おしゃれで人気のレンガ調の外壁。
「レンガ調のお家の外壁塗装は普通のメンテナンス方法で良いの?」
「気に入って選んだ今の見た目から変わってしまわない?」
など、お悩みではありませんか?
通常の塗装で塗りつぶしてしまうと、せっかくのレンガ調がもったいないですよね。
実はレンガ調を活かす外壁塗装の方法は3つあります。
・クリヤー塗装
・目地と外壁の塗り分け塗装
・多彩模様塗装
1番の違いは見た目なので、理想に近いものを選んでください。ただし、メリットデメリットもあるので、それぞれの特徴を知ってから決めると、失敗しない選択ができます。
今回は、レンガ調のお家の外壁塗装する方法やそれぞれの特徴、費用をご紹介します。
さらに実際の事例もご紹介させていただきますので、具体的にどんなお家にできるのかを知ることができます。
読み終えて頂ければ、レンガ調のお家の最適な外壁塗装の方法がわかり、好みの外観にしつつ、今後のメンテナンスプランも踏まえた選択することができます。
ぜひじっくりお読みくださいね。
目次
1章 レンガ調のお家の外壁塗装、3つのメンテナンス方法
レンガ調のお家の外壁塗装には、
- ・クリヤー塗装
- ・目地と外壁の塗り分け塗装
- ・多彩模様塗装
の3つのメンテナンス方法があります。
どの塗料もお家を長く保つために行う塗装ですが、使用する塗料によって特徴などは変わってきます。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1-1 いまの外壁をそのまま活かす『クリヤー塗装』
クリヤー塗装とは、無色透明の塗料を使用し、外壁の色合い、レンガ調の模様を残す塗装のことです。
現在の外壁に艶がでて綺麗になるイメージです。
もとの外観デザインを保ちたい人におすすめです。
■メリット
・現在の色合いが残せる
・外壁の保護機能や艶出し効果がある
・工期が短縮できる
…通常の塗装は3回塗りが基本ですが、クリヤーは2回塗りの塗料が多いため。
■デメリット
・タイムリミットがある
…基本的に、クリヤー塗装は築10年以内に塗装を行う必要があります。
なぜなら、下地の状態がそのまま表出してしまうからです。ひび割れの補修跡なども全て見えてしまいます。
また劣化している状態で塗装すると、塗装後に白ボケしたようになり、せっかくのクリヤーが台無しになってしまいます。
※日本ペイント:UVプロテクトクリヤーカタログより
この塗料でも、新築から10年以内を一つの目安に、チョーキング(壁を触ると粉が付着する現状)が発生していないことが塗装のできる条件となっております。
・はじめての塗装の時にしかクリヤー塗装できない
…前回塗装した塗料の劣化によって、仕上がりにムラが出来たり、白濁してしまう恐れがあるため。
■クリヤー塗装のグレードと金額と耐久性
クリヤー塗装の費用と耐久性は、通常の塗装と同じように、グレードによって違います。
ウレタン/シリコン/フッ素/無機 から選びましょう。
コストパフォーマンスが一番良いのは無機塗料ですが、初期費用がかかるので、お家をどのくらい長持ちさせたいのかなど、ライフプランもあわせて考えましょう。
クリヤー塗装については、
でも詳しく紹介しています。
1-2 凹凸を活かす『目地と外壁の塗り分け塗装』
タイル部と目地の色を塗り分ける塗装を紹介します。
こちらは、塗装を仕上げる際にレンガ部分だけ色がつくように塗ることで色分けを行います。
目地と外壁の相性を考えて色を選ぶことで、好みに合った外観にすることができる塗装方法です。
クリヤー塗装できない方、または今の色から変えたいがレンガ調のデザインは保ちたい方にぴったりの塗装方法です。
金額も多彩模様塗装よりも手頃なので、レンガ調を残したい方におすすめです。
■メリット
・意匠性を保つことができる
・多彩模様塗装よりも安価に塗装ができる
■デメリット
・クリヤー塗装よりも手間が増え、コストが高くなる
…塗り分ける際には、凹部分に塗料が付着しないようにローラーの毛の長さを変えて、凸部分だけ塗る必要があります。
塗装後に念入りなタッチアップ(補修塗り)を行うので手間やコストアップにつながります。
■目地と外壁の塗り分け塗装の金額と耐久性
塗料の種類については、クリヤー塗装と同じです。
ウレタン/シリコン/フッ素/無機 から選びましょう。
費用相場は、クリヤー塗装の単価よりも600円(/m2)程度高くなります。耐用年数はクリヤーと変わりません。
1-3 天然石のような仕上がりになる『多彩模様塗装』
多彩模様塗装とは、2色以上の液状(またはゲル状)の塗料やチップが混ざっており、模様と凹凸感を出すことができる塗装です。
意匠性が高く天然石のような高級感のある見た目になります。
デザイン性を重視したい方におすすめの塗装です。
ただ初期費用が高くなるので、耐久性の高いものを選び、コストパフォーマンスを考えて選ぶと良いです。
■メリット
・意匠性・耐久性が高く長持ちする
・耐久性が高いものが多い
■デメリット
・材料費がかかるので初期コストが高くなる
・経験がない職人が塗ると、模様にムラが出てしまう場合がある
■多彩模様塗装の金額と耐久性
費用は通常の塗装よりも高いですが、耐用年数が比較的長い15年前後のものが多いです。
多彩模様について、詳しく知りたい方は
こちらもご覧ください。
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2章 レンガ調の外壁をメンテナンスしたおしゃれな事例15選
レンガ調を活かしたおしゃれな塗装事例をご紹介します。
「レンガ調の外壁がどのように塗装され、変わるのかイメージが湧かない」という方は、事例を参考に、どのような塗装方法が理想に近いのか見つけてくださいね。
2-1 クリヤー塗装:5選
■レンガ調×ホワイト×植物の緑
多色のサイディングを上手に活かした素敵な仕上がりですね。
■レンガ調×ベージュ
ツヤがでて、明るくおしゃれになったベージュのツートン。
同系色で統一感の取れたレンガ調がアクセントのお家です。
■レンガ調×橙色
ツヤがでて、新築を思い出させるツートンのお家。
爽やかな2階の黄色の外壁と上手にマッチしていますね。
■レンガ調×ブラウン
重厚感のあるレンガ調が艶をとり戻し、高級感がより感じられるようになりました。
■レンガ調×ベージュ
ベージュのレンガ調の外壁と、レンガで作られた塀が統一感を感じさせるこだわりが詰まったお家。
2-2 目地と外壁の塗り分け塗装:4選
■レンガ調×ピンク
鮮やかなコーラルピンクと帯の黒が素敵なコントラストを産んだ、雰囲気の良いお家ですね。
■レンガ調×ベージュ
レンガ調を活かし、明るいベージュで生まれ変わりました。
帯に使われている黒がよりレンガ調を引き立てています。
■レンガ調×ピーチベージュ
所々細かいヒビが入ってしまった壁が高級感のあるモダンな外壁に。
レンガ調の外壁と白の帯板がマッチしていますね。
■レンガ調×ベージュ
帯板で上手に色を塗り分け、高級感も感じられる外壁に。
色味を抑えることで、ツートンのバランスもとても心地よく感じられます。
2-3 多彩模様塗装:4選
■レンガ調×ホワイト
暖色系の外壁から、ホワイトにすることでモダンな印象に変わりました。
思わず真似したくなる、色使いです。
■レンガ調×橙色
橙色のレンガ調になったことで、お家全体が輝くような明るさに。
ベランダの色が違うことで、メリハリのある素敵な色使いになっています。
■レンガ調×ダブルトーン(1F)
暖色系からモノトーンの多彩模様になり、シックで高級感のある外壁に。
ツートンのお手本のような素敵な色使いで、ぜひ参考にしてほしいお家です。
■レンガ調×グラデーション
グラデーションの多彩模様にしたことで、お家全体が重厚感のあるモダンな雰囲気に。
屋根や雨樋が黒なので、高級感もプラスされています。
3章 施工実績のある業者を選びましょう
レンガ調への塗装は施工実績があり、慣れた職人さんに施工してもらうことが大切です。
なぜなら、どの塗装も通常より技術が必要なものだからです。
クリヤー塗装は、事前の点検で塗っても良い外壁かを見極めるスキルが必要です。
塗り分け塗装では、目地と外壁を塗り分ける技術が必要になります。
多彩模様塗装には、模様をつける作業があります。一般的な塗装にはない作業なので、経験がない職人もいます。
このように、経験が少ない業者や職人さんだと、せっかく意匠性が高い塗装で見た目も素敵にしたいのに、台無しになってしまいます。
「多彩模様塗装(または塗り分け塗装など)はできますか?」「やったことがありますか?」と質問しておくと安心です。
まとめ
いかがでしたか?
レンガ調のお家向けの外壁塗装は3つあり、
- ・いまの外壁をそのまま活かす『クリヤー塗装』
- ・凹凸を活かす『目地と外壁の塗り分け塗装』
- ・天然石のようなレンガ調になる『多彩模様塗装』
から選ぶと、レンガ調の良さを失わずに塗装ができます。
それぞれの塗装の事例を見比べて、ご自分のお家が素敵な外壁になるように参考にしてみてください。
また、施工実績のある業者を選ぶことも重要なポイントなので、失敗しないように業者選びは慎重に行いましょう。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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