うちのサイディングにひび割れが…!
これってそのままにしておいていいの?それともすぐ直したほうがいい?
など、疑問に思って検索している方も多いのではないでしょうか。
とても頑丈なサイディング外壁ですが、実はどんなお家でも、放っておけばいつかはひび割れが起こります。
そのままずっと何もしなければ、耐久性や美観をどんどん損ねてしまいます。
正しい処置や、ひび割れないようにする予防がとても大切なのです。
そこでこの記事では、サイディングのひび割れが放置NGな具体的な理由を解説していきます。
さらにひび割れの補修方法や費用相場、再発防止する方法も紹介します。
この記事を最後まで読んでいただくことで、ひび割れの正しい対処方法がわかり、お家を長持ちさせられるようになります!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
1章 サイディングのひび割れが放置NGな3つの理由
サイディングのひび割れは、たとえ小さくても、「このくらいいっか」と放置するのは厳禁です。
なぜなら、どんなに小さいひび割れでもそこから雨水が侵入して、建物の劣化を引き起こしてしまうからです。
ひび割れを放置してはいけない理由は大きく3つありますので、1つ1つ見てみましょう。
1-1 凍害現象の原因となる
1つ目の理由は、凍害現象の原因となるためです。
凍害現象とは、小さなひび割れに入った雨水が中で凍結・膨張し、膨らんだ氷に内側から圧迫されて、外壁が割れてしまう現象のことです。
■凍害現象が起こる仕組み
水は凍ると10%ほど体積が増えます。
そのため、ほんの小さなひび割れでも中に水が入って凍ると、非常に大きな割れに発展してしまいます。
~とあるお家の凍害事例~ ■当初…サッシ下の小さなひび割れ はじめに点検にお伺いした際は細い1本のひび割れしかなく、お客様は「補修は来年以降に」と後回しにされました。 ↓ ■1年後…凍害で大きな割れに 翌年改めてお伺いすると、細いひび割れの中で溜まった水が凍結・膨張し、割れが大きく広がっている状態でした。 特にサッシ下は水が伝って流れてくるため、水が溜まりやすく凍害現象も起こりやすくなっています。 |
1-2 シロアリ被害の原因となる
理由の2つ目は、シロアリ被害の原因となるためです。
サイディングのひび割れから水が侵入すると、お家の中の木材が湿って、シロアリ(湿った木を好む)が寄ってきやすくなります。
お家の柱などの木材がシロアリに食べられてボロボロになれば、どんなに良いお家でも強度が落ちて、地震の際に倒れやすくなってしまいます。
小さなひび割れ一つでも、お家を弱くする重大な原因になりかねないのです。
こうした事態を防ぐためにも、ひび割れは放置NGです。
1-3 補修跡が目立ち、美観を損ねてしまう
理由の3つ目は、小さいうちに補修しないと見た目が悪くなるからです。
大きなひび割れは塗料のみでは埋められないため、コーキングなどの補修材を使って補修します。
しかしコーキングで埋めた箇所はサイディングと質感が少し違うため、上から塗装をして隠したとしても、見る角度などによっては補修跡が分かってしまうのです。
特に、サイディングの柄をそのまま残す『クリアー塗装』を行った際には、補修跡がそのまま見えてしまい、見栄えが非常に悪くなってしまいます。
なるべく外壁は綺麗な状態にしておきたいという方は、必ずひび割れが小さいうちに補修を行いましょう。
★サイディングがひび割れてしまう3つの原因
ちなみに、頑丈なサイディングが割れてしまう原因は主に3つあります。
①紫外線や雨水による劣化、
②サッシの重みや開け閉めによる振動、
③地震による振動
です。これらの原因は自然現象なのでどのお家でも起こり、100%避けるのは難しいです。
そのため、ひび割れは見つけ次第の補修が重要です。
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2章 ひび割れの費用相場・補修方法
サイディングのひび割れは、本体のひび割れと目地のひび割れの2パターンあります。
ここではそれぞれの費用と補修方法を解説しますので、補修を業者に依頼するときの参考にしてみてくださいね。
2-1 サイディング本体
サイディング本体のひび割れを補修した場合の費用相場は、以下の通りです。
種類 | 費用相場 |
外壁補修 | 10,000~50,000円 |
- ※費用は割れの症状・補修の数によって前後します。
- ※2階以上の高所も含む場合ば、別途足場代(10~20万円)がかかります。
ひび割れに水が侵入しないよう、コーキングやパテ(補修材)をひび割れに充填して補修していきます。
ちょっとした補修でも職人1人分の人件費がかかってしまいますが、外壁塗装などの他の工事と一緒ならば、もっとお安くなることが多いです。
■補修方法
①ひび割れや周りの汚れを落とします。
②補修材をひび割れにそって埋めていきます。
③へらで補修材を押し込み、平らに整えたら完成です。
2-2 サイディングの目地
目地(サイディング同士のつなぎ目)のひび割れ補修をした場合の費用相場は、以下の通りです。
種類 | 費用相場 |
打ちかえ | 900~1,200円/m |
増し打ち | 500~900円/m |
※2階以上の高所も含む場合は、別途足場代(10~20万円)がかかります。
打ちかえは、既存の目地をすべてはがしてから補修材を充填する方法で、
増し打ちは、既存の目地はそのまま上から補修材を充填する方法です。
サッシやドア周りは増し打ち、それ以外は打ち換えをすることが多いです。
■打ち換えする場合の補修方法
①カッターで古くなったコーキングを剥がす
②打ち換え箇所の両側に、マスキングテープを貼る
③プライマーを塗る
※プライマー…外壁とコーキングをくっつける接着剤のこと
- ④コーキング材を打ち込む
- ⑤コーキングをヘラで平らにならす
- ⑥マスキングテープを剥がし、完成!
コーキングが乾いた後だと綺麗にならないので、乾く前にすぐ剥がすのがコツです。
■増し打ちする場合の補修方法
①打ち換え箇所の両端にマスキングテープを貼る
- ②プライマーをコーキングの上に塗る
③コーキングをテープに沿って打ち込む
④コーキングをヘラで平らにならす
- ⑤テープを剥がし、完成!
3章 再発防止は外壁塗装で!
実は、せっかくひび割れを直しても、放っておけばまた別の場所がひび割れてきます。
なぜならサイディングがひび割れる一番の原因は、紫外線や雨水による劣化だからです。
割れたところを直しても、紫外線や雨水はずっとサイディングに当たり続けるので、そのうち別の箇所がまたひび割れて、いたちごっこになってしまうのです。
そこで重要なのは、ひび割れの再発防止のために外壁塗装と補修をセットで行うことです。
補修した上から外壁塗装をすると、塗料が紫外線や雨水からサイディングを守ってくれるため、ひび割れしにくい状態にしてくれます。
予算を抑えてメンテナンスをしたい!という場合は、2章で紹介したような、ひび割れのみ補修する方法もありますが、それでは根本的な解決にはなりません。
再発防止をするためには、補修後に外壁塗装を行う必要があります。
サイディングのひび割れはどんなに小さくても放置せず、見つけたらできる限り早く専門業者に相談して、補修+塗装をしてもらうようにしましょう。
まとめ
サイディングのひび割れは、どんなに小さくても放置するのはNGです。
なぜなら、そこから雨水が入ることで凍害現象やシロアリ被害が発生しお家の耐久性を大きく落としたり、
補修跡が目立って美観を損ねてしまう恐れがあるからです。
補修方法やその費用相場は、ひび割れている箇所によって異なります。
ただ、補修しただけでは根本的な解決にならず、また別のところがひび割れてきてしまいます。
サイディングがひび割れる一番の原因が、紫外線や雨水による劣化だからです。
ひび割れの再発防止をするには、補修と外壁塗装をセットで行いましょう。
そうすることで、塗料が紫外線や雨水からサイディングを守ってくれるためひび割れができにくい状態を保つことができます。
塗装もセットで行うことで、サイディングを長持ちさせていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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