周りが塗装し始めているけれど、サイディングの我が家はいくら位になるのかな?
大体どれくらいかかるのか知りたいし、できればお得にしたい…とお考えの方も多いかと思います。
サイディングの塗装費用は概算の目安はありますが、実際には、似たような作りのお家でも一軒一軒異なります。
なぜなら、お家の細かい面積や状態、使う塗料の種類などによって金額が変わってくるからです。
この記事では、サイディング塗装の費用相場や具体的な内訳、お得に工事を行う方法を紹介します。
費用に差が出るポイントも解説しますので、我が家にとっての本当の適正価格も分かるようになります。
また、工事の金額や質は業者によって変わってきます。
適正価格の工事をしてくれる、良い業者選びのポイントも一緒にお伝えします。
大切なサイディングのメンテナンスです、適正価格で工事するために、ぜひ最後までお読みくださいね!
目次
1章 サイディング塗装費用と内訳
サイディング外壁のお家を塗装した場合の費用相場・内訳を紹介します。
概算の費用と、具体的な内訳から、ご自宅の場合をイメージをしてみてくださいね。
1-1 費用相場
サイディング塗装の費用相場は以下の通りです。
まずは、おおよそいくら位かかるのかを見てみましょう。
■費用相場(30坪、外壁塗装面積150㎡の場合)
※屋根塗装は含まれていません。
塗り替えで使用される主な塗料は、ウレタン・シリコン・フッ素・無機の4つです。
耐用年数が長くなると、その分高額になります。
1-2 内訳
サイディング塗装はさまざまな作業で成り立っていて、それぞれ相場が決まっています。
すべて必要な作業なので、見積書に記載されているか確認しましょう。
■サイディング塗装工事費用の内訳
※劣化状況・施工範囲・人件費によって変化します。
■附帯物(外壁以外の塗装する場所)
附帯物とは、内訳の中の雨戸・戸袋、シャッターボックス等、外壁と一緒に塗装するパーツのことです。
これらの数量はお家によって違うので、正確な数になっているかもチェックしましょう。
この中の項目で、見積書にないものや数量が足りていないものがあると、「契約範囲外だから」と作業してもらえない恐れがあるためです。
業者によっては「一式」と書かれている場合があります。
そうなると、「やってもらえると思ったのに、やってもらえなかった」「やってもらえたけれど、追加料金が発生した」等のトラブルの原因となります。
トラブルや後から追加費用が掛かるのを防ぐために、見積もり書をもらったら、
①必要な作業・数量が見積書に記載されているか
②作業ごとの費用が相場の範囲内か
この2つを必ず確認した上で依頼しましょう。
2章 同じ坪数のお家でも費用が変わるポイント3つ
費用相場は概算で出せますが、実際の見積もりは、一軒ごとに違ってきます。
もしも見積もりが相場から少しずれていて気になった場合は、
「塗料の種類(グレード)」、「塗装面積」、「目地の長さ」の3つをチェックしてみましょう。
ここが異なると、同じ坪数、似たような造りのお家でも金額が大きく変わってきます。
2-1 塗料の種類(グレード)
どの外壁塗料を使うかで、費用は大きく変化します。
■塗料による耐用年数と金額の違い
長持ちする高グレードの塗料ほど、費用は高額になります。
予算や次に塗り替えたい時期に合わせて選びましょう。
外壁塗料は様々なメーカーから販売されています。
どれを選んだらいいのか分からない、という方は以下の記事をご覧ください。
2-2 塗装面積
同じ坪数の家でも費用が異なるケースがあります。
「塗装面積」といって、実際に塗装する面積がお家の形状、外周によって変わるためです。
■面積と外周
同じ坪数のお家でも、形が複雑で外周が増えれば増えるほど、塗装面積は大きくなります。
その分必要な塗料も増える為、金額は高くなります。
そのため、適正価格で工事してもらうには正確な面積で見積してもらえているかが重要になってきます。
見積もりに書いてある面積に疑問を感じた場合は、「なぜこの面積なのか」も聞いてみましょう。
きちんと測っている業者ならどのように算出したのか教えてくれて、安心して任せられます。
※計算方法や考え方は業者によって異なります。相見積もりの比較では、ぴったり同じ数字ではなくても、大体近い数字なら大丈夫です。
◆塗装面積は自分で計算することもできます。詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。
2-3 目地の長さ
サイディング外壁は、塗装する際に「目地」も一緒に補修します。
お家の形状や窓・ドアの数によって長さや必要な補修材の数量が異なるため、お家によって費用も変わってきます。
目地とは: コーキングとも呼ばれている、ゴム状の部材です。 ドア・窓の周りや外壁同士の隙間・隅にあり、雨水の侵入防止や地震時の緩衝材の役目を持っています。 |
目地は、新築時から何年も紫外線を浴びることで劣化やひび割れが発生しています。
そのため、外壁塗装と一緒に交換・補修し、隙間から雨水が入るのを防ぐ必要があります。。
補修のやり方は2種類です。
・目地増し打ち 700~1,000円/m
既存の目地を剥がさず、そのまま上から補修します。
外壁の隅、窓・ドア回りなど、一度目地を剥がすのが難しい場所で使われる方法です。
・目地打ち替え 800~1,200円/m
劣化した目地を剥がし、新しい目地を入れ直す方法です。
外壁と外壁の間にある目地の場合は、この方法で補修することが多いです。
目地の長さや、どの方法で行うかでも費用は変わります。
見積もりをもらったら、面積と一緒に目地の長さや補修方法も記載されているかチェックしてみましょう。
3章 お得にサイディング塗装を行う3つのコツ
お得にサイディング塗装を行うポイントを3つ紹介します。
外壁のみでも、工事費用はどうしても高額になってしまいます。
少しでも余計なコストは抑え、良い工事にしていきましょう。
3-1 屋根塗装も一緒に依頼する
外壁も屋根も塗装していない、という方なら屋根塗装も一緒に依頼しましょう。
外壁塗装の際に組んだ足場をそのまま屋根塗装に使えるのと、
サイディング塗装が必要なタイミングで、屋根も塗装が必要な症状が出てきているケースが多いためです。
足場代は一回で約16~20万円ほどかかります。
屋根と外壁を別々に工事すると、二回分の費用を負担する必要があり、余計な出費となってしまいます。
一緒に塗装を依頼することで、足場代を抑えることができるためお得に工事できます!
依頼する際は屋根・外壁はセットで塗装を依頼しましょう。
◆屋根塗装の相場について、詳しくはこちらをご覧ください。
3-2 防水切れしたら早めに塗装する
サイディングが防水切れの症状を起こしていたら、早めに塗装しましょう。
「防水切れ」とは、外壁が水をはじかなくなり、塗装が必要なサインです。
サイディングは地震にも火にも強い素材ですが、実は水に弱いという弱点があります。
防水切れ状態のまま放置すると、サイディングが水を吸ってどんどん劣化し、塗装では直せなくなったり、最悪の場合雨漏りすることで、後々余計な修繕費用がかかってしまいます。
■塗装で直せない状態になった外壁
このお家は苔が発生したまま放置したことで、サイディングが内側まで傷んで塗装では直せなくなり、張替え工事になってしまいました。
張り替え工事は面積によっては何十万と掛かってしまいます。
早めに対処して塗装で済めば、発生しなかった費用です。
塗装で済むうちにお手入れするのが、最も費用を抑えられます。
サイディングが防水切れかどうか判断するサインは、以下の7つです。
ここに当てはまっているものがあれば、早めに塗装を依頼しましょう。
①手に粉がつく
②ヒビがある
③カビ・苔がある
④水をかけた際に染みができる
⑤外壁が反っている
⑥外壁が欠けている
⑦目地にヒビ・隙間がある
早めに適切なメンテナンスをすることで、余計な修繕費用を抑えられます。
防水切れのサインが一つでも出てきたら、早めに塗装を行いましょう。
3-3 補助金or助成金を使用する
お住まいの市区町村で、補助金や助成金が使えるようならぜひ利用しましょう。
・審査に通る必要がある
・申請期間が決まっている
・予算がなくなり次第終了 等、
いくつか条件はありますが、申請さえ通れば負担を減らして良い工事をするチャンスです。
補助金や助成金によっては、指定の業者や材料を選んで工事をする必要が出てくる場合があります。
必ず条件を確認の上、利用しましょう。
◆外壁塗装をする際の補助金の申請方法について詳しくはこちらをご覧ください。
4章 適正価格工事をしてくれる業者の見極め方
サイディング塗装の費用は、業者によって異なるのが現状です。
その中で、適正価格で良い工事をしてくれる業者を選ぶ為のポイントを紹介します。
業者の対応や会社についてしっかり見ておきましょう。
4-1 点検を丁寧に行う
工事前の点検を60~90分かけて行ってくれる業者に依頼しましょう。
丁寧に見てもらうことで、補修が必要な箇所と正しい施工箇所の寸法を把握でき、あなたのお家にとっての適正金額で見積をしてもらえるからです。
特にサイディング外壁は、外壁の面積と目地の長さで金額が変わってきます。
お家をさっと一周しただけでは、正しい寸法や面積を把握できません。
後から補修が必要な場所が見つかったときや、材料が足りなくなったときに、追加費用が必要になってしまうケースもあります。
適正価格でお家の状態にあった工事にするため、丁寧に点検してくれる業者に依頼しましょう。
4-2 自社の職人が施工している
作業を下請けに出さず、自社の職人が施工している業者に依頼しましょう。
下請けを使っているところだと、どうしても中間マージンが発生して費用が割高になってしまうためです。
■自社職人なら余計な費用が掛からない
ハウスメーカーやリフォーム会社の多くは自社で職人を抱えておらず、実際の作業は地元の下請け業者に出しています。
自社職人がいる会社なら、余計な仲介料を削減できる分、良い工事を適正価格でできるようになります。
また、来る下請け次第で品質にばらつきが出るという、リスクも少ないです。
自社職人が施工しているかどうかは、業者のHPやパンフレット等に職人の顔や名前が記載されているかをチェックしましょう。
4-3 ライフプランにあった塗料を提案してくれる
あなたのライフプランにあった塗料を提案してくれる業者に依頼しましょう。
同じお家でも、家族構成や生活スタイルによって合っている塗料が違うためです。
(例)小学生の子供がいてこれからお金がかかるから、しばらくメンテナンスしたくない =20年前後もつフッ素塗料または無機塗料
(例)10年以内に息子夫婦と同居するから家は売る =10年前後もつウレタン塗料またはシリコン塗料 |
など、先のことを考えた提案をしてくれる業者が理想的です。
工事費用は塗料の耐用年数で大きく変わります。
ご家族の将来の生活も考えた提案をしてくれる業者を選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?最後にこの記事をまとめます。
【1章まとめ】
サイディングの塗装費用相場(30坪、外壁塗装面積150㎡の場合)
【2章まとめ】
同じ坪数のお家でも、
- ①使用する塗料
- ②外壁の塗装面積
- ③目地の長さ
によって実際の見積もり金額には差が出てきます。
【3章まとめ】
サイディングの塗装をお得にする3つのコツ
- ①屋根塗装も一緒に依頼する
- ②防水切れしたら早めに塗装する
- ③補助金or助成金を使用する
をぜひ実践してみてください。
【4章まとめ】
適正価格工事をしてくれる良い業者選びのポイント
- ①点検を丁寧に行う
- ②自社の職人が施工している
- ③ライフプランにあった塗料を提案してくれる
をチェックして、無駄な費用を出さず良い工事をしましょう。
サイディングの塗装は、大切なお家のためには必須のメンテナンスです。
適正価格で良い工事にするために、お役にたてれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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