
外壁塗装をお考えのあなた。
塗料は「水性塗料」か「油性塗料」か、どちらが良いのかお悩みなのではないでしょうか。
塗装工事における塗料選びは、仕上がりや耐久性に影響を与える重要なものです。
それぞれの良い点・悪い点を知った上で選びたいですよね。
そこでこの記事では、外壁塗装における水性塗料と油性塗料の違いと特徴をご紹介。
また、状況・要望に合った最適な塗料の選び方を解説していきます。
2種類の塗料の違いを比較して、ご自宅に合ったものを選んでいきましょう。
記事の後半では、プロが勧める外壁塗料もご紹介します。
塗料選びに迷われている方は参考にチェックしてみて下さいね。
この記事を読めば水性塗料・油性塗料の違いが分かり、自分に合ったものを選ぶことが出来ます!
ぜひ最後までご覧ください。
目次
1章 水性塗料と油性塗料の違い
塗料には水性塗料と油性塗料があります。
2種類の一番の違いは、塗料を「何で薄めて使用するか」です。
水性塗料は「水」で薄めて使用し、
油性塗料は「シンナー(有機溶剤)」で薄めて使用します。
さらに1液タイプと2液タイプがあり、2液タイプになると硬化剤がプラスされます。
また油性塗料には弱溶剤と強溶剤が有ります。
外壁塗装で使用する油性塗料は弱溶剤になります。
この記事では水性塗料と油性(弱溶剤)塗料について解説していきます。
2章 外壁塗装における水性・油性を徹底比較
外壁塗装での水性塗料・油性塗料を比較するポイントは①耐久性 ②費用 ③臭い・環境影響です。
塗料を選ぶ前に、それぞれにどんな特徴があるのか見ていきましょう!
2-1 耐久性
まず比較するのは耐久性です。
一般的には水性塗料よりも油性塗料の方が耐久性が高いです。
そもそも塗料には「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」というグレードがあり、それぞれに水性・油性があります。
油性マジックの方が水性マジックよりも消えにくいように、油性塗料の方が水性塗料よりも紫外線に強く耐久性が高いです。
ただし、近年では環境に優しい水性塗料の開発が進み、耐久性が油性に劣らない水性塗料も出てきています。
「水性だから絶対に耐久性が低い」ということはありません。
塗料のカタログを見て効果を確認したり、業者の施工実績やインターネットの口コミなどを確認してみましょう。
2-2 費用
費用は、水性塗料より油性塗料の方が高いです。
なぜなら、油性塗料は塗料缶だけでなく塗料を薄めるシンナーもセットで必要になるからです。
一方、水性塗料は水で薄めるので、塗料缶のみ必要となり費用を抑えられます。
同じグレードの塗料でも以下のような差があります。
2-3 臭い・環境影響
臭いは油性塗料の方が強く、水性塗料の方が弱いです。
なぜなら油性塗料はシンナーを混ぜて使用するからです。
臭いに敏感な方にとっては、工事中過ごしにくさを感じる可能性があります。
一方で水性塗料は、水を混ぜて使用するため、塗料の臭いを感じにくくなっています。
また、環境においても油性塗料の方が有害です。
油性塗料はシンナーを使う有機溶剤のため、環境に悪影響を及ぼす成分が含まれています。
反対に水性塗料はシンナーを使わないため、油性塗料よりも環境に優しいです。
環境のことを考えて、これからより一層水性塗料の開発が進んでいくことも予測されます。
3章 【水性か?・油性か?】最適な塗料の選び方
この章では、最適な塗料の選び方を解説していきます。
結論から言うと、水性塗料も油性塗料もどちらが良い悪いということはありません。
ただし、塗装をする外壁の状況や、要望によって、おすすめの塗料は変わってきます。
自分に合った塗料を選んでいきましょう!
3-1 臭いに敏感・直貼り外壁なら「水性」
臭いを気にする方には「水性塗料」がおすすめです。
なぜなら水性塗料はシンナーを使わないため、工事中の塗料の臭いも少ないからです。
臭いに敏感な方がいる、小さいお子様がいる、ペットを飼っている方は念のためでも水性塗料を選ぶようにしましょう。
また、サイディング直貼り工法の家や、すでに外壁の劣化が進んでいる場合にも、水性塗料がおすすめです。
油性塗料などの通気性が悪い塗料を塗ると剥がれや膨れが起きやすくなります。
状態を見て選ぶこと大切です。
※外壁の状態によっては水性塗料を塗っても剥がれる可能性があります。
●水性塗料がおすすめの状況・人 ・臭いに敏感な方 ~外壁以外では~ |
>サイディング直貼り工法についてはこちら
>外壁塗装の臭いが心配な方はこちら
3-2 耐久性・密着性重視なら「油性」
機能性や密着性、耐久性を重視したい方は「油性塗料」がおすすめです。
油性塗料は、シンナーや硬化剤などを混ぜて使用するため、塗膜自体が高耐久です。
なので、紫外線が当たりやすく劣化しやすいお家で選ばれることが多いです。
また、密着性が高いため、低気温でも塗料が乾きやすいです。
寒冷地にお住まいの方や、塗料が密着しにくい素材の塗装には油性塗料を選びましょう。
●油性塗料がおすすめの状況・人 ・耐久性重視の人 ~外壁以外では~ |
外壁塗装でどんな塗料を選んだら良いか分からない方は、当サイトを運営するユーコーコミュニティーにご相談ください。
ご自宅の状況やお客様の要望を細かくチェックし、最適な塗料を提案致します。
点検・見積まで無料で行なっているので、参考程度に話を聞くだけでもOKです!(東京・神奈川エリア限定)
気になる方はこちらからお申込みください。
4章 プロが勧める外壁塗料3選
最後に塗装のプロが勧める、外壁塗料を3つご紹介します。
水性塗料・油性塗料ともにご紹介しますので、塗料選びの参考にしてみてください。
4-1 ラジカル制御で綺麗が長持ち!アレスダイナミックTOP
出典:関西ペイント
グレード | シリコン |
水性/油性 | 水性 |
単価相場(㎡) | 2,300~3,500円 |
耐用年数 | 13~15年 |
まずご紹介するのが関西ペイントの「アレスダイナミックトップ」です。
外壁の劣化を抑えるラジカル制御機能を持ち、チョーキング(色褪せ)がおきにくい塗料です。
またグレードはシリコンですが、フッ素に劣らないほど耐久性でコストパフォーマンスの良さが魅力です。
さらには防カビ防藻機能なども備わっている機能的な水性塗料です。
>ラジカル制御塗料についてはこちら
4-2 柄を活かすクリヤー塗料|キクスイロイヤルセラクリヤー
出典:菊水化学工業
グレード | シリコン |
水性/油性 | 油性 |
単価相場(㎡) | 2,300~3,300円 |
耐用年数 | 13~15年 |
次にご紹介するのは、菊水化学工業の「キクスイロイヤルセラクリヤー」です。
透明の塗料なので、新築時のサイディングの色や柄・模様をそのまま残すことができます。
現状のサイディングのデザインを残したい方におすすめです。
また一般的なクリヤー塗料よりも密着性が高く、難付着サイディングにも塗ることができます。
>難付着サイディングについてはこちら
>クリヤー塗装についてはこちら
4-3 フッ素を上回る耐久性|セラスターウォール
グレード | 無機 |
水性/油性 | 水性 |
単価相場(㎡あたり) | 4,300~5,500円 |
耐用年数 | 20~25年 |
最後にご紹介するのはジャパンカーボラインの「セラスターウォール」です。
フッ素塗料よりも耐久性が高い無機塗料です。
東京国際フォーラム等の大きな建物の塗装に使用されている塗料ですが、最近ではサイディング外壁の塗装にも用いられることが増えてきました。
塗装回数を減らしたい方におすすめの塗料です。
>無機塗装についてはこちら
>サイディング外壁のおすすめ塗料と選び方についてはこちら
まとめ
いかがでしたか。
塗料には水性塗料・油性塗料の2種類があります。
その違いは、何を混ぜて使用するかです。
水性塗料は「水」を、油性塗料は「シンナー」を混ぜて使用します。
どちらも良い点・悪い点があり、どちらかがダメということはありません。
良い塗料を選ぶには、自分の要望やお家の状況に合ったものを選ぶことが重要です。
3章の選び方や4章のおすすめ塗料を参考に、ご自宅に最適な塗料を選んでいきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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