雨漏り修理|部位別の費用相場と損しないための7つのポイント

雨漏りの修理

雨漏りしてしまった!直すのにどれくらいかかるんだろう…

と心配されている方も多いのではないでしょうか。

 

雨漏りは日常生活に支障をきたす場合が多いですし、早急に直したいところである分、費用はとても重要ですよね。

しかし正直に言わせていただくと、雨漏りは原因が特定されないと費用は全く分からない、というのが現状です

なぜなら、原因の部位や症状の度合いによって修理方法自体が変わってしまうからです。

あくまでこの記事で紹介する費用相場は、ご自宅の雨漏りの原因や状況がある程度わかった上で参考にしてください。

 

雨漏りは、お家にとっては非常に重大なSOSです。

放っておけばお家の寿命を確実に縮めてしまい、最悪の場合建て替えが必要になってしまいます。

適正な価格で、正しい施工をしてもらいましょう。

 

まず初めに、修理方法ごとの費用相場をご紹介します。

さらに、費用を抑えるための火災保険の活用方法や、依頼すべき業者の選び方、今後の雨漏り再発リスクを減らす方法もお伝えします。

 

費用や修理について正しい知識を持ち、適正価格で安心の工事ができるようになりましょう。

 

  • 【緊急の応急処置方法】
  • 取り急ぎできる簡単な応急処置です。緊急の場合はできることだけでもやっておきましょう
  •    
  • ・屋内でできること
  • 用意するもの:バケツ、雑巾か新聞紙
  • 水が床や壁に広がると二次被害になります。バケツを置くだけでもいいですが、周りに飛び跳ねるかもしれないので雑巾や新聞紙を敷くと安心です。また、ぽたぽたという音が気になる場合はバケツの中にも雑巾か新聞紙を入れておくと少し軽減できます。
  •    
  • 屋外でできること
  • 用意するもの:ブルーシート、防水テープ
  • 屋根や壁など原因場所と思われるところにブルーシートを被せておきましょう。詳細に場所がわからない場合でも、大体のところに広範囲に広げられます。
  • 窓サッシに隙間があった等の小さい範囲であれば、ホームセンターなどで売っている「防水テープ」で塞ぐのも応急処置になります。

 

1章 部位別|雨漏り修理費用の相場一覧

正直なところ、雨漏りは原因が特定されないと費用は全く分からない、というのが現状です。

なぜなら、原因の部位によって修理方法も変わってしまうからです。

しかも、簡単な修理でいいのか、それとも内部の水が通ったところすべて直さなければいけないのか等、被害状況によっても金額が大きく変わります。

あくまでこの費用相場は、ご自宅の雨漏りの原因や状況がある程度わかった上で参考にしてください。

雨漏りが多い場所

出典:公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅相談統計年報2013」

リフォームに関する相談全体の中でも、屋根、外壁、開口部(窓サッシ等)の雨漏りの問い合わせは多いです。

ここでは、雨漏りしやすい代表的な部位を「屋根/窓/外壁/ベランダ」の4つに分けました

費用相場を知っておくことで、まずは高すぎて損をしたり、安すぎて手抜きをされたりする失敗を防げます。

ご自宅の状況に当てはまるところの費用を確認してみてくださいね。

 

1-1 屋根からの雨漏り

屋根からの雨漏りは、主に「2階天井のシミ」「クロスの浮き・はがれ」のような症状で出てくることが多いです。

特に、台風などの自然災害がきっかけの雨漏りは屋根が原因の可能性が高いです。

棟板金(屋根頂上の部材)の交換や葺き替え工事になることが多いため、簡単な補修、瓦の差し替え程度で済むことは稀と考えておきましょう。

屋根の雨漏り修理

費用相場

スレート屋根の場合

スレートの差し替え/1枚当たり

5千~2万円

棟板金の交換

10万~30万円

屋根カバー工事

30万~80万円

スレートの葺き替え

60万~100万円

瓦屋根の場合

瓦の交換/1枚当たり

5千~2万円

棟瓦の漆喰補修

15万~30万円

瓦の葺き替え

80万~130万円

その他

足場仮設

5万~20万円

下地板の交換

10万~30万円

破風板、軒天など木部の交換

10万~50万円

天井の張替え

5万~15万円

※30坪2階建て、屋根面積80㎡程度の概算

■台風で棟板金が飛ばされた家

屋根の台風被害

屋根の頂上にある板金と、中の木材の交換をしました。

 

1-2 外壁からの雨漏り

雨漏りというと屋根を想像しがちですが、実は外壁から水が入ってしまうこともあります。

「室内の壁紙が浮いてきた」「シミになってきた」という症状が出やすいです。

外壁も経年劣化を放っておくとひび割れたり反りあがったりして、その隙間から水が入る為です。

また、配管や換気フードなど外壁を貫通している部材の付近もコーキングが劣化して隙間になりやすいです。

軽度であれば隙間を塞ぐだけで良いですが、少し離れた部屋まで水が行っていた場合は、壁の部分張替えなどが必要なケースがあります。

外壁の雨漏り修理

費用相場

コーキング補修/1m当たり

700~1,000

ひび割れ補修/1m当たり

1,000~2,000

外壁の部分張替え・修繕

10万~30万円

外壁のカバー工事

15万~60万円

内部木材の交換、補強

10万~50万円

 

■外壁の反り

外壁の反り

経年劣化で反りあがり、隙間ができています。一度反った外壁材は元に戻せないため、張替えが必要になりました。

 

1-3 窓サッシ周りからの雨漏り

窓からの雨漏りは、「窓枠からポタポタと水が落ちてくる」という状態がよく見られます。

窓サッシ周りのコーキング劣化で隙間ができてしまったり、窓の周りの外壁がひび割れていたことによるものが多いです。

軽度であれば、その隙間を埋めてあげればよいですが、しばらく水が入り続けていた場合、サッシの下側の外壁、内壁自体まで腐食している可能性があります。

その場合は壁の張替えやサッシ自体の交換も必要になります。

窓サッシの雨漏り修理

費用相場

コーキング補修/1m当たり

700~1,000

窓枠補修/1枚当たり

3万~10万円

窓サッシ交換/1枚当たり

5万~30万円

外壁の張替え・修繕

10万~30万円

内部木材の交換、補強

10万~50万円

 

■サッシ下木材の腐朽

サッシ下の腐朽

雨漏れしていた窓サッシの下の壁をはがした写真です。窓サッシ交換と、傷んだ木材の交換が必要になりました。

 

1-4 ベランダからの雨漏り

ベランダのすぐ下の部屋で雨漏りがあった場合、ベランダが原因の雨漏りの可能性があります。

床部分は防水されていますが、経年劣化によってひび割れを起こしてしまいます。

水が溜まりやすい場所でもあるので、10年~15年を目安に防水をやり替えてあげましょう。

他には、手すり(笠木)部分に隙間ができてしまうと、強い風の時に吹き込んできて雨漏りを起こすことがあります。

ベランダの雨漏り修理

費用相場

手すりコーキング補修/1m当たり

700~1,000

手すり交換

3万~10万円

ベランダ防水工事

10万~30万円

床下地交換

15万~20万円

ベランダ軒張り替え

5万~20万円

住宅本体木材の交換、補強

10万~50万円

 

■ベランダの割れ、剥がれ

ベランダの剥がれ

ベランダ床の表面が紫外線で劣化し、はがれています。中に水が入ってしまうため、防水工事を行いました。

 

2章 原因特定の調査費用

雨漏りの正確な原因特定は、専門家でも非常に難しいです。

なぜなら、どこから水が入り、どこを伝って室内まで来ているかは、外から見えないからです。

 

原因特定をするために専用の器具や手法を使う場合、修理とは別に「調査費用」がかかります。

全く見当違いのところを修理してしまってはお金が無駄になってしまいますので、心配な方は調査も検討して、無駄な出費のリスクを減らしましょう。

 

代表的な調査方法の費用相場

調査方法/費用相場

調査内容

目視調査/

無料~3万円

目で見て状況を確認する方法です。ひび割れ、屋根のズレ、外壁の浮きなど、目で見える範囲で行います。業者により、交通費や人件費がかかる場合があります。

散水調査/

3万~20万円

原因となりそうな部分にホースで水を流し、実際に雨漏りが発生するか再現してみる調査です。規模によっては足場を立てる必要があります。水道はお客様のお家から借りることがほとんどです。

発光液調査/

10万円~25万円

紫外線を当てると光る塗料を水に混ぜ、原因となりそうな部分に流す調査です。屋根裏などから紫外線を当てて、光っているところを探り、原因場所を特定します。

赤外線サーモグラフィー調査/

15万~35万円

物体の温度が見た目でわかる機械・サーモグラフィーを使った調査です。水が通っているところは温度が低くなるため、そこを探して辿っていき原因を特定します。散水調査と合わせて行う場合もあります。

※これらの調査によって、必ず原因が特定できるわけではありません。

 

3章 火災保険で費用負担を減らそう

台風、大雨、雪などの自然災害が原因で雨漏れしてしまった場合は、火災保険が適用できる可能性があります。

火災保険とは、建物や、建物内にある家具なども含めた「資産」を補償してくれる保険だからです。

これを知っておくことで、修理費用の負担を減らすことができます。

 

保険適用になったケース

大雪で雨どいが歪み、雨水が住宅内に流れてきてしまった

大型台風で瓦が割れてしまった。

強風で屋根の頂上にある棟板金が飛ばされてしまった。

 

…などの事例があります。

原因が自然災害の方は、以下の手順で申請してみましょう。

 

火災保険申請のやり方

①保険会社に連絡して被害内容を伝え、保険適用できるかを聞く

②申請書類を送ってもらう。

③修理工事の業者から「被害写真」「見積書」をもらう。

④申請書類をご自身で記入する

  • ※保険代行業者というものもありますが、費用が掛かります。
  • 書類は難しいものではないので、ご自身での記入、申請をおすすめします。

⑤保険会社へ申請を送り、現地調査(鑑定)をしてもらう。

⑥保険金の確定、入金

適用範囲や金額などの詳細は保険会社・保険内容によって異なります。

まずは保険会社に問い合わせてみましょう。

 

【注意!】保険適用外のパターン

  • ・経年劣化による雨漏り
  • ・新築時の施工不良による雨漏り※1
  • ・リフォーム、増築による雨漏り※2
  •    
  • これらの場合は原因が異なるため、火災保険は適用されませんのでご注意ください。

※1)施工不良の場合は「住宅瑕疵(かし)保険」が適用される可能性があります。建てた会社に連絡しましょう。

※2)リフォームが原因の場合は、その施工業者が「リフォーム瑕疵保険」に加入していれば保険適用になる可能性があります。施工業者に連絡しましょう。

 

 

4章 損しないための業者選び3つの注意点

雨漏りの修理は、信頼できる業者かどうかをきちんと見極めて依頼しましょう。

なぜなら、高額な工事になることが多いため、万が一不備やごまかしがあると大きな損をしてしまうからです。

見極めるために重要な点を3ご紹介します。

依頼する際は、ここを必ずチェックしておきましょう。

 

4-1 見積書の「一式」表記はNG

見積書には、必ず「どんな工事を」「どの範囲やるのか(数量)」を記載してもらいましょう。

なぜなら、雨漏り修理は様々な修理の種類がある上に、全体を修理するのか、部分的に直すのかなど、どこまでやるのかもケースごとに変わるからです。

ここが不鮮明だと、依頼したつもりでいたのに「そこは見積にないので追加料金です」ということで後々費用がかかってしまう可能性があります。

NG例:

悪い見積例

内容の詳細が分からず、どんな工事をどこまでやってくれるのか不明です。

 

良い例:

良い見積例

工事の項目ごとに詳細が分かれていて、工事範囲も明確です。

何をどこまでやってくれるのか?をしっかり見積に記載してくれるところに依頼しましょう。

 

4-2 大幅な値引きはNG

値引きは本来嬉しいものですが、50万を超えるような高額な値引きを提示してくる業者は避けましょう。

はじめから値引きを前提に割高な見積を作っている可能性が高いからです。

「奥さんのために赤字覚悟でやりますね!」と言っても、本当に赤字の工事をする業者はありません。

 

また、本当に無理に値引きをしようとした場合は、材料費を浮かせるために見えないところの修理をやっていなかったり、

早く工事を終わらせるために雑な修理で終わらせてしまったり、

と、品質が落ちることにつながってしまいます。

大きな値引きをしてくる業者はやめましょう。

 

4-3 「雨漏りが絶対に直ります!」という業者はNG

雨漏り修理については、「これで絶対に直ります」と断言してくる業者はやめましょう。

なぜなら、雨漏りの原因特定はプロでも非常に難しいからです。

水はどんな隙間からでも入りますし、家の内部は複雑に組み合っています。

原因だと思ったところを塞いでも、実はもう一つ別の侵入経路があったかもしれません。

 

一度雨漏りをしまったら、今後再発する可能性をゼロにするのは大変です。

絶対直る、と言い切る会社ではなく、

工事後のアフターメンテナンスに力を入れていて、今後も長い付き合いができる会社を選びましょう。

地元密着の会社

 

5章 雨漏りの再発リスクを減らす4つのコツ

適正費用で雨漏りの修理をしたからこれでもう大丈夫!と放置するのはやめましょう。

なぜなら、お家は今後も雨風にさらされ続けるからです。

経年劣化や気候の影響での劣化が完全になくなることはありません。

 

しかし、何度も何度も修理費用をかけるのはもったいないですよね。

修理後の再発リスクを減らすためにできるポイントを4つご用意しました。

ぜひ実践して、将来的な修理費用の発生を少しでも減らしましょう。

 

5-1 屋根の定期点検をする

屋根は3~5年に1度は点検しましょう。

なぜなら、普段見えない分、発見が遅れると被害が大きくなりやすいからです。

水は重力に従い、上から下に流れていきます。

お家の一番上の屋根に異常があれば、お家全体のどこで雨漏りをしてもおかしくありません。

一番大事な屋根は、修理業者やハウスメーカーで必ず定期点検して貰いましょう。

 

注意!屋根に自分で登るのは大変危険です。必ず専門業者に依頼しましょう。

 

5-2 台風などの後には点検してもらう

大型台風のあとや、近隣で何か被害があったという場合は、念のためでも点検してもらいましょう。

自分の家は修理していたので大丈夫だったが、近所の瓦が飛んできて二次被害が起こっていた、ということもあるからです。

逆に、点検して特に何もなければ、本当に安心して過ごすことができます。

 

人間と同じで、早期発見できれば簡単な補修で済むこともあります。

気になったときには思い切って点検して貰うようにしましょう。

 

5-3 屋根、外壁は適切な時期に塗装する

塗装された家

屋根や外壁は、適切なタイミングで塗装しましょう。

なぜなら、塗装しないとひび割れなどの劣化を起こし、雨漏りの原因になるからです。

 

塗装が必要かどうか知るには、水をかけてチェックするのが一番簡単です。

■塗装が必要な状態

外壁の給水

外壁が水を吸いこんでいます。

壁や屋根は、水を吸い込むと膨張し、乾いたときに収縮、という動きを繰り返すようになります。この動きが負荷をかけて、ひび割れを起こします。塗装を検討しましょう。

■まだ塗装は不要な状態

外壁の水滴2

水が水滴になって滑り落ちています。塗装の効果で水を弾いているので、膨張収縮によるひび割れの心配はありません。

 

↓塗装のタイミングの見極めについて、さらに詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

5-4 ベランダは1015年で防水工事をする

ベランダやバルコニーは、10年~15年おきに防水工事をしてあげましょう。

ベランダの床も経年劣化によってひび割れを起こしてしまうからです。

洗濯物などで毎日のように出入りする方も多いですよね。

実はお家の中でも傷つきやすく、雨漏りの原因になりやすい場所です。

定期的なメンテナンスで、雨漏りのリスクを減らしましょう。

 

↓ベランダ防水の時期や費用について詳しくはこちらをご覧ください。

 

まとめ

いかがでしたか?

雨漏りの修理費用は、まず原因が分かっていないと判断できない、というのが正直なところです。

また、原因調査にも別途費用がかかることもあります。

大きな工事になりやすいからこそ、相場価格を知って損する危険を減らしましょう。

火災保険について知っておくと費用負担も少なくできます。

 

特に雨漏り修理で多い「屋根の葺き替え」を検討している方は、こちらに詳細がありますのでぜひご覧ください。

 

そして大切なのは業者選びです。

適正価格でよい工事をしてもらうために、信頼できるところを見つけましょう。

雨漏りはいつどこで起こるか分かりません。

せっかく修理したからには、お家全体の点検やメンテナンスをしっかりして再発を防ぎ、将来的な修理費用がかからないようにしましょう。

 

雨漏りを直す・防ぐということは、お家の寿命を延ばすということです。

大切なお家で今後も永くお住まいいただくために、お役に立てれば幸いです。

 

お読みくださりありがとうございました。