築10年過ぎてうちもそろそろ外壁塗装…
塗り替えるなら憧れの白いお家にしたいけど、「白」はやっぱり汚れやすいの?
と、ご心配な方も多いのではないでしょうか。
白い外壁は清潔感や高級感が出てデザイン性も高く、おしゃれな方にとても人気です。
またどんな色とも相性が良いので、組み合わせする色の幅も広がります。
明るい印象にもなりますし、メリットはたくさんある色と言っていいでしょう。
一方で、「白」という色は、ほかの色より汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
白い家に憧れているけど、すぐ汚れてしまうなら…
と、諦める方も多いです。
しかし、最近では、外壁に汚れが付きにくくなる機能性塗料が普及してきています。
また窓サッシ下の雨だれを防ぐアイテムなど外壁の汚れ対策の商品もあります。
白い外壁の汚れは使う塗料や塗装後の工夫で、軽減することができます。
今回は、白い外壁をきれいに保つ方法から外壁を汚れにくくする機能性塗料までご紹介します。
この記事を読んで白い外壁をきれいに保っておしゃれな家を維持していきましょう。
目次
1章 白い外壁は汚れが目立ちやすい
白い外壁はデザイン性も高く人気な色ですが、汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
なぜなら白は色味がなく、他の色の外壁よりも汚れが目立ちやすい色だからです。
例えば、カビコケの緑や油汚れ・雨筋の黒を白い壁は引き立ててしまいます。
したがって他の色の壁よりも白い壁は「汚れやすい」と認識されています。
■カビコケ
■換気口からの油汚れ
■窓サッシ下の雨筋
2章 汚れを目立たせないためにできること3つ
白い外壁のデメリットといえば「汚れが目立つ」ことです。
塗装をしても数年で汚れが目立つようになったら嫌ですよね。
しかし、少しの工夫や使用する塗料で汚れを軽減することが出来ます。
ポイントをおさえて、美観を維持しましょう。
2-1 白よりも少し色味があるものを選ぶ
汚れが気になる方は、真っ白よりも少し濃い色を選びましょう。
白の外壁が汚れやすく感じるのは、白が他の色を引き立ててしまう色だからです。
白よりも黄色味のあるクリーム色や白に近いグレーを選ぶことで、白よりも汚れが目立たなくなります。
屋根が寒色系ならグレー、暖色系ならクリーム色を選ぶと全体の印象もまとまります。
2-2 雨筋を防ぐアイテムを取り付ける
窓サッシの雨筋が気になる方は、窓サッシの角に雨筋を防ぐアイテムを付けましょう。
各メーカーで「雨筋ストッパー」「伝い水防止水切り」などの名称で販売されています。
窓サッシは水の通り道ともいわれており、ほこりを含んだ雨が窓サッシから外壁につたって流れ、汚れが蓄積していきます。
そのため窓サッシの下に雨筋を防ぐアイテムを付けて雨の通り道を変え、外壁に水が伝っていかないようにします。
■雨筋ストッパー
出典:ケイミュー ツタワンD |
2-3 汚れが付きにくい塗料を使用する
外壁をきれいに保つには、汚れが付きにくい塗料がおすすめです。
外壁用の塗料にもさまざまな種類があります。
塗料によって汚れが付きやすい、付きにくいが変わってきます。
汚れが付きやすい塗料の特徴としては
☑ツヤがない
☑1液性
☑弾性塗料
などがあげられます。
汚れが付きにくい塗料の特徴は
☑ツヤがある
☑セルフクリーニング機能がある
☑防カビ機能がある
☑防藻機能がある
などがあります。
専門業者に汚れが付きにくい塗料が良いと相談し、いくつか塗料を提案してもらうと良いでしょう。
その中でもセルフクリーニング機能をもつ機能性塗料について次章でご紹介します。
3章 白い外壁のデメリットをカバーする機能性塗料
塗料の中には、自然の力で汚れを落とすことが出来る機能性が高い塗料があります。
それが「低汚染塗料」と「光触媒塗料」です。
この2種類の塗料は自然に汚れを流すセルフクリーニング機能を有しています。
また、低汚染塗料の中でも、「ナノテク塗料」という、微粒子の技術で汚れにくくする塗料もあります。
業者に依頼すれば、どの塗料でも塗装出来ますので、外壁を白くしたいとお考えの方はぜひご検討ください。
3-1 親水性が高い「低汚染塗料」
まず紹介するのが、親水性が高い「低汚染塗料」です。
親水性が高いとは、水との馴染みが良いことを指します。
水と馴染むことで外壁に付いた汚れが雨と一緒に流れていきます。
汚れを流すことで、外壁に留まらず美観を保てるようになっています。
一方、親水性の反対が撥(はっ)水性(すいせい)です。
水を弾く撥水性の塗料を塗ると、水が外壁に密着せずに弾かれます。
一見汚れが付着しないと思われがちですが、油汚れなどは撥水性が高くても外壁に密着しますので撥水性が高い塗料だと洗い流すことが難しいでしょう。
低汚染塗料のデメリットは、軒下などの雨が当たらない場所には効果がないということです。
手が届く場所は汚れてきたら水で洗い流すなどの作業を行ないましょう。
3-2 太陽の光で汚れを分解する「光触媒塗料」
続いてご紹介するのが光触媒の塗料です。
光触媒の塗料は空気浄化機能もある環境に優しい塗料としても知られています。
日光で外壁の汚れを浮き上がらせて、雨が降ったときに汚れを洗い流せるようになっています。
店舗の看板など頻繁に洗浄ができないものなどに使われることが多いです。
光触媒のデメリットは通常のシリコン塗料の1.5倍ほどの値段で少々費用が高いのと、日光が当たらない場所にはあまり効果がないことです。
3-3 微粒子で汚れを防ぐ「ナノテク塗料」
最後にご紹介するのが、ナノテクノロジーを駆使した「ナノテク塗料」です。
ナノレベルの微粒子と石油系樹脂が結合し強固な塗膜を作ります。
通常の油性塗料よりも石油系の樹脂の含有量が少ないので、CO2を削減し、環境にも優しい塗料です。
ナノテク塗料の代表としては水谷ペイントの「ナノコンポジットW」があげられます。
緻密に分散されたシリカ粒子によって汚れを防ぎ、親水性の塗膜で汚れを洗い流します。
デメリットとしては、施工実績が少ないことや一般の塗料と比べると約1.5倍の金額ということです。
各塗料の使用を希望の場合は、立地や環境を施工業者と相談の上お選びください。
また、施工実績があり会社の方が安心できますので、施工実績についても質問してみましょう。
3章 半年に1回の水洗いが「きれい」を保つ!
塗装が終わってからも定期的に外壁の汚れを洗い流すことできれいが長持ちします。
梅雨が終わった夏と、雨があまり降らない冬に1回ずつ汚れが出やすいところを確認してください。
汚れが出やすいのが
☑日が当たらない北側
☑窓サッシの下
☑換気口の下
です。
汚れが出ていたら、ホースで洗い流してからタオルなどの汚れてもいい布でふき取りましょう。
ホースが届かない場合は濡らしたタオルで汚れをふき取ってください。
※手が届かない高いところは危険なので、手の届く範囲で行ってください。
高圧洗浄機を使用する場合は、外壁を傷つけないように低圧での洗浄を心がけましょう。
また、油汚れなど水で落ちない場合は、中性洗剤や専用の洗剤で洗いましょう。
色褪せや塗膜に不具合などが起きないようにしっかり洗い流してください。
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まとめ
いかがでしたか。
白い外壁は汚れやすいというデメリットがあり避ける方も多いですが、近年では汚れやすさをカバーする塗料や商品が多く開発・改良されています。
今回ご紹介した塗料は、専門業者に依頼すれば使用することが可能ですので、ご自宅の立地や環境などを相談した上で納得のいく塗料をお選びください。
また塗装の業者選びに迷っている段階でしたら、機能性塗料を扱っているか、施工実績があるかを判断基準にしてみてはいかがでしょうか。
機能性の高い塗料や商品を駆使して、白くてきれいなお家を長く持たせていきましょう。
◆白ベースのおしゃれな施工事例をまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。
→【事例29選】憧れの白い外壁に!汚れを防ぐ塗料&デザイン徹底解説
最後までご覧くださり、ありがとうございました。