知っておきたい外壁塗装の正しい保証年数と内容を見極める3ポイント

「外壁塗装の保証年数って大体どれくらい?」

「保証は長ければ長いほど安心なの?」

と気になって調べている方も多いのではないでしょうか。

 

外壁塗装のチラシや広告を見ていると、保証をアピールしている業者がたくさんありますよね。

実は塗装の保証にはいくつか種類があり、それによって適切な保証年数が違います。

また、保証年数や中身は業界全体でのルール・決まりというものがありません。

業者それぞれが独自に設定しているだけのことが多いので、適切ではない、見かけだけの保証も残念ながらあります。

 

そこでこの記事では、外壁塗装の保証の種類と正しい保証年数を分かりやすく解説します。

年数の目安としてまずは知っておきましょう。

また保証年数以外の注意すべきチェックポイントもまとめました。

保証は内容もとても大事です。適切な保証かどうかしっかり見極めましょう。

 

そして最後には、信頼できる業者選びのポイントもご紹介します。

どんなに良さそうな保証でも、きちんと対応してくれる業者でなければ意味がありません。

本当に信頼できる保証・業者と出会い、安心できる外壁塗装工事を行いましょう。

 


1章 外壁塗装の正しい保証年数と保証の種類

外壁塗装の保証は、大きく3種類あります。

それぞれ一般的な保証年数が異なります。

 

■保証の種類と保証年数

種類

保証年数

①施工店の保証

(工事保証、施工保証)

1~10

②塗料メーカーの保証

(製品保証)

1~10

③リフォームかし保険

1年

 

まずは、保証の種類について簡単に解説していきます。

 

1-1 施工店の保証:110

塗装職人

塗装工事をした施工業者が出す保証です。

工事保証、施工保証、自社保証などと呼ばれます。

年数や内容は業者により様々で、塗料の種類やメーカーにとらわれず柔軟に対応できることが多いです。

 

また基本的には、使う塗料のグレードによって保証年数が変わります。

 

■塗料のグレードと保証年数

メーカー保証期間

一般的には、塗料の耐用年数の4~5割程度の期間が適正です。

短いと思われるかもしれませんが、塗料は日々紫外線や雨風で劣化をしていくものなので、耐用年数が来るまで変化が一切ないということはまずありません。

例えば10年持つ塗料でも、78年もすれば徐々に色褪せやチョーキングなどが起こってきて10年経つ頃には次の塗り替え時期、ということになります。

「10年持つ塗料だから10年保証します!」「うちはすべての工事で一律○年保証です!」は、かえって不審なので注意しましょう。

また、屋根は外壁以上に過酷な環境なので、保証年数も少し短くなります。

 

施工店保証の注意点としては、会社が倒産すれば無意味になってしまうこと、内容が業者によって異なることです。

気になる不具合が出て業者に問い合わせたら、様々な理由をつけて「保証の適用外です」と断られてしまうトラブルも起こる可能性があります。

保証内容については2章も合わせてご確認ください。

 

1-2 塗料メーカーの保証:110

塗料を作っているメーカーが出す保証です。

塗料そのものに問題があったときに塗料・塗料代金などを保証する、いわゆる製品保証です。

こちらは施工店と比べて企業の倒産のリスクが少なく、運用されやすいので安心できます。

 

ただ、「特定の塗料」「地域」「認定施工店による工事」などの条件が厳しく

「マンションなどの大型物件のみ/戸建は対象外」ということも多いので、なかなか使えることはありません。

 

また、保証年数は1-1と同じか、それより短いことが多いです。

なぜなら、塗料メーカーは保証を出すこと自体にとても慎重になるからです。

塗装の品質は工事現場の職人の作業に大きく左右されるため、メーカーが良い製品を作ったからといって100%良い工事になるとは限りません。

 

対象年数・範囲が狭くて心配な場合は、塗料メーカーの保証と施工店の保証、両方がついているところにすると安心です。

 

1-3リフォーム瑕疵保険:1

JIO瑕疵保険保証の仕組み

出典:JIOリフォームかし保険パンフレット

リフォームかし保険とは、施工の瑕疵(かし、不具合)に対して保険金が出るものです。

使うためには5万円程度の保険金を支払い、工事前の検査を受ける必要があります。

塗装した部位すべてが対象になること、万が一施工業者が倒産しても保険金を受け取れることから、非常に安心感があります。

 

ただし保証年数は1年と短いので、保険料を払ってまで使用するかどうかはよく考えましょう。

 

★瑕疵保険は加入の有無だけでもチェック!

リフォームかし保険は、機関の認定を受けた信用度の高い業者しか加入できません。

皆さまが保険を使うかどうかは任意ですが、信用度を見極めるために「瑕疵保険に加入している業者か」を確認するだけでも安心につながります。

 


2章 年数だけじゃない!保証内容のチェックポイント

保証はどうしても年数ばかりに目がいきがちですが、外壁塗装の自社保証はきちんとしたルールがないため、業者それぞれで内容が違います。

中には、契約を取るために大々的に宣伝しているだけで、実際にはほとんど意味のない制度だった……、というものもあります。

こうした保証に騙されないために、保証内容のチェックポイントを3つご紹介します。

 

2-1 誰が保証するのか

まずは保証してくれる・対応してくれるのは誰なのかを確認しましょう。

基本的には施工した業者のみだと思いますが、万一にも倒産・廃業してしまったら保証も消えてしまいます。

業者が加入している団体や塗料メーカーなど、基盤がしっかりした第三者が保証してくれる方が信頼性は高いので、保証の比較をするときにはチェックしましょう。

 

2-2 何をしてくれるのか

保証というと、不具合はすべて無料で直してくれるイメージがありますが、実はそうではありません。

どういう場合に・何をしてくれるのかは業者によって変わるため、要チェックです。

 

どういう場合に

外壁塗装の保証は

・施工が原因の

・塗膜剥離(はがれ)のみ

が対象のことがほとんどです。

この場合、例えばひび割れや色あせは対象外、自然災害や経年劣化が原因のものも対象外となります。

 

何をしてくれる

保証対象になったときの対応も、業者によって様々です。

・無償で全て直す

・一定金額以上は有償

・点検のみ無償で、修理は有償

などがあります。

 

保証の比較

例えば業者を比較するとき、

A社10年保証で、点検は無償、修理は有償

B社5年保証で、点検と修理が無償

と分かったら、自分はどちらがいいだろうか?と考える必要がありますよね。

単純に年数ではなく、内容もしっかりチェックしましょう。

 

2-3 どこが対象なのか

また保証対象になる部位も様々なパターンがあります。

・外壁屋根のみ

・外壁屋根+雨樋や破風板などの付帯部も全て

・付帯部の保証は3年のみ

・目地コーキング上の塗装は対象外

などがありますので、保証の範囲も忘れずチェックしておきましょう。

 

特に付帯部は劣化しやすく、素材も塗料も外壁と異なるため、保証がつかなかったり、そこだけ保証年数が違ったりすることが多いです。

思っていたのと違った……、と後悔しないように、保証内容もきちんと確認しておきましょう。

 

★家を売りに出す場合の保証はどうなる?

塗装工事のあと、そのお家を売りに出したり家族に譲ったりした場合、保証が引き継がれるかどうかは、業者によって異なります。

保証がお家(建物)自体についているタイプならば、別の人の手に渡っても保証は継続されます。

一方、保証が契約者や塗装工事に対してついているタイプ(○○氏との契約で行った工事への保証)だと、家の持ち主が変わると保証もなくなる可能性が高いです。

これは保証を出す業者次第ですので、気になる方は事前に業者へ確認しておきましょう。

 


3章 保証は「発行する業者」が最重要!

Paint company

ここまで保証の年数や内容について解説してきましたが、結局重要なのは「保証を出している業者」が信頼できるかどうかです。

どんなに保証内容が良いものでも、きちんと適用できる会社基盤や現実性がなければ、なんの意味もないからです。

注意が必要な例として、以下のような場合があります。

 

■できたばかりの会社なのに10年保証

どんなに良い保証でも、その会社が倒産してしまったら無意味です。

会社が10年後存続しているかも分からないような、創業したばかりの業者の長期保証は、注意しましょう。

中には、初めから保証するつもりはなく、数年で計画倒産するような悪徳業者も存在します。

保証年数を重視する方は、地元で長く続いている業者かどうか確認してください。

 

同様に、ベテランの地元親方さんなど、年配で跡継ぎがいない塗装会社も数年後に廃業してしまう可能性があります。

 

■10年以上の保証

例えば耐用年数20年の塗料でも、国内大手の塗料メーカーが出している保証は最長10年です。

なのに、地方の一企業が「15年保証!」「20年保証!」というのは不自然ですよね。

お家は雨風や紫外線を浴びて毎日少しずつ劣化しますし、自然災害など予想外のダメージも受けます。そのため、どんなに良い塗料でも10年以内に何かしらの劣化が出てくる可能性があるので、塗料メーカーの保証も最長10年なのです。

塗料に合わせた適切な保証年数の業者を選びましょう。

 

■なんでも無償の保証

「どんな不具合も全て保証で直します!」というのも魅力的に聞こえますが実は危険です。

例えば施工と関係のない、自然災害や経年劣化もすべて直すとなると、おそらく相当な数の問合せが来ます。

すべて対応していたら業者は結局損をして、いずれ経営が立ち行かなくなってしまうでしょう。

本当に親切に何でもやってくれて、早々に倒産してしまうのか、

あるいは何でもやると言いつつ、実際はさまざまな理由を付けて対応しないつもりなのか、ということが考えられます。

過剰な保証はかえって信頼性に欠けますので、注意しましょう。

 


4章 信頼できる業者を選ぶ3つのポイント

このように、適切な保証を受けるにはしっかりした業者を選ぶことが何より大切です。

最後のこの章では、信頼できる業者を選ぶためのポイントをご紹介します。

 

4-1 事前点検に基づいた詳細な見積書

見積もり書

まず塗装業者には、お家全体をしっかり点検したうえで詳細な見積もり書を作ってもらいましょう。

なぜなら、事前の点検がないと後に不具合が出たとき、

「たぶん元々悪くなっていたんだと思います」

「そこを直す工事は見積もりにないから、そもそも何もやっていないですね」

「だからうちの工事のせいじゃないので、保証対象外ですよ」

と言うことができてしまうからです。

 

外壁屋根の適切な点検診断には60分以上かかります。時間の目安にしてみましょう。

保証の前にまず正しい塗装工事をしてもらうことが大切です。

点検と見積もり書が詳しくて分かりやすい業者を選びましょう。

 

4-2 説明が丁寧でわかりやすい

説明、打ち合わせ

契約の前に見積もり書の内容、工事の内容や進め方、そして保証について、丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。

誠実な会社ほど、専門用語や難しい話こそ施主にしっかり理解してもらったうえで契約をします。

逆にこちらが聞くまで何も言わないところは、「素人は分からないから黙っておけばいいだろう」と考えている可能性があり、注意が必要です。

 

特に保証については12章でお伝えした通り、内容の違いや対象外になる事例なども業者によって様々です。

うちの保証はこういうものですよ、と正直に説明してくれる業者の方が、勘違いや過度な期待で後々トラブルになるのを避けられます。

正しく他社と比較することや今後長く付き合うことを考えて、説明が分かりやすく丁寧な業者を選びましょう。

 

4-3 工事中の管理体制が整っている

点検

監督部門や品質管理部門など、”職人以外”も2重チェックに入ってくれる管理体制が整っている業者を選びましょう。

どんなに熟練の職人も資格を持った職人も、あくまで一人の人間ですから、ミスがゼロになることは難しいからです。

 

保証を出すということは、それだけ品質に自信がなければできません。

工事はすべて職人任せ・「1級塗装技能士だから安心!」だけで他になにも取り組んでいないところは、本当に保証の通り対応してくれるのか疑問があります。

 

2重でチェックしてくれるということは、それだけ品質にもこだわっている証拠です。

工事中の管理体制がしっかりしている会社に選びましょう。

 


まとめ

外壁塗装の保証には種類があり、それぞれの正しい保証年数は以下の通りです。

種類

保証年数

①施工店の保証

(工事保証、施工保証)

1~10

②塗料メーカーの保証

(製品保証)

1~10

③リフォームかし保険

1年

 

ただし、外壁塗装の保証は内容が様々なので、年数だけで判断はできません。

・誰が保証するのか

・何をしてくれるのか

・どこが対象なのか

は必ずチェックしておきましょう。

 

そして、どんなに良い保証でも「発行する業者」がきちんとしていなければ意味がありません。

以下の3点を抑えて、信頼できる業者と選ぶようにしましょう。

・事前点検に基づいた詳細な見積書

・説明が丁寧でわかりやすい

・工事中の管理体制が整っている

 

 

本当に信頼できる保証・業者を見極め、安心できる外壁塗装工事を行ってくださいね。

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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