外壁タイルは塗装メンテナンス要!写真や事例で初めての方も丸分かり

外壁タイルの塗装

タイルのお家は、耐久年数も長く、何よりもオシャレで壮観で重厚感のあるお家になります。

できれば長く美しい状態を保たせたいですよね。

 

でもタイルってどんなお手入れが必要なの?塗装した方がいいって聞いたけど、いくらくらいなの?

メンテナンスフリーって聞いてたけど、実際塗装して効果はあるの?何年くらい持つの?

 

様々な疑問が浮かぶとおもいますが、―そのお悩みをズバッと解決致します。―

 

この記事を読めば、外壁のタイル塗装が分かり、あなたのお家を長く美しく保つ最高の塗装が出来るようになります。

 

実は、正しい塗装方法を知らないと、損する可能性があります。

例えば、劣化が進み、外壁のタイルが1つ、また1つと剥がれ落ち、せっかくの素敵な外壁がもったいないですし、落ちてきたタイルが人に当たる危険性もあります。

また、タイルの接着剤となっている目地部分にヒビが入れば、そこから雨水が入り込み、家を支える木材に到達してしまうと、数百万の改修工事で莫大な費用が必要な事態に繋がってしまいます。

 

タイルは、初期費用が高いですが、他の建材を使っているお家に比べてメンテナンスコストはかからないですし、非常に優秀な建材です。

ただし、放置したり、間違ったお手入れをすると、長く持つどころか修繕に余計な費用がかかり逆効果です。

正しい塗装をして、大切なお家を長くきれいに保つ方法をマスターしましょう

 

1章 「タイルのメンテナンスフリー」は間違い!その必要性が簡単にわかる

新築時に、タイルは半永久的に持つからメンテナンスフリーですよ!と言われた方もいるのではないでしょうか。

しかし、実は、タイルはメンテナンスが必要です。

なぜなら、タイルそのものは長持ちしますが、タイルを接着させている目地部分は劣化してくるからです。

■タイルの目地

タイルの目地

劣化してくるため、目地のメンテナンスは最低限必要。

この目地部分を補修しないと、タイルにヒビが入ったり、割れたり、とれたりして、建物に水が侵入して、強度が弱まります。

さらに放って置くと、劣化症状がひどくなるため、施工費用がさらにかかってしまいます。

我が家はタイルだからメンテナンス不要という誤解は、間違いになります。

定期的にメンテナンスしましょう。

 

2章 【費用と工法の比較一覧表】プロおすすめは、「フッ素系クリヤー塗装」

工法・費用・相場・特徴などをまとめたのが下記の一覧表です。中でも、最もおすすめする施工は、目地とタイルの両方を、フッ素系塗料で塗装し、全体を保護するクリヤー塗装です。

 

目地のみのメンテンナンスも効果はありますが、目地がむき出しのままのため、紫外線が当たると劣化も早まります。目地の上からコーティングをし、タイル自体もコーティングすることで劣化を防ぐことができます。

価格は、シリコン系に比べて高くなりますが、1520年の耐久年数があり、長期的に見るとメンテンナンスコストがお得です。

よって、フッ素系塗料のクリヤー塗装がタイルのお宅にはおススメです。

 

タイル塗装の比較表

 

3章 【症状別】この症状が見られたら危険信号?メンテナンスが必要な5つのサイン

工法や費用、良い業者さんの選び方が分かればもう安心です。

では、最後に症状別の危険信号についてお話しさせていただきます。

お家が出しているメンテナンスのSOSサインを知ることで、重大な被害につながる前に自分でメンテナンスの必要な時期に気づくことができます。

これをマスターすれば、大切なお家をより永く持たせることが出来ます。

 

3-1 タイルの割れ

割れを見つけた場合は、いち早くメンテナンスをしましょう。

外壁材にひび割れが生じると、そこから水が浸入する可能性があります。特に、タイルの場合は、水が内部に侵入しても、外観からは分かりにくく、知らないうちに事態が悪化することもあるためです。

タイル自体に劣化が見られるのには、地震の揺れによるものと伸縮によるものの2つがあります。

地震の際に、強い揺れによって、衝撃が加わったり、ひずみが生まれることで割れるパターンと、伸縮によるものは、暑いときと寒いときの温度差でタイルが伸縮して、その動きを数年繰り返すことでおきる劣化のパターンです。

急ぎ補修をしてヒビを埋め、雨水侵入を止め、塗装の必要性があるか検討しましょう。

■タイルの割れはお家が出す危険信号

タイルの割れ

タイルは、とても丈夫な建材です。そのタイルが割れているということは、一大事です。目地と同様に雨水の侵入により、中の腐朽が進んでしまいますので、補修してヒビを埋めることが先決です。

一度割れてしまったタイルはもとに戻りませんし、補修の跡が残るので、せっかくの素敵なデザインが台無しになってしまい、もったいないです。「永く美しく保つ」ためのメンテナンスを心がけましょう。

 

3-2 タイルの浮き

タイルが浮いてきた場合は、ほとんどが施工不良によるものです。

施工当初のタイルの接着不良によって、年数が経ちタイルが浮いてきたと考えられます。

■タイルの浮きは剝脱に繋がる

タイルの浮き

施工不良によってタイルが浮いてくる症状は、そのまま剥がれ落ちる前兆と言えます。危険を予知するサインですので、見逃さないように要チェックです。

施工不良については、滅多にないことですが、タイルの浮きは、この後にお話しする最大危険レベルのタイルの剝脱に繋がりますので、注意が必要です。

浮きを見つけたら、専門家に相談し、一度タイルを剥がして、再度しっかりと接着剤をつけて密着させて補修を行いましょう。

 

3-3 タイルの剥脱(はくだつ)

タイルの傷み症状の中でも最も危険なのが、タイルの剝脱です。

なぜなら、タイルが剥がれた部分の下地は、防水処理がされていないため、雨水がどんどん侵入していき、中への雨漏りを引き起こします。

■タイルの剝脱が見られたら、すぐにプロに相談しましょう

タイルの剥がれ

タイルの剥がれが見られたら、かなり危険な状態と言えます。雨漏り被害にもつながり、余計な改修費用が掛かりますので定期的に点検を行い、早期発見、早期治療を行いましょう。

 

また、タイルが剥がれ落ちるということは、高い位置から重量のあるタイルが落ちてくるということです。すなわち、人に当たった場合、ケガでは済まされない事態になることも起こり得ます

■高い位置からのタイルの落下はかなり危険

タイルの剥がれ(高所)

これだけ高い位置からタイルが落ちれば、地面に着く時には、かなりの衝撃になります。たまたま外に居たご家族の頭に当たれば、どうなるでしょう。こうなる前に対処をして、不安要素は取り除きましょう。

 

1か所剥がれが見つかったということは、他の箇所でも剥がれ落ちる可能性があるということです。

大切なお家を守るためはもちろんですが、大切なご家族を守るためにも、必ず定期的な点検・塗装を行いましょう。

 

3-4 目地の劣化・割れ

目地部分の割れは、経年劣化で起こるものです。このひび割れによって出来た隙間から、一雨一雨、雨水が浸入することで、雨漏り被害へとつながっていきます。

こうなる前に、新しいコーキングに打ち替えて隙間ができないようにしてあげましょう。

施工したての時は、指で押すと反発がある弾力のある状態ですが、固くなり表面がしわが寄るようになったら劣化が始まっている証拠です。7年頃から見られる現象です。

■コーキングの目地の劣化

コーキング目地の劣化

施工したての時のコーキングは、弾力がありますが、紫外線があたり劣化すると硬くなり、このようなヒビ割れが起きます。この隙間から雨水が侵入するので要注意。

 

■コンクリートの目地の劣化

コンクリート目地の劣化

こちらのお家は、かなり深いヒビが入っています。このヒビから、雨水が大量に侵入し(木造住宅の場合は、中の木材に、鉄筋コンクリート造の住宅の場合は、中の鉄筋が、)外から見えないうちに、中での腐食が日々進行します。

 

■目地部分からの雨水侵入による腐食被害

目地からの浸水被害

こちらは、目地のひび割れから雨水が入り、お家を支える木材が腐食されてしまっていたお家の写真です。木材と外壁材の改修工事で数百万の回収工事に・・・。

目地の劣化は、じっくりと近くで外壁を見てみないとなかなか気付きにくいものです。だからこそ、見えない被害が怖い傷み症状でもあります。

定期的にセルフチェックをして、軽度のヒビ割れであれば、補修をして、しっかりと雨水の侵入をとめましょう。

 

3-5 エフロレッセンス

エフロレッセンス」とは、簡単に言うと、使用されている建材の中に含まれるある物質とヒビ割れなどから侵入した雨水が、化学反応を起こして、タイルの目地が白く変色したように見える現象、白い汚れが流れ出ている現象のことを言います。

■タイルが白くなっていたらエフロレッセンス現象

エフロレッセンス現象

日陰や北側などに発生することが多く、気温の低くなる秋・冬に特に発生しやすいという特徴があります。原因は、雨水の侵入ですので、これをもとから防ぐためには塗装をしてあげるのが一番です。

このような症状が出ていたら、酸洗い(専用の薬品を使用して白くなっている部分を綺麗に洗い流す洗浄法)をしてキレイにしましょう。

また、目地のヒビ割れ、タイルの割れた箇所から雨水が浸入したことが原因ですので、もとから断つためにも、目地の補修、もしくは塗装で防水処理を行いましょう。

 

タイルそのものは、丈夫で長持ちするもので、汚れもつきにくい性質を持っています。ただ、外壁は、外の過酷な状況に常にさらされているので、お家を永く美しく保つために、出来る限りキレイにしてあげましょう。

 

4章 確かな優良業者を選ぶ3つのポイント

信頼できる確かな業者を見極めるポイントは、3つあります。逆にいうと、この3つさえ抑えておけば、問題ありません。

これから、その3点を詳しくお伝えしていきます。

 

4-1 点検時に、「打診検査」をしてくれる

点検診断

打診棒を使って、タイルの劣化状態を診断してくれる業者さんを選びましょう。

なぜなら、この打診棒でタイルを叩くと、異常のある箇所を割り出すことができるからです。

軽くコロコロ転がすように動かし、音の変化を聞き分けます。例えば、タイルが浮いていると乾いた軽い音、空洞になっているので響くような音がします。

■打診棒

打診棒

異常のない箇所の音と異常がある箇所の音は明らかに違います。これによりタイルの浮きや剥がれ、水が浸入している箇所を予測することができます。

タイルの家は、特に外から家の傷み状況が分かりにくいです。そのため、見えない雨漏りが進行しやすいとも言えます。

点検実績の豊富な知識のある業者さんにしっかりと見てもらい、適切なメンテナンスをしましょう。

 

4-2 点検時に、タイル以外の箇所も見てくれる

タイル以外の箇所もしっかりと診てくれる業者さんを選びましょう。

全面タイルを使っているお家も、部分的にタイルを使っているお家もメンテナンスが必要なのはタイルだけではありません。

■タイル以外も必ず点検してもらいましょう

タイルのお家

このお家は、タイルの他にモルタル材の壁、屋根、窓枠の木、駐車場コンクリートの洗浄など、タイル以外にもメンテナンスが必要です

例えば、雨樋・土間・屋根・床下・違う建材が使われている外壁なども点検が必要です。

長く美しくお家を保つのであれば、全体を隈なくチェックできる専門家に点検・工事をお願いしましょう。

 

4-3 点検後に、写真付き報告書をくれる

点検の際に写真を撮ってくれ、その写真をもとにしっかりと現状報告と大切なお家を守る今後の提案をしてくれる業者さんを選びましょう。

■写真付の報告を貰いましょう

点検写真

100枚程度写真を撮ってもらい、自分では見えない屋根やプロならではの視点からお家を総点検してもらいましょう。

年数が経つと、劣化する箇所がどうしても出てきてしまいます。プロの目線でないと気づかないお家の傷み症状もあるので、写真を見ながら、財産であるお家の今の状況を知ってあげましょう。

これを知ることで、業者さんに言われたままの工事ではなく、自分の家に合ったメンテナンスをプロと一緒に考えることができるようになります

■お家を守る方法を一緒に考えましょう。

点検結果の説明

写真を見ながら、お家の状況を説明してもらい、なぜこうなってしまったのか、どうすればいいのかが分かれば、今後のメンテナンスがより良いものになります。

 

また、56枚の写真にどのお家にも当てはまるような文言の載った綺麗な報告書ではなく、なるべく多くの枚数で、お家全体を点検して細かく見てくれる業者さんを選びましょう。

 

5章 タイルが長持ちする!最適なメンテナンス方法

タイルは、メンテナンスをしっかりすれば非常に長持ちする丈夫な建材です。

そのメンテナンスポイントは下記の2点です。

1.タイルの接着剤となっている【目地】のメンテナンス

2.外壁【タイル自体】のメンテナンス

基本的にこの2点の施工が中心になるので、しっかりおさえておきましょう。

では、まず目地のメンテナンス方法からお伝えさせていただきます。

 

5-1 目地のみのメンテナンス方法は、2パターンで解決!

5-1-1 目地が【コンクリートの場合】浸透性吸水防止剤で施工

タイルの目地がコンクリートの場合は、浸透性吸水防止剤」を塗り、水が侵入しないようにコーティングをします。

■コンクリートの目地

コンクリートの目地

コンクリートを壁にはつって、その上にタイルを貼りつけることで接着剤の役割を果たします。また、水の侵入を防ぎます。

この目地部分に、「浸透性吸水防止剤」の名の通り、吸水を防止する塗料を染み込ませることで、水の侵入を防ぐことができます。また、あくまでもコンクリートに染み込み効果を発揮するものなので、タイルの質感は残すことができます。

浸透性吸水防止塗装とは

コンクリートに染み込んで、吸水を防いでくれる塗料です。

あくまでも、目地部分にだけ防水の効果を持たせるものなので、タイルの質感はそのままに目地だけ水を防ぐことができます。

 

5-1-2 目地が【コーキングの場合】コーキングの打ち替え

目地がコーキングの場合は、既存のコーキングを撤去し、新しいコーキングを充填して、水が侵入しないように隙間を完全に埋めます。

■コーキングの目地

コーキング

触って弾力があれば健康な状態です。コーキングと言われるゴム状のものを充填することで隙間を埋め水の侵入を防ぐ。また、緩衝剤の役割も果たします。

コーキングとは?

タイルの間に注入し、固いもの同士が地震等でぶつかった時に割れるのを防ぐために、クッションの役割を果たすゴム状のものです。ゴムの特性として、紫外線にあたると硬くなるので、年数が経つと、ひび割れてきます。

皆さんは、輪ゴムをしばらく外に置いておいたら硬くなっていて、少し触っただけでプチっと切れてしまった、なんていう経験がございますか?

それと同じことが、この目地で起きています。お家は、毎日紫外線や雨風にさらされているので、大変過酷な環境の中にあります。お家にとって雨漏りを引き起こす雨水は、大敵ですので、しっかりと防ぎましょう。

■コーキングの打ち替え

コーキングの打ち替え

■コーキングを弾力のある健康な状態に

コーキングの打ち替え

施工したてのコーキングは、触ると反発があり、しっかりと水も弾く状態になっています。

コーキングに劣化が見られたら早期に対処しないと、経年劣化で入ったヒビから水が侵入し、雨漏り被害に繋がる可能性が非常に高いです。

コーキングの打ち替えとは?

新築時から水の侵入を止めていたコーキングも、必ず経年劣化でゴムが硬くなり、ひび割れてきます。

古いコーキングを撤去して、弾力のある新しいものを注入することで、水を侵入させないためのバリア作ります。

こちらも目地部分にだけ防水の効果を持たせるものなので、タイルの質感はそのままに目地だけ水を防ぐことができます。

 

☆目地だけメンテナンスは、こんな方におススメ!

・劣化しないように防水はしたいけど、コストは抑えたい。

・タイルの質感はそのままにしたいけど、劣化する目地部分は防水したい。

上記のようにお考えの方は、目地だけのメンテナンスがおすすめです。

ただし、タイル自体は丈夫なものですが、寒暖差の影響を受けやすいため、暖かいときに伸びて、寒いときに縮むという性質を物は持っているので、その伸び縮みを繰り返すことで、タイルにヒビが入る可能性があります。

目地のメンテナンスをする際に、お家全体も必ず点検してみましょう。

 

5-2 タイルの塗装は「クリヤー塗装」を。目地もタイルもいっぺんに防水で完璧!

タイルの塗装は全体を透明な塗料でコーティングする“クリヤー塗装”がおススメです。

なぜなら、ツヤが出て色も戻るので、新築当時の風合いに近くなりますし、目地もタイル部分も両方をコーティングすることで雨水や紫外線から外壁を守ることが出来るからです。

 

タイルの塗装前後

つやつやの仕上がりは嫌だな・・・。という方は、艶のない仕上がりのクリヤー塗装もありますが、艶ありの場合に比べて防水機能は、35年落ちます。

塗料を選ぶ際は、見た目を優先させるのか、長持ちさせることを優先させるのか、しっかりと考えて選択しましょう。

☆タイルの塗装は、こんな方におススメ!

・金額がかかっても、塗装で目地とタイルをコーティングして、全体の防水を重視したい。

・色あせたタイルを元に近い色に戻したい、表面に艶を出したい。

上記のようにお考えの方は、目地とタイル両方を一度に保護できる塗装がオススメです。

 

まとめ

お読みいただきありがとうございました。

メンテナンスフリーとよく聞くタイルですが、全くのメンテナンスフリーという訳ではないことがお分かりいただけたでしょうか。

現時点でメンテナンスが全く要らない建材はありません。

タイル自体は、非常に丈夫ですし、高級感もある優れた建材です。

目地部分などのメンテナンスを定期的に行う事で、お家全体がキレイに美しく保たれます。

 

家族の為に立てたお家、お客様の人生・財産ともいえる大切なお家をこれからも永く大事に守っていきましょう。