ブロック塀の修理をしたいけど、自分で出来るの?どうやったら修理できるの?とお悩みのあなた。
どうやったらきれいで頑丈に直せるのか、いまいち想像つきませんよね。
ましてや最近はブロック塀の倒壊による被害が心配されていますから、出来れば早めに直したいところです。
そこで今回は、今のブロック塀の修理が自分で出来るのか、業者に依頼しないといけないのかを判断し、修理をする場合の方法や費用が分かる様にしています。
読んでいただくことで、ご自身のお家のブロック塀の正しい修理法が早い段階で判断で出来ますし、正しい修理をすることで長持ちもさせられますので、是非最後までお読みください。
目次
1章 症状で判断するブロック塀修理方法
ブロック塀の修理は、自分で出来るレベルの症状から、業者に依頼しないと直せない症状まであります。
ですので、今の家の状態がどのような状態なのかを判断して、修理方法を確認しましょう。
1-1 【DIYでもOK】0.3mm以下のひびは補修材で覆う
0.3mm以下のひびや、目地のひびは、補修材で覆います。ご自身でも修理が可能です。
余り深くないひびについては、構造や基礎部分にまで問題が広がっていないためです。
なので、ご自身での補修でも大丈夫ですし、ご自身での施工に自信がないという方は、業者に依頼した方が良いでしょう。
◆0.3mm以下のひびの直し方をもっと詳しく知りたい方はこちら
1-2 【DIYか業者へ】0.3mm以上の大きなひびは補修材を深く充填
0.3mm以上の大きなひびや亀裂が出ているなら、補修材をより深く奥まで充填しましょう。
内部に広がるダメージは、ひびや亀裂の大きさに比例するからです。
ダメージが深刻になる前に、しっかりと割れ目を充填して保護してあげましょう。
修理方法は、割れたところの周りを専用の器具でU字状にカットしてから、しっかりと奥まで補修材を充填します。
難易度が少し上がってくるので、慣れない方は業者に依頼した方が綺麗に仕上がるでしょう。
◆U字カットなど専門的なひびの直し方を詳しく見たい方はこちらもお読みください。
1-3 【業者へ依頼】鉄筋が見える割れ・欠損・傾きは解体&新設修理
鉄筋が見えるような割れや欠損がある場合は、解体や新設をする必要があります。
基礎構造の鉄筋まで見えてしまっていると、鉄筋が雨で濡れた時に錆びてしまい、錆びが全体に広がって脆く倒壊しやすい状況になるからです。
この症状の場合は、業者に依頼して倒壊する前に解体や新設工事をしましょう。
・ブロック塀の欠損
・ブロック塀の傾き
出典:砂丘園芸
・解体&新設工事
【欠損や大きな割れがあったら、業者に依頼して修理をしましょう】
ブロックは1つ10㎏以上あり、それが何段も重なって塀になっています。
プロ以外が施工した場合、施工の不備などで強度が保たれてない状態だと、たちまち倒壊の恐れが高くなります。
万一倒壊して通行人が下敷きになってしまった場合は大事故になりますので、きちんとプロの手で修理をしましょう。
2章 業者に依頼する場合の費用相場
業者に修理を依頼した場合の費用相場について説明します。
おおよその金額ですが、参考にしていただけるはずですので、ご自身のお家を思い浮かべながら見てみてください。
2-1 ひび割れの修復費用は13,000~20,000円/㎡
ひび割れ箇所を修理する費用は、13,000~20,000円/㎡ほどです。
ひびの深さ・大きさによって金額は前後しますが、㎡単価では分かりにくい場合は、ひび1か所につき約5,000円と考えておくと間違いないでしょう。
2-2 塗装による修理費用は3,000円~/㎡
塗装による修理費用は3,000円~/㎡です。
塗装修理は、高圧洗浄や割れの補修、仕上げに塗装をするので、美観や強度が高まる分、費用も上がります。
折角なら雰囲気を変えたいという方には、色や質感も変えられるので、お勧めの修理方法です。
※価格は目安です
◆ブロック塀の塗装についてもっと詳しく知りたい方はこちら
2-3 ブロック一部交換の修理費用は10,000~20,000円/㎡
出典:建築工房
破損した一部分を交換する修理費用は、10,000~20,000円/㎡です。
※使うブロックの種類や大きさによって異なります。
全体的に破損はないが、何かをぶつけて一部分だけ欠けてしまった、というようなケースであれば、破損した部分だけを取り払って、交換をすれば大丈夫です。
但し、既存のブロックと新しいブロックとの色の差が目立つ事があります。
2-4 傾きや破損の修理費用は17万円前後
出典:堀口建築設計
傾きや破損による修理は、おおよそ17万円前後の費用が掛かります。
内部の構造から劣化しているので、一旦既存のブロック塀を撤去してから新たなブロック塀を新設する工事が必要なためです。
構造自体が劣化していると、倒壊の危険が高まりますので、しっかりと新設し直して強度と安全が保たれたブロック塀に修理しましょう。
※価格は目安です
フェンス塀や塗り壁調に新設リフォームしたい場合の費用
修理を機にフェンスの塀や塗り壁の塀にリフォームをされたい方は、下記の費用が掛かります。
ブロック塀が後々倒壊するかもと心配な方は、これを機にイメージチェンジで違う塀にするのも良いでしょう。
【フェンス塀】
※2m施工の場合の例
【塗り壁の塀】
※5㎡施工の場合の例
★修理に火災保険が適用されるケース
火災保険のご契約時に「建物付属物」という対象にブロック塀を入れて契約している場合は、ブロック塀の修理も保険対象になる場合があります。
相手が分からないが当て逃げされた・ご自身でうっかりぶつけてしまって破損した、という場合でも適用されることがあるので、詳細は保険会社に聞いてみると良いでしょう。
主な条件
・保険契約時に既にブロック塀があって、保険対象に含まれている
・地震が原因ではない
・契約内容により、●万円以上の修理の場合に保険金が出るなど制約をクリアしている
3章 適切な修理をしないと起こるデメリット
適切な修理をせず、無理にご自身でDIYや簡単な補修だけで済ませてしまうと、後々ブロック塀自体の劣化に繋がり、倒壊の恐れが高まります。
ブロック塀の躯体である鉄筋部分まで雨水が入り込むようになってしまうと、鉄筋が錆びていき、全体の強度が落ちてしまうからです。
全体の強度が落ちることが倒壊の原因となりますので、1章で紹介した症状~補修方法と異なる施工をすると、ブロック塀の寿命を縮めることを知った上で、適切なメンテナンスをしていきましょう。
4章 安全のために、年1回は業者の点検を受けましょう
安全のために、年1回は業者の点検を受けましょう。
日々ブロック塀の劣化症状は変わっていく中で、小まめに状況を見てあげないと、いつ、どのように、どれくらい症状が進行しているかは、業者でないと詳しく分からないためです。
特にDIYで修理したから安心、と思っていたら、直しの作業が不十分で、またひびが大きくなってしまった、というケースもありますので、素人目だけで全て判断せず、左官工事や塗装工事を請け負っている専門業者に点検をしてもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ブロック塀の修理は、症状によって適切なメンテナンスをする事によって、より頑丈できれいな状態を保てますし、頑丈になれば安全面でも安心できます。
ポイントは
・症状を正しく見極めて、適切な修理をする。
・業者に依頼する場合は、部分的な修理か全面的な修理になる。
・全体を修理する場合は、デザイン含めたリフォームも検討できる。
・適切な修理を行わない場合は、強度が失われ倒壊の危険が高まる。
・年1回の業者による点検で、安全安心!
ということです。
正しい修理で長く安全で良い状態のブロック塀を保ってください。
お読み頂きありがとうございました!
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