ジョリパットを吹き付けで仕上げたら、どのような仕上がりになるのだろう?
そもそも家に合う模様はどれ?
外壁のリフォームは完成が楽しみでもありますが、疑問点も多いですよね。
ジョリパットはアイカ工業が販売する建材の一種で、外壁・内壁どちらにも使用されています。
一戸建てだけでなく商業施設でも使用されることが多い、人気の建材です。
吹き付け以外にも、コテやローラーで模様を付けるパターンもあり、バリエーションが豊富だからです。
色も最大180色以上、柄も80種類以上の中から選べるので、お洒落なお家を作りたい!という方にはぴったりの建材です。
この記事では、ジョリパットの吹き付けで出来る模様の紹介と、あなたのお家にピッタリなジョリパットの模様の選び方や、風合いを長持ちさせる方法をお伝えします!
どのようなデザインにするとお洒落に仕上がるのかもわかるので、やってよかった!と思えるお家作りが出来ます。
また、ポイントを掴むことでおしゃれなデザインをより長持ちさせられます!
是非最後まで読んでみて下さいね。
目次
1章 吹き付けジョリパットの特徴
出典:アイカ工業
ジョリパットの吹き付けは、正式には「スプレーパターン」といい、細かい凹凸が特徴の模様です。
吹き付けガンという器具で、細かい石と塗料を混ぜたジョリパットを壁に吹き付けるため、「吹き付け」と呼ばれます。
また、混ぜる石の大きさや塗料の色により、同じ器具を使っても違う風合いが出せます。
そのため少し模様が違うだけでも、お家の印象は大きく変わります。
2章 吹き付けと他の模様との違い
吹き付け仕上げについて、ローラーやコテを使って作る模様との違いを紹介します。
大きく異なるのは金額、施工できる模様の数やデザインです。
吹き付けはローラーやコテで仕上げるのと比べ、施工可能なデザインは少ないですが、
コストを抑えつつお洒落に仕上げられる所や、様々なお家に合わせやすいデザインが魅力です。
仕上げ方ごとに、どのような風合いになるのかも紹介するので、予算や好みの雰囲気に合わせて、これが良いなと思えるものを選びましょう。
①金額・工期・施工できる模様の種類の比較
②風合いの比較
3章 【テイスト別】吹き付け仕上げのパターンの選び方
ジョリパットの吹き付け仕上げで出来るパターンは11種類あります。
ここでは、お家のテイストに合わせておすすめの物を紹介します。
また、1㎡あたりの施工費用の目安も掲載しているので、お家に合うかどうかだけでなく、予算にあわせてパターンを選べます。
ぜひ参考にしてみてください。
※価格は税抜きです。
3-1 洋風なお家にお勧めパターン2選
洋風なお家に仕上げたい方にお勧めのパターンは
- ・ゲラーデ
- ・ビオラ
の2つです。
ジョリパットの手塗りの風合いが一番よく出ているこの2つは、温かみと重厚感のある洋風のお家にぴったりです。
①ゲラーデ 4,300円~/㎡
出典:アイカ工業
横縞の模様が特徴です。
模様の中に、細かく凹凸が入っているため、直線的ながら温かみのある雰囲気に仕上がります。
②ビオラ 4,400円~/㎡
出典:アイカ工業
曲線的な筋模様が特徴です。
手塗りの跡のような模様が、お家の洋風のデザインをさらにお洒落に見せてくれます。
どちらもスプレーガンという工具でジョリパットの吹き付けをした後、表面に専用の道具で模様をつけていくので、ヨーロッパの伝統的な住宅のような手作り感のある風合いに仕上がります。
ヨーロッパのお家を彷彿とさせるデザインにしたいなら、これらのパターンがおすすめです。
3-2 和風なお家にお勧めパターン4選
和風のお家におすすめのパターンは
- ・スタッコ
- ・ロック
- ・多彩ロック
- ・キャスト
の4つです。
ジョリパットの落ち着いた風合いは瓦や木部と合わせてもちぐはぐになりません。
①スタッコ 3,800円~/㎡
出典:アイカ工業
吹き付けをした後、ヘッドカットという処理で、上からローラーで凸部をならして作っています。
凹凸が大きく重厚感があるのが魅力です。
②ロック 3,600円~/㎡
出典:アイカ工業
大粒でボリューム感のある仕上がりです。
凹凸のランダムな風合いが、高級感を演出してくれます。
③多彩ロック 4,700円~/㎡
出典:アイカ工業
②のロックと違うのは、仕上げの塗料を2色使っている点です。
2色使うことで、個性的な風合いがよりひきたちます。
④キャスト 3,300円~/㎡
出典:アイカ工業
吹き付けをした後、凸部をローラーでならしています。
4パターンの中では小さめの粒に仕上がるので、上品な雰囲気にしたい方におすすめです。
凹凸の模様がはっきり出るので、日本の伝統的な住宅でよく使われている土壁のような風合いに仕上がります。
和風の家に似合う落ち着いた色も多く選べるので、日本の伝統的なテイストを生かすなら、この4つがおすすめです。
3-3 モダンなお家にお勧めパターン5選
モダンテイストのお家にお勧めのパターンは、
- ・ゆず肌
- ・リシン
- ・小粒ロック
- ・玉ふり
- ・ジュラク
の5つです。
吹き付け仕上げの中でも、凹凸が少なく仕上がるので、直線的で洗練されたお家のデザインが引き立ちます。
①ゆず肌 3,200円~/㎡
出典:アイカ工業
ゆずの表面を模した模様です。
凹凸が目立ちにくいので、様々なお家に合わせやすいところが魅力です。
②リシン 2,800円~/㎡
出典:アイカ工業
ジョリパットのなかでも、一番人気のある模様です。
細かい凹凸で独特の風合いを出しつつ、落ち着いた雰囲気になるのでモダンなお家によく合います。
③小粒ロックS 3,300円~/㎡
出典:アイカ工業
粒の細かい模様なので、様々な形状のお家に合わせやすいです。
④玉ふり 3,000円~/㎡
出典:アイカ工業
ゆず肌よりも、凹凸のある風合いが好みならこの模様がおすすめです。
⑤ジュラク 3,000円~/㎡
出典:アイカ工業
砂目調の仕上がりです。
フラットな仕上がりにしつつ、吹き付けならではの風合いも楽しめます。
落ち着いた風合いにしつつ、お家のモダンな見た目を主役にしたいという方ならこのパターンの中から選びましょう。
4章 お家に似合う模様を選ぶ2つのポイント
ジョリパットをイメージ通りに仕上げるポイントを紹介します。
知っていると、カタログだけで選ぶよりも、これにしてよかった!と思える仕上がりにできますよ。
4-1 Web上で専用のシミュレーションを使う
まずはWeb上のシミュレーションを使用しましょう。
選んだ配色やパターンの組み合わせや全体のバランスを見て、外からどのように見えるのかを確認するためです。
ジョリパットの場合、メーカーの専用シミュレーションがおすすめです。
外壁2色、屋根、玄関ポーチのタイルなどの色合いを自由にシミュレーションできます。
カタログの見本は小さいので、家の外壁に施工した後のイメージがしづらいという難点があります。
事前にシミュレーションでイメージが分かれば、万が一「違うな…」と思った際も選びなおすことが可能です。
また、シミュレーション画像があれば、希望の色や模様のイメージを施工業者に伝えやすくなるので、行き違いを防げます。
カタログとシミュレーションは必ず確認してから、色柄を決定しましょう。
4-2 塗り板見本で実際の色柄を確認する
パターンや色の候補が決まったら、塗り板見本の取り寄せを行いましょう。
この見本はA4サイズの板に実際の色やパターンで塗布したものなので、施工後のイメージに一番近い状態を確認できるからです。
メーカーに直接依頼もできますが、施工業者に依頼すれば自分で手続きをしなくて済みます。
外壁に施工する場合、晴れた日の日中に外壁に立てかけてみると、施工後の見え方がイメージしやすいです。
こうすることで、施工後にイメージと違った仕上がりになってしまった…という失敗を防げます。
理想のデザインにするために、必ず取り寄せを行いましょう。
5章 ジョリパットを選ぶ際の注意点2つ
ジョリパットの外壁にする際、注意すべき点を2つ紹介します。
お洒落で人気の素材ですが、デメリットがないわけではありません。
大切なお家のことですから、良い点も悪い点も把握したうえで選択しましょう。
5-1 苔やカビで汚れやすい
ジョリパットは、施工してから年数が経つと、苔やカビが付着しやすいです。
なぜなら、ジョリパットの細かい凹凸は水が溜まりやすいので、苔やカビの胞子が好む、湿気を含んだ環境になりやすいからです。
苔・カビはそのままにしていると外壁に根を張り、さらにお家の劣化を進めてしまいます。
根を張る前に優しく拭き取ったり、
目立ち始めたら早い段階で塗装メンテナンスを検討しましょう。
>将来のコケ対策はこちら
5-2 ひび割れると補修跡が目立つ恐れがある
ジョリパットは一度ひび割れると、補修跡が目立つ恐れがあります。
なぜなら細かい凹凸が入った仕上がりの為、上から補修をすると補修材部分だけ盛り上がったり、見え方が違ってしまうからです。
補修することはできますが、完全に消すことはなかなかできません。
その為、なるべくひび割れが起こる前にメンテナンスを行う必要があります。
次の章で、素敵な仕上がりを長持ちさせるコツを紹介します!
6章 風合いを長持ちさせるメンテナンス2つのコツ
工事後も長い間、素敵なデザインや風合いを保つコツを2つ紹介します。
ジョリパットの高級感のある風合いを保つためには、それにあったメンテナンスが必要不可欠だからです。
折角お洒落に仕上げても、何もしないままではひび割れるだけでなく、そこから雨水が侵入しお家の中まで傷めてしまいます。
ジョリパットに合ったメンテナンスで、綺麗なまま長持ちさせましょう。
6-1 施工後5~8年で再塗装する
ジョリパットを施工したら、5~8年後に再塗装を行いましょう。
なぜなら、5年を過ぎてくると表面が劣化しはじめ、ひび割れやカビ・苔の発生が始まるためです。
※お家の立地条件により出やすい症状は異なります。
少し早くない?と思うかもしれませんが、繊細でおしゃれなジョリパットだからこそ、”劣化する前に塗装メンテナンス”が重要なのです。
早めに行うことで、劣化を最小限で止めて、美観も素材も長持ちさせられます。
6-2 ジョリパット向けのつや無し塗料を使用する
施工後の仕上がりをそのまま残したいなら、ジョリパット(高意匠外壁材)向けの”つや”の無い塗料を使用しましょう。
一般的な塗料はつやのある塗料で、もちろんそれも綺麗に仕上がるのですが、
ジョリパット特有のざらざらしたあたたかい質感は失われてしまうからです。
■ジョリパット向けの塗料の例:グラナダフレッシュ
出典:菊水化学工業
つやが出ず、細かい凹凸にも入り込む塗料なので、ジョリパット独自の風合いをそのまま残すことができます。
また、水を通さず湿気を逃がす作用があるため、塗装後の剥がれや膨れを防いでくれます。
メンテナンスの際は、ぜひ専用塗料をご検討くださいね。
まとめ
ジョリパットの吹き付けパターンは、コストを抑えておしゃれに仕上がり、
また和風・洋風どちらにも合わせやすいところが魅力です。
選ぶ際は、専用のシミュレーションや色見本を見ながら選ぶと、演出したい雰囲気に合った仕上がりにできます。
メンテナンスは、施工して5~8年後の再塗装をおすすめします。
ひび割れなどの劣化が進む前にメンテナンスできるので、補修跡を残さず素敵なデザインを保つことができます。
マットな風合いを残したい方は特に、ジョリパット専用塗料を使いましょう。
メンテナンス方法について詳しくは以下のページをご覧ください。
→ジョリパットは外壁塗装で綺麗に長持ち!メンテナンス10のポイント
お読みいただきありがとうございました。