外壁塗装を検討しているあなた。
「外壁塗装にも助成金が使えるって本当?」
「申請するにはどうしたらいいの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
外壁塗装は決して安い工事ではありませんから、助成金が出るなら使いたいですよね。
実際に、自治体によっては塗装工事に助成金を出してくれる場合があります。
そこでこの記事では、外壁塗装で助成金が出るケースについてご紹介。
ただし、助成金については地域によって条件が違ったり、そもそも助成金が出ない場合もあるのでまずは自治体ごとに確認することが大切です。
助成金制度の確認方法も記事の中で解説しますので、一緒に確認していきましょう!
さらに、助成金を申請する前におさえておきたい注意点や実際の申請の流れも丁寧にご説明していきます。
この記事を読めば、あなたのお家の塗装工事で助成金が使えるかが分かり、助成金を使って費用負担を減らすことが出来ます。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
1章 外壁塗装で助成金が使える場合がある
外壁・屋根塗装工事では、自治体からの助成金が使える可能性があります。
助成金が出る地域には以下の例があります。
地域 | 対象工事 | 上限金額 | 内容 |
東京都 新宿区 | 屋根の遮熱塗装工事 | 20万円 | 塗装面積1㎡あたり2000円 |
東京都 世田谷区 | 屋根の遮熱塗装工事・外壁塗装工事 | 13万円 | 屋根…1戸あたり10万円、外壁…1戸あたり3万円(外壁は屋根とセットの場合のみ対象) |
東京都 渋谷区 | 屋根・外壁等の外装工事 | 10万円 | 工事費用の20% |
東京都 八王子市 | ・屋根、外壁の塗装 ・屋根の葺き替え | 5万円 | 工事費用の20% |
神奈川県 座間市 | ・屋根の葺き替え、塗装、防水工事 ・外壁の張替えや塗装工事 | 30万円 | 18歳以下または妊婦が居住する住宅で、工事金額の2分の1の額 |
神奈川県 湯河原町 | ・屋根の葺き替え、塗装、防水工事 ・外壁の張替えや塗装工事 | 10万円 | 工事費用の10% |
※上記は助成金が出る自治体の一部です。
※2023年4月時点
助成金の上限金額は5~20万円ほどのところが多いです。
塗装費用は100万円前後かかるので、ありがたい補助ですね。
ただし、自治体によって助成金の対象工事や申請できる条件は変わってきます。
次章で、ご自身のお住まいの地域の助成金制度についての調べ方を解説していきます。
2章 助成金制度のチェック方法とよくある申請条件
外壁・屋根の塗装工事で助成金が使える地域もありますが、自治体によって塗装が対象外になっている場合もあります。
また、対象になっている場合でも、申請の条件は自治体によって異なるのでお住まいの地域の条件を確認していきましょう!
1:サイトで検索
まずは「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」というサイトで検索していきます。
①お住まいの都道府県を入力します。
②支援分類:省エネルギー化にチェックを入れます。
2:自分の地域をクリック
都道府県で検索したら、お住まいの市区町村をクリックします。
支援分類や対象工事をチェックし、塗装があるか確認しましょう。
3:自治体のHPをチェック
続いては自治体のHPをチェックして、申請条件をチェックします。
助成金の申請条件は、市区町村によって異なりますが、よくある申請条件は以下の通りです。
・納税を滞納していない
・その地域の業者に依頼する場合
・工事をする住宅の居住者
条件は自治体によって様々です。必ず申請前に確認しましょう。
条件を満たしていれば、申請対象となります。
また、支援分類や対象工事に「塗装」が記載されていなくても、自治体のHPを確認すると対象工事に塗装があるケースもあります。
諦めずにHPはチェックしてみて下さいね。
3章 助成金申請の3つの注意点
助成金申請の注意点を解説していきます。
注意点を知っておくことで、後悔なく申請・工事をする事ができます。
必ず申請前に目を通してくださいね。
3-1 申請が打ち切られる場合もある
助成金は市区町村が予算を組んで設定するので、申請の数が多ければ、早めに申込を打ち切られてしまう場合があります。
そのため、計画的に準備をすることが大切です。
業者とも点検・見積日時を打ち合わせして、申請を行ないましょう。
3-2 契約前に申請しなければならないことが多い
助成金申請は、塗装業者と契約する前に申請が必要な自治体が多いです。
契約してしまったあとでは、助成金を使えない場合がありますので、
助成を受けたい人は工事の話をすすめる前に確認しておきましょう。
※自治体によって申請タイミングは異なります。
3-3 助成金を誘い文句にした詐欺に気を付ける
助成金にまつわる詐欺に注意しましょう。
特に高齢者の方は悪徳業者や詐欺業者に狙われやすいです。
詐欺の内容としては、以下のケースがあります。
・助成金が出るので工事しましょうと申請もしていないのに言ってくる。 ⇒申請が通る前に「助成金が出ます!」と言い切る業者は危険です。そもそも工事をしてしまうと助成金は出ない場合があるので、申請結果を待ってくれる業者に依頼しましょう。
・こちらで申請しておきますよ!といって金銭を要求してくる業者 ⇒申請にお金がかかると言って着工前に金銭を要求してくる業者もいますが、代行費用の相場はせいぜい数万円です。また、自治体の助成金の振込先は基本的に申請者(お客様)の口座になります。もし業者が「振り込み先は業者なので、その分値引きしておきますね」と言ってきたら怪しいので注意しましょう |
お金が絡むと悪徳業者や詐欺業者はうまいことを言って提案してきます。
提案されたその場で返事をせずに、家族や自治体に相談するなど冷静に判断しましょう。
4章 申請~受け取りまでの流れ
助成金の申請から受け取りまでの一般的な流れを見ていきましょう。
どんなステップを踏んでいくのか理解することで計画的に準備することが出来ます。
ステップは全部で9つです。
ひとつひとつ見ていきましょう。
※実際には自治体ごとに流れは異なりますので、必ずご自身のお住まいの自治体ホームページや資料をご確認ください。
ステップ1|自治体の申請方法をチェック
→お住まいの地域によって申請書類は異なります。きちんとチェックして準備しましょう。
※よくある申請に必要な書類例 ・補助金申請書類(自治体のHPからダウンロードするもの) ・工事の見積もり書の写し ・施工前の写真(日付入り) 等 |
ステップ2|地元の業者で見積もりを取る
→地元の塗装業者に見積もり・施工前写真を依頼しましょう。
※塗料のカタログが必要な場合も業者に依頼しましょう。
ステップ3|必要書類を揃えて申請
→見積もり書や、施工前の写真を業者から受け取り、申請書を記入して自治体に提出します。
ステップ4|申請の承認通知が届くのを待つ
→承認通知が来るまで結果は分からないので、工事はせずに待ちましょう。
※工事契約や着工を急かしてくる業者は怪しいので注意しましょう。
ステップ5|業者で塗装工事をする
→施工前写真と施工後写真を撮ってもらいましょう。
ステップ6|工事完了後に完了報告をする
→工事が終わったら、自治体に完了報告と書類(領収書の写しや完了報告書など)の提出をします。
※提出書類は自治体によって異なります。
ステップ7|施工完了の確認
→施工前後写真を提出すればよい自治体もあれば、職員が直接現地に確認に来る場合もあります。
ステップ8|提出した書類等の確認が終わり、処理完了の通知が来る
→施工完了確認や書類内容の確認が終わったら、確定交付通知書が届きます。
ステップ9|助成金が振り込まれる
→指定した口座へ助成金が振り込まれます。振り込まれるタイミングは1~2週間後ですが自治体によっては、一定期間の助成金を一度にまとめて振り込むため数か月先になる場合もあります。
★助成金以外で工事負担を減らす方法 もし台風や強風等で被害に遭った場所がある場合、火災保険を使って工事費用負担を減らせる可能性があります。 火災保険では、火災による被害だけでなく、風災(台風・強風・雪害など)による被害が対象になっていることが一般的です。 ・屋根の板金が飛んでしまった ・雨どいが歪んでしまった などよくある被害の修繕には足場架設が必要なので、もしこれらの修繕工事で火災保険が下りれば、同じタイミングで塗装をする事で足場費用が削減できます。 ただし、申請をするには条件があるので事前に確認しておきましょう。
>火災保険の申請条件や方法についてはこちらの記事をご覧ください。 |
5章 塗装工事は信頼できる業者に依頼しよう
助成金を使って外壁塗装を行う場合は、信頼できる優良業者に工事を依頼しましょう。
工事をやってくれるならどこでもいいというわけではなく、できれば助成金を申請することに協力的だと安心です。
3-3でもお伝えしたように、業者の中には私たちを騙そうとしてくる悪徳業者もいます。
また、助成金制度について知識がなく、審査前に着工してしまう業者や施工前の写真を撮らずに工事を済ませてしまう業者もいます。
悪徳業者だけでなく知識のない業者にも注意が必要です。
助成金を使って塗装工事をしたいのであれば、見積もりを依頼する際に以下の3点を確認しておきましょう。
・点検時に写真を撮って細かいところまで見てくれるか(屋根塗装もある場合は屋根の写真も必要です。)
・審査が通るまで契約・着工を待ってくれるか
・助成金申請に必要な書類(見積もりや写真など)を素早く用意してくれるか
>助成金申請に協力的だけでなく、品質も高い業者の見極め方はこちら
まとめ
この記事では外壁塗装の助成金についてご紹介しました。
自治体によっては、外壁や屋根などの外装塗装に助成金を出してくれるところもあり、最大5~20万円前後受け取ることができます。
ただし、助成金制度は自治体によって対象や条件が異なるので、まずはお住まいの自治体の制度内容を確認しましょう。
また、助成金の注意点は以下の3点です。
・申請が打ち切られる場合もある
・契約前に申請しなければならないことが多い
・助成金を誘い文句にした詐欺に気を付ける
助成金は自治体から支援してもらえる嬉しい制度ですが、悪徳業者に悪用されてしまうリスクもあります。
塗装工事は助成金申請に協力的でなおかつ丁寧な点検・丁寧な見積もり書の業者に依頼するようにしてください。
制度をうまく利用して、お得に工事していきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆外壁塗装の費用相場について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。