最近、「チョーキング現象が起きているから、塗装した方がいいですよ!」
と言われたけれど、本当に必要だろうか・・・と迷っていませんか?
チョーキング現象は塗装時期の目安です。
なぜならチョーキング現象は、壁の防水効果がなくなっている時に起こる現象だからです。
一般的に新築から5~7年以上経つと、起こることが多いです。
チョーキング現象を放っておくと、雨が降る度に、外壁が水を吸い込み、様々な劣化症状が発生します。
ここでは、チョーキング現象の原因と対処方法を丁寧に解説します。
チョーキング現象が起きていたら塗装が必要である理由もお伝えします。
最後には、家の点検依頼をする際に信頼できる業者の選び方も紹介します。
この記事を読み終えていただければ、あなたのお家の正しいメンテナンス方法が分かります。
是非、最後までお読みください。
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目次
1章 塗料の油分が無くなって起こるチョーキング現象
外壁を触ると、手に外壁の色の粉がつく現象を「チョーキング現象」または「白亜化現象」と言います。
チョーキング現象は、紫外線の熱で塗料の油分が分解されて発生します。
塗料は「水をはじくための油(樹脂)」と「色つけるための粉(顔料)」を練り合わせて出来ています。
長年、紫外線に当たり続けると、油(樹脂)は分解されて無くなり、粉(顔料)だけの状態になります。
つまりこれがチョーキング現象です。
■チョーキング現象が起こる前の外壁
塗料によって外壁が保護されています。
■チョーキング現象が起こっている外壁
樹脂が紫外線で分解されなくなってきているため、顔料が浮いています。
触った時に付着する粉の色は、外壁の色によって異なります。
チョーキングは色付けの粉が浮いてきて起こるので、触ると外壁と同じ色が手に付きます。
本来であれば、健全な状態の壁は、触っても手に粉は付かず、樹脂があるので水を弾きます。
2章 チョーキング現象は塗装で対処しよう!
チョーキング現象が起こっていたら、塗装で対処しましょう。
なぜなら、再塗装により樹脂でお家をコーティングすることができるからです。
再塗装すれば、チョーキングがなくなります。
また水を吸い込むことで起こる、カビや苔、ひび割れを防ぐことができます。
そのため、チョーキングが起こっていたら塗装をしましょう。
まれに「チョーキングくらいなら、水で洗い流してもいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、それは水を吸い込ませる行為になるので絶対にしないでください。
樹脂を取り戻し、外壁を健全な状態に戻すためにも再塗装をおすすめします。
3章 早めに塗装すべき重大な5つの理由
「チョーキング現象くらいで塗装は大袈裟じゃないの?」と考える方もいると思います。
しかし、このタイミングで塗装をしないとデメリットが5つも発生します。
・カビ・苔で健康に影響を及ぼす
・劣化が進み、余計な費用が発生する
・クリヤー塗装ができなくなる
・資産価値が下がる
・2階や屋根も傷んでいる可能性がある
後で困ってしまうことがないように、一つ一つ解説していきます。
3-1 カビ・苔で健康に影響を及ぼす
チョーキング現象を放置しておくと、外壁が水を吸い込む状況が続いて、次第にカビや苔が発生します。
カビや苔は見た目が悪くなるだけでなく、まれにアトピーや喘息の原因になるとも言われています。
特にお子様や高齢者がいる家は要注意です。
塗装をすれば、樹脂が戻り壁が水を弾くので、カビや苔が発生することもなく安心して住むことができます。
3-2 劣化が進み、余計な費用が発生する
壁の経年劣化が進むと、塗装以外の修理が必要となります。
例えば、ひび割れの補修や壁の一部張り替えです。
その分、お金がかかります。
余計な費用をかけずにメンテナンスをしたいという方は、チョーキング現象の段階で塗装をして、防水効果を取り戻してあげましょう。
工務店やハウスメーカーから「チョーキングで塗装はまだ早いですよ」と言われたことがあるかもしれません。
建築会社と塗装会社では「メンテナンス」に対する考え方が違います。 建築会社はお家を作るお仕事の為、壊れたら作り直すという考え方です。 なので、塗装を急かすことはあまりありません。
一方塗装会社は、今あるものを長持ちさせる為に、傷む前にお手入れをする、と考えます。 できるだけお金をかけずに、大切なお家を長持ちさせるためにも、早い段階で塗装をしましょう。 |
3-3 クリヤー塗装ができなくなる
透明な外壁塗装の方法を「クリヤー塗装」と言います。
チョーキング現象がひどいとクリヤー塗装をする際に濁ってしまい、クリヤー塗装をすることはできません。
■参考:日本ペイント株式会社 UVプロテクトクリヤーのカタログより引用
『クリヤー仕上げは下地の状態をそのまま表出してしまうため、下地の劣化が著しい場合はおすすめできません。ヘヤクラックなどの発生がなく、かつ築後10年以内であることをいちおうの目安にしてください。』
現在の外壁の柄を残したい方は、早めに塗装をすることをおすすめします。
>クリヤー塗装についてはこちらの記事もご覧ください。
3-4 資産価値が下がる
定期的に塗装を行っていない家は、耐久性も低くなっています。
そのため、資産価値が下がることもあります。
しかし、適切なタイミングで定期的に塗装をし、見た目の美しさと耐久性を保っている家は資産価値が下がる可能性は低いでしょう。
将来売却しようと検討している方や、ご家族に相続することを考えている方は、資産価値を守るために、早めに塗装をすることが重要です。
3-5 2階や屋根も傷んでいる可能性がある
紫外線は遮るものが少ない、高いところによく当たります。
手が届く1階周りでチョーキングが起きているということは、2階や屋根はもっと傷んでいる可能性が十分にあります。
気づかないうちに、劣化が進み、高額なリフォームが必要になることも・・・。
特に2階や屋根は足場が必要なことが多いので、修理も高くなりやすいです。
ご自身で2階や屋根を確認することは難しいので、一度プロにお家全体を点検してもらい、現状を把握することが重要です。
是非、チョーキング現象をきっかけに大切な家のメンテナンスを検討してみてください。
4章 点検・見積りを依頼する業者選びの2つのポイント!
メンテナンスを検討し始めたら、まずは点検と見積りを依頼しましょう。
チョーキング現象の段階で依頼する業者の選び方のポイントは、2つあります。
ポイント①:メンテナンスを専門としている会社
ポイント②:点検に60分以上時間をかけてくれる会社
各ポイントを詳しく解説します!
ポイント①:メンテナンスを専門としている会社
初めての点検の際は、メンテナンスを専門とする塗装会社やリフォーム会社を選びましょう。
具体的には依頼する前にHPを見て、事業内容に「外壁・屋根塗装工事」と書いてあるか確認しましょう。
またHPに載っている施工事例やお客様の口コミに塗装工事の実績があるかも確認しましょう。
建てた工務店やハウスメーカーに点検をしてもらう方も多いですが、メンテナンスの知識が十分でない担当だった場合、細部まで丁寧な点検をしてもらえず、劣化症状を見落としてしまうこともあります。
そのため、しっかりと知識を持ったメンテナンスを専門とする業者に依頼をすることをおすすめします。
ポイント②:点検に60分以上時間をかけてくれる会社
点検に60分以上時間をかけてくれる会社に依頼しましょう。
チョーキングは劣化の初期症状なので、他の症状も起きていないか丁寧に確認することが大事だからです。
例えば、細いひび割れや2階や屋根の高い場所の劣化です。
ご自身では気づけない症状を見てもらうことがとても重要です。
そのため壁だけでなく、屋根も含め、時間をかけた丁寧な点検をしてもらいましょう。
点検は現状を把握し、トラブルがないスムーズな工事をするために最も重要な過程です。
>実際に塗装をする際の業者選びのポイントを知りたい方は以下の記事もおすすめです。
まとめ
本稿で解説した内容は以下の通りです。
チョーキング現象とは、外壁に触れると手に粉がつく現象です。
塗料の油分(樹脂)が、紫外線で無くなったことが原因で起こります。
対処方法は、再塗装です。
チョーキング現象の段階で塗装をしないとデメリットが5つあります。
・カビ・苔で健康に影響を及ぼす
・劣化が進み、余計な費用が発生する
・クリヤー塗装が出来なくなる
・資産価値が下がる
・2階や屋根も傷んでいる可能性がある
メンテナンスを検討し始めたら、まずは点検と見積りを依頼しましょう。
チョーキング現象の段階で依頼する業者の選び方のポイントは、2つあります。
ポイント①:メンテナンスを専門としている会社
ポイント②:点検に60分以上時間をかけてくれる会社
チョーキング現象の段階で、メンテナンスを考えられたあなたはとてもお家のことを大切にされている事でしょう。これからも長く住むため、この機会にメンテナンスを検討してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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