築年数も経っているし、そろそろサイディングのリフォームが必要かな?
そう思って調べている方も多いかと思います。
ただ、サイディングのリフォームは工事の内容がいくつかあるので、どれを選んだらいいのか分からないと悩んでしまいますよね。
サイディングのリフォームをするなら、外壁の状態に合わせて行いましょう。
サイディングは地震や火事にも強く、きちんとメンテナンスさえ行えば、50~60年も持つ外壁だからです。
状態によっては、補修や塗装で済む場合もあります。
何も知らないまま、張替えや重ね張りすると余計なコストもかかってしまいます。
ここでは、サイディングの外壁のお家で行われるリフォームの種類、それぞれ行われる目的や相場を紹介します。
読めばあなたのお家にぴったりの工事が選べるようになります!
また、業者選びの為のポイントもお伝えするので、やってよかった!と思える仕上がりにすることが出来るようになります。
安心して住み続けられるお家にするために、是非最後まで読んでみて下さいね。
目次
1章 【状態別】サイディングリフォーム3選
リフォームする際は、必ず業者に点検を依頼しましょう。
適したリフォームを行うには、お家の状態を知っておく必要があるためです。
サイディングのリフォームは3種類あります。
それぞれどのような状態で行うのか分かれば、サイディングの症状にあった補修ができ、お家を長持ちさせられます。
外壁全体の点検なら、無償で行ってもらえることが殆どです。
目に見える劣化がなくても、必ず点検を依頼しましょう。
1-1 既存の外壁を長持ちさせる外壁塗装
外壁全体に塗料を塗り、水の侵入を防ぎます。
外壁は何年も紫外線を浴びることで、表面が劣化し水を吸うようになります。
それを防ぎ、外壁を長持ちさせる為に行います。
水を吸うと、ひび割れや苔・カビが発生する原因となり外壁や家の寿命を縮めてしまいます。
そのまま放置していると、張替えが必要となり余計な費用が掛かってしまいます。
お家のサイディングが水を吸っているか、判断する方法は5つです。
①水をかけると壁に浸み込む
②触ると手に粉がつく
③苔・カビがある(緑や黒色に変色している)
④ひび割れがある
⑤外壁が反っている |
1つでも当てはまれば、塗装が必要なサインです。
放置せず、塗装業者に点検や見積もりを依頼しましょう。
外壁塗装を検討するなら、こちらの記事もご覧ください。
費用の相場から信頼できる業者選びのコツまで分かるので、お家を守るリフォームを実現できます!
1-2 断熱性・遮音性を高める重ね張り
既存の外壁を、新しいサイディングでカバーする工事です。
老朽化や凍害で表面が剥がれてしまった外壁を、これ以上傷まないようにするためです。
張替えと比べて、古い外壁を撤去するコストを抑えられるだけでなく、古い外壁が残るので外壁の厚みが増し、遮音性や断熱性を高められるメリットがあります。
遮音性が高いと、外の音が気になりにくくなります。
断熱性が高くなると、外の寒さや暑さが室内に伝わりにくくなるため快適に過ごせます。
塗装と比べて、大きい金額のかかる工事なので、塗装でメンテナンス可能な状態かどうか塗装業者に確認してから選びましょう。
1-3 外壁が反っているor雨漏りしているなら張り替え
既存の外壁を撤去し、新しいサイディングを張る工事です。
外壁が大きく反ってしまっている場合や、外壁の裏側まで雨漏りしてしまっている際に行います。
サイディングは一度反ってしまうと元の状態には戻せないためです。
また、水が浸み込んだ外壁をそのままにしていると家の骨組みにまで水が入り、外壁だけでなく家を傷めてしまいます。
張替え工事のメリットは、一度外壁を撤去するので外壁の裏のメンテナンスや点検も1度にできる所です。
そのため外壁からの雨漏りを止めやすくなるだけでなく、家に掛かる負担を増やす心配もないため、耐震性が弱まってしまう心配がありません。
2章 リフォームで使われるサイディングは主に2種類
張替えや重ね張りで使われるサイディングは、窯業系(ようぎょうけい)と金属系の2種類がメインで使われています。
どちらも耐震性に優れており、様々な色柄の中から選ぶことが出来るのも人気の理由です。
細かい特徴が異なるので、お家にあったものを選びましょう。
2-1 窯業系サイディング
出典:ニチハ株式会社
温かみのある風合いや、沢山デザインがある中から選びたいなら窯業系サイディングを選びましょう。
他の材質のものよりも色や質感が多彩なので、和風・洋風どちらの雰囲気のお家づくりもしやすくなるためです。
見た目だけでなく、セメントと繊維質の材料で作られているため防火性・耐震性・遮音性にも優れています。
2-2 金属系サイディング
出典:ニチハ株式会社
シャープでモダンなデザインのお家や、サイディングの重ね張りをしたいなら、金属系サイディングを選びましょう。
金属ならではの無機質な質感を生かしたデザインにできるだけでなく、窯業系サイディングの4分の1の重さなので、家に負担がかかりにくいためです。
ただし、衝撃や錆には弱いので海沿いの地域や、車を外壁のすぐそばに停めることが多い場合は、お勧めできません。
張替えなら、窯業系・金属系どちらも選ぶことができるので、立地にあわせて選びましょう。
3章 工事別相場一覧
リフォームの種類ごとの相場を把握しておきましょう。
一口にサイディングのリフォームといっても、外壁の張替えから、目地の補修まで様々な種類があり材料費や規模が大きく異なる為です。
これは、サイディング外壁で行う主なリフォームと相場の一覧です。
適切な工事を選んで行うことで、余計な出費を防いでお家を長持ちさせられます。
工事内容 | 相場(30坪、160㎡) |
塗装工事 | 約50~100万円 |
重ね張り | 約80~144万円 |
張り替え | 約170~240万円 |
納得した工事にできるよう、お家の状態をきちんと説明してくれる専門業者に点検や見積もりを依頼しましょう。
4章 業者選びの為の3つのポイント
業者選びの為の3つのポイントを紹介します。
どんな業者がいいのか判断ができると、失敗してしまうリスクを防げ、お家を長持ちさせられます。
サイディングのリフォームは技術や経験がない人が行うと、施工不良の原因となります。
必ず以下のポイントにあてはまる所に、点検や工事を依頼しましょう。
4-1 専門知識をもった人が点検してくれる
サイディングやそのリフォームに関して、正しい知識を持った人が点検をおこなってくれる会社を選びましょう。
なぜなら、サイディングはその状態によって適したリフォームの方法が異なるためです。
専門知識をもった人が診断を行えば、数あるリフォームから適したものを提案できます。
点検をする人が専門知識を持っているかは、「窯業サイディング塗り替え診断士」の資格を持っているかどうかで判断可能です。
正しい知識で、お家にあったリフォームを行いましょう。
4-2 色やデザインの提案やアドバイスをしてくれる
サイディングの色やデザインについて、アドバイスをしてくれる会社を選びましょう。
色や柄はお家の印象を作る重要な部分であることと、一度工事したら簡単に変更が出来ないためです。
「カラーコーディネーター」や「色彩検定」の資格を持った人が在籍している会社や、デザイン性の高い工事に力を入れている会社かどうかで判断できます。
プロの視点も取り入れた色選びをすることで、機能と美観どちらも両立した素敵な仕上がりにすることができます。
そのためにも色や柄について、きちんとアドバイスしてくれる会社を選びましょう。
4-3 工事前後に写真で状態を説明してくれる
工事の前(点検)と工事完了後に、写真で状態を説明してくれる会社を選びましょう。
なぜなら、工事前後で写真に残すことで補修するべき場所とそこがきちんと直っているかどうかが確認できるためです。
また、口頭のみの説明よりも写真があることで外壁の状態がどのような状態なのかが分かりやすくなるメリットがあります。
写真の枚数は、点検時のものなら50枚以上、工事中や後の写真なら1工程で10枚以上がベストです。
点検を依頼する際に写真ももらえるか質問し、工事前後でもらえる会社を選びましょう。
5章 工事前には必ず点検を依頼する
見積もりだけでなく、必ず業者に点検に来てもらいましょう。
なぜなら価格だけではその工事が適切かどうか判断できないためです。
同じ工事、坪数の場合でも外壁の面積は一軒ごとに異なります。
そのため点検を行わないと正確な金額が出せません。
点検をしてもらった上で、見積もりや工事を依頼すれば、補修するべき箇所の見落としが無くなるため、工事後の不具合を減らせます。
金額だけでなく、必ず点検をしてもらった上でどの会社で施工するのか判断しましょう。
まとめ
サイディング外壁のリフォームは、お家の状態にあったものを選びましょう。
その為にも、価格で判断するのでなく専門知識をもった業者による点検と工事が必要不可欠です。
なぜなら、お家や外壁の状態をきちんと把握できるだけの知識がないとお家に本当にあった工事を提案することが出来ないからです。
また、外壁はお家の印象を大きく左右します。
色やデザインについても、プロの視点でアドバイスをもらい機能と美観、どちらも両立させた仕上がりでお家を守りましょう。
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外壁の点検を依頼する際は、ついでに屋根も一緒に見てもらうとお得に工事できます。