家のサイディング壁が浮いている…
これは直せるの?直すにはいくら位掛かるの?等気になることは多いですよね。
サイディングの浮きは、浮いている箇所をビス留めで直る場合も多いです。
ただし、劣化の状態によっては新しいサイディングと交換が必要となるケースもあります。
実は、サイディングの浮き・反りは劣化症状の中でも特に重症です。
なぜなら一度浮いてしまうと、完全に元に戻すことは不可能だからです。
完全に直すには交換しかなく、費用も高額ですし、放っておけば隙間から水が入って雨漏りの原因になります。
大切なのは、ひどくなる前に補修し、これ以上浮きが起こらないように防水してあげることです。
補修の方法や費用は、お家の状態によって少しずつ変わります。
ここでは、サイディングの浮きの補修方法や費用、再発を防止する方法を紹介します!
後半では直すだけでなく、お家を長持ちさせる為の業者選びのポイントも併せてお伝えします。
目次
1章 浮きの再発を防止するには、補修と早めの全体塗装が必要
浮きをしっかり直し再発防止をするには、1日でも早い補修と外壁全体の塗装が必要です。
なぜなら、浮き(反り)の原因は防水切れだからです。
サイディングはもともと塗装されていて、雨などを弾いてくれていました。
しかし紫外線を何年も浴びることで表面の塗装が劣化し、水を吸う状態となってしまいます。
水を吸うと、サイディングもスポンジのように膨らみます。
そして晴れた日に乾くと、縮んで元に戻ります。
すると先に乾くところ(表面)から先に縮むので、そちらに引っ張られるように、次第に浮いてきてしまうのです。
浮いた箇所を単にビスなどで補修しただけでは、水を吸う状態は変わりません。
日々伸び縮みを繰り返すので、結局別のところがまた浮いてしまいます。
そのため、全体を塗装して防水効果を復活させてあげる必要があるのです。
万が一浮きを放置してしまうと、その隙間から家の中に水が侵入してしまいます。
水が侵入すると、家の骨組みの木材が湿って白アリが寄って来るようになります。
白アリは湿った骨組みを食べてしまうため、地震で簡単に倒壊してしまう脆い状態になってしまうのです。
浮き(反り)は、放置するのは危険な状態です。
先延ばしにするのでなく、1日でも早く専門業者に補修や塗装を依頼しましょう。
2章 補修や塗装はDIYでなく、必ず専門業者に依頼する
補修と塗装は、必ず専門業者に依頼しましょう。
なぜなら、浮いてしまったサイディングの補修や塗装は知識や技術がないと出来ないためです。
サイディングは商品により、厚さや固定方法が異なります。
適切な方法で固定をしないと直らないだけでなく、破損してしまう恐れがあります。
万が一DIYで失敗してしまった場合、その分の補修費用も余計にかかってしまいます。
費用や時間の無駄なく、お家を守れるようにするためにも必ず専門業者に依頼しましょう。
浮きを直す方法はサイディングの状態によって異なります。
■手で押して戻るならビス留め+塗装 浮いている箇所を押してみて、フラットな状態に戻るならビス留めを行います。 浮きの程度が小さければ、こうした軽補修で直せることが殆どです。 ビス留めで直るうちに、補修を行いましょう。
■手で押しても戻らない場合は張替え+塗装 手で押しても戻らない場合は、張り替えが必要です。 なぜなら、ビス留めのように上から力を加える方法で補修しようとすることで割れてしまう可能性があるためです。 張り替えが必要な面積が増えれば、その分、工事金額も高額になってしまいます。 余計な出費を抑え、お家の劣化を抑えるためにも、気付いたら放置せずすぐに補修をおこないましょう。 |
3章 補修・塗装費用は約70万円~
補修と塗装に掛かる費用を紹介します。
ビスで補修可能な場合、塗装工事のついでに出来るので、1~2万円でできることが多いです。
しかし、張替えが必要な場合は新しいサイディングの材料費や施工費もかかるため、その分高額になってしまいます。
■外壁塗装工事の費用一覧 ※30坪、2階建ての場合
■一部張り替える場合は、約5~30万円ほど高くなる
塗装費用とは別に、張替え費用が必要です。
新しく材料を取り寄せる必要や、張替えの為の人件費、古いものの撤去費用がかかります。
施工範囲や使用するサイディングにより料金は違ってきます。
ただし、別々に行うよりも足場代や人件費は安く収まるので、張り替えと塗装は必ずセットで行いましょう。
同じ柄が手に入らない可能性がある
張り替えをする場合、既存のサイディングと同じ柄が手に入らない場合があります。
なぜなら、サイディングは約5年ごとに商品の入れ替えがあり、古いものは廃盤となってしまうことがある為です。
全く同じものでなくても、なるべく似たような柄を選び、上から塗装をすれば目立ちにくくなります。
例えばレンガ調のサイディングで建てたお家なら、似たような凹凸感、色合いの柄から選ぶ等、似ている雰囲気のものがないか、業者とも相談しながら選びましょう。
■張り替えた上から塗装をした施工例
4章 再発を防止し、家を長持ちさせる為の業者選びのポイント
業者を選ぶ際は、サイディングのメンテナンスについて知識や技術があるところ、
そして、あなたのお家の状態に合わせた提案をしてくれる所を選びましょう。
今ある傷みを直すだけでなく、これからも安心して住み続けられるお家にすることができるようになります。
4-1 専門知識をもった人が点検する
サイディングのメンテナンスに関する正しい知識をもった人が点検してくれるところに依頼しましょう。
判断材料となるのは点検担当者が「窯業系サイディング塗替・張替(メンテナンス)診断士」をもっているかどうかです。
これは、サイディングの適切なメンテナンス方法の選定からアドバイスができる知識をもった人のみ、認定されるものです。
正しい知識を元に提案してくれる業者に依頼し、お家を守りましょう!
4-2 現地調査をした上で、工事の提案をしてくれる
必ず見積もりをもらう前や、工事前に現地調査をしてくれる会社に依頼しましょう。
なぜなら、実際に見ずに、お家の坪数や外壁の面積や症状を聞いただけでは、そのお家にぴったりな材料やメンテナンス方法を提案できないためです。
「サイディングの浮き」と一口に言っても、ビス留めで直るものからそうでないものまで劣化の状況は様々です。
事前にきちんと調査をし、お家にぴったりな提案を提案してくれる会社を選びましょう。
4-3 アフターメンテナンスに力を入れている
施工後の点検やメンテナンスにも力を入れている所に依頼しましょう。
なぜなら、サイディングはそのままにしていると再び劣化してしまうからです。
アフターメンテナンスがしっかり行われているかどうかは、
①専門の部署がある
②定期点検のお知らせをしてくれる
③車で30分以内の所に支店がある
以上の3点にあてはまるかどうかを目安に判断すると良いでしょう。
見積もり依頼をする際に、業者に質問してみましょう。
アフターメンテナンスに力を入れている会社なら、定期的に点検を行ってくれるので、施工後傷みがでている箇所があっても早めのメンテナンスができ、お家を長持ちさせられます。
また、気になることがあって問い合わせてもすぐ対応してくれるので、近い会社はより安心です。
お家を長持ちさせるためにも、必ずアフターメンテナンスに力を入れているところに依頼しましょう。
まとめ
サイディングの浮きは、一日でも早いメンテナンスが必要です。
放置すれば外壁にどんどん水が浸み込むので、雨漏りの原因となるだけでなく、家を傷めてしまうためです。
浮きの原因は外壁の防水切れのため、塗装をすることで、もう一度水を吸わない状態にする必要があります。
必ず補修と一緒に塗装を依頼し、お家を水から守りましょう。
また、浮きがあるということは、他の劣化症状も出ている可能性があります。
↓こちらを参考に、ご自身で点検してみてくださいね。
サイディングの塗り替え時期が分かる!劣化症状5つと塗料別費用相場
お読みいただきありがとうございました。