「ウッドデッキを設置したいけど、シロアリが心配…」
「わが家のウッドデッキがシロアリ被害に遭わないか不安…」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
シロアリは腐った木が大好物ですので、お庭に出ているウッドデッキは放っておくと格好の餌になってしまいます。
そのため、適切な対策をしてシロアリを寄せ付けないことが重要です。
そこでこの記事では、前半と後半にわけて、これからウッドデッキを設置する方向けのおすすめ素材と、すでにお家にウッドデッキがある場合に今から実践できる対策を、それぞれご紹介していきます。
ウッドデッキはきちんと対策さえすれば、シロアリを防いで長持ちさせられます!
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
目次
1章 シロアリに強いウッドデッキ用木材2選
| ハードウッド | 樹脂木・人工木 |
設置費用 (10㎡) | 約20~40万円 | 約25~30万円 |
耐用年数 | 15~25年 | 10~15年 |
特徴 | ・腐りにくく、丈夫。 ・木材の種類によって風合いが異なる。 | ・樹脂と木粉を混ぜて作られている。樹脂なのでシロアリが寄ってきにくい |
まずは、シロアリが寄ってきにくい木材を紹介します。
木材の種類によっては、シロアリに食べられやすいものも存在するからです。
そのため、シロアリ対策には材料選びが重要です。
最初の木材選びで、ウッドデッキをシロアリから守りましょう。
1-1 天然木の風合いを楽しむならハードウッド
ハードウッドとは、腐りにくく硬くて丈夫な木材のことです。
高耐久性木材ともよばれ、耐用年数は約15~25年程です。
そのなかでもいくつか種類があり、それぞれ持っている風合いや価格が異なります。
代表的なものだと、イタウバ・ウリン・サイプレス等があります。
メリット | ・高級感のある見た目が楽しめる ・塗装をしなくても防腐、防虫効果を発揮する |
デメリット | ・紫外線や雨風で色褪せてしまうため、美観を保つには塗装が必要 ・材料費が高額 |
1-2 リーズナブルにシロアリ対策をするなら樹脂・人工木
出典:WorldForest
樹脂木・人工木は、木粉とプラスチックを混ぜ合わせ成形した材料のことです。
耐用年数は10~15年程度で、シロアリに強く湿気や水分で腐らないのが大きな魅力です。
そのため、日本のウッドデッキの8割以上でこの樹脂木が使われています。
メリット | ・紫外線や雨風で色褪せにくいため、塗り替えなくても美観を保てる。 ・シロアリが寄ってきにくい。 ・大量生産できるため、比較的安価。 |
デメリット | ・夏場は裸足で歩けないくらい熱くなる。 ・衝撃に弱い。 |
2章 今からできる!ウッドデッキのシロアリ対策3選
ここでは、すでにウッドデッキを設置している方に向けて、これから実践できる長持ちさせる為の対策方法を紹介します。
どんなにシロアリに強い材料を使っても、何も対策をしていなければ、シロアリ被害にあってしまうリスクは高まります。
設置後そのままにするのではなく、出来る対策を行うことで長持ちさせましょう。
2-1 木材や段ボールを放置しない
不要な木材(切株、いらなくなった家具等)や段ボールは庭に放置せず、早めに処分しましょう。
放置していると、シロアリが寄ってきやすい環境になってしまうためです。
古くなって湿った木や段ボールはシロアリの恰好の餌となります。
廃材や段ボールは早めに処分しておきましょう。
2-2 床下のシロアリ消毒を定期的に行う
5年に1回は、お家のシロアリ消毒を行っておきましょう。
お家の床下などにシロアリが寄ってきやすくなっていると、ウッドデッキにも移ってくる恐れがあるからです。
5年に1回というペースなのは、使用する薬剤が約5年で効果が切れてしまうためです。
定期的に行っておくことで、ウッドデッキやお家がシロアリ被害に遭わずにすみます。
もし前回消毒してから5年以上経過しているなら、必ず業者に依頼して再消毒しましょう。
>シロアリ消毒について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2-3 定期的にウッドデッキを塗装する
ウッドデッキが木製なら、3~5年に一回は全体の塗装を行いましょう。
塗料でコーティングし水を入れないようにすることで、ウッドデッキが水を吸い、腐食するのを防ぐためです。
水を吸った状態の木材は、シロアリの大好物です。
丈夫な木材でも、水を吸ってしまうとシロアリ被害にあいやすくなります。
逆に、塗装で防水が効いている状態の木材にはシロアリは寄ってきません。
定期的に塗装することで、ウッドデッキを長持ちさせましょう。
>ウッドデッキ塗装費用について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
3章 シロアリが発生したらすぐ業者に相談!
万が一シロアリが発生してしまったら、まずはすぐに専門業者に相談しましょう。
シロアリは、後回しにしている間にどんどん被害が広がってしまうからです。
例えばはじめはウッドデッキだけだったのに、少ししたらお家本体にも移ってしまった、という危険も出てしまいます。
シロアリ駆除は、発生したものの駆除と、まだ出ていないところも一通り消毒をします。
もしも被害にあったら、駆除を行うことで被害を最小限に抑えるのが重要です。
見つけたら放置せず、専門業者に相談しましょう。
>シロアリ駆除にかかる費用相場や、業者選びについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
これからウッドデッキを設置する方は、シロアリに強い「ハードウッド」や「樹脂・人工木」のものを選びましょう。
すでにウッドデッキを置いている方は、
・木材や段ボールを放置しない
・床下のシロアリ消毒を定期的に行う
・定期的にウッドデッキを塗装する
の3つを実践して、今後のシロアリ被害を防いでくださいね。
また、万が一ウッドデッキがシロアリ被害にあってしまったら、すぐ専門業者に相談し、被害を最小限に抑えることが重要です。
大切なお家の一部を守るために、お役に立てていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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