水かけて10秒!外壁塗装の必要性を見極めてお家を長持ちさせる方法

塗装職人

「我が家は外壁塗装って必要なの?」「そもそも何故塗装をするの?」

と思ったことはありませんか?

実は外壁塗装は非常に重要で、お家を大切にして長く住むには欠かせない工事です。

なぜなら、放っておくとお家の寿命を縮めてしまい、将来的に大きな出費も発生してしまうからです。

ここでは塗装の必要性をたった10秒でチェックする方法と、なぜ必要なのか、そして塗装することで得られるメリットをお伝えしていきます。

我が家は今塗装が必要なのかどうか、ご自身ですぐに知ることができます。

そして必要性を知ってかしこく塗装をすることで、無駄な出費を防ぐことができ、思い出が詰まったお家で長く安心して暮らせるようになります。

 

うちは塗装って必要なのかな?と疑問に思ったら、まずは水をかけてみましょう!

お花の水やりや洗車のついでに気軽に試してみましょう。

分かりやすくてオススメなのは、日当たりのよい南面や西面です。

■水玉ができる

外壁の水滴2

このように「水玉になってすべり落ちる」状態であれば、塗装の必要はありません。

なぜなら、塗装の一番の役割は「防水性(水を弾く力)」だからです。

例えば、ワックスをかけたときもこのようになりますよね。

水を弾いてくれていればお家は健康な状態ですので、塗装は不要です。

 

■水が染み込む

外壁の給水

「水をかけたところに染み込む」「かけたところだけ色が変わり、水玉ができない」

この状態であれば、塗装が必要なサインです。

なぜなら、お家は雨が降るたびに水を吸っている状態だからです。

水を吸うようになった外壁は様々な劣化を引き起こし、家が傷んで、最終的には家が倒壊してしまう恐れがあります。

外壁の劣化の流れ

  • 2章 放っておくと家の倒壊に繋がるので危険!

実は塗装をしないでいると、お家はどんどん劣化していきます。そして最後には家の倒壊まで招いてしまうのです。

ここでは段階を追って劣化の症状をお伝えします。

ここにあるような症状が見受けられたら、早急に塗装の検討をしましょう。

 

  • 2-1 粉が手につく

チョーキング1

チョーキング

白い壁は白い粉、ピンクの壁はピンクの粉、という風に手に色がつく状態。

専門用語では「チョーキング現象」とも言います。

探すポイント:南面、ベランダ面など日当たりの良い場所

原因:塗料は主に樹脂(油分)と顔料(色の粉)でできています。

年数が経つと紫外線によって樹脂(油分)が飛んでしまい、粉だけが残るため、手に粉がつきます。

油は水と混ざりませんよね。

樹脂(油分)は、「防水性(水を弾く力)」の役割をしているのですが、粉だけになっているということは、もう水を弾く力がありません!壁は水を吸い込んでいます!という最初のサインなのです。

  • 2-2 カビ・コケ

カビコケ

カビコケ

外壁面が緑がかってきます。カビやコケが生えて繁殖している状態です。

探すポイント:北面、隣家と接している面など日陰になりやすい場所、畑や庭に面した場所

原因:カビ・コケの胞子は自然界のどこにでもありますが、特にじめじめした場所を好みます。

壁が水を吸うようになっていると胞子がくっつき根を張ります。

水を弾いている壁なら、雨が降った時に胞子も一緒に流れ落としてくれます。

  • 2-3 目地の傷み

コーキングの劣化

コーキングの劣化

サイディングボードの場合、ボード同士のつなぎ目にゴム状の防水材を入れています。

「コーキング」や「シーリング」とも呼ばれます。

ここが劣化して割れや隙間ができている状態です。

探すポイント:ボードとボードの間、家の角付近

原因:ゴム材は紫外線によって劣化すると硬くなり縮んでしまいます。

古くなった輪ゴムと同じで、弾力がなくなって細かなひび割れや隙間、切れが出てきます。

新築の場合は、コーキングの上には塗装がされていないので、外壁よりも劣化が早い場合が多いです。

  • 2-4 ひび

ひび割れ 

ひび割れ

外壁面に細いひびが入っています 。

初めは髪の毛程度の細いひびのため、近づいて見ないと気づかない場合があります。

探すポイント:南面など日当たりの良いところ、窓サッシの周り、サイディングボードの釘の周り

原因:外壁が水を吸う状態になると、水を吸ったときは膨らみ、晴れて乾いたときは縮む、という動きを繰り返すようになります。

この伸び縮みで負荷が発生するので、小さなひびがはいり始めます。

窓サッシのまわりや釘のまわりは特に負荷がかかるため、ひび割れやすいです。

  • 2-5 割れ、欠け落ち

外壁の欠け落ち

外壁の欠け落ち

ひびがさらに進んだ状態で、外壁が完全に割れて落ちてしまいます。

探すポイント:南面など日当たりの良いところ、窓サッシの周り、サイディングボードの釘の周り

原因:小さなひびがどんどん大きくなって最後には割れてしまいます。

日当たりの良い場所は塗料の劣化(防水切れ)が早い上に、湿った後の乾燥も早いため、壁の伸び縮みが多くなり、負荷がかかってきます。

こうした隙間から、雨が降るたびに家の中に水が入ってしまいます。

 

  • 2-6 反り・浮き

外壁の反り

外壁の反り

サイディングボードの場合は、壁の一部が反って浮き上がってくることがあります。

探すポイント:南面、ベランダ面など日当たりの良いところ

原因:外壁が水を吸って膨らみ、乾いて縮むとき、日の当たる表面から乾いて縮んでいきます。

すると縮もうとしている表面側に引っ張られて、するめを焼いたときのように壁が反って変形してしまいます。

本来は非常に硬い建材ですが、一度反ってしまうともとには戻せません。見つけた場合は要注意です。

  • 2-7 内部腐朽

内部腐朽

内部腐朽

塗装が弱まり防水性がなくなると、ひび割れや反りなどの隙間が生まれます。

そこから中に雨水などが侵入することで、柱などの大事な木材部分が腐ってしまいます。

木は腐ると非常にもろくなります。お家の耐久性がぐっと下がってしまうのです。

2-8 シロアリ被害

シロアリによる被害

シロアリによる被害

さらに恐ろしいのはシロアリ被害を引き起こすことです。

シロアリは湿った木材が大好物で、大切な柱を食い荒らしてしまいます。

阪神淡路大震災では約249,000棟もの住宅が全壊または半壊してしまいました。

その後の国土交通省や京都大学などの調査により、倒壊した家の多くはシロアリ被害に遭って強度が低下していた家だったことが分かっています。

塗装をせず放っておくと、木材の腐食、シロアリ被害により、家の耐久性を大きく損なってしまいます。

そして最後には、地震などで倒れやすい、とても危険な状態にまでなってしまうのです。

  • 3章 外壁塗装で得られる3つのメリット

それでは逆に、外壁塗装をするとどんなメリットがあるかもご紹介します。

 

  • 3-1 家の寿命が延びる

適切な時期に塗装をすることで、家の寿命を延ばすことができます。

家族との思い出がたくさん詰まったお家ですから、できる限り建て替えないで長く住み続けたいですよね。

 

日本の住宅の平均寿命は平均26年です。(建設白書 国土交通省 平成8年発表より)

かなり短いと感じますよね。

実はこの数値は「過去5年間で取り壊した建物の平均築年数」であって、家が全て26年程度しかもたない、ということではないのです。

『100年住宅!』などと謳っている大手ハウスメーカーも数多くありますが、決して嘘をついているわけではありません。

「100年放置していい」のではなく、「適切なメンテナンス(塗装)をすれば100年住める」、という考え方です。

本来日本の住宅は、水さえ入れなければお孫さんの世代まで長く住める造りになっているのです。

 

  • 3-2 費用が抑えられる

塗装をせずに木が腐ってしまうと、直すためには大規模な修繕工事が発生してしまいます。

 

かかる費用の例

  • ・柱、木材の修繕工事+傷んだ外壁の交換⇒数百万円
  • ・建て替え⇒解体・処分費100万円前後
  •       +新築費用 数千万円

これは塗装工事の数倍の金額です。

塗装をすれば、こんな大きな出費が発生するリスクを防ぐことができます。

お家は一生に一度の買い物、とよく言いますが、本当にご家族の為に、大変なやりくりをされたかと思います。

かしこく塗装をすることで、経済的にも安心できる将来設計につながります。

 

  • 3-3 見た目が綺麗に保てる

塗装をせず放っておくと色褪せしてきたり、汚れが目立つようになってきたりします。これも塗装が劣化してきたせいです。

毎日帰ってくるご家族の憩いの場ですから、せっかくなら綺麗にしていたいですよね。

買った時にデザインもこだわって選んだ方もいるかと思います。

塗装をすることで水を弾く力やツヤが戻り、新築時のような美しい姿を取り戻すことができます。

塗料のカラーバリエーションは豊富なので、外壁塗装を機に自分の好きな色に塗り替えることもできます。

さらに最近では、ワンポイントのアートペイントなどを加えて、オシャレなデザインを楽しむ人も増えています。

 

  • 4章 外壁と一緒に塗装するべき部位7カ所

外壁塗装が必要になっていた場合、他の部分も劣化している可能性があります。

お家はたくさんの部品で成り立っていて、外壁と一緒に塗装をしておくことで長持ちさせられる場所もたくさんあるのです。

ここでは、外壁塗装が必要だと分かったら一緒に知っておくと良い部位7つをご紹介します。

 

  • 4-1 屋根

塗装した屋根

屋根はお家で最も太陽が近く、また遮るものがない場所です。

屋根の劣化は雨漏りにも直結してしまいますので、建材によっては外壁と同様に塗装が必要になります。

また、2メートル以上の高所工事の場合は必ず足場が必要になります。

つまり、2階建て以上のお家であれば必ず足場を組むことになるのです。

外壁と屋根を一緒に塗装すれば足場代金は一回で済みますので、トータルコストを抑えるためにも一緒に行うのがおすすめです。

 

  • 4-2 破風板

破風板

破風板

破風板(はふいた)とは、屋根の先端にある板材のことで、風や雨の吹込みを防止してくれる部位です。

ボード材や木でできているため、経年劣化ではがれたりひび割れたりしてしまいます

雨が当たりやすい場所なので、きちんと塗装をしないと雨漏れの原因もなります。

 

  • 4-3 雨樋

雨樋

雨樋(あまどい、とよ)とは、屋根に降った雨を地面に流す部材です。

一般的には塩化ビニル樹脂でできています。

初めは少し弾力があるのですが、紫外線を浴び続けると樹脂が抜けて固くなり、割れやすくなります

(古いプラスチックが壊れやすいのと同じ状態です)

大雨、大雪などの際に重みに耐えられず割れるケースが多いです。

塗装をすることで紫外線から保護されるため寿命が延び、補修・交換費用を抑えられます。

 

  • 4-4 雨戸、戸袋

雨戸と戸袋

雨戸とは、遮光や防犯、目隠しのために窓についている部材です。

開け閉めに動かすのが雨戸で、それを収納する部分を戸袋といいます。

雨戸・戸袋の枠部分は窓サッシと同じくアルミ製がほどんどですが、表面の波打っている部分だけ鉄製の場合があります。

鉄は放っておくと錆びてしまうため、塗装することで劣化を防ぐことができます

 

  • 4-5 シャッターボックス

シャッターボックス

最近の住宅では、雨戸の代わりにシャッターを使用することも多いです。

こちらも枠はアルミサッシですが、シャッターを収納する上部のボックスが鉄製のことがあります。塗装で錆びを防いであげましょう。

ただ、シャッター表面自体は塗装しないことをお勧めします。

ぐるぐると巻きとるように収納されるため、塗膜の厚みで故障してしまう危険があります。

また塗装がまだらに剥げて見た目が悪くなってしまいます。

 

  • 4-6 その他 鉄、スチール部

窓のひさし、霧よけ 

換気フード

鉄・スチールは錆びてしまうため、基本的に塗装してあげるのが良いでしょう。

小さな庇(ひさし)や換気フードなどがスチール製の場合があります。

 

逆に塗装をお勧めしないのはアルミ、ステンレス部分です。

こちらも同じく金属ですが、スチールとは違って錆びません。

また塗装をしても非常に剥がれやすいため、塗ると逆に見栄えが悪くなってしまいます。

金属部分を見分けるには、磁石を使ってみましょう!

スチール:磁石がつきやすい

アルミ・ステンレス:磁石がつきにくい

という性質の違いで大体判別ができます。

 

  • 4-7 その他 木部

木の玄関軒

玄関まわりや窓枠などは、おしゃれで重厚感が出るため木材を使用する場合があります。

木は水が当たり続けると腐ってしまいますので塗装をして保護してあげましょう。

通常の塗装は色で塗りつぶしてしまうものですが、専用塗料を使うことで木の風合いや木目をそのまま残して活かすことができます。

ただ、劣化が進んでいると専用塗料は使えない可能性も出てくるので、木目を活かしたい場合は早めに専門業者に相談すると良いでしょう。

 

  • 5章 外壁塗装が必要になる目安は、塗料の耐久性によって変わる

結局外壁塗装は、どれくらいの時期、年数でやってあげたら良いのでしょうか?

塗装は家に水を入れないために行いますので、「防水性(水を弾く力)」が切れたタイミングで行うのが一番効率的です。

ここでは一般的に塗装が必要な年数とサイクルについてお伝えしていきます。

 

  • 5-1 新築の場合

新築の場合は、「築5~7年」で塗装するのがベストです。

少し早すぎるのでは?と思うかもしれませんが、きちんとした理由があります。

新築のときにされている塗装は、大体このくらいで防水性がなくなってしまうからです。

 

新築時に壁に塗ってある塗料は「水性アクリル系」と呼ばれる一番弱い塗料が一般的です。

なぜなら、新品の外壁材はアルカリ性が強いため、もっと長持ちする強い塗料は相性が悪くて塗ることができないからです。

この水性アクリル系塗料は5年前後で防水性が弱まってしまいます

そのため、最初の塗装は5~7年目が、家の劣化を最低限に抑えられる最適なタイミングです。

 

  • 5-2 塗装したことがある場合

以前塗装したことがある場合は、前回塗った塗料の防水能力によってタイミングが変わってきます。

当時の見積書やカタログを見て、使用した塗料の種類を確認しましょう。

種類ごとの防水機能の持ち年数は以下の表の通りです。

この年数が近づいて来たら、そろそろ次の塗装をしてあげる時期です。

塗料の耐用年数表

もし前回使った塗料が不明な場合は、実際に家の状態から判断するしかありません。

1章の「水をかけてみる」を実践したり、2章の劣化症状が出ていないか確認してみましょう。

 

  • 5-3 サイクル・頻度

一度塗装をしたその後は、どのくらいで次の塗り替えをしたら良いのでしょうか。

「大体10年置きくらい」とお考えの方も多いと思います。

これも考える目安として間違っているわけではありませんが、一番かしこいのは「防水性」が切れたタイミングです。

そのため、使用した塗料の防水性の持ち年数を目安にして行いましょう。

種類別の持ち年数は、前項の表をご参照ください。

まだまだ塗料が持っているのに早く塗装してしまっては少し勿体ないですし、逆に防水が切れてから期間が空いてしまうと、外壁の劣化が進んで補修が必要になるリスクが出てきます。

そのため塗装をする際には、「次の塗装は何年後にするか」を考えて塗料を選ぶのが望ましいでしょう。

“ご家族の将来の予定を考えて塗料を選びましょう”

  • 塗料の持ち年数はとにかく長ければ良いという訳ではありません。長持ちする塗料はその分費用もかかります。

    例えば、お子様の進学時期と重ならない頃に塗装をしよう

    次の世代に引き継ぐまで持たせよう、など、

    ご家庭に合わせてメンテナンススケジュールを立てるのが一番安心です。

 

  • 5-4 一部しか症状が出ていなくても、全体を塗装するべき

お家の面によって日当たりや環境が違うと、劣化状況が異なることも当然あります。

そんなときはどうしたら良いのでしょうか?

一面だけでも症状が出始めたら、お家全体の塗装をしてあげましょう。

日当たりの良い南面はすごく手に粉がつくけれど、北面はそこまで傷んでいない…と思って、北面も症状が進むまで放っておくと、その間に南面は大きな割れや反りが出る可能性があります。

そうなってしまっては結局補修費用が出てしまいますので、一面だけでも気づいたら塗装の検討をしましょう。

 

人間の健康と同じで、初期症状のうちに手当するのが一番です。

家への負担も経済的な負担も少なく済みますので、一つでも気づいたときには塗装を考えましょう。

 

まとめ

・塗装の必要性は、まず壁に水をかけてみれば分かる。

・外壁塗装をせず放っておくと家の倒壊にまで繋がる。

・適切なタイミングで塗装すれば家は長持ちし、建て替えや修繕費用を防ぐなどのメリットがある

・外壁以外でも塗装すべき部位がある。

・塗装の目安は「防水性」がなくなる頃なので、使った塗料によって異なる。

以上、いかがでしたか?

水をかけたり劣化症状を見つけたりして、塗装が必要だと分かった方は、まずは信頼できる専門業者に点検をしてもらいましょう。

きちんとした業者であれば、見積もりを作る前に1時間程度かけて点検をしてくれます。

特に2階など高いところの壁や屋根の上は、ご自身ではなかなか見ることができない部分です。そうしたところも面倒臭がらず丁寧に見て、写真などを撮って報告してくれる業者が良いでしょう。

外壁塗装はお家にとって非常に重要な工事です。

その理由や適正な時期を理解し、末永くご家族との思い出を育んでいってください。