいましょう。
何故なら、ブロック塀は地面に接している面積が大きいため湿気を吸収しやすいからです。
水性塗料は湿気を通す作用(透湿性)に優れているため、ブロック塀との相性が良く、表面の膨れが防げるので仕上がりも綺麗です。
また、1液型なら塗料を固めるための「硬化剤」という材料がいらないため、硬化剤があるものに比べて1割程費用を安くできます。
硬化剤があると、一つの塗料で様々な場所に塗装できるメリットはありますが、ブロック塀の塗装のみであれば1液型で十分です。
■水性塗料の見分け方 「水性」「水系」とあるものは水性塗料になります。 硬化剤のいらない1液型かどうかも、カタログの表紙に記載があります。 |
“ブロック塀の塗り替え目安は約5年”
- 塗り替えは5年に一度を目安にしておきましょう。
なぜなら、地面に直接触れている分、吸収する湿気も多いためです。
表面にひび割れが出てきたら塗り替えが必要なサインです。
4-2 ひび割れ箇所をきちんと把握したうえで工事してもらう
ブロック塀の塗装工事に入る前に点検を行い、ひび割れの数や場所をきちんと把握しておいてくれる業者に依頼しましょう。
なぜなら、ひび割れもきちんと補修した上から塗装することで品質の高い工事にできるからです。
ひび割れをそのままにすると、そこから雨水が侵入し、ブロック塀の強度を内側から弱くしてしまいます。
放置すれば倒壊してしまう恐れがあります。
補修したうえから塗装を行えば仕上がりも綺麗になるだけではなく、そのリスクも避けられます。
前もってひび割れの状態も把握したうえで施工してくれる業者を選びましょう。
■補修前 ■補修後 |
4-3 高圧洗浄をした後は、最低一日あけたあとに塗装をしてもらう
工事では、塗料を塗る前に高圧洗浄機でブロック塀に付着している汚れを水洗いしていきます。
洗浄したあとに、十分に乾燥させてから工事をするのか確認しておきましょう。
なぜなら、ブロック塀は細かい穴が多く中の水分まで乾燥するのに最低1日はかかるからです。
また、中の水分が乾かないうちに塗装をしてしまうと、表面が膨れてしまう原因にもなります。
例えば、工事前に「洗浄後はどのくらい時間をあけて塗装をしますか?」と質問し
「最低1日あけて作業します」と答えてくれるなら安心です。
早く終わらせようと、この時間を十分にとらない業者もいます。
質の良い工事にするために、必ず乾燥させる時間は十分か確認しておきましょう。
まとめ
ブロック塀の塗装費用の相場は㎡あたり3,000~4,700円程です。
追加費用を出さないために、あえて塗らない面をつくり、修正用の塗料ももらっておきましょう。
こうすることで、失敗による施工のやり直しや塗料の取り寄せにかかる追加費用を無くすことができます。
あとは面積が分かれば、あなたのお家のブロック塀ならいくら位かかるのかも調べることができます。
また、塗料は1液型水性塗料を選び、工事前にはひび割れ箇所をすべて把握しておきましょう。工事中は洗浄後に1日十分に乾燥させます。
これで何度も工事をやり直すリスクが減らせます。
適正費用で正しい施工をすることで、費用の無駄を防ぎ、最高の仕上がりを実現させましょう!
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