2021年度から開始された“グリーン住宅ポイント制度”。
「住宅に関するポイント制度みたいだけど詳しく知らない」
「うちもリフォームをしたいけど対象工事は?」
「どうやって申請するの?」
「ポイントがたまると、何に使えるの?」
と、詳しいことが分からず検索しているのではないでしょうか。
グリーン住宅ポイント制度とは、環境に優しい住宅取得やリフォームを行なった方に、ポイントを発行する制度です。
溜まったポイントは【商品との交換】や【追加工事費用】に充てることができるので、お家の購入やリフォームをいつ頃やろうか迷っている方におすすめの制度です!
ただ、今年度からの制度なので、実際にどんな内容なのか分からない方も多いかと思います。
そこで、この記事では、グリーン住宅ポイント制度の目的や期間、対象となる工事について解説していきます。
また、2章以降からは、グリーン住宅ポイント制度の中でも「リフォーム工事」について詳しくご紹介。
対象工事や、ポイント分布、ポイント活用方法、申請方法を分かりやすく解説していきます。
記事の後半ではグリーン住宅ポイント制度に関するQ&Aもまとめてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
※2021年5月現在での情報です。6/1開始予定の商品交換については情報が開示され次第、随時更新していきます。
目次
1章 グリーン住宅ポイント制度とは
グリーン住宅ポイント制度とは、環境に優しいグリーン住宅の購入または、暮らしが豊かになるリフォームをした方に、商品交換や追加工事に利用できるポイントを発行する制度です。
新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図るため、2021年度から発足した、期限付きの制度となります。
この制度を利用すれば、住宅購入またはリフォーム工事をするだけで、素敵な商品がポイントで交換できたり、追加工事費用がお得になったりと、メリットがあります。
やりたいリフォームがあるけど時期を迷っている方は、この機会に制度を活用して行なうことをおすすめします。
■対象となる期間
2020年12月15日から2021年10月31日までに契約・完工の住宅取得またはリフォーム
(既に工事が終わっている方も12月15日以降の契約であれば申請可能です。)
■申請対象者
・対象となる住宅の建築工事の発注者
・対象となるリフォーム工事の発注者
・対象となる住宅の購入者
■対象となる項目
ポイントが発行される工事は主に、「新規住宅の建築・購入」「既存住宅の購入」「リフォーム工事」「賃貸住宅の建築」の4つです。
この記事では、利用する方が多いであろう「リフォーム工事」での制度利用について解説していきます。
2章 【リフォーム】ポイント対象要件
リフォームでの制度の利用について解説していきます。
全ての工事が対象となるわけではありませんので、詳しい要件・条件や、工事内容についてチェックしていきましょう。
2-1 対象要件
リフォーム工事では工事の内容に応じてポイントが発行されます。
戸建ての住宅はもちろん、賃貸住宅のリフォームも申請が可能です。
申請できる人
・工事請負契約におけるリフォーム工事の発注者
・全住戸の所有者or管理組合法人or法人でない管理組合のどれかに該当するリフォーム工事の発注者
申請対象
2020年12月15日~2021年10月31日に契約されている工事
申請スケジュール
2-2 ポイント対象工事一覧
対象となる工事は以下の通りです。
①~③までのいずれかの工事は必須となります。
④~⑦は①~③と一緒に行なう場合のみ対象となります。
⑦を行なう場合は、トータルポイントが2倍になります。
リフォームの場合、最低5万ポイント以上にならなければポイント発行はできません。
【NG例】 ・太陽光システムのみ(24,000pt) ・ホームエレベーターの新設(150,000pt)
【OK例】 ・太陽光システムの導入(24,000pt)+玄関ドア交換(24,000)+室内の手すりの設置(5,000)pt=トータル53,000pt |
また、ポイントには上限があり、上限内であれば同一住宅でも複数回の申請可能です。
ポイント上限
※若者世帯とは、2020年12月15日時点で、40歳未満の世帯。
※子育て世帯とは、2020年12月15日時点で、18歳未満の子を有する世帯、またはポイント発行申請時点で18歳未満の子を有する世帯。
3章 溜まったポイントの活用方法
グリーン住宅ポイント制度で、溜まったポイントの活用方法は「商品と交換」又は「追加工事費用として活用」の2つです。
それぞれ解説していきます。
3-1 商品と交換
出典:グリーン住宅ポイント制度
溜まったポイントは商品と交換することが出来ます。
交換できる商品には、家電やインテリア雑貨から食品など幅広いジャンルがあります。
▼交換できる商品の例
出典:グリーン住宅ポイント制度
※上記はごく一部です。
>欲しかった商品がポイント対象かも…!こちらから確認してみてください。
→グリーン住宅ポイント制度「交換商品を探す」
3-2 追加工事費用として活用
ポイントは1ポイント=1円として、追加工事費用としても活用することが出来ます。
ポイントの発行対象となる契約を締結した事業者が行う追加(グレードアップを含む)工事が対象です。
(例)Aさんの場合 グリーン住宅ポイント制度を利用して、7万ポイントをゲット! ついでに欲しかった宅配ボックスの設置をした。 →宅配ボックス設置=7万円の費用にあてて、タダで設置できた! |
追加工事の対象となるのは、
①「新たな日常」に資する追加工事(宅配ボックスの設置、ワークスペースの設置工事など)と、
②防災に資する追加工事(蓄電池の設置、太陽光発電の設置など)です。
>詳しくは「5-4 追加工事交換の対象工事は?」か、問い合わせ窓口にてご確認ください。
追加工事の申請は、ポイント発行申請と同じタイミングで行ないます。
▼追加工事の注意点 ・ポイント発行の基となる工事を施工した業者が行う追加工事が対象です。 ・ポイント発行申請と合わせて、「追加工事交換申請書」の提出が必要です。 なお、必ず事業者が代理申請(完了報告を含む)を行う必要があります。 ・完了前ポイント発行申請の場合、追加工事を含めたすべての工事・住宅の引渡しを完了し、2022年1月15日までに完了報告が必要です。追加工事の代金は完了報告後に振込を行います。 (完了後ポイント発行申請は、申請期限までに追加工事を含めて工事を完了し、申請してください。承認、ポイント発行後、追加工事の代金が振込まれます。)
★振込まれた追加工事代金は、申請者が支払うべき工事の代金の全部または一部に充当し、相殺しなければなりません。事前に追加工事代金の金額を精算し、事務局からの入金後に申請者へ返金することはできません。 |
4章 グリーン住宅ポイント制度の申請方法
それでは、グリーン住宅ポイント制度の実際の申請方法をみていきましょう。
基本的には工事完了後の申請になりますが、1,000万円以上のリフォームを行なう場合は工事完了前の申請でも可能です。
提出する書類も細かくありますので、それぞれ丁寧に解説していきます!
4-1 工事完了後申請の場合
1,000万円未満のリフォームをされる方はこちらの方法で行ないましょう。
工事完了後申請の場合、書類を提出するのは一度だけです。
提出書類の中には、工事施工者(施工業者)に記入してもらう書類もあります。
事前に協力してもらえるように依頼しておきましょう。
①リフォーム工事契約
ポイント申請の対象となる工事の契約をします。
すでに契約した工事でも、2020年12月15日以降の契約であれば対象となります。
②着工
工事によって、工事前後の写真または工事中の写真が必要になります。
申請書を確認し、必要な写真をご自身で撮るか施工業者に撮ってもらいましょう。
③工事完了
工事が完了します。
④ポイント発行申請
工事が完了したら、ポイント発行申請を行ないます。(2021年5月6日~2021年10月31日まで)
工事前に申請書類一式を確認しておきましょう。
ポイント発行申請に必要な書類 ☑完了後ポイント発⾏申請書【に-1】 ☑申請者の本人確認書類のコピー(運転免許書・住民票・健康保険証など) ☑工事請負契約書のコピー(原本を提出すると返却されません) ☑リフォーム工事証明書(工事施工者が記入) ☑対象工事内容等に応じた性能証明書(工事施工者が記入) ☑工事前後(又は工事中)の写真
——以下の場合、プラスで必要な書類—— ●分離発注でリフォーム工事を行なう場合 ●若者・子育て世帯の場合 ●既存住宅購入加算の場合 ●一般世帯が安心R住宅を購入した場合 ●代理申請者による申請の場合 ●法人による申請の場合 ★ポイントを利用して追加工事を行なう場合
>書類ダウンロードはこちらから「に-1:リフォーム(戸別)/完了後申請」 |
申請方法は以下の3つです。
・受付窓口へ提出(近くの窓口を検索)
・郵送で提出(宛先→〒115-8691 赤羽郵便局 私書箱22号 グリーン住宅ポイント 申請受付係 行)
・オンラインで申請
⑤審査・ポイント発行
審査後、ポイントが発行され、商品への交換が可能になります。(2021年6月1日~2022年1月15日まで)
4-2 工事完了前申請の場合(1,000万円以上のリフォームの場合のみ)
1,000万円以上のリフォームをされる方はこちらの方法でも行うことができます。
完了後申請と違い、2回にわたって書類提出が必要となります。
こちらも提出書類の中に、工事施工者(施工業者)に記入してもらう書類があります。
事前にチェックして、書類作成のお願いをしましょう。
①リフォーム工事契約
ポイント申請の対象となる工事の契約を、施工業者と交わします。
②着工・ポイント発行申請
工事が始まったら、ポイント発行申請をします。
工事によって、工事前後の写真または工事中の写真が必要になります。
申請書を確認し、必要な写真をご自身で撮るか施工業者に撮ってもらいましょう。
また、ポイントを追加工事に活用したい方は、同時に申請を行ないましょう。
ポイント発行申請に必要な書類 ☑完了前ポイント発⾏申請書【に-2】 ☑申請者の本人確認書類のコピー(運転免許書・住民票・健康保険証など) ☑工事請負契約書のコピー(原本を提出すると返却されません) ☑リフォーム工事計画書(工事施工者が記入)
——以下の場合、プラスで必要な書類—— ●分離発注でリフォーム工事を行なう場合 ●40歳以上の子育て世帯の場合 ●既存住宅購入加算の場合 ●一般世帯が安心R住宅を購入した場合 ●代理申請者による申請の場合 ●法人による申請の場合 ★ポイントを利用して追加工事を行なう場合
>書類ダウンロードはこちらから「に-2:リフォーム(戸別) /完了前申請」 |
申請方法は以下の3つです。
・受付窓口へ提出(近くの窓口を検索)
・郵送で提出(宛先→〒115-8691 赤羽郵便局 私書箱22号 グリーン住宅ポイント 申請受付係 行)
・オンラインで申請
③審査・ポイント発行
審査とポイント発行の処理が行われます。
審査後、ハガキで受付番号、承認日、発行ポイント数等が通知されます。
④工事完了
工事完了後、発行されたポイントが利用できます。
商品への交換は2022年の1月15日までです。
⑤完了報告
住宅の規模によって、完了報告期限が定められます。
期限までに完了報告を行ないましょう。
ポイントを追加工事に活用した方は、追加工事の完了報告も一緒に行ないましょう。
完了報告時に必要な書類 ☑完了報告書【に-3】(ダウンロード) ☑対象⼯事内容等に応じた性能証明書(工事施工者が記入) ☑リフォーム⼯事証明書(工事施工者が記入) ☑工事前後(又は工事中)の写真
——以下の場合、プラスで必要な書類—— ●若者・⼦育て世帯または既存住宅購⼊加算の場合 ●ポイントを⼀定の要件に適合する追加⼯事に交換した(追加⼯事交換)場合 >書類ダウンロードはこちらから「に-3:リフォーム(戸別) /完了報告」 |
⑤審査・ポイントの確定
完了報告後に再び審査とポイント確定の処理がされます。
完了報告後、事前の申請よりもポイントが減った場合は、利用済みのポイントとの差額分、返金が必要になります。
★賃貸物件のリフォーム一括申請の場合 賃貸物件など複数の住戸のリフォームを一括で申請する場合は、申請書類が異なります。 ※申請の流れは工事完了前申請と同じです。 また、工事が複数の建物にわたる場合は、申請は建物ごと行ないましょう。
>詳しくはこちらをご覧ください。 |
5章 グリーン住宅ポイント制度のQ&A
グリーン住宅ポイント制度のQ&Aについてまとめました。
制度に関してより詳しく知るためにぜひ目を通してみて下さい。
5-1 遮熱(断熱)塗装も対象になる?
A、遮熱塗装・断熱塗装などを含む塗装工事は対象外です。
そのため、お家の寒さや暑さなどにお悩みの方は、外壁や天井・基礎の断熱工事を行なうことをおすすめします!
その他対象外となる工事には以下のようなものがあります。
・太陽光発電設置
・家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)の設置
・蓄電池設備の設置
・外皮以外の部分(外気に面しない間仕切壁)の窓やガラス、ドアの交換
・ドアについたガラスの交換
・屋外に設置した手すりや、屋外の段差解消
・浴室や、居室等の空間を広げる工事
・既存のホームエレベーターの入替え工事 等
★ご自身が行いたい工事が対象となるか心配な方は、念のため事務局に直接問い合わせてみましょう。
→(問い合わせ先 TEL:0570-550-744 受付時間9:00~17:00)
5-2 他の助成金制度と併用はできる?
A、住宅(外構含む)のリフォーム工事を対象とする補助制度との併用はできません。
併用できる代表的な補助制度については以下の通りです。
【併用可】
・住宅ローン減税等の税制優遇
・被災者生活再建支援制度
【工事請負契約が別である場合は併用可】
・外構部の木質化対策支援事業
・住宅・建築物安全ストック形成事業
・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化による住宅における低炭素化促進事業
・次世代省エネ建材支援事業
・高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業
・家庭用燃料電池システム導入支援事業
・介護保険制度
・市街地再開発事業への補助
・サステナブル建築物等先導事業
・災害救助法に基づく住宅の応急修理制度
【工事請負契約が別、かつ工期が別である場合は併用可】
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・地域型住宅グリーン化事業
5-3 商品交換と追加工事交換の両方を利用できる?
A、できます。
リフォーム工事の場合、一つの申請の中で商品交換、追加工事交換の両方を利用することが可能です。
制度では、発行ポイントの全てを上限として、1,000ポイント単位で追加工事に充当することができます。
(例)もらった50,000pt中、35,000ptは商品交換して、残りの15,000ptは追加工事に充てる 等
追加工事交換に充当しない発行ポイントは、交換期限までに商品交換を行ないましょう。
5-4 追加工事交換の対象工事は?
A、追加工事交換の対象工事は以下の通りです。
上記の工事例に該当しない工事であっても、工事目的のために行う工事は幅広く対象としてもらえる可能性があります。
該当するか不明な工事を行いたい方は、グリーン住宅ポイント事務局(0570-550-744)にて確認してみましょう。
5-5 ポイントは一度に使い切らないといけないの?
A、利用可能ポイント数の範囲内(1,000ポイント以上)であれば、申込みは複数回行うことができます。
郵送で商品交換の申込みを行った場合、交換後改めてポイント通知を発行されます。
なお、交換期限は、2022年1月15日です。期限を過ぎるとポイントは失効します。
>その他、気になることがあればこちらをご覧ください。
「グリーン住宅ポイント制度:よくあるご質問」
まとめ
いかがでしたか。
グリーン住宅ポイント制度とは、環境に優しい住宅の購入またはリフォームをした方に、商品交換や追加工事に利用できるポイントを発行する制度です。
新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図るため、2021年度から発足した新しい制度です。
対象のリフォームを行なうことで欲しかった家具が手に入ったり、やりたかった工事に手を付けることが出来たり、良いことがたくさんあります。
リフォームをお考えの方はぜひこの制度を活用してみて下さいね。
また、制度を利用したい方は、
・グリーン住宅ポイント制度について知っている業者
・資料作成なども協力的に行なってくれる業者
・様々な種類のリフォームを行なっている業者
に依頼することをおすすめします!
神奈川、東京でリフォームをご検討の方は、当サイトを運営しているユーコーコミュニティーにお気軽にご相談ください!
>無料点検・ご相談依頼フォーム
制度をうまく活用して、お得にリフォームしていきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆リフォームをお得にしたい方はこちらの記事もご覧ください。
補助金で屋根リフォームをお得に!申請から受け取りまで徹底ガイド
外壁リフォームは補助金でお得に!補助の種類と申請手順完全ガイド
シロアリ駆除は補助金でなく確定申告でお得に!申請条件・方法を伝授