家を建てた工務店からシロアリ駆除を勧められたあなた。
「うちはまだ10年しか経っていないのに本当に必要なの?」
「被害にあってからじゃダメなの?」
とシロアリ駆除を行なう必要性に疑問に感じているのではないでしょうか?
確かにシロアリ駆除は安い工事ではないですから、必要性を感じなければなかなか工事に踏み切れないですよね。
実際に、「シロアリ駆除は被害に遭ってからでいいや」と思っている方も多くいらっしゃいます。
ただし、その考えは危険です。
なぜなら、シロアリの被害に気付いてからでは、家を守れず修繕にも多額の費用がかかってしまう場合があるからです。
この記事ではシロアリ駆除を行なうべき3つの理由をご説明します。
快適な暮らしのための重要な内容になりますのでしっかり目を通していきましょう。
また、家の状況に合ったシロアリ対策についてもご紹介しますので、ご自宅の状況と照らし合わせてご覧ください。
記事の後半では、気になる費用相場についてもご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
この記事を読めばご自宅をシロアリから守って長持ちさせる方法が分かります。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事では「シロアリ駆除」=消毒作業+駆除作業を含む工事のこととしてご紹介します。 |
目次
0章 どんな家でもシロアリ対策は必須!
まずお伝えしたいのは、どんな家でもシロアリ対策は必要だということです。
中には「シロアリは木を食べるんだから、鉄骨造のうちの家は関係ない」「コンクリート造の家だからシロアリ対策はしなくても平気」と思っている方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし実は、木造住宅でないコンクリート造の家でもシロアリ被害に遭ってしまいます。
なぜなら、シロアリはコンクリートを食べなくても、障害物として認知するとかじって砕いてしまうからです。
例えばシロアリが湿った木を求めて進んでいる途中で、コンクリートがあったとします。
するとシロアリはそのコンクリートを避けずにかじって穴を開けて進んでいくのです。
つまり、コンクリートのおうちであってもシロアリによって家を蝕まれてしまう可能性があるということです。
木造住宅だけが対策すればいいわけでなく、コンクリートや鉄骨造の家もシロアリを寄せ付けない対策が必要になります。
次章で必要性を詳しくご紹介していきます。
1章 シロアリ駆除が必要な3つの重大な理由
シロアリ駆除が必要な3つの理由をご紹介します。
シロアリ対策の必要性を理解した上で、ご自宅を守る対策を行なっていきましょう!
1-1 シロアリ被害で家が倒壊する恐れがあるため
シロアリ駆除が必要な理由の一つが「シロアリ被害によって、家が倒壊する恐れがあるため」です。
シロアリは湿った木を好むので、床下が湿っている状態だと寄ってきて、家の柱などを食べてスカスカにします。
家を支える柱がスカスカになってしまうと家全体の耐震性も急激に低下してしまいます。
「家が倒壊するなんて大袈裟・・・。」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は平成7年に起きた阪神淡路大震災で倒壊した家の7割がシロアリ被害に遭っていたことが分かっています。
▼当時の新聞記事
朝日新聞(1995.4.26 夕刊)
日本は地震が多い国でもありますから、地震が来た時に耐えられる家にするためにもシロアリ被害に遭わないように注意が必要です。
1-2 修繕工事で多額の費用を払わないため
2つ目の理由は「修繕工事で多額の費用を払わないようにするため」です。
シロアリ駆除を行なわなければ、シロアリに柱を食べ尽くされてしまい柱や木枠の交換や修繕で別途費用がかかってしまいます。
被害の規模が大きいほど費用は上がってしまうので、定期的なシロアリ防除工事を行ない被害をおさえることが重要です。
1-3 近隣トラブルを防ぐため
3つ目の理由は「近隣トラブルを防ぐため」です。
ご自宅の床下や庭回りの木が湿って腐ってしまうと、シロアリが寄ってきてしまい近隣の住宅へも被害が広がる可能性があります。
それが原因で近隣からクレームが来てトラブルになったという事例も発生しています。
トラブルを防ぐためにもシロアリを寄せ付けない対策や駆除・消毒工事を行なうことが大切です。
2章 3つの状況別シロアリ対策
ご自宅の状況に合ったシロアリ対策をご紹介します。
具体的にどんな作業を行うべきなのかを判断できるようになりますので、ご自宅の状況に一番近いものをチェックしていきましょう!
2-1 シロアリ被害に遭っている場合は駆除+消毒
シロアリを見たことがある、被害に遭った場所があるなどの、シロアリ被害に遭っている場合は、きちんと点検した上で駆除作業と消毒作業をしましょう。
ご自身で駆除を考えている方もいらっしゃるかと思いますが、駆除作業はプロに頼むことをおすすめします。
なぜなら専門知識がないときちんと駆除が出来ない場合があるからです。
また駆除をした後は再びシロアリが来ないように消毒を行います。
駆除工事を依頼すれば消毒作業も付いてきますが、念のため駆除と消毒がセットになっているかあらかじめ確認しておくと安心です。
2-2 築5年以上経っている場合は点検+消毒
築5年以上経っている場合は、床下点検と消毒をしましょう。
築5年でシロアリ被害に遭うことは稀ですが、床下はなかなか確認ができない場所なので、配管から水が漏れていないか、断熱材が落ちていないかなど、状態を確認することはとても大切です。
万が一、水漏れが発生していた場合は、漏れた水が柱に染み込んでシロアリが寄ってくる原因になります。
また、新築時にシロアリ消毒をしている場合で合っても消毒の効果は5年で切れてしまうので、5年毎に行ないましょう。
2-3 新築なら自分でできる対策を
新築で、シロアリ消毒を行ったばかりの場合は、自分で簡単に出来る対策を行ないましょう。
対策方法は以下の3つです。
①基礎の通気口に物を置かない ②庭に段ボールや廃材を置かない ③ウッドデッキ・ウッドフェンスなどの木材は定期的にメンテナンスをする |
床下だけでなく、家周りも清潔に保ってシロアリが寄ってくるのを防いでいきましょう!
◆ウッドデッキのシロアリ対策はこちら
3章 シロアリ駆除の費用相場
シロアリ駆除の費用相場をご紹介します。
シロアリ駆除の方法としては、薬剤を噴射するバリア工法と、薬剤を埋めるベイト工法の2種類があります。
家の状況によっても工法は変わってくるので、どちらも費用をおさえておきましょう。
3-1 バリア工法=1,500~3,000円/㎡
バリア工法とは液状の薬剤を噴射して駆除していく方法です。
費用相場は1㎡あたり1,500~3,000円なので30坪の家の場合は約15~30万円です。
バリア工法は薬剤の臭いがする場合があるので、工事中は作業現場に近づかないようにすることが大切です。
3-2 ベイト工法=6,000~8,000円/m
ベイト工法とは固形の薬剤を家の周りや床下に埋めて、シロアリを駆除する方法です。
費用相場は1mあたり6,000~8,000円なので家の外周が40m(30坪)の場合は約24~32万円です。
ベイト工法は薬剤を噴射しないので臭いが気になりません。
ただし、即効性がないので家の状況によってはできない場合もあります。
※シロアリ駆除費用は業者によっても変動します。 大手のハウスメーカー、工務店などは下請けに工事を依頼して中間マージンが発生するので相場よりも高くなる場合があります。 ただし安すぎてもきちんと作業をしてもらえない場合があるので注意が必要です。 ◆適正価格で確実な工事をしてくれる業者を選びたい方はこちらの記事もご覧ください。 |
4章 築後・前回消毒から5年以上なら点検しよう!
築5年以上、前回消毒から5年以上経っている場合は、床下の状態を確認するために点検を行ないましょう。
点検を行う際には、シロアリの有無だけでなく、床下の湿度や配管・断熱材の状態なども見てもらうと安心です。
ただし、シロアリ駆除工事を勧めてくる業者の中には、嘘の報告をしてくる悪徳業者もいます。
自宅の床下の状態をご自身できちんとチェックするためにも、点検時には写真を撮ってもらって見せてもらいましょう。
▼ユーコーでは点検写真をアルバムにしてお渡ししています。 当サイトを運営しているユーコーコミュニティーでは点検時撮った写真をアルバムにしてお渡ししています。 床下にはいらなくても状態が詳しくわかるので、大変好評いただいております。 アルバム付き無料床下点検を希望される方はこちらへ |
まとめ
いかがでしたか。
シロアリ対策はどんな家でも必須です。
もし被害に遭ってしまったら、家の倒壊や劣化に繋がってしまい修繕にも多額の費用がかかってしまいます。
また、近隣とのトラブルの種にもなりますので、注意が必要です。
シロアリを見た、被害に遭っている場合は「駆除+消毒」を、
築5年以上経っているなら「点検+消毒」を、
新築なら自分で出来る対策を行なって、シロアリから家を守っていきましょう。
シロアリ駆除の費用相場は以下の通りです。
▪バリア工法=1,500~3,000円/㎡
▪ベイト工法=6,000~8,000円/m
床下の状態はなかなかご自身では確認できない場所なので、築後(又は前回洗浄から)5年経っている場合は、点検してもらいましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆小さいお子様がいらっしゃる方はこちらの記事をご覧ください。
⇒シロアリ駆除は赤ちゃんにも安全!心配な時の6つの対策でママも安心
◆アレルギー持ちの方はこちらの記事をご覧ください。
⇒アレルギー持ちはシロアリ駆除に要注意!悪影響を回避する4つの対策