外壁塗装の足場倒壊を防ぐ!2つの台風対策&その後も安心の点検項目

足場、メッシュシート

もうすぐ工事で足場が建つ、あるいはすでに建っているのに、台風接近のニュースが…

倒れてきたりしない?対策ってどうなっているの?

と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に、外壁塗装やリフォーム工事のためにご自宅に足場を建てる方は、より一層心配になりますよね。

 

しかしご安心ください。

きちんとした業者は、足場の安全のために台風や強風対策をしっかり行っています。

本記事では戸建住宅の工事で実際に行われている、足場の台風対策をご紹介します。

どんな対策ができるのか具体的に知っておき、安心して工事に臨みましょう。

 

また台風が過ぎた後のチェックも重要です。

その点検内容も紹介しますので、気になる点は業者に確認してくださいね。

最後には、万が一足場が倒れてしまった場合にはどうなるのかも解説していきます。

 

知識があればまず安心できますし、不明点を業者に問い合わせることもできます。

台風が来ても慌てずにご自宅の工事がすすめられるように、どうぞ最後までお読みください。

 


0章 足場の対策は必ず業者にやってもらおう!

足場

これから足場の台風対策についてご紹介していきますが、

足場に上ることや、足場に関する作業は、ご自身では絶対にしないでください。

必ず業者(専門家)に対応してもらいましょう。

 

なぜなら、足場は組立て・解体・変更・足場上での作業など、全て資格を持った人しか行えないほど専門的で、危険を伴うものだからです。

 

【必要資格】

足場の組立て等作業主任者…現場の指揮監督者に必要な国家資格。

足場の組立て等特別教育…現場の作業従事者全員に必要な資格。

どちらも、労働災害を防ぐために労働安全衛生法で定められています。

 

ご自宅の工事で足場が心配になっても、誤った対応をして逆に足場を不安定にしてしまったり、転落して怪我をしてしまったりしては、元も子もありません。

 

皆さまは「ちゃんと対策が行われているか」「どんな作業をしてくれたのか」を確認して、足場の作業そのものは業者にやってもらいましょう。

 


1章 塗装工事の足場2つの台風対策

塗装やリフォームで戸建住宅に足場を組んだとき、主に2つ対策方法があります。

・メッシュシートをたたむ

・壁あてをつける

というものです。

基本的には両方とも実施しますので、台風が近づいてきて心配な方は、「これは両方ともやってもらえますか?」と業者に確認しましょう。

 

具体的にどのようなことをするのか、解説していきます。

 

1-1 メッシュシートをたたむ

メッシュシートとは、足場の周りを囲んでいる幕のことです。

工事中の塗料・洗浄水の飛散を防ぐため、基本的にはずっと広がったままになっています。

 

台風が近づいてきたときには、このシートを一部ほどいて、足場に巻き付けるようにたたみます

こうすることで風が通り抜けるようになるため、強風による足場の揺れを軽減できるからです。

 

■通常の工事中の足場

足場着工

シートが全面を覆っています。

このままだと風が全てシートに当たってしまい、揺れやすいです。

 

■メッシュシートをたたんだ足場

足場 シートたたみ

シートをほどいて、隅のほうにまとめてくくり付け、中が見える状態です。

足場の間を風が通り抜けていくので、揺れにくくなります。

 

台風で一番怖いのはやはり強風です。

風の影響を最小限にするためにも、メッシュシートの対応は必ず実施してもらいましょう。

 

1-2 壁あてをつける

足場の壁あて

壁あてとは、外壁に直接当てて足場を安定させる部材です。

塗装作業中は塗るのに邪魔になってしまうため、緩めて浮かせてあります。

 

台風が近づいてきたら、浮かせていた壁あてを壁に固定します

このとき、以下の点で注意が必要です。

・壁を傷つけないようにする(締め付け度合いや布を挟むなどの調整)

・塗装した後なら、塗膜がきちんと乾いているか確認する

 

固定箇所が増えれば足場も安定しやすいため、こちらも大切な台風対策です。

メッシュシートと比べて見えにくいものなので、業者にしっかり確認してもらいましょう。

 


2章 台風通過後にもしっかり点検!

事前にしっかり対策をして、無事足場も倒れずに台風が過ぎ去った!

となったらまずは安心ですが、実はその後のチェックも大切です。

特に重要な3ポイントをまとめましたので、台風が通過したら工事を再開する前に、業者に確認してくださいね。

 

2-1 屋根の上にモノが飛んできていないか

まずは、屋根の上に何か飛んできていないか、破損等をしていないか見てもらいましょう。

実はこれは工事中のお家でもそうでないお家でも、非常によくあることです。

「他所の家の瓦の破片がうちの屋根にぶつかっていた」

「どこからか大きな木材が飛んできて屋根に乗っていた、台風から1か月経って近所の人に言われるまで全く気づかなかった!」

というような事例もあります。

 

普段から屋根の上はほとんど見えません。

足場が立っているうちなら見るのも物を下ろすのも簡単ですので、忘れずに業者にチェックしてもらいましょう。

 

2-2 メッシュシートや材料が近隣に飛んでいないか

台風

ご自宅の工事中は、近隣の方にご迷惑をおかけしないことも大切です。

台風が過ぎたら、足場のメッシュシートや塗装の道具、材料などが付近に飛んでしまっていないか、お家の敷地内からぐるっと見て回りましょう。

 

もしも何か飛んでしまっていた場合は、そのお家の方にご挨拶をして物を回収します。

基本的には業者も作業を再開する前には点検して回り、飛んだものの回収などもやってくれることがほとんどなので大丈夫ですが、特に心配な方は業者と一緒に見て回ると安心でしょう。

 

2-3 壁あて付近が傷ついていないか

工事後の検査

最後に、壁あての周りの外壁が傷ついていないかをチェックしてもらいましょう。

非常に風が強くて足場が揺れた場合、壁あてが壁にぶつかって小さな傷がついてしまっている可能性があります。

 

もしも傷がついていたら、そこだけ塗料を塗りなおすなどの補修で対応します。

気づかないまま工事が終わって足場を解体してしまうと、高いところだとちょっとした補修も大変になってしまうので、解体前に必ず見てもらってくださいね。

 

★写真・ノートなどの工夫でまめに連絡をしてもらえると安心

塗装職人

台風前後の対策やチェックは、皆さまが直接立ち会うのは難しいことも多いと思います。

そんな時でも、まめに連絡や情報共有ができる工夫をしてもらえる業者だと安心です。

例)

・壁あてや屋根の様子などの写真を撮って、印刷、メール送信などで見せてくれる。

・作業報告の連絡ノート、書類などを書き残してくれる。

・そのほか、担当者からメールや電話で定期報告がくる。

 

当ブログ運営元のユーコーコミュニティーでは、台風時に限らずいつも連絡がしやすいように、各現場で専用ノートやアプリを活用しています。

施主様に安心していただける良い工事にするために、日々取り組んで参ります。

塗装に関するお問い合わせ、お見積作成は無料で行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

無料お見積りフォームはこちら

 


3章 万一足場が倒れても修繕費などは業者負担

外壁塗装業者

対策をしていたとしても、万が一足場が倒れてしまったらどうなるの?ということは心配になりますよね。

 

基本的に工事現場での事故の対応は、施工業者が負担して行います。

例えば足場が一部倒れて破損してしまった壁の修繕や、隣の家のものを壊してしまったときの補償などの請求が、施主様の方に行くことはほとんどありませんので、どうかご安心ください。

 

むしろ、きちんとした業者なら『請負業者賠償責任保険』という損害保険に加入していることが多いので、この保険金を使って対応してくれるはずです。

 

『請負業者賠償責任保険』とは

その会社が請け負った工事が原因で第三者へ損害を与えてしまったときのための保険。

例)

「足場が傾いて室外機を壊してしまった場合の修繕費」 

「職人が足場から道具を落として通行人にけがをさせてしまった場合の治療費」

など、台風や足場事故に限らず、工事中の事故の様々なケースに対し保険金を支払ってくれる

※加入している保険により対象となる事故は異なる場合があります。

 

どんなに台風対策をしていても不安だ、事故が起きたときの対応が気になる、という方は、その業者が『請負業者賠償責任保険』に加入しているかどうか、契約前に確認しておくと安心です。

 


まとめ

戸建住宅の塗装・リフォームなどで使う足場の主な台風対策

・メッシュシートをたたむ

・壁あてをつける

 

台風通過後に行うべき点検内容

・屋根の上にモノが飛んできていないか

・メッシュシートや材料が近隣に飛んでいないか

・壁あて付近が傷ついていないか

 

万一足場が倒れても修繕費などは業者負担。業者が損害保険に入っていれば一層安心です。

 

対策や点検自体は業者に行ってもらい、施主様側は足場に上って作業等しないようご注意ください。

 

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

 

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