外壁塗装は金額が100万円近くかかる、大きい出費ですよね。
それだけに、
「いつ・どのように支払うのか良いの?」というところから、
「どうせ払うなら、自分にとって少しでもメリットある方が良い」とお考えの方も多いはず。
そこで今回この記事では、外壁塗装の支払い方法から適切な支払いタイミング、更には、支払うメリットがあるお得ポイントまで紹介します。
読んでいただければ、ご自身がどんな支払い方にするかも決められますし、折角の塗装工事ですから、少しでもお得な情報をゲットしておくに越したことはないですよね。
知って得する「外壁塗装の支払い方法」をしっかりと確認して塗装工事をしましょう。
目次
1章 外壁塗装の支払い方法は4種類
外壁塗装の支払い方法は主に4種類あります。
それぞれの特徴など比較してお伝えしますので、ご自身に何が一番合っているか考えながら見てみましょう。
4つの支払い方法は
- ・現金(振込)払い
- ・リフォームローン
- ・クレジットカード
- ・財形貯蓄
です。
こんな人におすすめ! | |
現金(振込)払い | 既に資金が用意できている、面倒なことは嫌 |
リフォームローン | 資金がない、住宅ローンの支払い中、 進学などのライフイベントが控えている |
クレジットカード | とにかくポイントがほしい |
財形貯蓄 | 会社の制度が整っていて制度に1年以上加入している |
4つ紹介をしますが、全てがどの業者でも利用できる訳ではありません。
上記に対応している業者かどうかは事前に確認しましょう。
それではまず特徴を具体的に紹介していきます。
1-1 現金(振込)払い
最もポピュラーな支払い方法が「現金(振込)払い」です。
通常外壁塗装は、家のメンテナンス資金が用意できている方が実施することが多いためです。
またローンなどと違い、審査の時間が必要ないため、お金の用意さえあればいつでも工事に入ってもらえる準備ができています。
難しいことを考えずに、ややこしいやり取りもなくできるため、面倒なことはしたくない方、資金に余裕がある方は現金(振込)払いを選ばれると良いでしょう。
☆支払いは振り込みが基本!
他の支払い方法と区別するために “現金”と表記していますが、振込による支払いが基本と捉えておきましょう。
キャッシュで大金を渡すのは、思わぬ事故に巻き込まれてしまうかもしれません。
領収の証拠も貰い忘れると、払った・払っていないというトラブルになるかもしれませんので、“現金”は、振込が基本と考えておきましょう。
その際、振込手数料が発生しますが、詐欺や事故のリスクを考えれば安いものと納得してください。
1-2 リフォームローン
リフォームローンは、ご自身で組むか、施工業者の提携ローンを使って組むことで利用できます。
最大のメリットは、月々の出費を抑えられる点です。
外壁塗装をすべき時期が来ているが支払いが不安、または希望の工事が予算オーバーという時は、ローンを利用すると良いでしょう。
支払い総額は現金払いよりも高くなりますが、住宅ローンとの借り換えで利率の変化や、住宅ローン減税制度を利用して、お家に関わる支払い自体が抑えられることもあります。
審査や書類の手続きに手間取るかもしれませんが、トータルで見てお得な場合は頑張って手続きをしてみましょう。
>外壁塗装のローン利用について詳しくはこちら
☆ローンをご自身で選ぶ場合、知っておいた方が良い知識がいくつかあるのでご紹介します。 ①公的融資と民間融資の2つがある 公的融資の金利の低さは魅力ですが、外壁塗装のリフォームであれば、審査の手軽さや全額融資可能なことがほとんどなので、民間融資を選ぶ方は多いです。
②無担保・有担保ローンの2つがある 手続きの複雑さや、諸経費を含めるとあまりお得にならない場合があるため、外壁塗装のリフォームであれば、無担保を選ばれる方がほとんどです。
③固定金利と変動金利の2つがある 変動金利の予想を一般の人がするのは難しいので、短期間で返済ができる・金利の変動が予測できる等の自信がなければ、固定金利を選ぶ方が無難でしょう。 |
1-3 クレジットカード
クレジットカードは決済が簡単で、且つポイントが付くというメリットがあります。
ですがデメリットとして、取り扱っていない業者や、割引の適用ができないということがあります。
これは業者がクレジット会社に支払額の3~5%の手数料を支払う必要があるため、割引が難しくなり、取り扱い自体も嫌がる会社が多いためです。
また決済のために業者の事務所に行く必要があることや、カード限度額が足りない場合は、一時的に限度額を上げる手続きをしないと決済できないので、よほどポイントが欲しい場合以外はあまりおすすめできません。
1-4 財形貯蓄
財形貯蓄とは、働いている会社が行っている、給与から天引きされる積立預金のことです。
この制度を導入している企業の従業員で、且つ55歳未満である場合は、この貯蓄を使用した支払いができるかもしれません。
但し、利用条件が決まっており、
- ・工事費用が75万円を超える
- ・リフォーム後の住宅に勤労者本人が居住する
- ・リフォーム後の床面積が50㎡以上ある
- ・居住用以外のリフォームをする場合は、居住用部分の工事費用が全体の1/2以上となる
という条件に適していないと利用ができないためご注意下さい。
※途中で転職をされた場合、新たな職場で財形貯蓄積立制度がない場合は利用できないので、ご注意ください。
2章 全額の支払いタイミングは完工後に
工事代金の支払いタイミングは、特に現金(振込)払いの方に向けて気を付けてほしいポイントです。
お金を全額支払うタイミングは、基本的には完工後になります。
業者によって支払いのタイミングは異なる説明があるので、具体的に説明をしていきます。
工事後の全額払い
最もスタンダートな支払い方法で、工事がすべて完了してから、工事代金を全額支払います。
業者にお金を持ち逃げされる心配もなく、施主側が工事完了に納得してからの支払いになるので、最も安全な支払いタイミングと言えます。
工事前・工事後の2回払い
2番目によく使われるタイミングの支払い方法です。
比率は
- ・頭金で端数を支払い、残りは工事後に全額支払い
- ・工事前後でそれぞれ半分ずつの支払い
の2パターンがあります。
業者側は材料費などに充てる資金が先にもらえるのと、施主側の支払い能力の確認ができるメリットがあり、
施主側は万一途中でトラブルがあったとしても、完工前に金額交渉の余地ができるので安心です。
工事前・工事中・工事後の3回払い
合計3回のタイミングで支払いをするのは、大きな金額の工事の時によくあります。
一般の戸建て住宅の場合は、まず利用されないと思っておいて良いでしょう。
特に、悪徳業者の手法として、最後の支払い代金を少なめ(全体の10%程度)に設定しておき、最初の2回の支払いが終わった後に、手抜き工事や、最悪工事を放置して逃げてしまうことがあります。
全ての3回払いが危険とは言えませんが、無理に3回に分ける必要がなければ避けましょう。
工事前の全額払い
工事前の全額支払いは最も注意が必要です。
どんな理由を言われても、工事をする前から全額支払わなければいけない理由はありません。
悪徳業者の手法では、工事前の全額支払いを促して持ち逃げしてしまうので、この支払方法しか受け付けていないような業者には依頼しない方が無難でしょう。
3章 工事代金がお得になる4つのポイント
ここまで支払い方法とタイミングを見てきましたが、支払いするにあたり利用するとお得になるケースがあります。
利用できるものはぜひ利用して、外壁塗装をお得にしちゃいましょう!
3-1 住宅ローンの控除を利用する
住宅ローンがある状態でリフォームローンの利用を検討している方は、住宅ローンの控除が受けられる可能性があります。
利用条件は、リフォームローンの内容が
- ・工事額が100万円を超える
- ・返済期間を10年以上で組んだ
- ・自分が住むための自己所有物件を工事した…など
が当てはまると、利用できます。
3-2 補助金・助成金を利用する
条件を満たせば、外壁塗装などの住宅リフォームに自治体からの補助金・助成金が出ることがあります。
これを利用することで工事代金自体を抑えることができます。
条件は各自治体によって異なりますが、外壁塗装であれば、5~100万円(※神奈川県の例より概算)ほど補助が受けられることがあるため、条件や必要書類をご自身で事前にしっかりと調べてから利用することをおすすめします。
>補助金についてもっと詳しく知りたい方はこちら
3-3 クレジットカードでポイントを獲得する
クレジットカードを利用すれば、その分ポイントが還元されるので、現金払いするよりお得です。
但し、それには前の章でも触れているデメリットとして
- ・利用限度額があるので、上限を上げないと利用できない場合がある
- ・クレジット払いを取り扱っていない業者がある
- ・事務所などに出向いて決済する必要がある
- ・業者は利用手数料がネックなので、値引きが適用できない場合がある
というものがあります。
それでも絶対にポイントが欲しい!という方は、大きな金額ですので、クレジットカードを利用してポイントを獲得しましょう。
3-4 ポイントサービス対応店で施工する
ポイントサービス店で施工をすると、支払い時にポイントを使用したり、貯めたりできるのでお得です。
リフォームでよくあるポイントサービスは“Tポイント”で、「見積依頼でポイントプレゼント!」という業者も少なくありません。
ただし、100万円近い工事をすると沢山のポイントをゲットできそうなイメージがありますが、実際は「1回の支払いで貯めることができるポイントは最大●●ポイントまで」など上限が設けられていることがほとんどです。
どれくらいポイント還元があるかを確認した上で、利用するかどうか判断した方が無難でしょう。
ここまで工事代金の支払い方からお得な情報までお伝えして来ましたが、代金を安くしたいからと言って、値段だけを決め手にすると、返って損をすることもあります。
安さを売りにして手抜き工事をされたり、無理にコストを削った、ずさんな工事をされたりしては、たまりません。
ご自身に合った支払い方法やタイミングを確認した上で、良い業者に良い工事をしてもらうことが最も重要です。
まとめ
いかがでしたか?
おさらいをすると、
■外壁塗装の支払い方法は4種類
- ・現金(振込)払い
- ・リフォームローン
- ・クレジットカード
- ・財形貯蓄
があり、それぞれのメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。
■現金(振込)支払い
メリット | デメリット |
・面倒な手続きは何もない ・希望のタイミングで工事に入りやすい | ・うっかり期日内の支払いを忘れてしまう ・詐欺にあう可能性がある ・手数料負担する場合がある |
■リフォームローン
メリット | デメリット |
・月々の支払い負担額が少なくて済む ・住宅ローンと併せて利率を下げることもできる ・資金が用意できてなくても工事ができる | ・トータルの支払額は利率に応じて高くなる ・手続きが複雑で、審査に時間がかかることがある |
■クレジットカード
メリット | デメリット |
・決済が簡単 ・クレジットカードのポイントがつく | ・利用限度額がある ・取り扱っていない業者がある ・事務所などに出向いて支払う必要がある ・業者の値引きが適用できない場合がある |
■財形貯蓄
メリット | デメリット |
・自分で積立するより利率がよく税金も安い ・無理なく資金を用意できる | ・家の購入やリフォーム以外には使えない ・利用できる条件が決まっている |
それぞれ使用条件もありますが、自分にとってどれが一番適しているかメリット・デメリットを理解して選択しましょう。
また全額の支払いタイミングは完工後が基本です。
工事前に全額支払いや、3回に分けての支払いを強制された場合はその業者は怪しいので、避けた方が無難です。
工事後の一括支払いが最もポピュラーで、工事前と工事後の分割支払いは施主と業者のどちらにとってもメリットがあると思ってよいでしょう。
工事代金がお得になるポイントとして挙げられるのは、
- 工事代金を抑えるためにできるもの
- ・住宅ローンの控除を利用する
- ・補助金・助成金を利用する
- 工事によって獲得できるもの
- ・クレジットカードでポイントを獲得する
- ・ポイントサービス対応店で施工する
があります。
いずれも利用する条件があるので、全てをやることは中々難しいですが、ご自身が何を重視するかによって選ぶと良いですね。
塗装工事は決して安い金額ではできません。
少しでも支払い方法やポイントをご自身に合ったものにすることによって、お得になる可能性がありますので、理解した上で工事へ進んでくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。