モルタルのひび割れ原因徹底解説!プロが教える危険度と補修方法3選

モルタルひび割れ

モルタルのお家は、日本の風土に合った外壁。

きれいに維持したいけれど、ふとした時に気付いたひび割れに

このひび割れって、マズイものかな?

まだ築浅なのに、どうして?

と、原因も分からず、不安な気持ちになっている方も多いはず。

 

実は、モルタルは築浅でも、他の外壁材よりひび割れが起きやすいのです。

 

なぜひび割れが起きてしまうのかそれは悪いものなのか、など、ひび割れに関する疑問や不安が全て解決できるように、このページでしっかりとお伝えしていきます。

更にはモルタルがきれいな状態で長持ちするコツも併せてお伝えします。

 

モルタルのひび割れの原因を理解して、きれいな状態の外壁を維持していきましょう!

 


1章 5つのひび割れ原因と危険度

モルタルがひび割れる原因は主に5つあります。

どの原因にも共通しているのは、ひびの大きさに程度はあっても、安心できるひび割れは無いということです。

 

そもそもモルタルは、セメント・水・砂を混ぜて作った材料を、ラス網という金属のベースに左官で作っていく外壁のことです。

固める手段が乾燥というだけあって防水性が低いので、仕上げに塗装をして防水機能を上げています。

モルタル

そんなモルタルがひび割れる原因を、よく起きる順に説明します。

 

1-1 モルタル自体の乾燥|★☆☆

モルタルひび割れ

原因

モルタル自体の乾燥

危険度

★★☆☆☆

起きる時期目安

2年~

対策

補修、外壁塗装

モルタル自体の自然乾燥が原因でひび割れが起きます。

材料を左官で塗りつけ、家が完成した後でも、実はモルタル自体が乾燥を続けているため、築2~3年頃を目安に自然とひび割れが出てきます。

経年で必ず起きてしまいますが、乾燥しきって家の状態が整ったという証拠なので、すぐにどうにかしなくては、という緊急の症状ではありません

但し、数年内に対策をしないと、ひびが広がってしまう可能性があるため注意しましょう。

 

モルタルひび割れ

出典:おい川塗装店

▲表面の塗膜にひび割れができた状態。

外壁自体の亀裂にはなっていないため、軽症と言えます。

 

1-2 紫外線・雨による経年劣化|★★☆

モルタル 劣化

原因

紫外線・雨による経年劣化

危険度

★★★★☆

起きる時期目安

5年~

対策

外壁塗装

紫外線や雨による経年劣化が原因で、ひび割れが起きます。

紫外線や雨には、表面の防水塗装の膜を劣化させる力があり、モルタルが雨を吸水するようになると、乾燥と吸水を繰り返して膨張・収縮の負荷が掛かるため、ひび割れが起きてしまいます。

このひび割れは、既に雨水を吸水しやすくなってしまっているため、早々に対策をしないと、もっとひびが増える原因になってしまいます。

 

モルタルひび割れ

▲経年劣化でひび割れたモルタル

 

モルタルひび割れ

▲窓サッシ下も、経年劣化でひび割れしやすい部分です。

 

1-3 地震などの自然災害|★★★

弱った家のイラスト

原因

地震などの自然災害

危険度

★★★★★

起きる時期目安

対策

補修、外壁塗装、左官

地震などの自然災害が起きた時に、揺れが原因でひび割れが起きます。

建物自体が揺れで動きが出てしまうと、歪みに耐え切れずひびが入ってしまう可能性が高いためです。

モルタルは圧力にはある程度強いですが、揺れにより想定していない方向への力が加わると弱く、特に重い瓦屋根だと揺れが強くなるため、ひび割れが起きやすいです。

被害によってはボロッと崩れてしまうことも想定されるため、その場合は早急な対応が必要です。

 

モルタルひび割れ

▲地震後に広がったひび割れの様子

特に横に入るひび割れは、地震や地盤の影響であることが多いです。

 

モルタル 劣化

▲崩れて穴が開いてしまったモルタル

 

1-4 気象の大きな寒暖変化|★★☆

モルタル 劣化

原因

気象の大きな寒暖変化

危険度

★★★★☆

起きる時期目安

対策

補修、外壁塗装

気象の寒暖変化が大きいことが原因でも、ひび割れが起きます。

モルタルは、通常時も暑い日は膨張・寒い日は収縮をします。

普段は影響のない範囲での動きですが、この差が激しいと、モルタルが耐えきれずひび割れしてしまいます。

また雪が多く降った場合は、その重みで変形することもあります。

ひび割れの度合いによりますが、次のひび割れが起きる前に、近いうちの対処をしておいた方が安心でしょう。

 

1-5 施工不良|★★★

施工不良

原因

施工不良

危険度

★★★★★

起きる時期目安

対策

補修、外壁塗装、左官

施工不良が原因でも、ひび割れが起きます。

材料の練り混ぜや配合、下地処理などが行き届いていないと、短期間でひびや崩れの素になるためです。

施工不良が原因と見られる場合は、いつ他の部分にもひび割れが起きてもおかしくないので、早々に業者の点検から対策を取った方が良いでしょう。

 


2章 ひび割れの放置は建物の劣化に繋がる!

モルタルひび割れ

モルタルのひび割れは、放置しておくと建物自体の劣化に直結します。

ひびが出ているということは、そこから雨水を吸水し、更にひびを深く広く広げてしまうためです。

 

雨水が内側のラス網というベースの金属まで届いてしまうと、濡れて錆びが発生し、内側からモルタルを崩したり、雨漏りしたりする原因になります。

ラス網が錆びると、外壁全体の強度も落ちて、最悪左官工事のやり直し上からカバーをする大規模工事に繋がる可能性もあるため、どんなひび割れでも、放置しないことが大切です。

 

モルタルひび割れ

▲ひび割れにカビが繁殖しているモルタル。

根を張るほど水分を吸い込んでしまった外壁の証拠です。

特に横に入ったひび割れは雨水も受け止めやすいので、早急な対処が必要なひび割れです。

 

ひびの入った家

▲ひび割れを繰り返してひびだらけになった家。

見た目だけでなく、家の強度も落ちています。

 

モルタルひび割れ

▲ひび割れた後も水を吸い続け、モルタルが膨らんで崩れかけています。

 

ひび割れは1つの劣化目安です。

他にも以下のような症状がある場合は、ひび割れと同様、劣化のサインなので、これらも含めメンテナンスの目安にしましょう。

  • ・モルタルの変色
  • ・触れると粉が手につく(チョーキング)
  • ・表面の膨れ、剥がれがある
  • ・既に脱落、欠けているモルタルがある

 


3章 ひび割れを直す方法と費用相場

ひび割れを放置しないために、修理をしましょう。

そのための方法は主に3種類、費用相場と一緒にお伝えします。

ひび割れの程度によって選択は変わりますので、ご自身の家で起きている症状と比較して見当をつけましょう。

 

3-1 コーキングで応急補修/1万円~

クラック補修

コーキングでひび割れを応急的に補修できます。

コーキングは半練りのゴム状の材料で、これで隙間を埋めることで雨の侵入を防ぐことができます。

作業自体は複雑ではないため、DIYでやる方も多いですが、ひび割れの原因が外壁自体の劣化の場合は根本解決にならないため、あくまで応急処置として考えておきましょう。

 

費用相場は業者に依頼すると、1か所あたり10,000~50,000円ほどです。

但し、高所の作業になると別途足場を建てる必要があります。

修理方法

コーキングでひびを埋める

費用相場

10,000~50,000/1か所

できる条件

3mm以下の細いひび割れのみ

 

1mm以下のひび割れをとりあえず自分で直したい!と思う方はこちらの記事もお読みください

 

3-2 塗装工事でひび割れ防止/70万円~

モルタル塗装

塗装工事をすると、全体のひび割れも修繕・防止できます。

塗装は防水機能が復活する工事なので、ひび割れの進行を止めることができるからです。

塗装で色付けを一緒にすることで、ひび割れの補修痕も目立ちにくくできるので、美観を守るためにも、塗装工事は有効で最もポピュラーなメンテナンスです。

 

費用相場は使用する塗料のグレードや、お家のデザインによって異なります。

修理方法

塗装工事で補修して、防水効果も高めてひび割れを防止する。

費用相場

70~165万円

できる条件

モルタルに大きな崩れがない、

モルタル自体の寿命がきていない。

30坪塗料相場表

※30坪、二階建ての場合の概算

 

>モルタルの塗装について更に詳しく知りたい方はこちらもお読みください。

 

3-3 左官工事で修復/3.5万円~

左官補修

大きく欠けたり、崩れてしまったりした部分は、左官工事で修復します。

左官をやり直すことで、元の形が形成できるためです。

ひび回りが脆くなり、崩れる寸前の場合も左官工事で修復しましょう。

 

左官工事は、左官屋さんに依頼しますが、今は職人の数が減ってきていることもあり、工事に取り掛かるまでに時間が掛かる可能性もあります。

必要だと思ったら早めに修理を依頼しましょう。

修理方法

大きく欠損した部分を左官工事で修復する。

費用相場

35,000円~70,000/

できる条件

地震などで崩れが出たモルタル、施工不良でやり直しが適したモルタル

 


4章 モルタル維持のコツは定期的なメンテナンス

点検

モルタルをひび割れなく維持するコツは、期的なメンテナンスです。

モルタルや表面の塗装の膜は、経年とともにどうしても劣化をしてしまうため、ひび割れが直せる段階で定期的なメンテナンスをすることが、美観も防水機能も維持した家を保つコツです。

 

防水機能を維持する工事の専門は「塗装専門業者」なので、信頼できる塗装専門店に定期的な点検やメンテナンスが依頼できるようにしましょう。

 


まとめ

モルタルのひび割れ原因は、主に5

  • ・モルタル自体の乾燥
  • ・紫外線・雨による経年劣化
  • ・地震などの自然災害
  • ・気象の大きな寒暖変化
  • ・施工不良

がありますが、共通して言えるのは「放置して大丈夫なひび割れはない」という点です。

ひび割れの放置は建物の劣化に直結するためです。

そのため、ひび割れは症状に応じて

  • ・コーキングで応急補修/1万円~
  • ・塗装工事でひび割れ防止/70万円~
  • ・左官工事で修復/3.5万円~

でメンテナンスをしましょう。

 

モルタル維持のコツは、定期的なメンテナンスです。

塗装専門店に点検やメンテナンスを依頼して、良い状態のモルタルを保っていきましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

◆ひび割れを見つけたら一度外壁の点検をして、状態を見極めてから正しく対処しましょう。

外壁はプロによる点検が必要!内容・チェックポイントと業者の選び方

 

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