天井のシミはフローチャートで簡単解決!3STEPで原因と対処方法まで

天井のシミ

天井にシミを見つけてどうしよう…

そんな不安な気持ちになっていませんか?

なにが原因なのか?ほっといてよいのか?どうすれば良いのか?分からなければ頭を抱えてしまいますよね。

 

この記事では、それらの悩みや不安をスパッと払拭できるように、天井のシミの原因を判断する方法をご紹介したいと思います。

やり方はたったの3ステップ。フローチャートも作りましたので、誰でも簡単にできます。

15年以上ものあいだ、年間350件のお家の点検業務を担い、たくさんの奥様のお家の悩みを解決してきた私の経験の中からのノウハウです。

 

更に、シミの対処方法・解決方法までわかりやすく解説していきます。

後半には、対応を専門業者に依頼する際の失敗しない為のアドバイスも添えています。

ここまでわかれば、今日は安心して眠りにつく事ができますよね。

どうぞ最後までお読みください。

 

そもそもなんで天井にシミができるのか。その原因は主に5つあります。

中には、建物の老朽化や、健康被害などに繋がる事もありますので、放置せずしっかり対処していきましょう。

天井に染みができる原因

まずはそれぞれの原因を一緒に理解していきましょう。

 

  • 1-1 雨漏り

代表的な原因は『雨漏り』です。

雨漏りは様々な理由がありますが、おもに台風・地震・経年劣化が原因で、屋根や外壁に破損や隙間が生じる事により、直接雨水が室内に入り込んでしまいます。

中には風向きや気圧などの影響で一時的な物もあるので特定が難しいですが、いずれも大切なお家の老朽化に繋がりますし、カビ等の発生に繋がりアレルギー等の健康被害にもつながる場合もあります。

 

▼屋根材のズレ

屋根のズレ

 

▼棟板金のめくれ

棟板金のズレ

このように、雨漏りの原因は色々ありますので注意が必要ですし放置は厳禁です。

 

  • 1-2 結露

建物自体の造りによっては、内部結露が発生してシミになる場合があります。

冬場に家の中と外の気温差によって窓ガラスに結露がおきますが、屋根裏や壁の内部の通気が不十分の場合には同じような現象が起きます。

 

▼小屋裏の結露

屋根裏の結露

 

結露の原因は、断熱材の有無や種類、換気口・配管の位置など、構造によるものも含めて様々です。

中には屋根塗装の際の施工不良が原因となる場合もあり、雨漏り同様特定は難しいです。

カビの発生にも繋がり、アレルギーなどを引き起こす原因にもなってしまいます。

 

  • 1-3 害獣

野生動物が屋根裏に住み着いてしまい、その糞尿でシミになってしまう事もあります。

屋根裏のような狭くて暗い場所は、動物にとって安心・快適な場所だからです。

 

▼ハクビシン

ハクビシン

写真:photo AC

 

自然が豊富な地域ほど、その被害は受けやすく種類も様々です。

例えば、ネズミ・コウモリ・ハクビシンなどです。

また、ペットを飼っている場合も、種類によっては屋根裏に上ってしまうので、注意が必要です。

ひどい場合には、悪臭がこもってしまう場合もあります。

 

  • 1-4 配管の水漏れ

水道やエアコンの配管が、水漏れを起こす事でシミを作る場合もあります。

配管のほとんどが、床下だけでなく壁や天井の内部を通してあるからです。

経年劣化によって亀裂が入ったり、サビで腐食して穴が空いたり、地域によっては凍結による破裂などの原因が考えられます。

最近では2階に水回りがある間取りも多く、増加傾向にあります。

 

▼排水管の水漏れ

排水管の水漏れ

 

台風や地震などで家が揺れる事で、継ぎ目がずれてしまう事もある為、自然災害時には特に注意が必要です。

 

1-5 材料の経年劣化

天井の材料や接着剤が劣化してシミになってしまう事もあります。

天井材には、見た目をよくするために様々な加工がしてあります。表面のフィルム自体の劣化や、クロスや材料に使う接着剤が変色してくるとシミの様に見えます。

 

▼ラミネート天井のシミ

ラミネート天井の劣化

 

このような場合は、建物の劣化や健康被害に繋がる事もなく、見た目を気にしなければ放置しても問題ありません。

 


  • 2章 次にフローチャートで原因を特定! 3ステップ 

シミの原因が一通りわかったら、つぎはしっかり特定していきましょう。

この章では、どなたでも簡単にシミの原因が何なのかを特定できる方法をお伝えします。

  • ・音を確認する
  • ・状態を確認する
  • ・経過観察する

たったこれだけです。フローチャートにそって確認するだけの簡単な作業です。

各ステップでは対処方法・解決方法までわかりやすく解説していきますので、一緒に悩みを解決していきましょう。

天井シミの原因特定フローチャート

 

ステップ1 シミの場所で音を確認する

まずはシミのあるところに行って音を確認しましょう。

ポイントは、【晴れの日】→【雨の日】→【夜中】の順に確認する事です。

音がしない場合は次のステップに進みましょう。

 

【晴れの日】に音がする場合は、【配管の水漏れ】が原因です。

ポタポタと断続的な音です。

まずは家中の蛇口を全て閉めて、水道メーターを確認しましょう。

水道メーター内のパイロットがクルクル動いていたら水漏れです。

▼パイロットの位置

水道メーター パイロット

写真:関市HP

 

パイロットが動いていたら、すべての水道の止水栓を止めたうえで、1か所ずつ開けてパイロットの動きを確認し、どの水道管が漏れているか確認していきます。

目視で確認できる箇所なら、パッキン交換や市販の止水テープで直す事も可能です。

▼止水栓止水栓

 

パイロットが動いていない場合は水漏れではなく、雨漏れの時間差による可能性が高いので、次の【雨の日】に音がする場合に進んで下さい。

 

ただ、天井からのシミの場合は、配管が壁や天井・床の中に隠れている箇所からの水漏れの可能性が高いので、場所が特定できない場合は迷わず専門業者に頼みましょう。

 

【雨の日】だけに音がする場合は、【雨漏り】が原因です。

ポタポタと断続的な音です。

雨漏りは、ずれた瓦を戻すだけのような費用を掛けずに簡単な手間だけで直るものから、屋根葺き替えの様な大規模修繕に繋がってしまうものまで、原因も対策も多岐にわたります。

必ず専門業者に依頼して修理をしましょう。

3章と4章で業者に依頼する時のポイントを詳しく解説しますので参考にして下さい。

 

【夜中】に音がする場合は、【害獣】が原因です。

ガサガサと何かが動いているような音です。

基本的には屋根裏に住み着く害獣は夜行性の為、電気を消してご家族が寝静まった頃に確認しましょう。

寝ている時に録音しておくのも効果的ですし匂い(悪臭)も確認するとより良いでしょう。

 

害獣が原因の場合は、地域の市役所などに相談する事をお勧めします。

地域の害獣情報・自分でできる対策方法から専門業者の紹介まで様々なアドバイスをしてくれます。

役所によっては、捕獲器や防護服の貸し出しや助成金がでますので、お住まいの自治体ホームページをチェックしましょう。

また、害獣の駆除や清掃で終わりにするのではなく、どこから侵入してきたのかも特定してもらい、その場所をふさぐ事で再発防止に繋がります。

 

ステップ2 シミの状態を確認する

ステップ1で音がしなかった場合は、シミの状態を確認しましょう。

ポイントはシミの形・広がり方が規則的か不規則かの違いです。

 

【シミの状態が規則的】の場合は、【材料の経年劣化】が原因です。

▼経年劣化による規則的なシミ

ラミネート天井の劣化

経年劣化の場合は写真のように規則的なシミが出ます。

使われている材料の形や継ぎ目に沿った形で変色が起きるからです。

シミというよりは変色で、見た目だけの問題なので、放置しても問題ありませんし、ホームセンターで様々な補修材が売っていますのでDIYで直すのも良いですね。

▼DIY用 各補修セット

 

  • 【シミの状態が不規則】の場合は、【結露】が原因です。

▼結露によるシミ

結露によるシミ

結露の場合は写真のように、不規則なシミが出ます。

結露が起きる理由も場所も様々で、シミの出方もそれぞれ違いますが、下地(骨組み)の位置がハッキリわかり、避けるような形でシミが出ていたら、結露の可能性が高いです。

 

▼下地(骨組み)がある部分だけシミがない

結露によるシミ

特徴としては、カビの発生により黒いシミや白いシミが多いです。

 

対策としては、こちらを参考にするとよいでしょう。

LIXIL『住まいと結露の豆知識』2021版より抜粋

LIXIL『住まいと結露の豆知識』2021版より抜粋

出典:LIXIL『住まいと結露の豆知識』2021版より抜粋

 

ステップ3 シミを経過観察する

ステップ1・ステップ2で原因が特定できなかった場合は、【シミを経過観察】しましょう。

ここまでのステップで、どれにも当てはまらない、何となく判断に迷ってしまった方は、時間はかかりますが、経過観察することで原因をより明確に特定することが出来ます。

まずは下準備として、マスキングテープやマジック等を用意して、シミの端にいくつか印をつけましょう。

どのような時にシミが広がるかを確認する為です。

 

▼マジックで印をつけた例

天井 シミ マーキング

 

それではチェックポイントを紹介します。

 

  • 冬になるとシミが広がる

→結露が原因です。

 

  • 台風など悪天候の時にだけシミが広がる

→雨漏りが原因です。

 

  • 雨が降っていないのにシミが広がる・エアコンを使っているとシミが広がる

→配管の水漏れが原因です。

 

  • シミのある部屋全体が臭くなってくる。

→害獣が原因です。

 

  • そもそもシミが広がらない

→材料の経年劣化が原因か、特定は難しいですが、特殊な原因で一時的に発生した可能性が高いです。

 

 


3章 雨漏り・構造が原因のシミなら総合メンテナンス会社に必ず見てもらおう

家の点検

天井のシミの原因と対処が分かり、とりあえず一安心出来たと思います。

しかしながらシミの原因が、雨漏りや、結露・湿気・熱気(構造の問題)の場合には、総合メンテナンス会社に点検の依頼をしましょう

 

水道業者・設備業者・屋根業者・塗装業者のような『特定分野のみ』の専門業者は、おすすめしません。

何故ならこれらの症状は、何かひとつの事がきっかけではなく、いくつものきっかけが重なっている場合が多いからです。

 

家を建てるときも大工・屋根・設備・板金・基礎・内装・電気・・・等、様々な専門の職人が入っています。

同様に、シミの原因についても、特定分野のみの専門の業者だと、見落としが出てきます。

 

また、

・害獣、配管の水漏れ、材料の経年劣化と違い、原因がハッキリとしていない

・年々建物の構造や使われている材料も多様化している

・気候の変化も伴い、今までとは違う原因が多くなってきている

・専門店ですら、一時的には直せても再発する事が多く、いたちごっこになってしまい、結果として余計な費用が嵩んでしまう事例はよくある

などの理由も挙げられます。

 

そのため、水道業者・設備業者・屋根業者・塗装業者の様な特定分野のみの専門業者ではなく、

様々な分野をトータルで点検出来る、総合メンテナンスの会社や総合リフォームの会社に頼むのがおすすめです。

 


  • 4章 点検を依頼するときの重要2ポイント

実際に点検を依頼するにしても、どこに頼んでいいのか悩んでしまいますよね。

会社の実績や信頼、金額面など様々な判断基準があるとおもいますが、『教育体制が整っている業者』『経過観察までできる業者』のふたつが揃っている業者さんであれば安心して任せられます。

その理由を以下でお伝えしますので、是非参考にしていただき、良い業者さんとの縁結びになれば幸いです。

 

4-1 教育体制が整っている業者に依頼する

YKGトレーニングセンター

まずは、しっかりとした教育体制が整っているか確認する事がポイントです。

建物自体の構造や使われている材料など、年々多様化しており、ましてや気候の変動も激しくなっている為、今までの常識や経験が通用しなくなってきています。

常に新しい情報や正しい知識を学ぶ環境がないと、どんなにベテランの業者に頼んでも失敗してしまう事が多くなっています。

そのため、ホームページやパンフレットなどを確認し、教育体制の事を明確に謳っている業者を選びましょう。

 

4-2 経過観察までできる業者に依頼する

住宅の点検

もうひとつのポイントは、経過観察までしてくれる業者なのか、ということです。

俗にいう定期点検やアフターメンテナンスがある事も重要ですが、呼べばすぐに対応してもらえる業者がベストでしょう。

前記の通り、雨漏り・構造が原因の場合は非常に特定が難しく、その場では改善されたと思っても、数日後に再発や別の箇所から雨漏れした事例も多くなってきています。

そのため経過観察が必要になります。

 

アフターメンテナンスがしっかりしている業者さんでも、人数が少ない場合は順番待ちで対応が遅くなることがあります。

特に雨漏りは緊急性が高く応急処置が必要な場合もあるので、お家から30分圏内など距離が近い所に絞るのもポイントです。

 

☆どこに頼めばよいか悩んだら、気軽に私たちユーコーコミュニティーにご相談下さい!

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まとめ

天井にシミができる原因は、主に5つあります。

雨漏り/結露・湿気・熱気(構造の問題)/害獣/配管の水漏れ/材料の経年劣化です。

 

つぎに原因を3つのステップで特定しましょう。

シミの場所で音を確認する→シミの状態を確認する→シミを経過観察する

特定したら、できる対応から始めましょう。

 

そして雨漏り・構造が原因のシミなら総合メンテナンス会社に必ず見てもらいましょう。

点検を依頼するときの重要なポイントは2つあります。

教育体制が整っている事と、経過観察までできる事の2点が可能な業者がおすすめです。

 

いかがでしたでしょうか?

不安な気持ちが解消できたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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