3分でフィラー塗装が丸わかり!シーラー・プライマーとの比較表付

外壁塗装を検討中に、業者からの資料で見た「フィラー」という文字。

見慣れない言葉に

「フィラーって、なに?」

「これって必要なの?」

「うちに合ったものなの?」

と、いろいろな疑問が湧いてお困りの方は多いです。

 

「フィラー」とは、外壁塗装で3回ある塗り作業(下・中・上塗り)の“下塗り“で使われる材料で、塗装の中でもとっても重要な役割を持っています。

 

そこでこのページでは、フィラーについて何もわからない!という方にも分かりやすく、フィラーを使う目的や効果をお伝えします。

他の下塗り材との比較を通して、ご自宅に合った下塗り材なのか判断できるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。

 

フィラーとは、下塗りの中でも素材表面のデコボコを平らにしてくれる、下地調整材の役割を持っています。

凹凸を無くして表面を滑らかにしたり、小さなひび割れも埋めたりできるので、中・上塗りの仕上がりをより良いものにしてくれます。

特に凹凸が出やすいモルタルの外壁や、傷みで表面が荒れている素材に対しては有効な効果を持っているので、フィラーは下地を調整してくれるものと覚えておきましょう。

 

  • 1-1 フィラーの目的と効果

フィラー

フィラーを使うのは、塗装をする面のデコボコをなるべく無くして平らにし、より良い状態にして中・上塗りができるようにする下準備が目的です。

特にフィラーは他の下塗り材よりも粘度が高く、下地に厚みができるため、パテのような効果があります。

そのため、表面にひび割れや荒れがある悪い状態でも、フィラーで滑らかに落ち着かせてから次の塗装ができるのは、他の下塗り材にはない特徴です。

 

  • 1-2 モルタル壁や傷んだスレートに最適

傷んだスレート屋根

フィラーは、主にモルタル壁や、劣化が進んだスレート屋根に、下塗り材として最も使われます。

下地に厚みができるため、細かいひび割れが出やすいモルタル壁のひび埋めや、劣化で肉痩せしたスレート屋根の補強に適しているためです。

建材の状態を落ち着かせてから塗装ができるため、このような凹凸の多い素材に最適なのです。

 

フィラー

▲厚みのあるフィラーは、ひび割れを埋めたり、荒れた屋根の補強をしてくれます。

 


  • 2章 [特徴比較]プライマー・シーラーとの違い

下塗り材には、フィラーの他に「プライマー」「シーラー」と呼ばれる種類があります。

よくフィラーと何が違うのか、と疑問に思う方も多いので、今回特徴を比較表にまとめました。

 

下塗り材の比較表

 

フィラーは、プライマーやシーラーと比較して、特に凹凸を埋めるパテ効果が優れています。

下塗り材の違いによる費用の差はほとんどありませんので、それぞれに適した材料・用途が適切なものか、正しく判断することが一番大切です。

 


  • 3章 最も使われる「微弾性フィラー」とは

微弾性フィラー

フィラーの中でも「微弾性フィラー」と言われる下塗り材は、戸建の塗装工事では最も使われています。

 

通常のフィラー以外に、特殊なフィラーとして「微弾性フィラー」・「弾性フィラー」という種類がありますが、「微弾性フィラー」は、文字の通り“少し弾性(伸縮性)があるフィラー”です。

伸縮性のあるフィラーをひび割れのある建材に塗ることで、ひびにフィラーが入り込みます。

ゴムのように柔軟性のある塗料は、割れを埋めるだけでなく、ひびの追従をして更なる割れの拡大も防いでくれます。

逆に伸縮性のない下塗り材だと、塗膜が固いので、地震などの揺れでも塗膜にひびが入ってしまうことがあります。

そうした機能から、微弾性フィラーは良く使われています。

 

※弾性フィラーは、弾性塗料を塗るときに使うフィラーです。

現在は弾性塗料自体があまり使用されないため、弾性フィラーも使うことは、ほぼありません。

>弾性塗料(防水塗料)について詳しくはこちら

 


  • 4章 注意!フィラーはサイディングにはNG

フィラーは、サイディングに使うと施工不良の元になるため、使用NGです。

フィラーを塗ると下地が厚くなるため、真夏の直射日光などで温度が上がると、内側に熱がこもって、塗膜自体が膨れ、塗装が剥がれてしまう可能性があるからです。

フィラーで100%施工不良になるとは言えませんが、もし見積などを取られた会社からサイディングの外壁の下塗りにフィラーを使うと説明された場合は、

「うちはサイディングだけど、フィラーで大丈夫ですか?」と、必ず確認しましょう。

 


  • 5章 適切なフィラー使用はプロの点検から!

点検

施工不良の起きない適切なフィラーの使用は、プロの点検から判断することが大切です。

下塗りは、塗装の仕上がりをより良くするための最初の作業です。

そのため、下塗りの選択を誤ることは、塗装の品質を下げることに繋がってしまいます。

その見極めをするには、実績や知識・経験の多い、塗装のプロの目線でしっかりと点検してもらうことが大切です。

 

下塗りの選択を間違えたために、数年で塗装が剥がれてきた…なんてことにならないよう、

まずはプロにしっかりと点検をしてもらうことからフィラー塗装を見極めていきましょう。

 


まとめ

いかがでしたか?

フィラー塗装は塗装の中でも、最初に行う重要な下塗りの工程で、仕上がりの品質に直結します。

なぜなら、フィラー塗装とは「下地調整材」の役割があり、凹凸を滑らかにしたりひび割れを埋めてくれたりする効果があるためです。

そのため、モルタル壁や傷んだスレートに最適です。

 

またフィラーの中でも、最も使われるのは「微弾性フィラー」というもので、ひびを埋めるだけでなく、割れの拡大も防いでくれる伸縮性の効果を持っています。

 

但し、そうした効果もサイディングには使えません。フィラーが施工不良の原因になる可能性があるためです。

 

このような注意点をしっかりと守れる、適切なフィラー使用は、プロの点検から始まります。

せっかくの塗装で材料を見誤るような後悔をしないよう、適切なフィラーの使用で良い工事にしてくださいね。

 

 

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