棟板金とは:必ず起こる「釘の抜け」と補修方法・費用相場を徹底解説

棟板金修理費用

棟板金(むねばんきん)の釘が抜けていると言われたけど…

「棟板金ってそもそもどこの部分?」

「釘が抜けると何が良くないの?」

と気になって調べているのではないでしょうか?

 

棟板金とは、屋根の頂点にある板金のことです。屋根の内部に雨水が入らないようにかぶさっています。

スレートやコロニアル・金属屋根には必ずついているものですが「棟板金」という名称を知っている方は少ないかと思います。

 

そこで今回は棟板金についての役割・構造注意するべき劣化症状についてご紹介します。

また劣化が出ていた時の補修方法費用相場についてもご紹介しますので、最後までご覧ください。

 


1章 棟板金(むねばんきん)とは

棟板金

棟板金とは、屋根の頂点にある板金のことです。

スレートやコロニアル・カラーベスト・金属屋根などの屋根に使用されます。

昔はトタンを使用していたため、錆が発生することもありましたが、現在はガルバリウム鋼板を使用することが増えてきたため、錆にくく丈夫になっています。

 

■棟の構造

棟板金の中身

棟の構造としては、下から葺きあげられたスレートなどの屋根材を貫板(ぬきい)という板でおさえ、上から棟板金をかぶせて雨水の侵入を防いでいます。

この棟板金は横から釘で固定されているのですが、こちらの釘が棟板金を劣化させる原因になっていきます。

棟板金の釘

2章で詳しい内容をご説明します。

 


2章 築710年で「棟板金の釘」が抜けてくる!

棟板金の釘

棟板金を止めている釘は、築7~10年で抜けてきてしまいます

これは新築の時の施工不良ではなくどの家でも起こることです。

この章では、釘が抜ける原因と釘が抜けることで起こる劣化症状をご紹介します。

 

2-1 釘が抜ける原因

棟板金の釘

築7~10年すると、大抵のお家で棟板金を固定する釘が抜けてきます。

釘が抜ける原因は、棟板金の“熱膨張”にあります。

 

“熱膨張”とは金属が熱で温められた時に膨張が起きる現象です。

棟板金は金属のため、日に当たると太陽の熱で膨張し、夜気温が下がると収縮します。

膨張するときは釘も一緒に引っ張られますが、収縮するときは板金だけが収縮して、長い間膨張・収縮を繰り返すことで、徐々に釘が抜けてきてしまいます。

日当たりの良い家だと釘が抜けるスピードも速くなるので、築7年が過ぎたら専門業者に屋根に登って釘のチェックをしてもらうことが大切です。

 

2-2 釘が抜けたことで起こる劣化症状

棟板金の釘が抜けることで起こる劣化症状をご紹介します。

棟板金の釘は、抜けただけでは大したことがないように感じられるかもしれませんが、後々大きな劣化に繋がっていきます

無駄な補修費用をかけないためにも、どんな劣化が起こるのか把握しておきましょう。

 

①貫板の腐食

貫板の腐食

釘を打たずに放っておくと、抜けた釘から貫板に雨水が伝わり腐食が進みます。

貫板が腐ると、釘を打ち込んでも木がボロボロになって釘が効かなくなるので貫板交換工事が必要になります。

 

〈ボロボロになった貫板〉

貫板の腐食

 

②棟板金の飛散

台風で飛んだ棟板金

釘が抜けていることに気付かずに放っておくと、15年前後で棟板金が風で飛ばされてしまうことがあります。棟板金は先が尖っているため落ちてきたら大変危険です。

また、棟板金が飛ばされると貫板に直接雨が当たるため、雨漏りの原因になります。

飛んでいるのが分かったら業者に点検してもらい応急処置してもらいましょう。

 

〈棟板金の飛散の応急処置〉

棟板金の応急処置

棟板金が飛んでしまって工事まで期間が空く場合は、業者に依頼して応急処置でブルーシートをかけてもらいましょう。

※屋根の勾配(傾き)や立地によっては足場がないと作業ができない場合もあります。

 


3章 補修方法と費用相場

棟板金の劣化の補修方法と費用相場をご紹介します。

屋根の作業なので、基本的に足場仮設も行いましょう。

足場費用は別途かかるので、塗装やその他の屋根工事と一緒に行うことをおすすめします。

 

★DIYでの補修はNG!

  • 棟板金は、DIYでの補修は絶対にやめましょう。

    屋根の上は傾斜があるため滑りやすいです。屋根から落ちると命に関わるケガをする可能性があります。

    必ずプロに依頼してください。

 

3-1 釘打ちコーキング=1.53万円

釘打ち

棟板金の釘が抜けてしまっている場合は釘打ちコーキング工事を行ないましょう。

抜けてしまった釘を打ち込み、釘頭をコーキングで留めて再度釘が抜けるのを防ぐ工事です。

屋根の勾配(傾き)によっては足場がなくても作業できる場合があります。

足場が必要かどうかは点検の際に確認しておきましょう。

 

工事の流れ

①抜けてきている釘を打ち込む

(完全に抜けてしまっている場合は新しくステンレス製の釘を打ち込む)

くぎ打ち

 

②上からコーキングで蓋をして釘が再び抜けるのを防ぐ

釘のコーキング止め

 

費用相場

1.5~3万円/一軒あたり

 

3-2 貫板交換=6,00010,000/

貫板の腐食

貫板が腐って傷んでしまっている場合は、貫板交換工事をしましょう。

 

工事の流れ

①棟板金を剥がして腐食した貫板を撤去処分する

貫板交換

 

②新しい貫板を設置する

貫板交換

↑新しく設置する場合は木材ではなく樹脂の貫板を使用すると腐食しない

 

③上から元の棟板金をかぶせて釘で固定

貫板交換

 

④釘頭をコーキングする

コーキング処理

 

費用相場

6,000~10,000/

 

3-3 棟板金交換=7,00012,000/

板金交換

強風などで棟板金が飛んで行ってしまった場合は棟板金交換工事が必要になります。

棟板金交換工事は、貫板と棟板金の両方を撤去処分して新しい貫板・棟板金を取り付ける工事です。

 

工事の流れ

①既存の棟板金と貫板を撤去処分する

板金交換

 

②新しい貫板を設置

板金交換

 

③新しい棟板金を設置

板金交換

 

④釘頭をコーキングする

釘のコーキング止め

 

費用相場

7,000~12,000/

 

★天災による被害は火災保険を活用してお得に工事!

台風被害

台風などの強風で棟板金が飛んでいってしまったときは火災保険が適応される場合があります。

火災保険が活用できれば工事もお得にすることが出来ますので、まずは保険会社に確認してみましょう。

 

【申請の流れ】

①保険会社に連絡して被害内容を伝え、保険適用できるかを聞く。

②申請書類を送ってもらう。

③屋根工事の業者から「被害写真」「見積書」をもらう。

④申請書類をご自身で記入する。

※保険代行業者というものもありますが、費用が掛かります。書類は難しいものではないので、ご自身での記入、申請をおすすめします。

⑤保険会社へ申請を送り、現地調査(鑑定)をしてもらう。

⑥保険金の確定、入金

 

※工事費用が20万円以下の場合は適応されていないケースもあります。保険会社によって適応条件が異なりますので、加入されている保険会社に確認しましょう。

 


4章 築7年を過ぎたら屋根点検で釘の状態を確認!

屋根点検

7年を過ぎたら屋根の点検を業者に依頼して釘の状態を確認しましょう。

抜け始めていれば、釘打ちコーキング工事だけでも行なって貫板や棟板金の劣化を防いでいきましょう。

 

★屋根の点検・作業は必ず写真に残してもらおう

屋根の点検・作業を依頼する場合は、必ず写真を撮って残してもらうようにしましょう。

屋根はお客様が確認できないところなので、手を抜く業者もたくさんいます。

点検写真や施工写真をくれる業者に依頼するのが安心です。

・点検写真

点検写真

・施工写真

施工写真

 


まとめ

いかがでしたか。

最後にこの記事をまとめます。

 

【1章まとめ】

棟板金とは、スレートやコロニアルの屋根の頂点にある板金のこと。

屋根の内部に雨水の侵入を防ぐためにかぶせられていて、横から釘で止められている。

 

【2章まとめ】

棟板金の劣化は釘の抜けが原因で起こる。

釘が抜ける原因は棟板金の“熱膨張”で築710年でどの家も釘が抜けてしまう。

釘が抜けているのを放っておくと、貫板の腐食や棟板金の飛散などの劣化症状が起こる。

 

【3章まとめ】

棟板金に関する補修方法

  • ①棟板金釘打ちコーキング=1.53万円
  • ②貫板交換工事=6,00010,000/
  • ③棟板金交換工事=7,00012,000/

3つで、足場は別途費用がかかる

 

4章まとめ】

棟板金の劣化を防ぐためには、棟板金の釘を打ち込んで水を入れないことが重要なので、築7年を過ぎたら屋根点検を依頼して、釘の状態を確認する。

 

棟板金の釘抜けを見逃さず、屋根を長持ちさせていきましょう!

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

 

◆関連記事

棟板金の釘が浮いてくる年数は、塗装の目安時期でもあります。

合わせて塗装も検討してお家全体のメンテナンスをしてあげましょう。

→塗装のプロが教える!屋根塗装の費用相場と安くて良い工事5つコツ

 

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