外壁塗装をお考えのあなた。
「断熱塗料というものがあるらしいけど、本当に効果はあるの?」
「断熱塗料で塗装するメリット・デメリットは?」
「断熱塗装っていくらくらいするの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
室内の断熱性を高める効果がある断熱塗料。
塗装するだけで、断熱効果が得られるなら選んでみようかなと気になりますよね。
ただ、断熱塗料を選ぶ前には、実際の効果や注意点を把握した上で選ぶことが重要です。
そこでこの記事では、断熱塗料を外壁に塗るメリット・効果と、デメリットをご紹介していきます。
さらに、断熱効果を得やすい建物も解説しますので、ご自宅に合った塗料か判断していきましょう!
記事の後半では、代表的な断熱塗料3選もご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
1章 断熱塗料の4つの効果・メリット
断熱塗料を塗装することで得られる効果・メリットについて解説していきます。
断熱塗料には、断熱効果以外にも、様々な効果があります。
塗料を選ぶ前にチェックしていきましょう!
1-1 快適な室温を保つことができる
断熱塗料は、熱伝導を抑える効果を持っています。
外気の温度が伝わりにくく、室内の温度も外に逃げにくいです。
そのため、冬は寒い空気が入りづらく、暖房の暖かさも維持されます。
夏も同様に暑い空気が入りづらく、冷房の涼しさも保たれるので、一年中、快適に過ごすことができます。
1-2 節電できる
断熱塗装には節電効果も期待できます。
なぜなら、断熱塗装によって断熱性が上がると、エアコン、ヒーターなどの空調の電気代が抑えられるからです。
例えば、冬、暖房の設定温度を1度下げられれば消費電力は約10%削減できると言われています。
空調をよく使う方にも嬉しい効果です。
1-3 遮音効果がある
塗料の種類によっては、遮音効果があるものもあります。
一部の特殊な成分によって、外からの音を反射したり、入ってきた音の振動を抑えることが出来ます。
通りに面したお家など騒音に悩まれている方にもピッタリです。
1-4 結露の発生を抑える
塗装することで結露防止することが出来る断熱塗料もあります。
そもそも結露というのは部屋の外と中の気温差で生じます。
断熱塗料で塗装をすることで、塗装した面が室内温度と近い温度になって温度差が小さくなり、結露の発生を抑制することができます。
2章 断熱塗料に過度な期待はNG!2つの注意点
断熱塗料は様々な効果やメリットがある高性能な塗料ですが、過度な期待はNGです。
この章では、2つの注意点を解説します。
2-1 効果を実感しにくい場合もある
断熱塗料に過度な期待はNGです。
なぜなら一般的な戸建て住宅には断熱材が入っているからです。
そのため塗装後に断熱効果が実感できるくらい変わることはほとんどありません。
あくまでも付加価値ということは念頭に置いておきましょう。
もし断熱性を強く求めているのであれば、
・断熱塗装ではなく窓を二重にする
・断熱材を入れるなど
の断熱工事を行なうことをおすすめします。
2-2 一般的な塗料より費用が高い
断熱塗料は一般的な塗料よりも比較的費用が高くなります。
シリコン塗料の場合、一般的な塗料の場合1,800~2,500円/㎡のところ、
断熱塗料の場合は2,400~3,800円/㎡ほどになります。
そのため、効果があまり得られなそうなお家であれば選ぶのに注意しましょう。
断熱塗料の効果が得やすいお家については次章で解説していきます。
3章 断熱塗装がおすすめの建物
断熱塗料はお家によって効果が出やすい・出にくいものがあります。
この章では、断熱効果が感じられやすい建物について解説します。
当てはまる方は断熱塗料を検討してみましょう!
3-1 断熱性が低い家
外壁に断熱材が入っていないお家やプレハブ小屋などの断熱性が低い建物には、断熱塗料がおすすめです。
塗料の断熱効果によって、室内温度が保温され、冷房の涼しさや暖房の暖かさが持続されます。
また、選ぶ塗料によっては遮音効果や結露防止効果も期待できるので、過ごしやすくなります。
3-2 金属外壁の家
金属性の外壁の方には断熱塗料がおすすめです。
金属は熱が伝わりやすいので、室内温度が外の気温に左右されます。
特に断熱材が入っていない金属外壁の場合は、断熱塗料の効果を感じやすいので、おすすめです。
4章 代表的なおすすめ断熱塗料3選
おすすめの断熱塗料を3つご紹介します。
どの塗料もメーカーが実験を行ない、断熱性が実証されている塗料ですので、ご要望に合ったものを選んでくださいね。
4-1 キルコ
耐久性 | ★★★ |
遮音性 | ★★☆ |
伸縮性 | ★★★ |
艶 | 有り、無し |
まずご紹介するのが株式会社シンマテリアルワンの「キルコ」です。
高い断熱性能で、環境省から空調負荷低減等技術における実証事業において選定されています。
また、グリーン購入法にも適用されており、キルコの塗料を塗装するという事でCSRの活動の推進に繋がり法人様にもおすすめです。
耐久年数も15年以上と高耐久で、トップコートを塗ることで艶を出すことも可能です。
キルコは伸縮性が高く、ひび割れが起きにくいのも魅力です。
▼約200~250%の伸び率
●キルコがおすすめの方 ・15年以上長持ちさせたい ・艶を出したい ・金属外壁やモルタル外壁 ・法人の方 |
4-2 ガイナ
出典:株式会社日新産業
耐久性 | ★★☆ |
遮音性 | ★★☆ |
伸縮性 | ★★☆ |
艶 | 無し |
続いてご紹介するのが株式会社日新産業の「ガイナ」です。
断熱塗料の中で最もシェアがある塗料で、屋根の他にも外壁や室内にも塗装する事が出来ます。
また、断熱効果だけでなく、遮熱効果・遮音効果・消臭効果・結露防止などの機能もあるので、様々なお悩みを解決してくれます。
▼ガイナの遮音実験
出典:株式会社日新産業
ガイナを塗ったフライパンをハンマーでたたくと音エネルギーは1/100に。
ただし、施工するのが難しく、経験がないと表面が凸凹になってきれいに仕上がらない場合があります。
ガイナを選ぶ場合は、丁寧な施工をしてくれる業者に依頼することが重要です。
●ガイナがおすすめの方 ・騒音に悩んでいる ・結露に悩んでいる |
4-3 ロハスコート
出典:株式会社OKUTA
耐久性 | ★★★ |
遮音性 | ★★☆ |
伸縮性 | ★★★ |
艶 | 有り、無し |
最後にご紹介するのが株式会社 OKUTAの「ロハスコート」です。
キルコ同様、トップコートを塗ることで艶を出すことができます。
断熱性・遮熱性はもちろん、伸縮性や塗料の粘着力に優れています。
▼JIS規格の3倍以上の粘着性
出典:株式会社OKUTA
粘着力が高いと、剥がれにくくなるので、耐久性や美観を長持ちさせたい方にはおすすめです。
●ロハスコートがおすすめの方 ・綺麗に長持ちさせたい ・艶を出したい ・金属外壁やモルタル外壁 |
まとめ
いかがでしたか。
断熱塗料の効果(メリット)と注意点は以下の通りです。
【効果(メリット)】
・快適な室温を保つことができる
・節電できる
・遮音効果がある
・結露の発生を抑える
【注意点】
・効果を実感しにくい場合もある
・一般的な塗料より費用が高い
断熱効果を感じやすいのは以下のような建物です。
・断熱性が低い
・金属外壁
断熱塗料による外壁塗装にはメリットだけでなく注意点もあります。
ご自宅にとって、本当に良いものなのかを検討した上で選びましょう!
代表的な塗料の中でおすすめなのが以下の3つの塗料です。
・キルコ
・ガイナ
・ロハスコート
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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