「外壁塗装は春にやるのがいいって聞くけど、本当?」
「春に塗装するメリットやデメリットは?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
春や秋はリフォームシーズンとも言われ、塗装工事も増える季節です。
ただ、実際にどんなメリットがあるのか具体的に分からない方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、春に塗装する利点を他の季節と比較して解説していきます。
また、春に塗装するなら知っておきたいのがデメリット。
塗装工事を行う前に知っておいてほしい注意点もご紹介しますので、目を通しておいてくださいね。
記事の後半では、春の工事を成功させるために重要な、業者選びについても解説。
満足のいく塗装工事をするためには、いつ頃やるかだけでなく、どんな業者に依頼するのかも大切です。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
1章 春は塗装に適した季節!2つの利点
年間通してできる塗装工事ですが、特に春は工事に適していると言われています。
実際に塗装工事の件数も増える季節で、業者も忙しくなります。
なぜ春に塗装工事をする人が多くなるのか、その2つの理由を解説していきます。
1-1 塗装に適した気温と天気
春が塗装に適している理由の一つが安定した気温と天気です。
塗装は気温5℃以下、湿度80~85%以上になると不具合が生じてしまう可能性があり、基本的にはできません。
冬は日中でも5℃を下回る場合がありますし、
梅雨や夏は湿度が80%を超してしまうことがあるので避ける方は多いです。
それに比べて、春は気温が10~20℃前後となり、雨も比較的少ないので、安定した気候となります。
したがって春に塗装を行う方も多く、塗装に適した季節となっています。
1-2 工事中も過ごしやすい
塗装工事では、外壁を綺麗に塗装するために窓サッシなどに養生(ビニールで覆う)を行ないます。
夏場は窓が開けられなくなるので、部屋の中が暑くなり不便に感じる方も多いです。
反対に春は比較的窓を開けなくても過ごしやすいので、工事中も不便なく過ごすことが出来ます。
★秋もリフォームシーズンと言われる季節 春と同様に、秋も気温の丁度よさで、工事件数も増える季節です。 ただし、近年では台風が9~11月にかけてくることも増えているので、秋に塗装するのが絶対安心!とは言い切れません。 春も同様で、春に塗装したからと言って必ず天候が安定しているとは限りません。 そのことはあらかじめ了承しておきましょう。 |
2章 春の外壁塗装の2つの注意点
春は外壁塗装に適した環境ですが、一方であらかじめ知っておいてほしい注意点もあります。
安心して工事を行うためにも把握しておきましょう。
2-1 繁忙期のため工事開始が遅れる場合がある
春は、工事が増える人気の季節です。
そのため、工事開始が想像しているよりも遅れる場合があります。
時期が遅れてしまうと、春が過ぎ梅雨の時期に差し掛かってしまう可能性も。
もし、4月中にやってほしい、5月(梅雨)に入る前には工事を終えたいという希望があるのであれば、2月や3月の内に契約して予約をしておくことをおすすめします。
ただし、塗装工事は雨が降った日数分、工期が遅れます。
「〇月〇日から始めてほしい!」という要望には応えられないケースがほとんどなので、工期は長めに見ておきましょう。
2-2 強風で工期が延びる場合がある
春は暖かくなりますが、春一番などの強風が吹く場合があります。
強風が吹くと作業がスムーズに進まず、工期が延びてしまいます。
また、近くに空き地や田んぼ・畑がある場合は風に乗って砂ほこりが飛んでくるので塗装作業もストップせざるを得ません。
春でも工期が延びてしまうことがあるということは念頭においておきましょう。
3章 春の塗装がおすすめなのはこんな人
春に塗装するのがおすすめな人は以下のような方です。
- ●1:塗装工事中の過ごしやすさを重視したい人
工事中の過ごしやすさを重視したい方は春がおすすめです。
なぜなら、塗装工事中は普段のように窓の開け閉めが出来ないからです。
窓を開けなくても快適に過ごせる春に塗装を行ないましょう。
- ●2:風の影響を受けにくい立地にお住まいの方
住宅街にお住まいの方や、周りに大きな建物がある立地にお住まいの方は、春の塗装がおすすめです。
周りに建物があると強風が吹いても影響を受けにくいので、塗装工事もスムーズに進めることが出来ます。
- ●3:冬の間に外壁の劣化が気になっていた人
冬の間に、外壁にひび割れやコケなどの劣化症状が見られた方も春の塗装をおすすめします。
劣化症状は放っておくほど、重症になってしまいます。
冬場寒くて塗装が出来ない地域の方は、夏や秋まで放っておかず春に塗装を行ないましょう。
上記に当てはまる方は春に塗装するのを前向きに検討されてみてはいかがでしょうか。
4章 春の工事を成功させる業者選び3つのポイント
春の塗装工事を成功させるためには、業者選びがとても重要です。
どんなに良い季節に塗装しても、作業が適当な業者に依頼してしまうと高品質な工事にはなりません。
業者を選ぶ際に確認すべき3つのポイントをご紹介します。
4-1 天候に合わせた対応をしてくれる
天候に合わせた対応をしてくれる業者に依頼しましょう。
外壁塗装は屋外の工事なので、天気に合った作業が重要です。
例えば、
・雨が降った時には塗装作業を止めてくれるか(少量の雨でも)
・強風・台風時に足場のメッシュシートをたたんでくれるか(倒壊防止のため)
などです。
雨が降った時の対応や強風時の対応は事前に確認してみましょう。
>正しい雨天時の対応について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
4-2 規定の塗装仕様を守ってくれる
塗料にはメーカーによって「塗装仕様」が決まっています。
仕様の内容としては、
・塗料をどのくらい薄めるのか(希釈率)
・1㎡あたりどのくらいの量を使う必要があるのか(塗料使用量)
・何工程で仕上げるのか
・工程間で何時間あけなければいけないのか(乾燥時間)
などです。
各塗料のカタログに必ず記載があるもので、これを守らなければ、本来の塗料の耐久性は発揮されません。
▼塗料カタログ
出典:ナノコンポジットWのカタログより
しかし、業者の中には「職人のカン」で仕様通りに施工を行なわない業者もあります。
そのため、仕様を守って施工しているのか、管理されているのかなど確認してみましょう。
★ユーコーでは1軒1軒管理を行なっています。 当サイトを運営するユーコーコミュニティーでは、希釈率や使用量・乾燥時間の記録を残しています。 管理が徹底していることでメーカーからも信頼いただき、全7社の塗料メーカーから保証を出すことが可能です。(※全ての塗料に保証が付くわけではありません。) メーカー保証が出る業者は、仕様を守っている証拠にもなります。 「メーカー保証が付きますか?」と確認してみるのもおすすめです。 |
4-3 工事中の写真を撮って渡してくれる
工事中、作業写真を撮ってくれるか確認しましょう。
契約前にどんなに丁寧で合っても、肝心の工事が適当では意味がありません。
特に外壁塗装中は足場が立って、お住まいの方でも作業の様子を確認することが出来ません。
そのため、職人も現場担当者も作業の様子を写真に撮ってくれるところだと安心です。
どのように作業が進んでいったのか、きちんと工程を守って作業されているかも確認できます。
まとめ
いかがでしたか。
春は、気温や天候が安定するので外壁塗装に適した季節です。
工事中の過ごしやすさもあり、塗装する人も増えていきます。
ただし、繁忙期で工事開始が予定より遅れてしまったり、
春一番などの強風によって作業スピードが遅れ工期が延びてしまうこともあります。
春に塗装しようか迷っている方は、メリット・デメリットを考慮した上で決めていきましょう。
ただし、塗装工事で大切なのは、どの季節にやるかよりもどの業者に依頼するかです。
以下3つのポイントを確認して、安心して任せられる業者を見極めていきましょう。
①天候に合わせた対応をしてくれる
②規定の塗装仕様を守ってくれる
③工事中の写真を撮って渡してくれる
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆外壁塗装は基本的に年中行なうことができます。その他の季節の外壁塗装についてはこちら
(梅雨)⇒この3つ守れば梅雨時期も外壁塗装OK!工事の注意点と意外なメリット
(夏)⇒外壁塗装工事は“夏”でも大丈夫!気になる5つの疑問をプロが解決
(冬)⇒意外と知らない!外壁塗装を“冬”に行なう3つのメリットと注意点