これで安心!屋根の葺き替え費用相場から優良業者選びまで徹底ガイド

屋根の葺き替え

業者から「屋根の葺き替え」をすすめられたけど、そもそも葺き替えってどんなものか良く分からない…

とお困りの方も多いのではないでしょうか。

 

葺き替えとは、屋根を新しいものに交換する工事のことです。

一生で何回も経験することがない大掛かりな工事なのであまり馴染みがなく、

また塗装などのメンテナンスと比べて費用も高額になるため、不安を抱える方が多いと思います。

 

そこでこの記事では、屋根の葺き替えについて、基本的な知識をプロの目線で解説します。

まずは葺き替え工事の概要メリット・デメリット必要な時期費用相場を知って、葺き替え工事をすべきかどうかを判断しましょう。

後半では、葺き替え工事を本格的に検討する方に向けて、お得にする方法工事の流れ、そして優良業者を選ぶコツもご紹介します。

 

屋根はお家の生命線です。

葺き替えについて知ることで、長く安心してお住まいいただけるようになりますので、ぜひじっくり読んでみてくださいね。

 


1章 屋根の葺き替え工事とは

屋根の葺き替え工事」とは、現在の屋根を撤去し、新しい屋根に取り換える工事です。

言うなれば“屋根の全交換”です。

寿命が来てしまった・雨漏りしてしまった屋根のリフォームや、重たい瓦を軽いものに変えて耐震性を改善したいという場合に行われます

 

メリット

・下地など、傷んだ部分をすべて新しいものに取り替えられる

・重い屋根を軽い屋根に変えると、耐震性が向上する

・見た目の印象をがらっと変えることができる

 

デメリット

・費用が高額

・工期が1020日ほどかかる

 

規模の大きいリフォームなので、塗り替えのように何回も行うものではなく、必要になったタイミングでやる、ということがほとんどです。

次の章では、葺き替えをするタイミングについて解説していきます。

 


2章 葺き替えが必要な時期

ぼろぼろのお家

多くの場合、葺き替えは屋根が寿命を迎えたときに行われます。

寿命を過ぎると、家を守るという屋根の役割を果たさなくなり、雨漏りを起こしてしまいます。

寿命が近づいていたら雨漏りが広がる前に葺き替えるのがおすすめです。

屋根の寿命の目安を、「年数」と「劣化症状」でそれぞれご紹介しますので、ご自宅が当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

 

2-1 [建材別]年数の目安

屋根材

寿命の目安

スレート

20~30

和瓦

50~80

セメント瓦・モニエル瓦

30~40

アスファルトシングル

15~30

トタン

15~20

ガルバリウム鋼板

20~30

 

屋根の寿命は建材によって異なります。

ただし、同じ屋根材でも日当たり・風当りなどの環境や、正しくメンテナンスされていたかによってお家一軒一軒に寿命の差が出てきます。

年数はあくまで目安とお考え下さい。

 

2-2 劣化症状での目安

葺き替えが必要と判断されるのは、主に

  • 塗装ができないほど、表面が傷んでいる
  • 下地まで傷んでいる(屋根から雨漏りしている)

という状態になったときです。

 

具体的には、

  • ・全体的なひび割れ
  • ・下地の劣化、たわみ
  • ・雨漏り

などの症状が出ていたら、そろそろ寿命なので葺き替えを検討しましょう。

 

全体的なひび割れ

屋根 ひび割れ

屋根全体にひび割れ、欠けがあります。

すでに強度が失われており、補修をしてもあまり意味が無いため、葺き替えがおすすめです。

 

下地の劣化、たわみ

下地板

下地が弱っている屋根の上を点検で歩くと、傷んだ木のふかふかした感触が分かることがあります。

下地までしっかり直すために、葺き替え工事が必要です。

 

雨漏り

雨漏り

すでに屋根から雨漏りを起こしている場合も、葺き替え工事が必要です。

水が浸透して悪くなった部分をすべて交換してあげる必要があります。

 


3章 葺き替えの費用相場

屋根の葺き替え工事費用は、一般的な30坪程度のお家でも90~250万円ほどと、かなり幅があります。

 

現在の屋根

葺き替え費用相場

120~250万円

スレート

95~220万円

金属(トタン)

90~200万円

※2階建て、屋根面積100㎡とした場合の概算

これは、「現在の屋根材」によって撤去・処分費が、「新しく使う屋根材」によって材料・施工費が大きく変わるからです。

今のお家がどんなもので、これからどんな屋根に変えるのかは人それぞれですので、費用に幅が出てきます。

 

>費用の内訳詳細や見積もり事例などを知りたい方はこちら

 

☆現在の屋根が瓦以外の方は、カバー工法の方が安く収まる!

屋根を交換する「葺き替え工法」に対し、屋根をそのまま重ねる「カバー工法」というものがあります。

こちらは既存の屋根材の撤去・処分がないため、その分20~30万円ほど費用がお安く収まります。

また、工期も12日は短くなります。

現在の屋根がスレート、トタン、金属系のお家はこのカバー工法ができる可能性があるので、出費をお安く抑えたい方は、ぜひ業者さんに聞いてみてください。

ただし、以下の場合は施工できませんのでご注意ください

  • ・屋根が瓦の場合
  • ・劣化が進行している場合

カバー工法ができるかどうかは、必ず専門業者に点検してもらって判断しましょう。

 

>参考記事

 


4章 補助金や保険を活用してお得に工事しよう

葺き替え工事はどうしても高額な費用がネックになってしまいます。

そんな、費用面でお困りの方は、補助金」や「火災保険」の活用を検討してみましょう。

 

【補助金】

重たい瓦屋根を軽量のものに葺き替える場合、耐震リフォームとして補助金がもらえる場合があります。

また、葺き替えた屋根材によって遮熱効果や断熱効果が得られる場合は、エコリフォームとして補助金の対象になることがあります。

 

ただし、そもそもの補助金の有無、条件、貰える金額などは自治体次第です。

ご自宅に適用できる補助金制度があるかどうか、まずは各自治体に問い合わせてみましょう

 

>参考サイト

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

↑こちらのサイトでは、地方公共自治体による支援制度を検索できます。

 

>補助金の申請方法など詳しくはこちら

 

火災保険

台風

台風や大雪など、自然災害による破損が原因で葺き替え工事を行なう場合には、火災保険が使える場合もあります。

ご加入の保険に「風災補償」が含まれていれば、適用できる可能性があります。ぜひ一度チェックしてみましょう。

 

ただしこちらも、適用条件や貰える金額は保険によって異なりますので、詳しくは各保険会社さんに問い合わせてくださいね。

>火災保険の申請方法など詳しくはこちら

 


5章 事例付き!おすすめの屋根材4

葺き替えする屋根材にも、たくさんの種類があります。

その中でも今回は、実際に人気の高い代表的な4種類についてご紹介します。

それぞれ特徴、メリットデメリットがありますので、比較して選びましょう。      

 

※屋根の勾配

屋根の勾配

屋根の勾配(傾き)によって使える屋根材が限られることがあります

なぜなら、勾配が違うと水はけが変わるため、屋根材によって雨漏れしやすくなったりする危険があるからです。

そのため今回は「必要勾配」も記載しています。

実際には、屋根材メーカーや商品によって少しずつ違いがありますので、大体これくらいなら我が家は使えるんだな、と認識しておくと良いでしょう。

 

5-1 シンプル好みにおすすめ|ガルバリウム鋼板

金属屋根

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム・亜鉛合金めっきの加工金属で、さびや腐食に強い金属です。

安価なものから高級タイプまで様々あり、屋根リフォームでは非常に人気です。

デザイン

シンプルですっきりした見た目。表面は平滑なものが標準だが、細かい凹凸をつけて落ち着いたデザインにした高級タイプもある。

単価

5,000~10,000/

耐久性

20~30

メリット

価格と性能のバランスが良い。非常に軽量で地震の際の負担が少ない。トタンよりも錆びにくく、耐候性が高い。

デメリット

薄い金属のため、雨音などが響く可能性がある。(厚みのあるもの、断熱材付のものであれば軽減される)。色褪せすることがあるため、見た目が気になる場合は再塗装が必要。

必要勾配

1寸勾配以上

 

5-2 高耐久かつおしゃれ!|ジンカリウム鋼板

ジンカリウム(自然石粒付き鋼板)

ジンカリウム鋼板は、ガルバリウム鋼板とほぼ同じ組成の金属ですが、表面を石粒でコーティングした製品が多いものです。

その分、錆びや色あせにも強く、耐久性を求める方には近年広まってきている屋根材です。

デザイン

金属の上に細かい自然石粒をコーティングしてあります。ガルバリウムよりもマットな高級感ある見た目になります

単価

8,500~15,000/

耐久性

30~50

メリット

錆び、色あせに強く高耐久。ほとんど塗り替えが不要なため、メンテナンスコストが低く済む。

デメリット

費用が高額。日本ではまだ認知度が低く、扱っていない業者も多い。

必要勾配

2.5寸勾配以上

 

>ジンカリウム鋼板の性能について詳しくはこちら

 

5-3 洋風にしたい方へ|アスファルトシングル

アスファルトシングル

アスファルトシングル屋根とは、シート状の屋根材です。

もともと北米で長らく使われていて、柔軟性のあるシートにアスファルトや石材の砂粒を圧着しています。

デザイン

洋風でおしゃれな外観。カラーバリエーションも豊富にある。複雑な形の屋根(半円、ドーム型など)にも対応しやすい。

単価

5,000~8,500/

耐久性

15~30

メリット

価格と耐久性のバランスが良い。非常に軽量で地震の際の負担が少ない。色褪せしにくい。

デメリット

商品によってグレードの幅がある。塗装が適さないため、再塗装で色を変えることができない。断熱性がない。

必要勾配

2.5寸勾配以上

 

5-4 重厚感ある趣|軽量瓦

ルーガ

(写真:ケイミュー『ルーガ』

軽量瓦は、従来の和瓦(粘土瓦、陶器瓦など)の弱点である重さを解消した瓦です。

厚み、重厚感はそのままに、セメントが主成分のため、粘土を焼いた瓦よりも軽くなります。

※メーカーによっては金属製の瓦もあります

デザイン

重厚感があり、和風建築に非常に適している。

単価

6,000~12,000/

耐久性

20年~40

メリット

非常に耐久性が高く、メンテナンス回数が少なく済む。

デメリット

費用が高額。屋根の形状によっては施工できない場合がある。

必要勾配

3~4寸勾配以上

 


6章 葺き替え工事の流れ

屋根の葺き替え工事は、およそ1020ほどかかります。

使う屋根材や屋根の大きさによっても変わってきますが、工程(工事の流れ)は大体同じです。

ここでは、実際の工事の流れを見ていきましょう。

 

1.足場架設

足場着工

期間:1

屋根工事は高所作業のため、安全にすすめるための足場が必要です。

組み立てには数時間かかるため、基本的にはこの日は組み立て作業で終了です。

 

2.既存屋根の撤去

屋根の撤去

屋根の撤去

期間:12

今ある屋根材を取り外していきます。

重たい瓦や、複雑に組み合った形の屋根の場合は2日以上かかる場合があります

 

3.下地板の増し張り/張り替え

下地板

期間:1

屋根材の下の板(コンパネ等とも呼ばれます)を補強します。

劣化が進んでいた場合は、新しく張り替えます。

 

4.ルーフィング(防水シート)張り

ルーフィングシート

期間:1

防水性を持たせるためのシートを張ります。

 

5.屋根取り付け工事

屋根の取付

期間:23

屋根本体を葺いていきます。

下の方から一枚ずつ重ねて固定、重ねて固定、…という作業です。

 

6.役物(角・先端部など)の取り付け

役物取付

期間:1

屋根の先端や棟(頂上)、壁との境目など、水が入らないように部品を設置します。

板金や専用の部材を使っていきます。

 

7.手直し・足場解体

屋根の葺き替え

期間:1

全体点検をして、足場を解体します。

最後にまわりの清掃などを行い、完了です!

 


7章 安心できる良い工事にするための業者選びのコツ

屋根の葺き替えをする際は、しっかり業者を選びましょう。

なぜなら、葺き替え工事は知識・技術がいる上に、大きな工事で周りへの影響もあるため、業者の質で工事の満足度が左右されるからです。

安心して頼める業者のチェックポイントをまとめましたので、一緒に見ていきましょう。

 

7-1 見積もり書の記載が細かい

葺き替え工事では、必ず詳細な見積もりをくれる業者を選びましょう。

業者によっては「屋根 葺き替え工事1式=○○円」とだけ記載されている場合もあります。

これだと数量があっているのか、どんな材料を使うのか、適正な単価で出された見積もりなのか確認できないですよね。

 

①施工する面積や数量②どんな材料を使うか③単価相場はいくらなのかがきちんと記載されている見積もりをくれる業者を選びましょう。

 

▼見積例

屋根ふきかえ 見積例

>見積書の細かい項目など詳しく知りたい方はこちら

 

7-2 下請け業者を使わない

屋根の葺き替えは、下請けを使わない、屋根工事・住宅リフォームの専門業者に依頼しましょう。

なぜなら、下請けが入ると中間マージンが発生して費用が割高になるからです。

中間マージン 屋根工事

大手リフォームチェーンやハウスメーカーなどの大きな会社に頼んでも、実際に工事に入るのは地元の下請け業者です。

同じ工事内容でも、下請けを使わない地元の専門業者に依頼した方が、お安く工事できます。

 

葺き替えは金額が大きな工事だからこそ、下請けを使っていない地元業者で、適正価格の工事をしてもらいましょう。

 

7-3 家から1時間圏内にある

地元企業

葺き替え工事の依頼は、地元の会社を選びましょう。

なぜなら、大事な屋根の工事中に何かあった際すぐ駆けつけてもらえるからです。

車で1時間以内くらいを目安にしておくと良いでしょう。

 

突発的な雨や強風などは、近年の日本ではもう珍しくないですよね。

遠くから来てくれている場合だと、万が一の際、せっかく工事を始めたのに対応が間に合わなくて雨漏れしてしまった、という事にもなりかねません。

 

また、工事が終わった後も頼りやすい、というメリットもあります。

屋根はご自身で見たり登ったりがあまりできない場所です。

例えば台風でアンテナが倒れたとか、瓦が一枚割れてしまったとか、そういった緊急の際に慌てて業者を探す手間がなくなります。

 

お家を守ってくれている屋根の工事です。

長い付き合いができて、困った時に頼れる距離にある会社を選びましょう。

 

7-4 近隣への挨拶回り、気配りをしてくれる

葺き替え工事はご近隣への挨拶も業者側でしっかりやってくれるところにしましょう。

なぜなら、葺き替えは足場を組んで、屋根材の撤去や組み立てでホコリも飛び、作業音も出てしまう、大きな工事だからです。

 

事前の工事日程の連絡

作業車の駐車場所・時間は近所迷惑にならないか

隣家にホコリが飛ばないような養生(ビニールや布の覆い)

など、気配りしなければいけないことがたくさんあります。

 

経験のある会社であれば、挨拶用の粗品(タオル等)や、お知らせの手紙のテンプレートなどが整っています。

「近所への挨拶はやってくれますか?」と聞いて、そうした挨拶の用品を見せてくれるところなら安心でしょう。

工事前の挨拶

さらに慣れている会社だと、

「近所に車の出入りが多い方や、小さいお子さんがいるところはありますか?そうしたお家は工事を気にすると思うので、少し離れていても一言挨拶に行きますよ」

などと丁寧な気遣いをしてくれるところもあります。

ここまでやってもらえればご近隣に迷惑をかけずにすすめられ、非常に安心できますよね。

今後も長く住むお家ですから、ご近所も大事にしてくれる会社を選びましょう。

 

7-5 工事中の様子を写真に撮ってくれる

施工写真

施工中の様子を写真撮影し、渡してくれる業者に依頼しましょう。

屋根の工事は特に、お客様が確認できない場所だからです。

こうすることで、見えないところでの手抜きの心配がなくなります

業者側もきちんとした工事をしているという証明になります。

全ての業者が見えないところで手を抜くわけではありませんが、見えて確認できるに越したことはありません。

 

また職人にとっては、屋根の上にカメラを持って行って工程ごとに写真を撮るのは、かなり面倒な作業です。

それでも写真を撮ってくれる業者はかなり良心的で、丁寧な作業をしてくれることが期待できます。

 

注意!足場は非常に危険です!絶対に自分で登らないようにしましょう!

 


まとめ

屋根の葺き替えとは、既存の屋根を撤去して新しい屋根に交換する工事です。

各屋根材の寿命の時期や、雨漏れなどの劣化症状が進行してしまった際に必要になります。

 

費用相場は、既存の屋根・新しい屋根など様々な条件によって変動しますが、概算は以下の通りです。

現在の屋根

葺き替え費用相場

120~250万円

スレート

95~220万円

金属(トタン)

90~200万円

※2階建て、屋根面積100㎡とした場合の概算

少しでも出費を抑えたいという方は、補助金や保険の活用を検討しましょう。

 

葺き替えにおすすめの屋根材は

  • ・ガルバリウム鋼板
  • ・ジンカリウム鋼板
  • ・アスファルトシングル
  • ・軽量瓦

です。

デザインや機能、価格のバランスを見て選びましょう。

 

工事は、足場の組み立てから解体まで含め、1020日ほどかかります。

安心できる良い工事にするために、きちんとした業者を選びましょう。

ポイントは以下の5つです。

  • ・見積もり書の記載が細かい
  • ・下請け業者を使わない
  • ・家から1時間圏内にある
  • ・近隣への挨拶回り、気配りをしてくれる
  • ・工事中の様子を写真に撮ってくれる

 

大事なお家のための工事に、少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

◆屋根葺き替えでは足場を立てますので、外壁も一緒にメンテナンスするのがおすすめです。

 

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