ブロック塀をおしゃれにDIY塗装したいとお考えのあなた。
「ジョリパットでブロック塀を塗装する方法は?」
「何を揃えればいいの?やり方は?」
と調べているところだったのではないでしょうか。
たしかにブロック塀は外壁に比べて面積も広すぎず、手の届く範囲でできるのでDIY向きの施工場所と言えます。
またアイカ工業が製造している「ジョリパット」を使用することで、簡素なブロック塀も意匠性の高いおしゃれな仕上がりが期待できます。
とはいっても何を準備したらよいのか、正しい施工方法やコツなどが分からないとなかなか挑戦できないですよね。
そこで今回はDIYでブロック塀にジョリパットを塗装する方法をご紹介します。
準備から成功させるコツまで丁寧にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
また記事の後半では、ブロック塀をおしゃれに仕上がる方法やきれいに保つメンテナンス方法もご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください!
DIY初心者の方でも、必要なものを揃えるのに2~4万円、作業日数に4~6日間あればブロック塀をおしゃれに塗り替えることが出来ます!
ブロック塀を素敵に塗り替えて、家全体の印象をおしゃれに変身させていきましょう!
注意!ブロック塀の塗装は耐久性が短い ブロック塀の塗装は耐久性があまり期待できません。 なぜならブロック塀は地面に直接立っていて地面に含まれた水を吸収して外に放出するからです。 選ぶ塗料を間違えると内側から出てこようとした水分が、塗料を押し出して膨れや剥がれなどの不具合が発生してしまう場合があります。 塗装後はこまめなお手入れ・メンテナンスが必要な場合が多いですので、それを理解した上でDIYをすすめていきましょう。 |
目次
1章 DIY塗装を成功させるコツ
DIY作業を始める前に、DIY塗装を成功させるコツをご説明します。
失敗するリスクを下げるために、事前に確認しておきましょう。
1-1 事前に計画を立てる
DIY塗装を行う前は必ず計画を立てましょう。
計画を行なわずに作業を始めてしまうと、思ったよりもうまく進まずに慌ててしまう場合があります。
また、天気を気にせず作業を始めたことで塗装作業中に雨が降ってきて塗料が流れてしまった、などの失敗例もありますので、天気のことも考慮して作業の計画を立てていきましょう。
1-2 材料は仕様を守って使う
DIYの材料は仕様を守って使いましょう。仕様とは、ジョリパットをどれくらいの水で薄めるか、どれくらい乾燥時間を置くかなど、メーカの方で塗料ごとに決められた用法容量です。
良い塗料を使っても使う際の用法容量を守っていないと、十分な機能が発揮されない場合があります。
正しい仕様を確認して、塗料の耐久性を十分に発揮させていきましょう。
★塗料の仕様についてはHPに記載があります。
ジョリパットは仕上げ方によって、仕様が変わります。詳しくは、アイカ工業の施工の手引きをご覧ください。
仕様だけでなく、模様を付ける際のコツも載っています。
(例)ワイルドランダム柄の施工のポイント
出典:アイカ工業 ワイルドランダム施工の手引きより
1-3 細かい作業を丁寧に行う
ジョリパットのDIYは、細かい作業も丁寧に行いましょう。
例えば塗装前に行う高圧洗浄は、汚れをきちんと落とさなければその後の塗装が密着しにくくなります。
また、塗装においてもブロック塀の溝まできちんと塗らないとそこから剥がれてしまう可能性もあります。
下準備やちょっとしたことに見えるものも重要な工程です。
細かい部分も丁寧に作業して、良い仕上がりにしていきましょう。
2章 ブロック塀のジョリパット塗装に必要な準備・道具
それではいよいよ準備に入っていきましょう。
ブロック塀をジョリパットで施工する際に必要な準備や道具は主に14個です。
全て買い揃えると、2~4万円ほどです。
基本的には専用の道具を使うことをおすすめしますが、日用品で代用できるものもありますので参考にしてみてください。
■必要な物一覧
①カチオンフィラー:ミラクカチオンフィラー【Amazon】
→下地処理で使用します。
→下地処理後の下塗で使用します。
→中塗り・上塗りで使用します。
④高圧洗浄機(なければブラシでも可)
→ブロック塀を綺麗に洗浄する際に使用します。
→塗装する周りが汚れないようにする「養生」で使用します。
※ビニール袋とマスキングテープで代用可
→塗装する周りが汚れないようにする「養生」で使用します。
→左官作業の際に使用します。
⑧コテ板:パテ盛板M型(モノタロウ)
※ちりとりで代用可
→左官作業の際に使用します。
→下塗り作業の際に使用します。
⑩ハケ:万能用ハケ(モノタロウ)
→下塗り作業の際に使用します。
※おたまで代用可
→下地処理材やジョリパットを水と混ぜる際に使用します。
→下地処理材やジョリパットを水と混ぜる際に使用します。
⑬汚れてもいい服
→作業中に着用します。
→塗装や左官作業中に使用します。
3章 DIYで行うジョリパット塗装の流れ
準備が整ったら作業に移りましょう。DIYで行うジョリパット塗装の流れをご紹介します。
作業は6ステップです。合間で乾燥時間を取らなければいけない場合もあるので、全体で4~6日ほどかかると予定しておきましょう。
3-1 汚れを落とす「洗浄」
まずブロック塀の黒ズミやコケなどを落とす洗浄作業を行ないましょう。
表面の汚れを綺麗にすることで、塗料も密着しやすくなります。
高圧洗浄機などで洗うと楽ですが、なければブラシなどで洗ってください。
▪使用するもの
・高圧洗浄機
▪作業のコツ
高圧洗浄機は塀から15~30㎝程離して使用してください。水圧が高いので、圧の調整をしながら行いましょう。
3-2 塗らない箇所を覆う「養生」
洗浄後、十分に乾いたら、塗装する箇所以外をビニールで覆う「養生」の作業を行ないます。
養生をきちんと行わないと、不必要な部分にも塗料が飛び散ってしまい、見た目も悪くなります。
塗料が飛び散っては困る箇所はすべてカバーしましょう。
▪使用するもの
・マスカー
・ブルーシートなど
▪作業のコツ
塗料は下に垂れるので、地面も養生をしておきましょう。
その他塗料が付いてほしくない場所は丁寧にテープやビニールで覆って下さい。
3-3 下地を整える「下地処理」
養生が完成したら、下地処理を行ないます。
ブロック塀の凹凸をカチオンフィラーという、どろっとした材料を左官して平らにします。
▪使用するもの
・カチオンフィラー
・金コテ
・コテ板
・バケツ
・ひしゃく
▪作業の流れ・コツ
①カチオンフィラーをバケツに入れ、水と混ぜます。材料の仕様に合った水の量を入れましょう。
②カチオンフィラーが出来上がったら、ブロック塀の溝を埋めて、最後に全体に左官で塗っていきます。
進行方向に向かって少し浮き上がらせて塗りましょう。
塗る厚さは1㎜程度で構いません。
3-4 塗料の密着を良くする「下塗り」
塀が平らになったら、ジョリパットシーラー(下塗材)をローラーで塗っていきます。
▪使用するもの
・ジョリパットシーラー
・ローラー
・ハケ
・バケツ
▪作業のコツ
ジョリパットシーラーを塀塗っていきます。
細かい部分はハケで、広い部分はローラーで塗っていきましょう。
3-5 ジョリパットで「中塗り」
下塗り後十分に乾燥時間を置いたら、いよいよジョリパットを塗っていきます。
中塗りの時点では、表面が平らになるように塗っていきましょう。
▪使用するもの
・ジョリパット
・金コテ
・コテ板
・バケツ
▪作業の流れ・コツ
①バケツ(又はジョリパットの缶)にジョリパットを入れ、水で薄めていきます。
水はジョリパットに対して0.1~0.3%の割合で薄めましょう。
中塗り後に再度乾燥させるので、水を混ぜるのは中塗りで使う分だけにしておきましょう。
多く作りすぎると塗る前に固まってしまいます。
②ジョリパットを塀に塗っていきます。
表面が平らになるように左官していきましょう。
ジョリパットは表面が固まるのが早いので素早く作業するのがポイントです。
3-6 仕上げの「上塗り」
中塗り後、十分に乾燥時間を置いたら、再度ジョリパットを塗っていきましょう。
▪使用するもの
・ジョリパット
・金コテ
・コテ板
・バケツ
▪作業の流れ・コツ
①バケツ(又はジョリパットの缶)にジョリパットを入れ、水で薄めていきます。
水はジョリパットに対して0.1~0.3%の割合で薄めましょう。
②ジョリパットを塀に塗っていきます。
表面が平らになるように左官していきましょう。
ジョリパットは表面が固まるのが早いので素早く作業するのがポイントです。
仕上げがしっかり乾いたら、完成です!
4章 初心者でも簡単!おしゃれに仕上げるひと工夫
DIY塗装やジョリパット施工が初めての方でも簡単にできるおしゃれに仕上がる方法をご紹介します。
ブロック塀をおしゃれにしたい方や少しアクセントを入れたい方はぜひ参考にしてみてください。
4-1 身近なもので模様を付ける
ジョリパットの仕上げの際、左官で柄を付けるのが難しい方は、身近にあるもので模様を付けてみましょう。
凹凸のある模様にすることで意匠性が高まり、おしゃれに仕上がります。
▪台所用スポンジ仕上げ
出典:アトピッコハウス ブログ
台所用のスポンジを使うことでランダムに模様が付き、高級感が演出できます。
▪ハケ仕上げ
出典:アトピッコハウス ブログ
荒めのハケやブラシを横に動かすことで、平行な線ができます。
ハケやブラシが固い物を選ぶと、よりはっきり模様が付きます。
▪素手仕上げ
出典:アトピッコハウス ブログ
薄いゴム手袋をはめて模様を付けることもできます。
指の太さや力加減によって、不均等でデザイン性の高い模様になります。
4-2 タイルや石などのアイテムを付ける
塀にタイルなどの装飾品を張り付けるとデザイン性の高い塀に仕上がります。
タイルのような厚みのあるアイテムを付ける際は、下地処理後カチオンフィラーが乾燥する前の段階で付けていきましょう。
(※薄いアイテムの場合は、上塗り後、乾燥する前に接着剤で付けましょう。)
■アイテムの例 ・おはじき ※上塗り後に接着
・マジョリカタイル 出典:タイルライフ ※上塗り後に接着
・スライスレンガ 出典:タイルライフ ※下地処理後に接着 |
4-3 手形や足跡を付ける
ブロック塀にジョリパットを施工した後、手形やペットの足跡などを付けると、ご自宅ならではのデザインになります。
小さいお子様がいらっしゃる方やペットを飼っている方はぜひやってみてください。
※ラップを手に巻いて手形を付けると、肌に塗料が付くのが防げます。
5章 ジョリパットのメンテナンス方法
ジョリパットのメンテナンス方法をご紹介します。
ジョリパットを綺麗に保つことで、家全体の雰囲気を素敵に長持ちさせることが出来ます。
5-1 年に一度の水洗い
年に一度はホースで水洗いをしましょう。
高圧洗浄機で洗浄してしまうと、ジョリパットの表面が傷ついてしまう場合があります。
ホースなどを使って、優しく水で汚れを洗い流しましょう。
特に北側などの日に当たらない場所はコケが生えやすいので、ホースで洗い流した後に雑巾などで水分をふき取りましょう。
5-2 3~5年で塗装する
ブロック塀のジョリパットを綺麗に保ちたい方は、定期的な塗り替えを行ないましょう。
ブロック塀は外壁よりも耐用年数があまり長くないので劣化しやすいです。
見た目が気になってきたら、定期的に塗り替えることをおすすめします。
ジョリパット専用の塗料=「ジョリパット フレッシュ」 ジョリパットを塗装する際は専用の塗料で塗ることをおすすめします。 なぜなら合わない塗料で塗装してしまうと、塗って間もなく剥がれなどの不具合が発生する場合があるからです。 綺麗な見た目を保つために専用の塗料を選びましょう。 ジョリパットフレッシュ【Amazon】9,900円 1缶で25~30㎡塗装可能。(2回塗りの場合) |
まとめ
いかがでしたか。
DIYでブロック塀をジョリパット施工する際は、準備に2~4万円、作業期間が4~6日間ほどかかるとみておきましょう。
しっかりとした準備や工程の把握が成功の秘訣にもなります。
またDIY初心者の方でも細かい作業を丁寧に行えば、満足のいく仕上がりになりますので、仕上げだけでなく途中の工程も確実に行なっていきましょう!
またこの記事を読んで、自分でうまくできる自信がないなと感じた方は、無理に行わず、業者に見積もりを取ることをおすすめします。
◆参考記事
ブロック塀を綺麗にして家全体の雰囲気を良くしていきましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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