毎年流行するインフルエンザや感染症…。
身の回りにはウイルスがたくさんいます。
人の集まる施設や大切なご家族の暮らすお家は、どうにか対策をしたいものですね。
実は、お部屋の壁を“塗装”することで菌・ウイルス対策になる塗料があるのをご存じでしょうか。
今の壁紙の上からそのまま塗るだけでよいので、抗菌タイプの建材に大がかりなリフォームをするよりも手軽に対策ができます。
室内の抗菌・抗ウイルスをしたい方にはぜひおすすめしたい方法です。
そこで今回は、ウイルス対策になる塗料をプロの目で厳選して3つご紹介します!
また、初めて内装塗装をする方のために、塗装工事の注意点や信頼できる業者選びのポイントも解説しました。
塗装で清潔なお部屋作りができるように、ぜひ最後までお読みくださいね。
目次
1章 ウイルス・細菌対策になる!おすすめ内装塗料3選
内装リフォームといえば壁紙の張替えが主流でしたが、手軽さやデザイン性などの面から塗装リフォームも増えてきました。
そのため、ウイルス対策できる塗料も様々なメーカーが開発・販売しています。
まずは、プロ目線でも特におすすめの塗料を3つ厳選しました。
どれも信頼できる大手メーカーの製品ですので、安心してご覧になってくださいね。
注意!厳密には『抗菌』と『抗ウイルス』は別物です。
菌(細菌)とウイルスはどちらも人に感染症を引き起こすものですが、実は性質や特徴が異なります。
しかし一般的にはどちらも同じようなものとして語られることが多いので、例えば『抗菌』と書いてあるものは全てウイルスにも効く、と勘違いしてしまう人もいるかもしれません。
そのため、本記事ではより正確に、『抗菌』と『抗ウイルス』は別の効果として表記します。
もちろん両方に効く塗料もありますし、片方に特化した塗料もありますので、「これの対策をしたい!」と具体的な希望がある方は、塗料選びの際はカタログや性能表示をよく確認しましょう。
※代表的な細菌…大腸菌、サルモネラ菌など
※代表的なウイルス…インフルエンザウイルス、ノロウイルスなど
1-1 アレスシックイ|自然素材「漆喰」による安心安全な塗料
アレスシックイ | |
性能 | 抗菌、抗ウイルス、消臭、結露抑制、シックハウス対策 |
特徴 | ★漆喰のあたたかみある質感 |
アレスシックイは、国内最大手のメーカー・関西ペイントが販売する、日本古来の素材「漆喰」の良さをそのまま活かした塗料です。
漆喰の主成分である消石灰(水酸化カルシウム)の効果で、菌やウイルスの生育・増殖を抑えてくれます。
出典:関西ペイント
塗装面に付着した菌やウイルスの感染力を弱める効果が認められています。
またこのほかにも、消臭や結露防止、シックハウス対策効果などの多彩な機能をもっています。
自然素材の安全性とあたたかみある風合いも人気の理由で、戸建て住宅だけではなく医療施設や公共施設、お店の内装などにも採用されています。
■施工事例
出典:関西ペイント
・抗菌、抗ウイルスだけでなく結露対策など多機能の内装塗装をしたい
・優しいおしゃれな質感の壁にしたい
・自然素材の安全性を求めたい
1-2 Air Fresh|おしゃれなカラーバリエーション
Air Fresh(エアフレッシュ) | |
性能 | 抗菌、抗ウイルス、抗カビ、消臭 |
特徴 | ★100色のカラーバリエーション |
Air Freshは、創業90年を超えた国内の大手メーカー・イサム塗料の販売する室内用塗料です。
“光触媒”という光による化学反応の力で、インフルエンザウイルスはもちろん、大腸菌などにも抑制効果を発揮します。
出典:イサム塗料
そして、Air Freshの最大の特徴は、100色ものカラーバリエーションです。
ご自身だけの1色を選んで、理想のお部屋作りを楽しむことができます。
■色見本の一部
ベーシックな白系からパステルカラーまで、たくさんの中から好きな色を選ぶことができます。
かわいらしい色は子ども部屋などにも人気です。
また単色での塗り替えだけでなく、カラーバリエーションを活かしてカラフルなデザインやアートを施すこともできます。
■施工事例
(歯科医院 内装アート塗装)
・たくさんの色から好きなものを選びたい
・ウイルス対策と一緒にアート・デザイン内装もしたい
1-3 Hydro Fresh|花粉やハウスダストを分解するクリヤー塗料
Hydro Fresh(ハイドロフレッシュ) | |
性能 | 抗菌、抗カビ、消臭、花粉対策、ハウスダスト対策 |
特徴 | ★無色透明(クリヤー) |
Hydro Freshは、医薬品の開発・製造をしている「DR.C医薬」と関西ペイントが共同開発した、内装用抗菌塗料です。
医師の発想から生まれたハイドロ銀チタン🄬という物質の効果で、花粉/ハウスダスト/カビ等のタンパク質や、汗/臭いなどの元になる不衛生タンパク質を分解してくれます。
出典:関西ペイント
またこの塗料は、ほかの内装用塗料と異なり無色透明(クリヤー)です。
現状の壁紙の色や質感がそのまま残るので、室内リフォームで雰囲気を変えるようなことまで考えていない場合でも、気軽に塗ることができます。
■施工の様子
クリヤーなので、今の壁紙の色や柄をそのまま活かせます。
・花粉などのアレルギー対策をしたい
・今の壁の色や風合いを保ちたい
・リフォーム・模様替えまでは考えていないけど室内の抗菌をしたい
2章 内装塗装で失敗しないための2つの注意点
室内の塗装リフォームは今まで経験がない・検討したのも初めてだという方も多いと思います。
そこでこの章では、失敗なくスムーズに工事をすすめるための注意点を2つご紹介します。
外装と違って、室内の場合は生活空間や人の出入りする場所の工事ですので、事前の段取りなどがとても重要になってきます。
工事の話が具体的になったら、まずはこのポイントをしっかり押さえておきましょう。
2-1 見積もり時は実際に壁の状態を確認してもらう
内装塗装の見積もりを業者に頼むときは、必ず現地に点検に来てもらいましょう。
現在の壁の素材・状態が、見積内容や金額に大きく関わるからです。
1章でご紹介した塗料は、どれも一般的な壁紙の上からそのまま塗装できますが、キズや汚れがある場合は別途補修などの下地処理が必要です。
また、モルタル壁や石膏ボードなど別の素材に塗装するときには、下塗り材を先に塗らないといけない場合もあります。
「塗装したい面積だけ伝えれば、大体の見積もりは出せないの?」と思うかもしれません。
しかしこのように、素材・状態によって作業内容そのものが変わってしまうため、実際の点検は必須です。
万が一、点検なしで見積りを取ってそのまま契約してしまうと、後から追加作業費を請求されたり、追加材料が届くまで工事がストップしたりしてしまう可能性があります。
あとでトラブルにならないためにも、実際に壁の状態を点検したうえでの見積もりを作ってもらいましょう
2-2 店舗・利用者への連絡は早めに行う
ウイルス対策の塗装をお考えの方の中には、公共施設やお店などのオーナー様もいると思います。
その場合、塗装予定のお部屋の利用者にはしっかり工事の概要を通知しておきましょう。
利用者とのトラブル防止や、スムーズな工事の段取りのためです。
伝えるべき内容は、
・工事日程(日にち、時間) ・工程(作業内容のスケジュール) ・その間の建物の利用について(お店の休業や時間変更は必要かどうか) ・塗料の臭いや安全性について ・養生ビニールや塗装面に触れないようにお願い ・窓の開閉や空調が使えるか ・気になる点があった場合の連絡先(施工会社の担当者) |
などです。
少なくとも工事開始の1週間前には、掲示やメール+口頭などで連絡しておきましょう。
ウイルス対策塗装という、利用者にとってもプラスになる工事ですから、事前にきちんと伝えておけば理解を得られると思います。
お店や施設のリフォームは利用者との協力があって初めてできるものですので、“相手への気遣い・気配り”を意識して、連絡しておきましょう。
3章 安心できる業者選びのポイント
内装リフォームは、総合リフォーム会社から地元の工務店、インテリア関係の業者、ホームセンターなど、様々なところが取り扱っています。
しかし正直なお話をすると、金額や業者の質はバラバラです。
塗装は人の手による作業であり、工事内容や規模も毎回異なるため、定価や基準のようなものがないからです。
しかもあまり頻繁に行う工事ではないですから、「結局どこに頼めばいいの?」と悩む方がほとんどです。
最後のこの章では、安心して任せられる・信頼できるいい工事をしてくれる業者を見極めるポイントを4つに絞って解説します。
これから長く安心して過ごしたい、というお気持ちでウイルス対策の塗装を検討中だと思いますので、より良い業者と出会って満足のいく工事にしてくださいね。
3-1 内装塗装の実績がある
まずは、きちんと室内の塗装工事実績がある業者に依頼しましょう。
最近リフォーム業界は、フランチャイズ運営する企業ができたり、ホームセンター、家電量販店なども取り扱いを始めたりと、新しくビジネス参入しているところが多いからです。
大きく広告を出しているけれど、実は最近始めたばかりでほとんど経験がない、というところもあります。
見積もりをもらうときに、「これまでにやった工事実績が分かる資料をください」と伝えておきましょう。
施工の様子や完成写真などもついていると、実際に工事するとこんな風になる、というイメージがついてより安心できます。
実績については必ず確認しておきましょう。
3-2 下請けに出さず社内に職人がいる
適正価格で良い工事にするためには、社内に塗装職人がいる業者を選びましょう。
社内に職人がいない業者は、外部(いわゆる下請け)に発注をするため、中間マージンが発生して費用が高くなることが多いからです。
同じ材料、工事内容で依頼しても、中間マージンが発生する会社はどうしても金額が割高になってしまいます。
(大手企業や近年ビジネス参入したところは特にこの傾向が強いです。)
工事をするのは結局地元の下請け業者になるので、仲介させるよりも、きちんと社内に職人がいる業者に依頼した方がお得です。
ホームページやパンフレットで、社員や職人の紹介がされているか事前にチェックしておきましょう。
3-3 日程や作業時間の融通が利く
室内の塗装は、空き物件のリフォームでない限り、どうしてもお住まいの方の生活や施設の利用者などに影響が出ます。
そのため、工事日程や時間帯の要望をある程度聞いてくれる業者だと、皆さんの負担がより軽くなって安心です。
例えば、日中はお店がいつも通り営業できるよう、作業は夜間に限定して行なってくれたり、
お住まいの方にとって都合のよい日にちを優先してスケジュール調整してもらえるとありがたいですね。
わざわざこの工事のためにあちこちの予定を組むのはとても大変です。
気持ちよく工事をすすめるために、親身になって相談に乗ってくれる業者を選びましょう。
※日程の調整は、必ず事前にしっかり打ち合わせて行なってください。 作業の段取りや職人の予定、材料の発注なども含めて、工事のスケジュールは組まれています。 工事中の急な変更は非常に難しいですので、始まる前の打ち合わせを丁寧にしておきましょう。 |
3-4 デザイン・色の専門家がいる
ウイルス対策の塗装とは言っても、人が目にする内装ですから、見た目の印象も良くしたい・理想に近づけたいという方も多いと思います。
そうした方は、「インテリアコーディネーター」や「カラーコーディネーター」の資格所有者がいる業者に依頼すると安心です。
「インテリアコーディネーター」は、壁も含む内装全体や住宅設備の知識から快適な暮らしを提供するスペシャリスト、
「カラーコーディネーター」は、色のもつ性質や特性などから効果的な配色・デザインの助言ができる専門家です。
塗装で壁の色が変わるだけで、室内の印象もガラッと変わります。
ウイルス対策と同時にデザイン面でも理想の住まいづくり、利用者に喜んでもらえる空間づくりをしたいという方は、ぜひ専門家のアドバイスも受けられる業者を選びましょう。
★おしゃれな内装塗装ならユーコーへ! 当ブログ運営元のユーコーコミュニティーには、美術大学出身のアート塗装職人やカラーコーディネーター等の資格を持ったアドバイザーが多数在籍しています。 ご要望を元にデザインを起こして提案・施工できますので、せっかく室内を塗装するならおしゃれにしたい!という方は、ぜひお気軽にご相談ください! |
まとめ
塗るだけで菌やウイルス対策になる塗料のおすすめとして、
- ・アレスシックイ
- ・Air Fresh
- ・Hydro Fresh
をご紹介しました。
どれも高機能ですが見た目などにも違いがありますので、用途やご要望に沿ったものをお選びくださいね。
内装塗装で失敗しないためには、
- ・見積もり時には実際の壁の状態を確認してもらう
- ・店舗・入居者への連絡は早めに行う
の2点は必ず注意しておきましょう。
安心、信頼できる業者選びのポイントは4つです
- ・内装塗装の実績がある
- ・下請けに出さず社内に職人がいる
- ・日程や作業時間の融通が利く
- ・デザイン・色の専門家がいる
ぜひウイルス対策塗料で、より快適で安心できる空間を実現してくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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