お家の塗装もひと段落。
きれいになった我が家を見て満足気なあなた。
でも、きれいになった家を見れば見るほど、気になってきてしまったお家の基礎部分。
▲ここが基礎部分
「他がきれいになったのに、ここだけなんか目立つよなぁ…」
「そもそもここはなんで塗らないの?」
「ここぐらいなら、自分できれいにしてみようかな…」
そんな風にお考えの方もいるかもしれません。
そこで本記事では、基礎部分の塗装におすすめの塗料をご紹介します!
基礎を塗装すると、見た目も良くなって、基礎自体の素材保護にもつながる…のですが、今回はさらに、本当に知って欲しい基礎塗装の知識についてもお話しします。
最後まで読んでいただくことで、基礎塗装の塗料に関する疑問まで全て解決できますので、ぜひお読みください。
目次
1章 基礎塗装におすすめの塗料3選
基礎は、基礎用の塗料を使って塗装します。
基礎用塗料の中でも、当サイトを運営するユーコーコミュニティーでおすすめしている基礎用塗料を3種類紹介します。
- ①菊水化学工業「基礎ガード」
出典:菊水化学工業
基礎専用の塗料です。微弾性機能により、ひび割れにも柔軟に追従します。
水で希釈可能なので臭いも少なく、2回塗りなので手間や時間もかからず施工できます。
■カラー展開は6色
▲KG-01使用例
基礎塗料としては色味が多い方なので、“いかにも基礎”という色から変えたい方にも選択の幅が広がります。
②菊水化学工業「キクスイ ロイヤルアリガード」
出典:菊水化学工業
基礎ガードと同じ効果の他、シロアリを寄せ付けにくくする特殊効果を持った塗料です。
シロアリを寄せ付けない成分も、消毒液のような散布でなく、塗料として直接塗りこむので、雨が降っても効果が流れ落ちにくいのが特徴です。
■カラー展開
▲RG-01使用例
③関西ペイント「アレスキソハバキコート」
出典:関西ペイント
こちらも水で希釈する水性塗料なので、臭いが少なく、防カビ効果もあります。
色は、白~淡彩色であれば希望の色を調色作成してもらえます。
そのため、「ひび割れ跡が特に気になるから、今の基礎に一番近い色にしたい」という方にはピッタリです。
■施工後
出典:長尾建築塗装
工期が早い方が良いか、特殊効果があるものが良いか、色の選択肢が多い方が良いか、ご自身が優先するもので塗料を決めましょう。
2章 基礎塗装のDIYは失敗しやすい!2つの理由
実は基礎の塗装は、DIYでやると失敗する可能性がとても高い場所です。
なんとなく自分でやれそうなのに…と思っても、そうではない理由が2つあります。
失敗しやすい理由 ・基礎は塗装が剥がれやすい ・基礎コンクリートの奥がどうなっているかは、素人では判断できない |
それぞれ詳しく解説していきます。
2-1 基礎は塗装が剥がれやすい場所
基礎は、リフォーム業者の中でも知識がないと失敗してしまう、塗装が剥がれやすく難しい場所です。
理由は、基礎は湿気の影響を受けやすい場所で、本来塗装に不向きだからです。
その上、立地条件によっては、雨が降っていなくても湿気を溜め込みやすく、湿気の影響で塗装したばかりでも剥がれることがあります。
湿気が溜まる原因は
- ・傾斜地の下の方に家がある
- ・台風や大雨が頻発する地域
- ・通気口の換気が保たれていない
- ・元が水田や沼地
などです。
最も地面に近い家の基礎は、湿気の影響を大きく受けやすいため、判断を誤ると、塗ってもすぐに剥がれて失敗をしやすい部分なのです。
ご自身での塗装はおすすめしません。
2-2 素人目では塗装できる状況か判断できない
もう1つの理由が、素人目では基礎が塗装できる状態か判断できないことです。
基礎コンクリートが良好な状態かは、しっかりとプロの検査を受けないと分からないためです。
基礎塗装をすると見た目はきれいになりますが、奥の方で重篤な劣化が発生した場合でも、見た目はきれいなので、状態が悪いとは気付きません。
例えば家の中で水道管から水漏れをしていたとすると、奥の方で基礎の鉄筋が水で錆びつき、家を支える力がなくなってしまいます。
本来なら劣化症状は徐々に表面に見えてくるのですが、塗装すると見た目はきれいに覆われているので、その重篤な劣化が見えにくく気付けません。
そのため、自己判断で「ちょっと汚いから塗装をしよう」と思っていると、実はその奥の本当に大切にしたい基礎部分をダメにしてしまいます。
素人目では塗装出来る状態か判断できないのです。
■基礎から水漏れしている様子
表面に症状が出たため、いち早く水漏れに気付けました。塗装をしていては、すぐには見えない症状でした。
基礎は、安易に塗装することをおすすめしません。
3章 基礎を塗装したいなら、プロに依頼
基礎塗装をしたい場合は、プロに依頼しましょう。
プロの目で見てもらえれば、基礎コンクリートがどうなっているのかも判断つきますし、塗装の剥がれやすさも理解しているので、剥がれ対策もやってくれるからです。
「多分大丈夫だろう」と思って自分で塗装した場合に起こりうるデメリットは
・塗装がすぐ剥がれて見た目が悪くなる
・コンクリート自体が劣化で脆くなっていても、補強するための補強剤が浸透しない
の2点です。
自分で判断して塗装も補強も失敗した、なんてことにならないように、基礎塗装をしたいなら無理せず塗装のプロに依頼をしましょう。
注意!基礎塗装に保証書はまず出ない 住環境によっては塗装できない家があるくらい、基礎塗装は湿気の状態に品質が左右されます。 そのため保証書を出さない会社さんがほとんどです。 プロの技術を持って塗装しても剥がれやすい場所という認識があるので、保証が出ず、剥がれる可能性もあることを承知の上で塗装を実施しましょう。 |
◆基礎塗装についての注意点はこちら
4章 基礎塗装の塗料に関するQ&A
基礎塗装に関する疑問にお答えします。
多く聞かれる疑問はここで解決していきましょう。
Q1. 外壁塗装の塗料と同じ塗料を使ってもいい?
A.外壁と同じ塗料は絶対ダメです。
外壁塗装と一緒にやるから、同じ塗料を使いたい、という人もいますが、基礎と外壁とでは元の素材が違うので、同じ塗料を使うとすぐに剥がれる原因になります。
基礎には“基礎専用塗料”があるので、必ず専用塗料を使って施工しましょう。
Q2. 基礎塗装すると何年持つの?
A.家の塗装と同じく、10年程度です。
ただし、屋根や外壁に比べて基礎は塗装が剥がれやすい場所です。
またキッチンなどの水回りから漏水をすると、更に寿命が短くなります。
健康な環境・状態が保たれていると、家の塗装と同じくらい持つと考えてよいでしょう。
Q3. いくらくらいかかるの?
A.基礎塗装の相場は、6,000円/㎡くらいです。
プロの職人が塗った場合の金額です。材料を揃える所から、高圧洗浄、下地処理などした上で塗装をするので、人件費も含むと6,000円/㎡くらいの金額が相場です。
ヒビの補修などの規模によって金額は変わってきます。
Q4. 好きな色にできるの?
A.専用塗料のカタログから好きな色を選びましょう。
専用塗料のカタログにあるカラーは、需要が多く、どんな家にもなじみやすく、メーカーが厳選したものです。
なので、基礎に合ったカラーをカタログから選びましょう。
■カタログ例
出典:菊水化学工業
塗料カタログの中に色見本がついていることが多いです。
Q5. 基礎以外でもコンクリートなら塗っていい?
A.塗料の仕様がOKとなっていれば、大丈夫です!
基礎用塗料のカタログに、土間や擁壁などのコンクリートにも使えると書いてあれば、そこも同じ塗料で塗って大丈夫です。
塗料によっては、基礎以外には使えない場合もありますので、仕様をよく確認しましょう。
土間などはデザインでコンクリートに石など、他の素材が入っていることがあるので、異素材まで一緒くたに塗らない様に注意しましょう。
Q6. 塗装の時間はどれくらいで終わるの?
A.1日で終わります。
基礎塗装は、基礎自体の大きさ(広さ)にもよりますが、基本的には1日で作業が終わります。
午前中に洗浄をし、それが午後に乾いた状態で塗装をすれば、1日で完了します。
雨など天候が崩れた時には、次の天候が良い日を待つ必要がありますが、何事もなければ1日で工事は終了します。
Q7. プロって、誰に依頼したらいいの?
A.基礎塗装のプロは、塗装屋さんです。
塗装のプロである、塗装屋さんに依頼をしましょう。
総合リフォーム業者や工務店なども請け負っていますが、知識や経験が塗装屋さんとは異なります。
見極めや施工が難しい基礎だからこそ、専門性の高い塗装屋さんに依頼をしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
基礎部分の汚れは、ふと気づくと気になる一方ですが、塗装をしたくなったら、一旦プロ目線でのアドバイスをもらうようにしてください。
塗装をしても良いよという状態であれば、基礎専用の塗料で塗装を依頼しましょう。
適切な塗装を行えば、基礎も綺麗になって気持ちよく住めます。
きれいなお家に住むために、正しい基礎塗料の知識を付けて塗装してください。
お読み下さりありがとうございました。
◆基礎のひび割れを心配している方もいると思います。補修について詳しくはこちら
⇒基礎のひび割れに要注意!補修必須の5つの症状と補修方法・費用相場