[早見表付き]屋根の塗装面積の坪別目安&詳しい計算方法3つを解説

屋根の面積計算

屋根塗装の相見積もりをしてみたら、業者ごとに面積がバラバラ…

これではどの業者が正しい面積で見積もりをしているのか、分からないですよね。

 

屋根の面積が本来の大きさと違った見積もりだと、損をしてしまう可能性があります。

なぜなら、面積が大きすぎれば必要以上に工事金額が掛かってしまい、小さすぎても後から足りなくなった材料分の費用が発生する恐れがあるからです。

損をしない工事にするためには、正しい屋根の面積がどの位なのか知っておく必要があります。

 

そこでこの記事では、まずはおおよその目安となる屋根面積の早見表を紹介します!

さらに、目安ではなく正確な面積が知りたい方には詳しい計算方法もお伝えするので、実践してみてくださいね。

 

ご自身でお家の屋根面積を把握できるようになりましょう。ぜひ最後までお読みください。

 


1章 【一目で分かる!】屋根面積の早見表

まずは大体の目安を知りたい、という方はこちらの早見表を参考にして下さい。

お家の坪数から、おおよその屋根の面積をまとめています。

 

■屋根面積の早見表

建坪

屋根面積※

20坪

36.53㎡~

25坪

45.65㎡~

30坪

54.79㎡~

35坪

63.98㎡~

40坪

73.06㎡~

45坪

82.18㎡~

50坪

91.32㎡~

※一般的なお家に多い、4寸勾配の屋根の場合で算出

 

こちらの早見表は、あくまで概算の面積となります。

実際は屋根の勾配や形状によって、表とは違った面積になるケースも多くありますのでご了承ください。

 

次の章では、より詳しく面積を出したい方のために、計算方法を3種類紹介します。

 

注意:屋根の面積計算は多少時間がかかります!

屋根の面積計算は、慣れていない方だとどうしても時間が掛かってしまいます。

正確な屋根の勾配(傾きの度合い) 家の床面積、外周、軒の出幅など、多くの場所を測る必要があるためです。

急ぎで面積を知りたい方や、簡単に調べたいという方は、上記の表でおおよその目安をご確認下さい。

多少時間が掛かっても正確な面積を知りたいという方は、2章で詳しい計算方法を紹介するので、参考に計算してみて下さいね。

 


2章 【正確度別】屋根の塗装面積の計算3パターン

屋根の塗装面積の計算方法を3パターン紹介します。

①坪数or床面積を元に計算する

②実際に測った軒の幅+家の外周を元に計算する

③図面をもとに計算する

 

①→③に進むごとに難易度は上がりますが、より正確に屋根の面積を測ることができるようになります。

おおよその面積を知りたい方は①、なるべく正確な面積を知りたい方で図面がお家にあるなら③、ない方は②の方法がおすすめです。

 

2-1 1Fの坪数or床面積を元に計算する【正確度:☆

お家の1Fの坪数か床面積、どちらかが分かればできる方法です。

1Fと2Fの形がほぼ同じシンプルなお家と仮定して計算していきます。

 

1F2Fの形がほぼ同じ家

シンプルな形状の家

 

用意するもの

電卓

電卓

 

手順1 1Fの坪数から床面積を計算する

床面積の計算

 

手順2 床面積に係数をかけて屋根の面積を出す

屋根面積の計算

 

1.050は、「勾配伸び率係数」という数です。屋根の勾配(傾き具合)が急になると増えていきます(2-2で詳述します)。

床面積では実際の屋根より小さすぎてしまうため、この係数をかけて屋根の面積とします。

一戸建てのお家で一番多い4寸勾配という傾き具合の屋根だと1.050の勾配伸び率係数となります。

 

補足:「◯寸勾配」とは

屋根の勾配の度合いは、◯寸勾配というように表します。数字が大きくなればなるほど、傾斜の急な屋根ということになります。

屋根の勾配

 

この数字は、屋根の端からの直線距離が10寸(303.03mm)のとき、高さがどの位あるかで決まります。

「寸」は建築業界で昔から使われている長さの単位で、1寸=30.303mm(3.3cm)です。

端からの距離が10寸で高さが5寸(15.15cm)あった場合の勾配が「5寸勾配」です

屋根を真上から見た面積では、実際の屋根の大きさよりも小さくなってしまう為、勾配に応じたこの係数をかけた数を屋根の面積とします。

勾配が急になればなる程この係数は大きくなります。

 

2-2 実際に測った軒の出幅+外壁の外周を元に計算する【正確度:☆☆

なるべく正確な数値が知りたいけれど、図面は持っていない…という方は、実際に外壁の外周(幅や奥行)を測った数値をもとに計算してみましょう。

 

用意するもの

・スケール(5m以上測れるものが使いやすいです)

スケール

 

・電卓

電卓

 

測っておく場所(3か所)

①家の外壁の幅

家の計測

 

②家の奥行き

家の計測

 

③軒の出幅

家の計測

軒(のき)は、屋根が外壁から外に向かってはみ出ている箇所です。

地上から目視で測ります。20cm~50cmくらいのことが多いです。

 

手順1

屋根面積の計算

軒の出幅(両側分)を外壁に足して、屋根の端から端までの長さを計算します。

それを掛け算して、屋根を真上からみたときの面積を出します。

 

手順2

屋根面積の計算

手順1の数字に勾配伸び率係数をかけます。

勾配伸び率係数は、屋根の勾配(傾斜の度合い)により数字が変わります。ここでは一戸建てで多い4寸勾配の場合(1.050)で計算しています。

 

●勾配伸び率係数

お家の勾配が分かる方は、以下の表から当てはまる勾配伸び率係数を使って計算しましょう。より正確な屋根面積が計算できます。

 

勾配

勾配伸び率係数

1寸

1.001

1寸5

1.005

2寸

1.011

2寸5

1.020

3寸

1.031

3寸5

1.044

4寸

1.050

4寸5

1.097

5寸

1.118

5寸5

1.141

6寸

1.166

7寸

1.221

7寸5

1.250

8寸

1.281

8寸5

1.312

9寸

1.345

9寸5

1.379

 

2-3 図面を元に計算する【正確度:☆☆☆

お家の図面を持っていて、屋根の面積を正確に計算したいという方は、それもとに計算してみましょう。

 

用意するもの

・お家の図面(立面図) 

家の図面

出典:あっとはんど

お家の引き渡しの際に渡される書類と一緒に、ファイリングされているケースが多いです。

 

・電卓

電卓

 

・三角スケール(図面に寸法の記載がない場合に使用) 

三角スケール

 

★三角スケールの使い方

図面とおなじ縮尺が書かれた面で測りましょう。

 

■図面の例

家の図面

「S:1/100」は、100分の1縮尺で書かれた図面という意味です。

そのためこの図面には、三角スケールの「1/100」と書かれた面をあてて測ります。

三角スケール

この場合、スケールの1cm=家の1mという風になります。

 

★屋根の勾配のチェック方法

図面の屋根付近にある三角形の隣の数字が、勾配を表しています。

屋根勾配

出典:あっとはんど

この図面だと5寸勾配の家になります。

 

 

それではいよいよ計算に入りましょう。

ただ、屋根の形状によって計算方法が少しずつ異なります。

ここでは一戸建てのお家に一番多い切妻屋根と寄棟屋根の場合で2パターン紹介します。

 

■切妻(きりづま)屋根

切妻屋根

出典:CLIP STUDIO

本を伏せたときのような形が特徴です。

 

■寄棟(よせむね)屋根

寄棟屋根

出典:CLIP STUDIO

台形と三角形を組み合わせた形が特徴です。

 

切妻屋根の場合

【手順1】 建物の幅(a)と奥行(b)を測る。

家の計測

家の計測

出典:あっとはんど

幅と奥行きは、両端の軒の幅も含んだ長さを測ります。

 

【手順2】 a×b×勾配で面積を出す

屋根面積の計算

これで屋根面積が算出できます。

勾配伸び率係数はこちらの表をご参照ください。

 

寄棟屋根の場合

寄棟屋根は、側面が三角形になっている面台形になっている面があるため、それぞれの面の面積の合計から屋根の面積を計算します。

ここで使用した立面図では、南・北面が台形、東・西面が三角形になっています。

 

【手順1】 短辺(a) 、長辺(b)、斜辺(c)から台形部分の面積を出す

家の計測

出典:木造建築資料館.com

屋根面積の計算

これで台形部分の面積が計算できます。

 

【手順2】斜辺(d)と軒(e)から三角形部分の面積を出す

家の計測

出典:木造建築資料館.com

屋根面積の計算

これで三角形部分の面積も計算できました。

 

【手順3】1、2の面積を合わせて4面の合計を出す

屋根面積の計算

最後に台形・三角形をすべて足して、屋根全体の面積が算出できます。

 

注意!「下屋根」は別途計算

1Fと2Fの間の屋根は「下屋根(げやね)」といい、ここまでの計算には含まれていません。別途計算が必要ですので、必要な方は以下のやり方で算出しましょう。

■下屋根

下屋根

■家を上から見た図

下屋根

■計算手順

1.下屋根の範囲を測る(図の黄色矢印の2ケ所)

2.黄色矢印を掛け算し、面積を出す(図の赤枠部分)

3.そこに勾配伸び率係数をかけて完了!

 

下屋根も塗装が必要ですので、抜けていると塗装面積が小さくなってしまいます。より正確な塗装面積を出したい方は、必ずここ計算して足しておきましょう。

 

 


3章 業者の面積に疑問を感じたら、その面積になった理由を聞いてみよう

自分が計算した面積とあまりにも大きく違うなど、業者の出してきた面積に疑問を感じたら、「なぜこの面積なんですか?」と聞いてみましょう

 

きちんとしている業者なら「こういう計算をして、この数字になりました」と説明をしたり、計算した式などを見せてくれるはずです。。

逆に、「このくらいの坪数なら大体こうなので」とざっくりとした計算しかしてくれていないなら、その業者への依頼は避けた方が良いでしょう。

 

面積が間違ったまま契約をしてしまうと、余計な出費が発生し損をする可能性が出てきます。

きちんと計算した上で内容の説明をしてくれる業者なら、納得して工事を任せられますよね。

疑問に思った時は、「なぜこの面積になったのか」説明してくれる業者を選びましょう。

 


まとめ

屋根の塗装面積は、小さすぎても大きすぎても、間違っていると損をしてしまう可能性があります。

ご自身でできる計算方法は3種類を紹介しました。

  • 坪数or床面積を元に計算する
  • 実際に測った軒の幅+家の外周を元に計算す
  • 図面を元に計算する

①から③の順番で難易度は上がりますが、その分正確に計算することができるようになります。

 

計算してみて、業者からもらった見積もりの数字とあまりに違うようであれば、どうしてその面積になったのか質問してみましょう。

計算をきちんと行った上で、理由も説明してくれる業者なら安心して工事を任せられます。

 

ご自身で屋根の面積を把握しておくことで、適切な工事ができるようにしましょう。

お読みいただきありがとうございました。

 

◆面積以外にも、業者を見極めるポイントはいくつかあります。見積もりを取ったらぜひこちらもご覧ください。

→外壁塗装は業者選びが肝心!優良業者を見極める20のチェックポイント

 

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