セメント瓦塗装の見積りをとったけれど、業者によって塗料がバラバラ…
見積書を見ただけでは、どの塗料にすれば良いのか判断できませんよね。
塗料選びは専門的なイメージがあるかもしれませんが、実はそこまで難しくありません。
この記事で紹介する2ステップさえ実践すれば、どなたでも簡単にセメント瓦に合う塗料を選ぶことができます!
初めて塗料選びをする方でも分かりやすいように解説しますので、ぜひ安心してお読みください。
また、それでも迷ってしまう方のために、プロが厳選したおすすめ塗料もご紹介します。
セメント瓦は適切な塗料でメンテナンスさえすれば、しっかり長持ちさせられます。
最後までお読みいただき、より良い屋根塗装工事にしてくださいね。
目次
1章 セメント瓦の塗料選び 簡単2ステップ
セメント瓦にあった塗料はたった2ステップで選ぶことができます。
見積で提案された塗料が本当にお家に合っているのかどうか、実際にチェックしてみましょう。
確認には塗料のカタログが必要になりますので、見積を取った業者に依頼し持ってきてもらうようにしましょう。
1-1 適用下地にセメント瓦と記載があるか確認する
まずは、塗料カタログの適用下地・用途(塗装できる材質)にセメント瓦(プレスセメント瓦)と記載があるかどうか確認しましょう。
ここにほかの材質しか記載がない場合は、セメント瓦の塗装に適していない塗料ということになります。
■塗料カタログの例
出典:大同塗料株式会社
用途の欄に、「プレスセメント瓦」の記載があります。
材質にあった塗料でないと、せっかく塗装しても後から不具合が発生してしまい、やり直しとなってしまう恐れがあります。
やり直しとなると、時間とお金が無駄になってしまいますので、適用下地・用途の欄は必ず確認するようにしましょう。
1-2 費用と耐用年数で選ぶ
塗料にはそれぞれグレードがあり、グレードが高くなればなるほど費用が高くなり、耐用年数も長くなります。
セメント瓦の屋根ならそのグレードの中でも、シリコン以上のものを選びましょう。
なぜなら、セメント瓦は耐久性の良いと屋根材なので、10年以上もつ塗料を選んだほうが、長い目でみたコストパフォーマンスがお得になるからです。
塗装工事は塗料代だけではなく、足場代や人件費等もかかります。
長持ちする塗料を選ぶことで、将来の工事回数を減らすことができ、結果的なトータル費用を節約することができます。
■塗料のグレード別の耐用年数とメンテナンス回数
20年持たせようと考えたとき、ウレタン塗料は1回の費用は安価ですが何度も塗り替えないといけないため、結果的にシリコン以上の塗料よりもお金がかかってしまいます。
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2章 プロが選ぶ!セメント瓦におすすめの塗料3選
この章では、結局どの塗料がいいのか分からない…という方のために、プロの目線から選んだセメント瓦におすすめの塗料を紹介します。
どれも信頼できる国内メーカーの塗料ですので、迷ったらこちらを参考にしてみてくださいね。
2-1 耐久性重視ならハイルーフマイルドフッ素
出典:大同塗料
セメント瓦を塗装で長くもたせるなら、「ハイルーフマイルドフッ素」がおすすめです。
この塗料は、紫外線に非常に強いフッ素樹脂を使って作られているので、ここでご紹介するなかでは一番長い15~20年もの耐久性があります。
しかも、通常の屋根塗料が下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りなのに対し、ハイルーフマイルドは2回塗りでしっかり仕上がる、という画期的な塗料です。
使う塗料の使用量や人件費も減らせるので、結果的にコストカットにつなげられます。
長寿命でお得な塗料なら、こちらの塗料を選びましょう。
2-2 汚れをつきにくくしたいならルーフピア二
出典:水谷ペイント
「ルーフピア二」は、屋根用塗料で特に定評のあるメーカー・水谷ペイントの屋根用塗料です。
世界初の「System M」という技術で、水性塗料ながら油性塗料と同じくらいの強く強靭な塗膜を作り上げ、長期間にわたり屋根を保護してくれます。
防カビ・防藻機能も持っているため、長期間美しい状態を維持することができます。
美観を長持ちさせるなら、この塗料がおすすめです!
2-3 カラーバリエーションが魅力!ロック水性プロテクトルーフ
出典:ロックペイント株式会社
「ロック水性プロテクトルーフ」は、全27色の中から選べる、カラーバリエーションの豊富さが魅力の塗料です。
屋根の色も大事にしたい、外壁の色に一番合ったものを選びたい…等、色にこだわりのある方におすすめです。
また、水性塗料のため塗料独特の匂いもほとんど気になりません。
工事中の匂いが心配…という方も安心して選んでいただけます。
3章 屋根塗装を適切に施工してくれる業者選びのポイント
セメント瓦の塗装は、ただ適切な塗料で塗ればいいのではなく、どんな業者が施工するのかも、とても重要になってきます。
なぜなら、正しく施工しないとせっかく塗ったのにあとで不具合が起きてしまい、長持ちさせられないからです。
特にセメント瓦は現在、新規製造・販売されていません。
そのため、今あるものを塗装で長持ちさせることがとても重要です。
セメント瓦を維持するためにも、きちんとした工事をしてくれる塗装業者の見極め方を3つご紹介します。
3-1 現地で点検したうえで見積もりを出してくれる
必ず現地点検に来てもらったうえで、見積もりを出してもらいましょう。
なぜなら、お家によって異なる屋根の状態をしっかり見ないと、正しい見積もり、施工ができないからです。
とくにセメント瓦は、瓦の状態によって下塗りに使用する材料を使い分ける必要があります。
例えば、瓦の傷みがある場合は「フィラー」、そうでない場合は「シーラー」と呼ばれる下塗りの塗料を使用します。
ただ図面で面積を算出するだけでは、正しい見積もりは作れないのです。
どの塗料を使用するのかで価格も違ってくるため、かならず状態を見てもらったうえで見積を出してくれる業者を選びましょう。
3-2 塗料の使用量を記録し、正しく使用してくれる
いつどのくらいの塗料を使用したのか記録し、本当に正しい塗装工事をしてくれる業者を選びましょう。
塗料は屋根の面積に対してどのくらいの量を塗装すべきなのか(使用量)、何時間乾燥させるべきなのか(乾燥時間)、など使い方がきちんと決められていて、それを守らないと不具合の原因となってしまうからです。
ただ、正しく塗装しているかは、塗った見た目ではプロでも判断できません。
そのため、細かく記録を残しているところなら品質に対する意識も高いですし、工事後でも客観的な目で正しい施工だったか判断できるので、安心して任せられます。
【例】塗料の管理シート どんな塗料をいつ、どれだけ使用したか詳細に記載してあるとベストです。 決められた規定を守って施工しているか確認するために、塗料の使用量などの記録を取ってくれる業者に依頼しましょう。 |
3-3 下地処理を見積に入れてくれる
下地処理(塗装前の洗浄やひび割れ補修)についてきちんと見積に書いてくれる業者を選びましょう。
なぜなら、セメント瓦はせっかく塗装しても下地処理が不十分だと、後に剥がれてしまったり、劣化部分から雨水が入り込んで雨漏りしてしまう可能性があるからです。
見積に記載がない作業は、そもそも行ってもらえない恐れがあります。
「屋根塗装一式」とだけ書いてあるような見積の業者は、大切な作業も省いてしまう可能性があり大変危険ですので避けてください。
ただ塗るだけの工事ではなく、”セメント瓦が長持ちする良い工事”にするために、必ず下地処理の内容も見積に書いてくれる業者を選びましょう。
まとめ
セメント瓦に適した塗料は、「適用下地・用途のチェック」→「塗料グレードのチェック」のたった2ステップで選ぶことができます。
迷う方はプロおすすめ塗料も参考にして、塗料選びをしましょう。
また、施工する業者選びも重要です。
セメント瓦が長持ちする良い工事にするために、業者選びのポイントも押さえておきましょう。
セメント瓦は、耐久性のある優れた屋根材です。
ぜひ本記事の内容を実践して、より良い塗装工事にしてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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