大きな台風が去ったと思ったら…
「2階のベランダの屋根が壊れている!」
「ベランダの屋根も保険は使えるの?」
「修理費用はいくらかかる?」
と慌てて調べているのではないでしょうか。
近年は大型の台風が増えてきています。
室内に入れることが出来ない外構やエクステリアなどは台風の被害を受けることも多いです。
ベランダの屋根も同じで、台風の際に飛ばされてしまったり、破損してしまうこともしばしば…。
ただ、ベランダの屋根(波板やポリカーボネートなど)はわざとパネルだけ飛ばされるような仕組みになっています。
なぜなら、パネルを強固にしすぎてしまうと、支えている枠組みごと風を受けてしまうからです。
■実際に台風被害に遭ったベランダの屋根
ただ、実際に壊れてしまった時にまず何をすれば良いか分からないですよね。
そこで今回は台風でベランダの屋根が破損してしまった時にすべきことと、修理費用相場について詳しくご紹介します。
また、今後台風が接近してきたときに被害を最小限にするための台風対策についてもご紹介します。
大切なお家を台風から守って長持ちさせていきましょう!
目次
1章 ベランダの屋根が飛んでしまった時にすべき3つのこと
ベランダの屋根が飛ばされてしまった時にまずすべきこと3つご紹介します。
慌てず落ち着いて対応していきましょう。
1-1 被害を確認して破片は室内に移動する
被害に遭った際に、破片や部品が飛んでしまったら室内に移動させましょう。
放っておくと近隣に飛んで行って外壁や車等を傷つけてしまう恐れがあります。
ただし、これは台風が去った後に行って下さい。台風がまだ去っていないうちに外に出るのはベランダであっても危険です。
1-2 保険会社に連絡する
台風の被害に遭ったら、保険会社に連絡しましょう。火災保険に加入していれば修理費用が保険で降りる可能性があります。
保険会社によって、査定基準や保険でおりる金額は全く違うので加入の保険会社の内容を確認してみましょう。
◆保険対応の仕方について詳しく知りたい方はこちら
1-3 修理業者に連絡する
修理業者に連絡して、点検と見積もりの日程を相談してください。
保険対応を検討の方は、修理の前に被害写真と見積もりを提示する必要があります。
大型の台風の後は保険会社も修理業者も忙しくなって対応が遅れてしまうので、早めに連絡することが大切です。
2章 ベランダ屋根修理の費用相場
修理費用についてご紹介します。
修理の内容は屋根材パネルの交換が主になります。
ベランダ屋根材を全交換した場合の修理費用は約3~6万円が相場です。
ただし、使用している屋根の種類や枚数、大きさによって費用は変動します。
屋根材の種類 | 単価相場(1尺あたり) |
塩化ビニルの波板 | 500円~ |
ポリカーボネートの平板 | 700円~ |
※1尺=約30㎝
また立地によっては、足場架設が必要になる場合があります。
その場合は足場代が別途必要です。(単価相場は800~1100円/㎡で、一般的な住宅で15~20万円ほどです。)
★火災保険が適応できれば費用が負担される ご加入の火災保険が適応できれば、全額負担される可能性もあります。 査定条件や金額については各保険会社に問い合わせてみてください。 |
3章 優良修理業者を選ぶ3つのポイント
ベランダ屋根が破損してしまった時は、リフォーム業者に連絡しましょう。
リフォーム業者の中にも良し悪しがありますので優良業者を選んでいきましょう。
3-1 地元での実績が多い
地元に根付いた実績の多い業者を選びましょう。
台風の際は特に、業者も忙しくなるので遠くの業者だと対応が遅くなってしまいます。
また、遠いと出張費が余計にかかってしまうので、住んでいるところから車で30分圏内の業者だと安心です。
3-2 保険対応を提案してくれる
火災保険で対応できることを教えてくれる業者を選びましょう。
台風の際に重要なのが、保険の対応です。ただ、業者にとっては保険会社を通すことで契約になるまで時間がかかるので、あえて勧めてこない場合もあります。
工事が終わってからでは保険対応をする事は難しくなってしまうので、契約前に火災保険を勧めてくれるかどうか確認してみましょう。
※ただし「絶対無料で工事できる」と言い切る業者には注意しましょう。
無料で工事が出来ると言い切って、契約を迫る悪徳業者も存在します。
火災保険は保険会社によって査定基準や金額等はバラバラです。必ず保険会社に確認してから判断しましょう。
3-3 写真を撮って渡してくれる
台風被害に遭った時の写真を撮って渡してくれる業者を選びましょう。
火災保険の際には証拠となる写真が必要です。
自分で撮った写真でも問題ありませんが、立地によっては業者に撮ってもらったほうが安全な場合もあります。
点検の際は必ず写真を撮ってもらい、印刷して渡してくれる業者を選びましょう。
また、台風の際は見えない場所も被害に遭っている場合があります。
2階の屋根や雨どいなどベランダ周辺も点検してくれる業者だと、なお安心です。
4章 台風被害を最小限に抑える対策4つ
今後発生する台風に備えて、被害を最小限に抑える対策を4つご紹介します。
少しの工夫で大きな被害をおさえることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
4-1 台風前に屋根を外しておく
一番の対策は、台風が来る前にベランダ屋根を外しておくことです。
屋根を外すことで風を受けにくくなり、被害もおさえられます。
ただし、屋根の取り外しはうまくいかないと破損や雨漏りに繋がりますので、本当に心配な方はプロに依頼して外しに来てもらいましょう。
4-2 飛散防止ネットを張る
屋根に飛散防止のネットを張ることで、破片が飛んで行って近隣への被害を避けることが出来ます。
ネットも一緒に飛ばされてしまわないように、しっかり取り付けましょう。
ネット自体はホームセンターなどに売っているもので、ご自身で取り付けられますが、高所で危険な場合はおすすめできません。
4-3 窓を内側から保護する
万が一、屋根が破損して一部が窓に当たってしまった時に、窓が割れてしまう可能性があります。
そのため、台風が来たときは飛びそうなものは室内に入れて、窓を養生テープや段ボールで保護しましょう。
シャッターや雨戸がある場合は必ず閉めて、窓が割れないように対策しておきましょう。
4-4 すでに壊れているものは修理しておく
既に屋根が破損している状態の場合は、修理を済ませておきましょう。
破損している状態で台風が来てしまうとさらに破損しやすくなってしまいます。
また、少しの風でも飛ばされてしまうほどの破損であれば、万が一近隣に被害があった場合に賠償責任を問われる場合があります。(民法第717条)
(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任) 土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。 民法第七百十七条 |
破損や劣化は放置せず、きちんと修理を行ないましょう。
まとめ
いかがでしたか。
最後にこの記事をまとめます。
■1章まとめ
屋根が飛んでしまった時にすべきことは3つ!
- ①被害を確認して破片は室内に移動する
- ②保険会社に連絡する
- ③修理業者に連絡する
■2章まとめ
ベランダ屋根修理の費用相場は約3~6万円
※使用するパネルの種類や量で費用は変動する
■3章まとめ
ベランダ屋根の優良修理業者を選ぶポイントは以下の3つ。
- ・地元での実績が多い
- ・保険対応を提案してくれる
- ・写真を撮って渡してくれる
■4章まとめ
台風被害を最小限に抑える対策は以下の4つ
- ・台風前に屋根を外しておく
- ・飛散防止ネットを張る
- ・窓を内側から保護する
- ・すでに壊れているものは修理しておく
ベランダの屋根は風を受けやすく、屋根が飛ばされることも多いです。
飛ばされてしまった時に焦らずに冷静に対処できるように、備えておきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆ベランダが被害にあったら、屋根も何かしら影響を受けている可能性が高いです。必ず点検してもらいましょう。
知っておきたい!台風で屋根が飛ぶ理由と注意すべき状態・3つの対策