ベランダ防水3つの種類を徹底比較!特徴・費用と自宅に合った選び方

「ベランダの防水ってどんな種類がある?」

「種類によって費用や耐久性は違うの?」

「うちに合っている防水はどれ?」

とお調べになっているのではないでしょうか。

 

ベランダに使用される防水はFRP防水ウレタン防水シート防水3種類があります。

今回はそれぞれの特徴や違い、メリット、デメリットをご紹介いたします。

また、施工の条件によっておすすめするベランダ防水の種類も変わってきますので、どんなベランダにどんな防水の種類が合うのかもご説明します。

この記事を読んでご自宅に合ったベランダ防水の種類を見分けていきましょう。

 

先にご自宅に合った防水の種類が気になる方はフローチャートにてご確認ください。

 

■おすすめ防水フローチャート

ベランダ防水の選び方フローチャート

 

記事の後半では、防水工事を良い工事にするコツ長持ちさせるメンテナンス方法もご紹介します。

ご自宅に合った防水工事を見つけて、さらに長持ちさせていきましょう。

 

防水種類 一覧表

ベランダ防水で用いられる、FRP防水、ウレタン防水、シート防水についてご紹介します。

特徴を知ることでご自宅に合った防水工事が分かりますので、メリットやデメリットを把握しておきましょう。

 

  • 1-1 FRP防水

FRP防水

出典:トータルプロテクト

FRP防水

耐用年数

10~12年

単価

5,000~7,000円/㎡

工期

1~3日

ベランダで新築時に多く用いられるのがFRP防水です。

FRPは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics) の略称で、強度が強くて耐久性に優れています。

 

■メリット
・強度があるので、上に物を置いても耐えられる
・軽量なので建物への負担が少ない
・塗膜防水なので継ぎ目が出来ず、防水性が高い
・すぐに乾くので工期が短い
・均一な厚みで施工することが出来る

■デメリット
・伸縮性がないので、ひび割れが起きやすい
・紫外線に弱く定期的なメンテナンスが必要
・下地が鉄部の場合は施工が出来ない

 

~工事の流れ~
①下地調整
②下塗り(プライマー)
③ガラスマット張り(1層目)
④脱泡(空気を抜く作業)
⑤ガラスマット張り+脱法(2層目)
⑥トップコート

 

こんな人におすすめ!

・ベランダにインテリアなど重いものを置きたい人

・工期をできるだけ短くしたい人

 

  • 1-2 ウレタン防水

ウレタン防水

メンテナンスで多く用いられるのがウレタン防水です。

比較的に安価で、どんな素材にも施工できる防水工事です。

ウレタン防水には「★密着工法」と「★通気(つうき)緩衝(かんしょう)工法」があります。

ベランダの場合は、「密着工法」が一般的ですが、雨漏りしている場合は「通気緩衝工法」を用います。

 

密着工法

ウレタン防水(密着工法)

耐用年数

7~10年

単価

4,000~6,000円/㎡

工期

3~7日

密着工法は、既存の下地に補強布をはり、直接防水材を塗っていく工法で、工期が比較的短く値段もお手ごろです。

施工前にしっかり乾燥させてからの施工が必須のため、ベランダなど狭い面の施工に用いられます。

 

■メリット
・どんな下地でも対応可能。
・形状が複雑なベランダにも対応可能
・短期間で安価に施工ができる

■デメリット
・職人によって品質に差が出る
・経年劣化で亀裂が入ることがあるので、メンテナンスが必要
・雨漏りしているベランダに施工すると膨れなどの症状がおこるため施工が出来ない。

 

~工事内容~
①洗浄(下地処理)
下塗り(プライマー)
③防水材(1回目)
④防水材(2回目)
⑤トップコート

 

こんな人におすすめ!

・手頃な金額でメンテナンスを行ないたい人

・自宅のベランダが複雑な形や凸凹した床面の人

 

■通気緩衝(つうきかんしょう)工法

ウレタン防水(通気緩衝工法)

耐用年数

10~15年

単価

5,000~7,000円/㎡

工期

3~7日

通気を良くするために通気緩衝シートを張ってから防水を塗っていく工法です。

下地に密着させずに湿気の通り道を作り外部に逃がします。

脱気筒

脱気筒(だっきとう)から湿気が逃げていきます

 

■メリット
・どんな下地でも対応可能。
・形状が複雑なベランダにも対応可能
・短期間(37)で安価に施工ができる
・雨漏りしたベランダに施工ができる

■デメリット
・職人によって品質に差が出る
・経年劣化で亀裂が入ることがあるので、メンテナンスが必要

 

~工事内容~
①洗浄
②ドレン(排水溝)取付け
③下地調整(ひび割れや凹凸の補修)
④下塗り(プライマー)
⑤通気緩衝シート貼り
⑥通気緩衝シートカット(脱気筒取付け部分)
⑦脱気筒取付け
⑧防水材 (1回目)
⑨防水材(2回目)
⑩トップコート

 

こんな人におすすめ!

・既に自宅のベランダが雨漏りしてしまっている人

・自宅のベランダが複雑な形、凸凹した床面の人

1-3 シート防水

シート防水

シート防水

耐用年数

10~15年

単価

5,000~8,000円/㎡

工期

3~7日

シート防水はシートを敷く防水方法で、「ゴムシート防水」と「塩ビシート防水」があります。

工場で生産されたシートを使用するので、安定した品質が期待できます。

昔は「ゴムシート防水」が主流でしたが、現在はより厚く丈夫な「塩ビシート防水」の方が多く使用されます。(以下のメリット・デメリットは塩ビシート防水のものです。)

 

■メリット
・防水層が均一の厚みになる
・紫外線に強い
・耐候性が強いので歩行にも耐えられる
・トップコートがいらない場合が多い

■デメリット
・凹凸のある床面には施工できない
・接合部分の施工が難しいので業者選びに注意が必要
・寿命が来るとひび割れが起きる
・施工の際に騒音や揺れが起きるので近隣への配慮が必要

 

~工事の流れ~
①下地処理
②下塗り(プライマー)
③接着剤
④シート張り
⑤端末部の処理
⑥トップコート
※ゴムシートも塩ビシートも工事の流れは一緒です。

 

こんな人におすすめ!

・耐久性を重視したい人

・自宅のベランダが比較的広くて平面の床の人

 

☆補足:アスファルト防水

防水の種類としてはアスファルト防水というものもあります。

液状にしたアスファルトとシート状のアスファルトを積み重ねていく方法です。

この防水は屋上防水で用いられることが多く、ベランダなどの狭い面で用いられることはほぼありません。

 


  • 2章 良い工事にする3つのコツ

ベランダ防水の工事をより良い品質で適切な工事にするために、心がけることをご紹介します。

防水工事は様々な業者が行っており、中には専門の知識がない業者もいます。

知識や経験がない業者に依頼すると、耐用年数も本来より短くなってしまう可能性がありますので、適切な業者を見分け、高品質な工事をしてもらいましょう。

 

2-1 相見積もりを3社取る

防水工事を依頼する際は相見積もりを3社取ることをおすすめします。

相見積もりを取ることで、工事価格が比較できます。

 

費用以外にも、「作業内容」「単価」「数量」「材料名」の記載がきちんとある業者なのかもチェックしてみましょう。

「防水工事 一式」というざっくりとした見積もりは、何の作業にいくらかかっているのか・適切な数量なのかが曖昧なので、詳細な見積もりをもらうように依頼しましょう。

※3社以上見積もりを取るとかえって決められなくなりますので、相見積もりの取りすぎにはご注意ください。

 

2-2 施工実績がある業者に依頼する

実績のある業者

ベランダ防水を業者に依頼する際は、施工実績がある業者に依頼しましょう。

防水工事は塗装職人や大工ならだれでもできる工事ではありません。

知識や経験がないと不具合が出てきてしまう場合がありますので、

ホームページを見たり、営業の人に聞いたりして、防水専門の職人が在籍していて防水工事の実績がある業者に依頼しましょう。

 

2-3 工事中の写真を撮ってもらう

施工写真

工事中は各工程写真を撮ってもらいましょう

なぜなら防水工事は作業を省いても、完工してしまうと分からないからです。

そのため、各工程の写真を撮ってもらうことで適切な工程で出来ているかが確認でき、手抜き防止にもなります。

契約の際に工事中の写真を撮ってもらうように業者に依頼しましょう。

 


  • 3章 長持ちさせるメンテナンス

ベランダ防水を長持ちさせるメンテナンス方法をご紹介します。

防水材は紫外線によって劣化するため、工事後も定期的なメンテナンスが必要です。

劣化を放置してしまうと大きな工事になって費用もかさんでしまいますので、出来るだけコストをおさえてベランダ防水を長持ちさせるために、定期的にメンテナンスを行ないましょう。

 

3-1 3か月に一度の“ドレン”の掃除

ベランダのドレン

3か月に一度、ドレンの掃除をしましょう。

ドレンとは、ベランダ内にある排水溝のようなもので、汚れが詰まりやすい場所です。

ドレンが詰まってしまうと、水が正常に流れていかずに防水層が劣化する原因になりますので、3か月に一度のペースで掃除しましょう。

※近くに木々があるお宅の場合は落ち葉など詰まりやすいので、掃除する頻度を増やしてください。

 

3-2 5年に一度の“トップコート”施工

防水のトップコート

5年に一度、トップコートのみ施工しましょう。

トップコートとは、防水層の上に塗るコーティングのようなものです。

トップコートを定期的に塗ることで、中の防水層の劣化を遅らせることができます。

防水層を長持ちさせるために、定期的なトップコートの施工をしていきましょう。

 

▼トップコートのみの費用相場です。

トップコートの費用

 


まとめ

いかがでしたか。

ベランダの防水は放っておくと劣化がすすみ、雨漏りの危険性もある、お家を守る重要な場所です。

3種類それぞれのメリット・デメリットや特性を比較数量して、ご自宅に合った防水工事を選んでいきましょう。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

【雨漏りが心配になっている方は…】
→代表的な雨漏り原因10選|正しい対処のための調査と優良業者の選び方

すでに雨漏りの不安があってベランダ防水をお考えの場合は、念のため他の箇所が雨漏り原因ではないかも確認して、無駄のない修繕工事をしましょう。

 

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