放置は危険!サイディング外壁の6つの劣化症状とメンテナンス方法

サイディング劣化

 

突然訪問してきた業者にサイディング外壁の劣化を指摘されたあなた。

「築10年も経っていないの本当に劣化しているの?」

「そもそもどんな症状が出たら劣化していると言えるの?」

「劣化症状が出たらどんな補修・メンテナンスが必要?」

と調べているのではないでしょうか。

 

確かに急にご自宅の外壁が劣化している!と言われたら心配ですよね。

築年数がそんなに経っていないのに劣化するなんて怪しいと思われる方も多いと思います。

 

ただし、実はサイディング外壁は築5~7年で劣化症状が出てきます。

大手サイディングボードメーカーのニチハカタログにも築後57年で再塗装が必要だと掲載されています。

 

▽ニチハ 外壁建材総合カタログ

ニチハ 塗り替え目安

 

そのため家を建ててから5年以上経っていれば、劣化することは十分にあり得ることです。

ただ、劣化症状のレベルは使用しているサイディングの種類や、立地条件によって差がでます。

劣化しているかどうかは築年数ではなく、実際の症状で見極めることが大切です。

 

そこで今回はご自身でもチェックできるサイディングの劣化症状と、必要な補修方法をご紹介します。

また記事の後半では、劣化を放置してしまった場合の外壁・家の劣化や、修繕工事の費用相場についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

※この記事では窯業サイディングについてご紹介していきます。

 


1章 サイディングの6つの劣化症状

サイディング外壁の6つの劣化症状をご紹介します。

どんな状態が劣化症状なのか知っておくことで適切な時期にメンテナンスをして外壁を長持ちさせる事が出来ますので、サイディング外壁の方は必ず把握しておきましょう。

 

1-1 色褪せ・チョーキング

チョーキング

色褪せ・チョーキング

具体的な症状

新築時よりも色が褪せてきている。

壁を触った時に手に粉が付く。

原因

前回塗装の劣化

補修方法

外壁塗装

サイディングが色褪せてきた、外壁を触った時に手に粉が付く(チョーキング現象)などの症状が出てきたら外壁が劣化しているサインです。

サイディング外壁は製造されるときに工場で塗装されます。

塗料は色を付ける「粉」と水を弾く「油(樹脂)」を混ぜて出来ていますが、水を弾く「油(樹脂)」が紫外線によってなくなってしまうと、「粉」だけの状態になります。

サイディング劣化の原因

「粉」だけの状態になると雨で「粉」が流されだんだんと色が褪せてしまったり、外壁を触った時に手に粉が付く等の症状が発生します。

色褪せ・チョーキングを治すためには、外壁を再塗装することが大切です。

 

1-2 コーキングの劣化

コーキング 劣化

コーキング劣化

具体的な症状

コーキングが痩せてくる、外壁との間に隙間が出来る、ひび割れが発生する。

原因

紫外線によるコーキングの劣化

補修方法

コーキングの打ち替え(交換)・増し打ち

サイディング外壁の方は外壁と外壁の間の目地(コーキング)も劣化します。

コーキングはゴム状の素材で出来ているので、紫外線に当たっていると輪ゴムのように固くなって縮れてきてしまいます。

コーキングが劣化して隙間が出来ると外壁の内部にも水が染みこんで、サイディングや内部の防水紙や柱などにも水が回ってしまいます。

 

内部に水が入る前に打ち替え・増し打ちなどの補修が必要です。

コーキング修繕

ただ、コーキングだけ補修してもまた紫外線で劣化してしまうので、コーキングを新しくした後に上から塗装するとさらに耐久性が高くなります。

 

◆コーキングの補修方法や費用が知りたい方はこちら

 

1-3 カビ・コケの発生

カビコケ

カビ・コケの発生

具体的な症状

外壁が緑色になる。

原因

前回塗装の劣化により外壁に水が吸い込まれ、空気中のカビ・コケの胞子が根付いてしまう。

補修方法

高圧洗浄やバイオ洗浄後に再塗装

サイディングにカビコケが発生する症状も劣化の一つです。

塗装が劣化して、外壁が水を含むようになると空気中に含まれるカビやコケの胞子が付着して繁殖します。

特に日当たりが悪い北面などは、雨の後に外壁が乾きづらいのでカビ・コケの繁殖が活発になります。

 

カビやコケを解消するためには、高圧洗浄やバイオ洗浄をする必要があります。

高圧洗浄

ただし、洗浄だけ行うと外壁が傷付き、以前よりもさらに胞子が付着しやすくなるので、洗浄後には必ず塗装をする事が大切です。

 

◆高圧洗浄やバイオ洗浄の費用や注意点を知りたい方はこちら


 

1-4 外壁のひび割れ

ひび割れ

外壁のひび割れ

具体的な症状

サイディングにひびが入る

原因

前回塗装の劣化によって水を含むようになったサイディングが、膨張収縮を繰り返してひびが発生する。

補修方法

補修材で埋める

サイディング外壁は水を含むようになると、雨の日に水を含んで膨張して、晴れの日に乾いて膨張してを繰り返すことで、歪みが生じてひび割れが発生します。

特にサイディングを固定している釘回りや、窓サッシ周りなどは、膨張収縮するサイディングとの間に力が加わりやすいのでひびが発生しやすい場所です。

 

ひびを放っておくとサイディングの内部に水が染みこんでしまうので、補修材で埋めることが必要です。

ひび割れ 補修

ただ補修だけしたとしても、ひびが発生する原因を解消しないとまた別の部分でひびが発生してしまうので、補修後に塗装することが大切です。

 

◆ひび割れの補修方法や費用について知りたい方はこちら

 

1-5 サイディングの反り・浮き

反り

サイディングの反り・浮き

具体的な症状

サイディングが反っている。浮いているように見える。

原因

前回塗装の劣化によって水を含むようになったサイディングが、乾くときに表面から乾いて反ってしまう。

補修方法

釘で打ち込む、又は新しいサイディングに張り替え

水を含むようになったサイディングは膨張収縮を繰り返しますが、乾くときは太陽に当たる表面から乾くため反ってしまいます

ただ、一度サイディングが変形してしまうと元には戻せません。

また、サイディングはとても硬くて丈夫な建材なので、反ってしまうまでの状態は末期症状です。

 

軽度であれば釘を打ち込むことも可能ですが、重度になると一部張り替えが必要になります。

しかし、サイディングのデザインは510年ごとに規格が変わるため、使用されている柄が廃番になっている場合が多いです。

張り替えだけ行なっても一部分だけ別の柄になってしまうので、張り替え後に塗装を行うことをおすすめします。

 

◆サイディングの反りが発生する原因や詳しい補修方法・費用が知りたい方はこちら

 

1-6 爆裂・凍害

爆裂

爆裂・凍害

具体的な症状

サイディングが大きく欠けてしまう。

原因

サイディングのひび割れ部分に水が入り込み、寒い時期に凍ることでサイディングの体積が増えて内側からサイディングを押し出してしまう。

補修方法

補修材で埋める、又は新しいサイディングに張り替え

爆裂・凍害現象は、サイディングのひび割れを放置したことが原因で起こる劣化症状です。

サイディングのひび割れに水が入り込み、入り込んだ水が寒い時期に凍って体積が増えることで壁の内側から押し出してしまいます。

 

爆裂してしまった外壁は補修材で埋めてしまうか、新しいサイディングへ張り替えが必要になります。

見た目を綺麗にする・再発を防止するためには塗装が必要です。

 

◆サイディング外壁の凍害現象の原因や補修方法・費用が知りたい方はこちら

 


2章 サイディング外壁は塗装で劣化を防ぐ!

サイディング 塗装

サイディング外壁の劣化を防ぐためには、塗装が必要です。

工事費用は150㎡で60~80万円前後です。(塗料の種類によって変動します。)

どの劣化も元々の原因は紫外線なので、紫外線から家を守って水を入れないために塗装工事を行ないましょう。

 

万が一、塗装をせずに放っておくと被害が拡大し、雨漏りしてしまう危険性もあります。

雨漏りが発生した場合、塗装を行なっても雨漏りを止めることはできないので、別途修繕工事が必要になり、プラスで数百万円かかるケースもあります。

 

また、雨漏りを放っておくことで家を支える柱を食べるシロアリが寄ってきてしまいます。

シロアリ被害

シロアリに柱を食べられた家は大きな地震に耐えることが出来ず、簡単に倒壊してしまう恐れがあります。

実際に1995年に起きた阪神淡路大震災で倒壊した家の7割がシロアリ被害に遭っていました。

▽実際の記事(1995.04.26 朝日新聞夕刊)

シロアリ被害の記事

余分なメンテナンス費用をかけないためにも、シロアリ被害に遭わないためにも、塗装が出来る状態のうちにメンテナンスを行ないましょう。

 

◆サイディング外壁の塗装について費用や注意点が知りたい方はこちら

 


3章 塗装で直せない症状の修繕工事

劣化が進んで末期の状態になると、塗装でのメンテナンスが難しくなります。

この章では、塗装で直せない末期症状の修繕工事についてご紹介します。

 

3-1 上から被せる|カバー工事

外壁カバー工事

末期症状のメンテナンスとしては、新しい外壁をサイディングの上からかぶせる「カバー工事」という方法があります。

外壁全体をカバーした場合の費用相場は150万円前後です。(面積や外壁種類によって変動します。)

カバー工事のメリットとしては、既存のサイディングを撤去せずに工事するため「撤去費」がかからないこと、被せる外壁によってはメンテナンスが長期フリーになることが挙げられます。

 

ただし、カバー工事は内部状態を確認・修繕できないため、すでに雨漏りが発生している外壁には使用できません。

また張り替えと違って一枚だけカバーすることは難しいので、工事をする場合は全面又は一面しなければいけなくなってしまいます。

 

◆外壁のカバー工事について詳しく知りたい方はこちら

 

3-2 外壁を交換する|張り替え工事

外壁張り替え工事

もう一つの方法としては外壁を新しいものに交換する「張り替え工事」があります。

工事費用は外壁全体張り替えた場合200万円前後です。(面積や外壁種類によって変動します)

 

張り替え工事は既存のサイディングを剥がして新しいものに交換するため、外壁の内部の確認・修繕が出来ます。

雨漏りしてしまっている場合は、張り替え工事を行ないましょう。

 

ただし、サイディングは数年でデザインを改定するので一部張り替えの際は張り替えた部分だけ別の柄になってしまう場合があります。また、カバー工事よりも撤去処分費がプラスされて費用がかかります。

 

◆サイディング外壁の張り替え工事について詳しく知りたい方はこちら

 


4章 劣化が気になってきたら点検を依頼しよう

外壁の点検

今回ご紹介したサイディングの劣化症状が一つでも気になったら、プロに外壁全体の点検を依頼しましょう。

もちろん状態を確認することがご自身でもできますが、どんなメンテナンスをいつすればいいのかの判断はプロでなければ判断できません。

まだ大丈夫かと小さいひびを放っておいたら、爆裂を起こして張り替えが必要になってしまったというケースも多いです。

劣化を放置していても状態が良くなることはありませんので、状態が悪くなる前にメンテナンスを行ないましょう。

 


まとめ

いかがでしたか。

最後にこの記事をまとめます。

 

▪1章 まとめ

サイディング外壁は築57年を過ぎると劣化が始まり、以下6つの症状が発生する。

  • ①色褪せ・チョーキング
  • ②コーキングの劣化
  • ③カビ・コケの発生
  • ④外壁のひび割れ
  • ⑤反り・浮き
  • ⑥爆裂・凍害

 

▪2章 まとめ

サイディング外壁の劣化は塗装が紫外線で劣化して雨水を吸収するようになることが原因なので、塗装が必要。

 

3章 まとめ

塗装で直せない末期症状になってしまった場合の修繕工事は以下の2

  • ・上から被せる|カバー工事
  • ・外壁を交換する|張り替え工事

 

▪4章 まとめ

サイディングの劣化症状は誰でも確認できるが、詳しいメンテナンス方法や時期は分からないのでプロに外壁全体を点検してもらうことが大切。

サイディングの劣化は適正時期に塗装メンテナンスをする事で防ぐことが出来ます。

傷んでいるのを放置せずに、まずはプロに点検を依頼しましょう。

最後までご覧くださりありがとうございました。

 

◆サイディング塗装の具体的の費用相場が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
⇒サイディングの塗装費用がわかる!相場とお得な工事にする3つのコツ

◆おしゃれなサイディング外壁の事例が見たい方はこちらの記事をご覧ください。
⇒プロが選ぶサイディングおしゃれな画像集17選!人気事例を徹底解説

 

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