「シロアリ駆除には、時期や季節も関係するのでは…?」と調べている方も多いのではないでしょうか。
最適なやり方があるなら、それでしっかり駆除してしまいたいですよね。
実はシロアリ駆除には季節が関係するものと、しないものの2種類あります。
一概にこの時期でやれば良いというより、その工法がご自宅に合っているかどうかで選ぶのがベストな方法なのです。
そこでこの記事では、シロアリ駆除のおすすめ時期を工法ごとで紹介します。
ただ、万が一すでにシロアリが発生していた場合は、時期関係なく早めの駆除が必要となります。
記事の後半ではシロアリ駆除が必要なサインも一緒にお伝えしますので、タイミングを逃さないようにしましょう。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
1章 シロアリ駆除におすすめの季節
シロアリ駆除に適正な時期は、実は駆除方法によって変わってきます。
■シロアリが活発になる季節
シロアリは冬眠せずに1年中活動していますが、特に活発になるのは、暖かくなる4~9月です。
この、活動が活発な季節に行うことでより高い効果を発揮する方法もあれば、特に活発でなくても活動中ならいつでも効果のある方法もあります。
それぞれ金額や特徴も異なりますので、ご自宅に合ったものをお選びください。
1-1 年中できる!バリア工法
バリア工法とは、床下の木部や土に薬剤を散布しシロアリ駆除・予防を行うものです。
季節は特に関係なく、1年通して効果が期待できるため、シロアリ駆除として最も一般的な工法です。
費用は約6,000~8,000円/坪になります。
メリット |
・安価に工事ができる ・即効性がある |
デメリット |
・お家によっては、床下に入る為の点検口を設置する必要がある。 ・化学物質過敏症の方は専門医への相談が必要 |
バリア工法で使用されている薬剤は、人体への安全性が確保されたものになります。
揮発性もほとんどないため、臭いもあまり気にならず、施工中もいつも通りの生活をしていて問題ありません。
ただ、臭いや薬剤に敏感な方だと多少気になってしまうこともあります。
心配な方は念のため業者にも相談しておくのが良いでしょう。
・羽アリが出た、すぐどうにかしたい
・予防・駆除を一緒に行いたい
・なるべく費用を抑えたい
1-2 4~9月がおすすめ!ベイト工法
ベイト工法は、「ベイト剤」というシロアリが好む素材の毒餌を使う方法です。
毒餌でシロアリを誘い込み、それをシロアリが巣に持ち帰って仲間と食べることで、巣ごと駆除する効果があります。
シロアリの行き来で効果が出るため、活動が活発な4~9月に行うのがおすすめです。
費用は約10,000~25,000円/坪になります。
■ベイト剤
出典:Amazon
専用容器にベイト剤を入れて、家の周りに埋めておきます。
メリット |
・床下に入る為の点検口が無くても駆除可能 ・臭いがない |
デメリット |
・年に1回はベイト剤の補充が必要 ・工事費用が比較的高額 |
毒餌を巣に持ち帰って効果が出るまで数か月単位で時間がかかったり、毒餌を補充する手間や費用も必要ですが、
家のなかで作業するわけではないので、ペットや小さいお子さんが誤飲するリスクが少なく安全です。
また、床下に入る為の点検口が無くてもいいことから、文化財等のシロアリ対策にも選ばれている方法です。
点検口とは、床下への入り口のことです。
大抵のお家では、キッチンや洗面所にある床下収納庫や、和室の畳をめくったところから床下に入れるようになっています。。
■床下収納庫
収納庫の扉を開け、収納箱を取り外すと床下に入れます。
■床板の下
上記の収納庫がない場合は、和室の床板の下から入る場合もあります。
・床下に入る為の点検口が無い、点検口を作りたくない
・化学物質過敏症の方
2章 シロアリ駆除は5年おきにしよう
新築のお家も、これまで1回以上シロアリ駆除をしたことがあるお家も、基本的には5年ごとに駆除を行うのがベストです。
なぜなら、シロアリ駆除や防蟻処理で使用した薬剤の効果が切れるタイミングだからです。
※バリア工法で行った場合
※新築時にも防蟻処理といって、シロアリ被害を防ぐ処理がされています。
ちなみに、ベイト工法を選んだ場合は、年に一回はベイト剤が無くなっていないかどうかの確認と補充が必要です。
ベイト剤が無くなったままだと、効果を発揮しないからです。
シロアリは1年中活動しているので、薬剤の効果が切れるタイミングで定期的に行うことが、最善のシロアリ予防方法となります。
時期が来ていたら、早めに業者に連絡しましょう。
3章 当てはまったら駆除必須!3つのサイン
シロアリ駆除は5年に一度が理想的ですが、既にシロアリ被害が発生している場合は、時期関係なくすぐに駆除が必要となります。
ここでは、そのサインを3つ紹介します。
シロアリ発生を放置すれば、家の中から食べられてお家の耐久性が大きく下がってしまいます。
サインを見逃さないようにしましょう。
3-1 基礎に土で盛られたような道ができている
基礎(お家の一番下のコンクリート部分)に土で盛られたような道がないか見てみましょう。
これは蟻道(ぎどう)といい、シロアリの通り道です。
これがあるということは、既にシロアリが入ってきている状態です。
放置すると中の大切な木材がどんどん食べられて、お家の寿命が大きく縮んでしまいます。
蟻道を1箇所でも見つけた場合は、なるべく早めの駆除を業者に依頼しましょう。
3-2 シロアリを家の中で見つけた
家の中でシロアリを見つけてしまった場合、そこに住み着いてしまっている恐れがあります。
早急に駆除をしないと、大規模な修繕工事が必要になる等、深刻な被害になってしまいます。
なるべく早めに業者に駆除を依頼しましょう。
3-3 床・柱をたたくと空洞音がする
お家の床や柱で気になるところを軽くたたいてみましょう。
「ポコポコ」と中身が抜けているような空洞音がするようであれば、シロアリが発生している可能性が高いです。
中がスカスカになっているのは、シロアリが食べた後かもしれないからです。
そこまで食べられていると、お家の耐久性がかなり落ちてしまっている状態のため、早急に業者に駆除を依頼しましょう。
☆保証期間内のシロアリ発生は、再駆除してもらえる場合あり!
シロアリ駆除は、多くの業者が最大で5年の保証を付けています。
万が一保証期間内にシロアリが発生してしまった場合は、すぐに前回施工してもらった業者に相談しましょう。
無料or割引価格で再度施工してもらえる、「施工保証」が付いている場合がある為です。
詳しくは以下のページも合わせてお読みください。
まとめ
シロアリ駆除におすすめの季節は、駆除方法により異なります。
1年中できるのはバリア工法、
4~9月がおすすめなのがベイト工法です。
また、バリア工法による駆除は5年おきがおすすめです。
べイト工法なら、年に一度ベイト剤の補充が必要です。
以下の3つに当てはまるような、シロアリ被害が既に発生している場合は、時期関係なく早急な駆除が必要です。
- ①基礎に土で盛られたような道ができている
- ②シロアリを家の中で見つけた
- ③床・柱をたたくと空洞音がする
適切な時期に駆除を行い、お家を長持ちさせましょう。
お読みいただきありがとうございました。
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