
「塗装は10年に1回って聞くけど、ちょっと頻繁すぎない?」
「お金はかけたくないけど、タイミングを逃して家がボロボロになるのも困る……」
そんな風に感じていませんか。
外壁塗装は決して安くない工事ですし、できるだけムダなく行いたいですよね。
塗装の頻度の目安は、一般的に10年に1回と言われています。
ですが、実は一番良い塗装の頻度は、”自分のライフプラン”に合わせることです。
塗料の耐用年数を知っていれば、最適なタイミングで塗装の時期が来るように、ある程度コントロールできるのです。
ここでは、外壁塗装の適切な頻度と、ライフプランに合わせた計画の例をご紹介します。
また、見つけたら早めに対処が必要な劣化症状と、ムダのない塗装計画を叶える業者選びのポイントも解説します。
読み終えていただければ、自分にピッタリな頻度で塗装の計画を立てられるようになりますよ。
目次
1章 外壁塗装の適切な頻度を知ろう
外壁塗装の目安は「10年に1回」とよく言われます。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、実際には立地や使っている塗料、今後のライフプランによっても最適なタイミングは変わります。
まずは、「10年」という数字の意味を整理しながら、ベストな塗り替え時期について考えてみましょう。
1-1 目安はおよそ10年に1回
外壁塗装の目安はおよそ10年に1回と言われています。
なぜなら、塗り替え工事でよく選ばれる「シリコン塗料」の耐用年数が10~15年だからです。
どんな塗料も耐用年数を迎えると防水効果がなくなり、外壁の色あせをはじめとする劣化症状が表れるようになります。
症状が軽いうちに塗装した方が修繕費用を抑えられるため、「10年に1回」と言われているのです。
ただし、新築時はコストを抑えるためにグレードの低い安価な塗料が使われており、耐用年数もやや短めです。
そのため本来は築5年ほどで塗り替えるのが理想なのですが、劣化が目立つまで塗装を意識しない方も多く、結果的に築10年前後で初めて塗装するケースが多くなっています。
1-2 “自分のライフプラン”に合わせるのがベスト

外壁塗装の頻度は、「○年ごと」と決めるよりも、自分のライフプランに合わせて考えるのが理想です。
なぜなら、「今の家にあと何年住むのか」「いつなら家計に余裕があるのか」といった事情は人それぞれだからです。
たとえば、長く住み続ける予定なら耐久性の高い塗料を選んで塗り替え回数を減らすのも一つの方法。
反対に、将来的に売却や建て替えを考えているなら、コストを抑えた塗料を選ぶのも合理的です。
このように、「何年ごとに塗るか」ではなく「どんな暮らし方をしたいか」から逆算することで、ムダのない塗装計画が立てられます。
具体的な考え方は、次の章でライフプラン別にご紹介します。
2章 塗料の耐用年数を意識して計画を立てよう
あなたにとってムダのない塗装計画を立てるには、まず塗料の耐用年数を知っておくことが不可欠です。
下図のとおり、塗料はグレードによって耐久性が異なります。

グレードが高いものほど、耐用年数も長くなるのです。
ここでは、具体的なケースを3つ想定して、計画の例を見ていきます。
2-1 子どもの進学を見据えているAさんの例
今、子どもが小学2年生。10年後、大学進学と塗装がかぶらないようにしたい。
→フッ素塗料がおすすめ!
フッ素塗料は耐用年数が15~20年と長く、次の塗り替え時期を大学卒業や就職の頃にずらせます。
つまり、教育費のピークと重ならないタイミングで塗装費を計画できるのです。

価格は無機塗料より控えめで、耐久性も十分。
「長く持たせたいけど、初期費用は抑えたい」という方にぴったりです。
将来の出費をうまく分散できるので、家計にも気持ちにもゆとりが生まれるプランといえるでしょう。
2-2 コストパフォーマンス重視なBさんの例
今の家にあと40年は住むつもり。長い目で見て一番安くなるように塗装したい。
→無機塗料がおすすめ!
無機塗料は耐用年数が20~25年と非常に長く、長期的に見たコストパフォーマンスが最も高い塗料です。
一回あたりの費用は高めですが、塗り替え回数を減らすことができ、工事のたびにかかる足場代などの固定費も削減できます。

「長く住むつもりで、トータルで見たときにお得にしたい」という方にぴったりの選択です。
2-3 近々、売却も視野に入れているCさんの例
10年後に今の家を売却しようか迷っている。資産価値を落とさないためにも綺麗にしておきたい。
→シリコン塗料がおすすめ!
シリコン塗料は、価格が比較的手頃でありながら耐用年数10~15年と十分な耐久性を備えています。
無機やフッ素ほどの長持ちはしませんが、そのぶん費用を抑えられます。
将来、売却や建て替えの予定がある場合、“必要な期間だけ”防水機能や美観をキープできるのが大きなメリットです。

「ムダな出費は避けて、しばらくのあいだ綺麗なお家を維持したい」という方におすすめの現実的なプランです。
3章 こんな症状が出たら早めに塗装しよう
塗料の耐用年数はあくまでも目安であり、想定より長持ちすることもあれば、早くに塗り替えが必要になることもあります。
目に見える劣化症状が表れている場合、耐用年数を待たずに対処した方が経済的です。
なぜなら、修繕箇所が増えれば増えるほど工事費用が嵩むからです。
ここでは、見かけたら塗装した方が良い症状をご紹介します。
チョーキング
外壁に触ったときに手に粉が付く現象をチョーキングと言います。
塗料の防水機能がなくなり、色素の粉(顔料)が表出することで発生します。

コケ、カビ、藻
塗料の防水効果がなくなり、表面にコケやカビ、藻が繁殖するようになります。
日当たりの悪い北側で特に発生しやすい症状です。

ひび割れ
塗料の防水効果がなくなり、雨を吸って膨張と収縮を繰り返すことでひびが入ります。
釘やサッシのまわりから入ることが多く、次第に深くなっていきます。
▼モルタルのひび

▼サイディングボードのひび

サイディングボードの反り、浮き
塗料の防水効果がなくなり、サイディングボートが吸水と乾燥を繰り返した結果、変形します。

4章 ムダなく塗装工事ができる!業者選びのコツ4選
計画を立てるところまでは自分でできても、工事自体は業者に任せなくてはなりません。
業者が手抜き工事や施工不良を起こして本来の耐用年数を大幅に下回る年数で再塗装が必要になっては意味がありません。
ここでは、ムダなく塗装工事を行うための業者選びの4つのコツを解説します。
あなたに合った塗装の頻度も、良い仕上がりもすべて叶えるために、ぜひ最後までお読みください。
4-1 メンテナンスサイクルの相談に乗ってくれるか

メンテナンスサイクルの相談をしたときに、前向きに対応してくれるかどうかチェックしましょう。
なぜなら、そのような会社は施工実績が豊富で、塗料についても幅広く取り扱っている可能性が高いからです。
過去のお客様の事例に基づいて、思いがけない良い提案までもらえるかもしれません。
逆に、相談しても「パックプランなので……」「これが一番良い塗料なので……」と一方的な提案しかもらえない場合、そもそもの施工実績が少なかったり、対応力が低かったりする可能性があります。
ライフプランに合わせたメンテナンスサイクルを叶えるために、柔軟な対応をしてくれる業者を選ぶと安心です。
4-2 点検に1時間前後かけてくれるか

契約前の点検で1時間前後かけてくれるかをチェックしましょう。
外壁の状態を正確に判断するには、ひび割れやコーキングの劣化など、細かい部分まで確認する必要があるからです。
点検が不十分だと、修理しなければならない箇所が工事中に見つかって追加費用を請求されたり、工事が終わってから再び業者に依頼しなければならなくなったりします。
そうならないために、事前の点検はしっかりしておくことが重要です。
さらに、点検時に撮影した写真を見せて工事内容の説明をしてくれると、より信頼性が高いと言えます。
説明が丁寧で、根拠を示してくれる業者を選びましょう。
4-3 品質管理のしくみがあるか
品質管理のしくみがあるかどうかもチェックしましょう。
なぜなら、塗装工事の仕上がりは職人のスキルだけでなく、塗料の計量や乾燥時間など、数値化された工程を正しく守れるかどうかも大きく関わるからです。
そのためには、現場を職人任せにするのではなく、会社一丸となって品質管理に取り組んでいると安心です。
具体的なしくみとしては、以下のような例があります。
当サイトを運営しているコノイロでも取り入れており、お客様に信頼いただける要素となっています。
ダブルチェック体制
現場監督など職人以外の第三者が足場に登って工程ごとの仕上がりを確認してくれます。
そのため、職人だけでは見落とす恐れのある小さなミスを防ぎ、品質のばらつきを防ぐことができます。
写真による記録
工程ごとに写真を撮って残すしくみがあれば、きちんと工事をしている証拠となり、手順を省略される心配もありません。
▼実際の施工中写真の例

施工中の写真撮影は、どんな風に作業が行われているのか分かって安心できるとご好評いただいているサービスです。
さらに、施工アルバムとしてお客様の手元に渡るサービスまであれば、工事内容の透明性だけでなく思い出として形に残るのも嬉しいポイントです。
4-4 保証や定期点検サービスがあるか

保証や定期点検のサービスがあるかどうかも必ず確認しましょう。
なぜなら、アフターフォローがあれば工事が終わった後も安心して過ごせるからです。
保証があれば、万が一施工不良が見つかった場合も責任を持って対応してもらえます。
定期点検のサービスがあれば、劣化に早く気付けるので、大きなトラブルになる前に対応できて経済的です。
保証内容をしっかり説明してくれて、定期点検にも来てくれる業者を選びましょう。
コノイロでは、自社の保証だけでなく塗料メーカーによる「メーカー保証」が発行できます。 なぜなら、現場での塗料の使い方や使用量などを管理するしくみが整っており、職人ごとの仕上がりの差が出にくくなっているからです。
「コノイロの施工なら、塗料本来の品質が発揮できる」とメーカーに認められたからこその保証体制で、多くのお客様に安心していただいています。
※工事内容やお家の状態によっては、メーカー保証が発行できない場合もあります。 |
まとめ
外壁塗装の頻度は「10年に1回」とよく言われますが、一般的な年数を目安にするよりも今後のライフプランに合わせて計画を立てておくのが理想です。
塗料はグレードによって耐用年数が異なるため、「いつ、次の塗り替えをしたいか」に合わせて塗料を選べば、効率良くお家を綺麗に保つことができます。
たとえば、以下のような選び方があります。
・耐久性と費用面のバランスを取りたいからフッ素塗料(15~20年) ・長期的なコストパフォーマンスを良くしたいから無機塗料(20~25年) ・費用を抑えつつ、お家を保護したいからシリコン塗料(10~15年) |
ただし、耐用年数はお家の周辺環境によって左右される場合があるため、劣化症状に気が付いた時にはいち早く信頼できる業者に相談することをおすすめします。
コノイロでは、無料点検をご依頼いただいた方全員に写真付きの点検報告書をお渡ししています。
まずは今のお家の状態を把握してから考えたいという方も、どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◆契約前に必ずもらう見積書にも良し悪しがあります。以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてお読みいただくと安心です。






