外壁塗装の相見積もりをとろう、と思ったあなた。
でも初めてのことだと、そもそもどんな会社から、何社くらいとればいいの?何を比べればいい?
などの疑問も多いかと思います。
まず、外壁塗装をする際の相見積もりはとても重要です。
外壁塗装は最低でも数十万はかかる工事で、やり直しがきかないからです。
相見積もりをとることで、値段の安さだけではなく業者の品質・対応など様々な視点から比べることができ、本当にあなたのお家にあった業者を選ぶことができます。
しかし選ぶ基準やポイントが分かっていないと、ちゃんと良い選択ができるかも不安ですよね。
そこで本記事では、適切な相見積もりの数、業者の見極め方、決断するコツを解説していきます。
最後まで読んでいただくことで、初めて相見積もりをとる方でも、安心して任せられる業者を1社選ぶことができるようになります!
ぜひじっくり読んでみてくださいね。
目次
1章 相見積もりは3~4社がベスト!
相見積もりを取るなら、3~4社が最もおすすめです。
なぜなら、3~4社見ればご自宅の工事の相場金額がいくらくらいなのか把握できるからです。
また、これ以上増やすと業者による違いが多すぎて、金額でしか比較できなくなってしまう恐れがあります。
相見積もりは取りすぎないことも大切です。
次の章では、相見積もりを取るときのポイントや業者選びを紹介します。
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2章 相見積もりを依頼する際の2つのポイント
相見積もりは、何も考えず適当に数社見積もり依頼すればいいわけではありません。
ここではより良い相見積もりをするための、依頼するときのポイントと業者選びを紹介します。
2-1 同じ条件・要望を伝えて見積依頼する
相見積もりの際は、塗装についてご自身が今考えていることや要望を、全業者に同じように伝えましょう。
条件がバラバラだと、価格に対してその内容が妥当なのかが分からなくなり、比較がしづらくなってしまうからです。
伝える内容は、塗料の種類や仕様など具体的になっていればより良いですが、漠然とした「〇年くらい持たせたい」などの要望でもOKです。
特に、塗料についてと施工範囲については必ず伝えておきましょう。
■業者に伝える内容の例
塗料・塗装について | 「10年以上は持たせたい」 「遮熱塗料にも興味がある」 「汚れが目立つのが気になっている」等 |
施工範囲について | 「塗れるところは全部塗ってほしい」 「ウッドデッキを撤去したい」 「ベランダも気になるから見てほしい」 「特に気になるところはないから、全体を見てもらってアドバイスがほしい」等 |
このように、事前に要望を伝えておくと同じ条件でスムーズに見積をしてもらえます。
比較検討しやすくするためにも、ご自身の考えはしっかり伝えておきましょう。
2-2 事前にHPで3点をチェック
相見積もりを取る業者はどれでも良いというわけではありません。
見積依頼をする前に、各業者のHPで下記の3つに当てはまるかはチェックしておきしょう。
このポイントは、適正価格で良い工事をしてもらえるかどうかと、本当に信頼できる会社かどうかの目安になるものです。
最低限このような信頼できる業者のなかで相見積もりを取るようにしましょう。
①自社の職人が施工する
下請けを使わず、自社職人が施工してくれるのかをチェックしましょう。
下請け職人が施工するところだと、中間マージンが発生し、工事金額が割高になってしまうからです。
(例えば、ハウスメーカーやホームセンター、量販店等は社内に職人がいないため、大半が地元の下請け業者を使います。)
自社職人が工事に入るところは、スタッフ紹介のページで職人のことも紹介しているのでチェックしてみましょう。
適正価格の業者を選ぶためにも、必ず自社職人が施工する業者から見積をとりましょう。
②リフォーム瑕疵保険の登録事業者
リフォーム瑕疵保険とは、加入している施工店の工事で施工不備があった場合、保険金を使って補修してくれる制度のことです。
この保険に加入している業者かをチェックしましょう。
なぜなら、この保険は業者の品質・信用力の目安となるものだからです。
あまりにも不備やトラブルが多い業者はこの保険に加入ができません。
加入しているかどうかは、業者のHPやパンフレットの記載を調べるか、もしくは下記のサイトからも確認ができます。
どちらかで確認したうえで、業者選びをするようにしましょう。
※注意 実際にこの保険を使用するには、工事費+3~5万円程の保険料が必要になります。 |
③家から30分内程のところに会社がある
その業者の会社や支店が車で30分以内のところにあるか確認してみましょう。
あまりにも遠いとそもそも施工ができないor出張費が発生してしまう場合があるからです。
また、近くにいる業者なら工事終わったあとに何か気になる点があったときもすぐ来てもらえ、安心です。
見積依頼の際は、お家の近くにある業者に依頼しましょう。
3章 良い会社を見極める7つの比較ポイント
相見積もりをとったら、この7つのポイントで見極めていきましょう。
これらのポイントには、見積書に書かれていない会社の体制等も含まれています。
本当にいい工事をしてくれる会社を見極める大切な部分ですので、依頼しようとしている会社が当てはまっているか、比較してチェックしてみましょう。
3-1 最低でも60分前後使って点検してくれるかどうか
来てくれた業者が点検にどのくらい時間をかけていたか、必ず確認しましょう。
お家の状態を正しく把握するには、60分以上はかかります。
例えば10分20分程度の点検では、塗装箇所の正しい面積も分からないうえ、お家の劣化状態を正しく把握できず、工事内容に抜け漏れが出てしまう恐れがあります。
あなたのお家に合った提案を、適正価格で提案してもらうためにも、必ず丁寧な点検をしてくれるところを選びましょう。
3-2 施工する数量・平米が書いてあるか
見積書には、施工する数量や平米がきちんと記載されているか確認しましょう。
「一式」などの曖昧な表記は、どこからどこまで施工してもらえるのかが一目で分からないため、要注意です。
■良い見積書の例(31坪、外壁がサイディングのお家の場合)
上の例のように、どのような工事内容・数量で、いくらかかるのか細かく書いてあると理想的です。
施工してもらえる数量や面積が曖昧だと、やってもらえると思っていた場所が、実は施工範囲外だった…といったトラブルになってしまうこともあります。
そうしたトラブルを防ぐためにも、施工する数量や平米を見積書に記載している業者を選びましょう。
3-3 担当営業の説明が丁寧か
見積もり提出時などに、担当営業が専門用語やこちらの疑問点に対して分かりやすく説明してくれるかチェックしてみましょう。
なぜなら、見積もり段階で説明が不十分なところでは、今後もあなたの疑問や不安を解消できず、工事の際に行き違いが出てしまうことがあるためです。
塗装工事は専門用語もありますし、初めての工事だとどうしても分からないことや不安なことが多く出てきます。
こうした疑問や不安にもきちんと真摯に答えてくれるところなら、安心して工事を依頼できます。
工事を依頼する際は、安さや技術だけで決めてしまうのではなく、こちらの気持ちに寄り添って丁寧な説明・対応をしてくれるかどうかで判断しましょう。
3-4 アフター体制はしっかりしているか
塗装が終わった後のアフター体制がしっかりとしているか確認しましょう。
なぜなら、お家は塗装後も細かい補修などを必要なタイミングでしていくことで長持ちさせられるからです。
例えば、台風やなにかぶつけてしまったとき等、すぐ補修や点検に来てくれる業者だと安心です。
塗装後もお家を安心して長く暮らし続けるようにするためにも、アフター体制がしっかりしている会社に依頼しましょう。
>具体的なアフター体制の内容について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
3-5 職人の研修、教育体制は整っているか
職人の研修をきちんと行っている業者に依頼しましょう。
研修にもいろいろなものがありますが、マナー研修と建材・塗料などの知識、技術的な研修の、両方を行っているか確認してください。
マナーがしっかりしている職人だとやりとりも気持ちよく過ごせますが、逆にマナーがしっかりしていない職人だと、工事中に嫌な思いをしてしまう恐れがあります。
また、塗料や建材は日々進化していますから、定期的な研修を受けている職人なら新しい知識も持っていて、より良い施工が期待できます。
しかし古い知識だけの職人では、新しいより良いやり方を知らなかったり、気づかないうちにミスをしたりする可能性もあります。
外壁塗装は高額な工事を任せることになりますから、教育体制の整った業者で安心して任せられるようにしておきましょう。
3-6 大幅値引きをしてこないかどうか
「今ならモニターで」など様々なそれらしい理由で大幅値引きをしてくる業者は、候補から外しましょう。
なぜなら、最初から諸経費として大幅に上乗せしている可能性が高いからです。
あるいは、無理やり値引きした代わりに手抜き工事をされてしまう恐れもあります。
外壁塗装では50万円以上の値引きは現実的には難しいはずです。
良い工事を適正価格でしてもらうためにも、大幅値引きをしてこない業者を選びましょう。
3-7 即日の契約を迫ってこないか
点検・見積をしてきたその日に、「今日決めてください!」などと契約を迫ってこない業者を選びましょう。
塗装工事は、最低でも数十万はかかる高額な工事です。
それをその日に決めるよう言うのは、顧客の立場を考えた対応とはいえないからです。
契約を即日で迫ってくる業者は、いい工事をしようというよりは「契約さえ取れればいい」という気持ちでトークしています。
本当にいい業者を選ぶためにも、即日の契約を迫ってこない業者から選びましょう。
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4章 迷ったときに決断するコツ3つ
いくつか見積を取っていると、比較検討していても結局迷ってしまう…ということもあるかと思います。
この章では、そんなときにどうしたらいいのか、決断するためのコツを3つ紹介します。
1社に決めきれない!というとき、ぜひ実践してみてくださいね。
4-1 家族で話し合う
もしも業者選びで迷ってしまったら、まずは家族でしっかり話し合いをしましょう。
家族で話しあうことで、様々な視点からの意見が聞けるので客観的な判断ができるようになるからです。
塗装工事は最低でも数十万円はする高額な工事で、業者によって提案もかなり違ってきます。
本当にお家にとっていい判断をするためにも、一人で決めないで必ず話し合うようにしましょう。
4-2 金額だけで決めない
金額が安いから、ということだけで決めるのはやめておきましょう。
なぜなら、金額の安さでは工事の質は測れないからです。
他と比べてあまりにも安いと、その分工事に割ける人件費や材料費も少なくなっているため、本来必要な工程等が抜けてしまっている恐れもあります。
工程や内容に抜け漏れがあると、後からトラブルや追加工事が発生してしまい、結局余計な出費がかさんでしまう恐れがあります。
迷った時こそ、金額が安いから…ではなく、良い品質で工事をしてくれるかどうかを基準に選びましょう。
4-3 ライフプランを考える
最後は、改めてあなたの家族の将来・ライフプランを考えてみましょう。
なぜなら、外壁塗装やメンテナンスは今回きりではなく、今後のライフプランと密接に関わってくるからです。
具体的には、これから住みたい年数や、次回の塗装(=費用がかかる時期)をいつにしたいのか、を考えましょう。
こうすることで、ご自分にとって最適な提案、最適な業者はどれなのかを判断しやすくなります。
例えばお子さんがいる方なら、塗装と進学の出費タイミングが被らないような耐用年数の塗料提案が安心ですし、
近い将来お家を手放す予定の方であれば、コストを抑えた必要最低限の提案をしてくれる業者がベストと言えます。
外壁塗装は業者によって提案内容やアピールポイントも違います。
それがご自身やご家族に合ったものかどうかは、将来設計を考えれば少しずつ見えてきます。
業者選びで迷ってしまったときは、もう一度ご自身のライフプランを考えてから、見積もり内容を見直してみましょう。
まとめ
塗装工事の相見積もりは、3~4社程度がおすすめです。
相見積もりを依頼する際は、
- ・ある程度こちらの考えや要望を伝えて条件を揃える
- ・事前にHPをチェックして信頼できる業者か見ておく
という点は押さえておきましょう。
見積もりを取ったら以下の7つのポイントで良い業者を見極めます。
- ・最低でも60分前後使って点検してくれるかどうか
- ・施工する数量・平米が書いてあるか
- ・担当営業の説明が丁寧か
- ・アフター体制はしっかりしているか
- ・職人の研修、教育体制は整っているか
- ・大幅値引きをしてこないか
- ・即日の契約を迫ってこないか
それでも決めきれない!という場合は、決断するコツとして
- ・家族で話し合う
- ・金額だけで決めない
- ・ライフプランを考える
の3点を実施してみてください。
塗装工事は、どんな業者を選ぶかで工事の良し悪しが決まります。
あなたのお家にとって、一番いい工事をしてくれる業者を1社選べるようにするためにも、ぜひ本記事の内容をしっかり実践してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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